人気ブログランキング | 話題のタグを見る

古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

Web英語青年

研究社の雑誌『英語青年』が休刊となり、Web版に移行してから久しい。その移行前から「英語文章読本」という連載を執筆されていたのが阿部公彦(まさひこ)氏である。Web英語青年に移行してからもその連載は続き、先月に34回目をもって終了した。この連載は、最初の12回分が『英語文章読本』として単行本にもなっている。残りの分もぜひ単行本になることを期待したい。阿部さんの独特の読みの視点というのは、ちょっと真似しようとおもってもできないとおもう。その「稀有な知性」には嫉妬をおぼえます。

阿部さんの主な著作は以下の通り。

・『モダンの近似値 スティーヴンズ・大江・アヴァンギャルド』 (松柏社、2001)
・『即興文学のつくり方』 (松柏社、2004)
・『英詩のわかり方』 (研究社、2007)
・『スローモーション考』 (南雲堂、2008)
・『英語文章読本』 (研究社、2010)
・『フランク・オコナー短編集』 (岩波文庫、2008)

さて、今日何気なくWeb英語青年を開いたら、この4月から「善意と文学」という新しい阿部さんの連載が間髪入れずにはじまったことを知った。あふれんばかりの知性の発露。まばゆいばかりです。けっこう内容がむずかしかったりするが、私なりに連載を読み続けていきたいとおもう。

http://www.kenkyusha.co.jp/modules/03_webeigo/
by anglophile | 2011-04-13 22:03 | 読書 | Comments(0)