日々の古本記録はもっぱらつぶやきの方ばかりになってしまったが、年末なので久しぶりにこっちで今年の収穫をまとめておこう。今年は探求本がけっこう手に入った年だったかなあという気がする。印象に残っている本は以下の通り。
・『木山捷平全集』(講談社)函欠 4000円
・『すばらしきレムの世界1』(講談社文庫)420円
・皆川博子『トマト・ゲーム』(講談社文庫)帯付 643円
・『筑摩世界文学大系50 コンラッド』(筑摩書房)500円
・ジョージ・オーウェル『ウィガン波止場への道』(ちくま学芸文庫)560円
・クラーク・アシュトン・スミス『ヒュペルボレオス極北神怪譚』、『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』(創元推理文庫)各860円
・『久生十蘭全集』(三一書房)3570円
・『昭和ミステリ秘宝 横溝正史翻訳コレクション 鐘乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密』(扶桑社文庫)400円
・デイヴィッド・フォスター・ウォーレス『奇妙な髪の少女』(白水社)100円
・會津信吾/藤元直樹編『怪樹の腕』(東京創元社)2800円+送料
・香山滋『ソロモンの桃』、『オラン・ペンデクの復讐』、『妖蝶記』(教養文庫)1000円
・ケイト・モートン『リヴァトン館(上)(下)』(ランダムハウス文庫)各120円
・ネルヴァル『火の娘たち』(ちくま文庫)400円
『トマト・ゲーム』はアマゾンマケプレで、『怪樹の腕』はジグソーハウスの通販だった。それ以外はすべて店頭で出くわした本。探求本は実物を見たことがないのがほとんどだから、本の大きさ、厚み、カバーの色合いなどは実際に手にしてみないとわからない。こっちが勝手にイメージしているから、予想と違う分だけ、店頭で遭遇したときの「うぉっ!」は大きくなる。来年も古本屋でたくさん「うぉっ!」ってなりたい。