2011年 10月 12日
猿と古本
昼前に京都に到着し、いきなり古本というのも露骨すぎるので、嵐山に猿を見に行く。連休最終日だからか、けっこう人や車が多かった。モンキーパークには、少し山道を登って辿り着く。
メリーゴーランドという本屋が入っているらしい「寿ビルディング」がわからなくて河原町通りを3往復くらいする。匙を投げようかと思っていたら、見つかった。看板が外に出ていないので見つけにくかった。早速中に入ってみた。
いろいろほしい本があったが、家族銀行から資金として手渡されたお金は二千円だったので、以下のものを買う。
・R.L.スティヴンスン 『旅は驢馬をつれて』 (みすず書房) ¥1000
・金井美恵子 『彼女(たち)について私の知っている二、三の事』 (朝日文庫) ¥200
・ツヴァイク 『イレーネ夫人の秘密 他三篇』 (角川文庫) ¥60
・ツヴァイク 『愛慾の海 他二篇』 (同上) ¥60
・リチャード・フッカー 『マッシュ』 (同上) ¥100
・『sumus 別冊: まるごと一冊中公文庫』 ¥700
ツヴァイクの角川文庫が60円! 迷わず買う。あとでチェックしてみたら、『イレーネ夫人の秘密』の方に、『チェスの話』(みすず書房)に収められている4篇のうち3篇が収められていた。なんだ、全部文庫で読めるんじゃないの。興味深いのは、題名がかなりちがうこと。
・「イレーネ夫人の秘密」(角川文庫) → 「不安」(みすず書房)
・「西洋将棋綺譚」 → 「チェスの話」
・「本屋メンデルの死」 → 「書痴メンデル」
さて、会計の方は、別部屋のメリーゴーランド店内にて行った。このメリーゴーランドに入ると、あまりにもすてきな本屋で、会計をするのを忘れて、おもわず棚に見入ってしまった。新刊がほとんどだが、金沢のふつうの新刊書店にはまず置いてないだろう品揃えで、古本棚を見ているときと同じような興奮をおぼえた。数冊ほしい本があったが、資金難につき断念した。今度来たときはきっと...
京都、メリーゴーランド・・・いいですねえ。
最近特に京都行きたい願望に火がついてます。お金ないけど。
でも東京ならだんなの貯まったマイルで航空券をもらえるので、神田のみわ書房と国会図書館もいいなあと画策しているところです。
ところで昨日の岡崎さんのブログで紹介されている本が、
欲しいと思っていたもので羨ましい限りです。
以前仕事でおじゃました学校図書館にあったのを見ましたが、
持ち帰りたい衝動をこらえるのに必死でした。
今回、仕事にかこつけて、夏に続いてまたまた大阪・京都に行けたのは、とてもラッキーでした。もっとゆっくりする時間があればなおよかったのですが。
「メリーゴーランド」は子どもの本専門店ということですから、みこさんにはストライクなお店でしょうね。小さな店構えでしたが、品揃えは相当に充実していたようにおもえます。きっと、お店の方が、1冊1冊納得されたものを置かれているのでしょうね。あと、メリーゴーランドが入っている寿ビルディング自体も味のある建物でした。
昨日明文堂の旅行ガイドのコーナーで
「京都読書さんぽ」「ねうちもん京都」というのを見つけ買ったのですが、
どちらもこういう細かいことを知りたかってん!って感じの、
親切で読みやすく思わず全部行ってみたくなる様な内容でした。
雑誌タイプの目がチカチカするガイドブックでは物足りず、かといって乙女な雑貨やグルメ中心の観光案内本も苦手なのですが、
この2冊は重宝しそうです。
今年発売されて最新情報だし、京都へ書店めぐり+αで行くにはもってこい。
うーん、あとは交通費さえなんとかして・・・・・・
「読書」のほうは各書店オーナーさんのおすすめ本もあり、どの店もちょっとのぞいてみた気になれて楽しいです。
もちろんロンドンブックス、メリーゴーランドも。