2012年 04月 30日
第14回一箱古本市@源法院
最初に車から荷物を下ろして、次に車をとめに行って、そこから源法院までちょこっと歩いてから、本を並べ並べしているうちに開始時間となった。そして、ものすごく暑いので、汗が噴き出てきた。信じられないくらいの陽気。もう少し曇っていてもよいと思ったが、雨が降るよりはもちろんいい。GWの影響か、源法院前を通って行かれるお客さんの数も多い。大粒の霰が天から降ってきた1ヶ月前がうそのよう。いつにない賑わいとなった。
源法院前の道は冬のあいだに新しく舗装されてきれいになっている。出店者はそこに横一列でずらっと店を構えた。私の両隣はあうん堂さんとでっぱさん。もうおなじみの顔ぶれだ。一方、初出店の方々も数名いらっしゃり、出店数は過去最高になった模様。古本談義をしながら楽しく過ごすことができた。
私の箱内容は、半分ほどが前回からの持ち越し本。今回は多くのお客さんが予想されたので、あらためて勝負でございます。
毎回注目のカルロスさんの新機軸は「カルロ・ス・コーン」という名のスコーン2種。斬新奇抜な言語センスは個人的にツボであります。弟子にして下さい。
「カルロ・ス・コーン」を息子に買ってやるの図。
ニッパー風のポーズをするだんご嬢は一箱古本市の顔。「カルロ・ス・コーン」を狙ってるでしょ。
陽差しは弱まる気配一向になく、後半は暑さで少し疲れてきた。人通りはあいかわらず多いが、売れ行きは少しスロウダウン。箱に並べた本は強い陽差しに乾燥しパカパカ鳴るようになってきた。
16時に予定通り終了のコール。少し日が傾いていたが、人通りはまだまだあった。収支報告の後、全員で後片づけ。後片づけをしていると、若い男性が一人やってきて、「もう終わったんですか?」と訊かれた。その様子から本好きの方のようだったので、毎月最終日曜日に開催されていることを伝える。たぶんどこかで古本市のことを聞かれ、足を運んでくれたのだろう。少しずつ一箱古本市のことが広まっていることを実感した瞬間だった。夏に向けてますます楽しみになってきた。
以下、売れた本買った本を記録しておく。
<売れた本>
・川端康成 『浅草紅団』 (中公文庫)
・小谷野敦編 『木魂 毛小棒大 里見弴短篇選集』 (同上)
・角田光代 『八日目の蝉』 (同上)
・出久根達郎 『古本夜話』 (ちくま文庫)
・早川茉莉編 『玉子ふわふわ』 (同上)
・種村季弘編 『泉鏡花集成 7』 (同上)
・庄野潤三 『夕べの雲』 (講談社文芸文庫)
・桐山襲 『未葬の時』 (同上)
・井伏鱒二 『人と人影』 (同上)
・石井好子 『女ひとりの巴里ぐらし』 (河出文庫)
・澁澤龍彦 『西欧作家論集成 上』 (同上)
・佐藤泰志 『大きなハードルと小さなハードル』 (同上)
・高峰秀子 『渡世日記(上)(下)』 (文春文庫)
・西村賢太 『二度はゆけぬ町の地図』 (角川文庫)
・『ちくま日本文学全集 ???』 (筑摩書房)
・レイ・ブラッドベリ 『キリマンジャロ・マシーン』 (ハヤカワ文庫)
・町田康 『告白』 (中央公論新社)
・村上春樹 『雑文集』 (新潮社)
・小澤征爾&村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 (同上)
・甲本ヒロト 『日曜日よりの使者の詩 甲本ヒロト全詞集』 (G.B.)
・『クロワッサン特別編集 向田邦子を旅する。』 (マガジンハウス)
・ゾロリ2冊
・コロコロコミック1冊
<買った本>
・北尾トロ 『ぼくはオンライン古本屋のおじさん』 (ちくま文庫) ¥300
・エンリーケ・ビラ=マタス 『バートルビーと仲間たち』 (新潮社) ¥300
・植草甚一 『ぼくの読書法 植草甚一スクラップ・ブック<6>』 (晶文社) ¥300