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2009年 11月 03日
『ガープの世界』
今日は自宅から少し遠いところにあるブックオフを2件まわる。特にセールはしていなかったが、105円棚から6冊拾った。

・室生犀星 『かげろうの日記遺文』 (講談社文芸文庫)
・『ことばの織物 短篇小説珠玉選』 (蒼丘書林)
・W.B.イエイツ編 『ケルト幻想物語』 (ちくま文庫)
・W.B.イエイツ編 『ケルト妖精物語』 (ちくま文庫)
・ジョン・アーヴィング 『ガープの世界(上)(下)』 (サンリオ文庫)

犀星のクジラ文庫が拾えただけで、足をのばした甲斐があったというもの。『ことばの織物』は文庫本より一回り大きいサイズで、大学の先生方が編集した短篇アンソロジーである。樋口一葉から岡本かの子まで、全17篇が収められている。悪くない。

さらに、『ガープの世界』が上下揃って拾えたので気分が良い。以前、上巻だけ105円で見つけたことがあり、そのときは揃いではなかったので見送ったのだった。『ガープ』はサンリオ文庫のなかではそれほど珍しくはないのだろうけど。サンリオ文庫はこれで5冊になった。

ちなみに、『ガープ』上巻の巻末には、村上春樹の小文「僕にとってのジョン・アーヴィング」が掲載されている。このサンリオ文庫版の出版は1985年5月となっており、この時点で村上の作家としての知名度がどの程度のものだったのかは私にはわからない。ただ、訳者ではない村上の小文が収められているということは異例のことのように感じる。逆にいえば、村上がアーヴィングをはじめとする現代アメリカ文学に通暁している作家としてすでに認められていたということもできるのだろう。そういえば、現在『群像』には加藤典洋の「村上春樹の短編を英語で読む」が連載されており、その11月号には、村上がアメリカ文学に対していかに高い先見性を持っていたかということが詳細に分析されていたはずである。(立ち読みなので的はずれだったらご容赦を)
『ガープの世界』_c0213681_20161652.jpg

◆『2666』読破メーター:399頁

by anglophile | 2009-11-03 20:17 | 古本 | Comments(0)
2009年 10月 17日
宮沢賢治から未来少年コナンへ   
今日は、とある学園祭に足を運び、そこの古本市を覗いてきた。以下の5冊を拾う。

・宮沢清六 『兄のトランク』 (ちくま文庫)
・『アナイス・ニンの日記』 (同上)
・風間賢二編 『ヴィクトリア朝妖精物語』 (同上)
・アントニイ・バージェス 『どこまで行けばお茶の時間』 (サンリオSF文庫)
・夏目漱石他 『文豪ミステリー傑作選』 (河出文庫)

すべて50円。学園祭ならではというところか。サンリオ文庫があったのには驚いた。バージェスの作品はずっと昔に『アントニイ・バージェス選集』というのが出ていたが、古本屋ではあまり見かけない。サンリオ文庫からも何冊か出ているが、現在は入手が困難だろう。どこか他の出版社から復刊ということはないのだろうか。

さて、宮沢賢治の実弟宮沢清六の『兄のトランク』をパラパラめくっていたら、入沢康夫が「解説」で次のようなことを書いている。

また、これは、校本全集の作業が終わって新修全集にとりかかっていた頃だったかと思うが、「NHKでやっている『未来少年コナン』はなかなかのものですよ」と言われたときには、すでに私自身もひそかな---というのは、いい歳をしてという自嘲の気持も多少あってのことだったが---その未来冒険活劇純愛アニメの愛視聴者だっただけに、同好の長上を発見した思いに、とても嬉しかったものである。
ここで突然『未来少年コナン』が出てきたのが意外でもあったが、でもよく考えてみれば『コナン』のあの空想活劇的要素はたしかに宮沢賢治の創造した世界にも通ずるものがあるなあと感じ入ってしまった。ちなみに、今の若者たちは「コナン」と聞けば、おそらく『名探偵コナン』を連想するだろうが、私たちの世代、または少なくとも私にとっての「コナン」は、まごうかたなき『未来少年コナン』なのである。放映当時、小学校低学年だった私の日常生活が、一時期、『未来少年コナン』化していたことが懐かしく思い出される。

by anglophile | 2009-10-17 18:35 | 古本 | Comments(0)