2012年 10月 31日
紀伊國屋書店~オヨヨ書林せせらぎ通り店
さっそく『2666』をひと目拝もうと海外文学の棚に行ってみるが、見あたらない。そのかわり国書刊行会フェアを小規模ながらもやっていて、普通の本屋では見ることのできない分厚い本や大型本を見ることができた。無料配布の『国書刊行会 図書目録 2012』と『新編 バベルの図書館』のパンフレットがあったのでありがたく頂戴する。これらを手に入れられただけでも、来た甲斐があった。ささやかな喜びである。さて、『2666』だが、どう見ても外国文学棚にない。しかたがないので、レジにいた店員に訊ねてみた。すると、新刊棚にあったらしく、わざわざ持ってきてくれた。分厚い本はビニールにくるまれていた。それを外してもらってから、ぱらぱらと中身を確認する。本文は二段組になっているのだなあ。本文と訳者あとがきの冒頭に目を通した。ボラーニョの魅力を伝えるなかなかいい解説だと思った。この流れで行けば、本当は買うべきだったが、生憎雨が降りそうだったので今回は見送ることに。気持に余裕ができたときに買うことにしよう。その他、小冊子の『scripta』(紀伊國屋書店)と『星星峡』(幻冬舎)も1部ずつもらってきた。後者には、東浩紀の短篇「マーメイド・イニシエーション」が載っている。あと、編集後記に小沼丹の『白孔雀のいるホテル』のことが書かれていたので、なんか得した気分になった。
このあとまだ時間があったので、久しぶりにオヨヨ書林せせらぎ通り店へ。中に入っていくと、せせらぎさんがいらっしゃりご挨拶。今週末に開かれる『Coyote』復刊記念イベントの話をちょっとだけ伺う。まだ空きがあるそうで、どうしようか迷う。気持に余裕があったら行ってみたいと思うが、まだちょっと迷っている。こちらでは野坂昭如『妄想の軌跡』(旺文社文庫)を買った。
二二時頃、飲み会が終わって外に出ると、ざあざあの雨が降っていた。