2015年 03月 13日
平日のセール
水曜、木曜と野々市のブックオフが10%オフセールをやっていた。どうってことないはずなのに、「平日のセール」というだけで釣られてしまう浅墓さ、ここに極まれり。そして水曜日だけ行けば十分なものを、木曜日も行ってしまうのである。実際、両日とも店内には平日の夕方にしてはそこそこの客がいたと思う。興味のおもむくままに、108円棚より厳選して購入した本は以下の通り。
・平松洋子 『小鳥来る日』 (毎日新聞社)
・皆川博子 『聖女の島』 (講談社ノベルズ)
・『HARRY全詩集 心象風景』 (Crossroads)
・鶴ヶ谷真一 『書を読んで羊を失う』 (平凡社)
・殿谷みな子 『飯喰わぬ女』 (れんが書房新社)
・東雅夫編 『みちのく怪談名作選 vol.1』 (荒蝦夷)
・コーマック・マッカーシー 『ブラッド・メリディアン』 (早川書房)
・ヤロスラフ・ハシェク 『不埒な人たち ハシェク風刺短編集』 (平凡社)
・『American Wives 「描かれた女性たち」』 (スイッチ・コーポレイション書籍出版部)
2冊のアンソロジーがうれしい収穫。『みちのく怪談名作選』はアンソロジスト東雅夫の編集。東北に縁のある作家が収められていて、そのセレクションの幅がすばらしい。井上ひさし、石上玄一郎、高橋克彦、野村胡堂、長部日出雄、太宰治、宮沢賢治、三浦哲郎、島尾敏雄、斎藤茂吉、寺山修司、高木彬光、佐藤有文。なかでも佐藤有文の「骨なし村」が読めるのは貴重かも。『描かれた女性たち』は1989年出版。この時代のSwitchがなんだかなつかしい。アメリカの女性作家の短篇を収めている。アトウッド、マイノット、ビーティ、マンローなど。マンローの「マイルズ・シティ、モンタナ」を川本三郎訳で読んでみよう。