人気ブログランキング | 話題のタグを見る

古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

むむむ、今日の古本

ちょっと駅西に用事があったので、車を走らせる。途中、寄るつもりはなかった文圃閣前を通り過ぎようとすると、ガレージ均一の軒先に新しい本棚が出されているのを発見した! あの肌色はぜったいに中公文庫だよ! 素通り中止、急遽Uターン、捜査開始。問題の棚は両面棚になっており、思った通り片面に中公文庫が大量に並べられていた。その他の文庫もいろいろあって、全部100円だった。家に帰れば飛んでくるであろう言葉のジャブのことは考えない。見境なく引き抜いた。本日は大漁なり。

・古山高麗雄 『片乞い紀行』 (中公文庫)
・宇能鴻一郎 『味な旅 舌の旅』 (同上)
・宇能鴻一郎 『鯨神』 (同上)
・鏑木清方 『続こしかたの記』 (同上)
・和辻哲郎 『自叙伝の試み』 (同上)
・大岡昇平 『わが文学生活』 (同上)
・福田恆存 『作家の態度』 (同上)
・竹西寛子 『往還の記』 (同上)
・白川静 『中国の神話』 (同上)
・S・ヴォルコフ編 『ショスタコーヴィチの証言』 (同上)
・獅子文六 『飲み・食い・書く』 (角川文庫)
・長田弘 『サラダの日々』 (同上)
・バシリス・バシリコス 『Z』 (同上)
・石川淳 『普賢』 (集英社文庫)
・日本ペンクラブ編 『日記名作選 書くに値する毎日』 (同上)
・色川武大 『ぼうふら漂遊記』 (新潮文庫)
・伊藤整 『近代日本の文学史』 (カッパ・ブックス)

夏葉社から復刊された『近代日本の文学史』の元版があった。カバー背に破れ・捲れがあり、状態は悪いけれど、100円なので買っておく。せっかくだからと、お店の方にもおじゃまして、いきおいで文庫をさらに2冊購入。

・古山高麗雄 『他人の痛み』 (中公文庫) ¥180
・梅崎春生 『ウスバカ談義』 (旺文社文庫) ¥600

すごく満足。家に帰れば飛んでくるであろう言葉のジャブは気合いでかわせばよい。
by anglophile | 2012-06-14 21:17 | 古本 | Comments(0)