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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

『Jブンガク』

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昨晩NHK教育をつけたら、ロバート・キャンベルが出ていた。明らかに去年放送されてた『Jブンガク』なのだが、アシスタントの女性が依布サラサではなく、杏になっている。あれ?と思ったが、新シリーズであることがあとで分かった。去年だけで終わったと思っていたので、ちょっとうれしくなる。今日仕事の帰りに早速書店に寄って、テキストを買ってきた。

と言っても、毎回番組を見ているわけではない。五分番組なので、照準が合わせにくくって。私が興味があるのは番組自体というよりもそのテキストである。様々な日本文学作品の一節を英訳とともに紹介してくれる。個人的には、ストライクな番組である。

今年扱われる作品は「近代クラシックス」である。二週間に一作品ずつ扱う。「4・5月号」では、太宰「ヴィヨンの妻」、鴎外「雁」、夢野久作「少女地獄」、子規「病牀六尺」、「6・7月号」では、漱石「道草」、荷風「濹東綺譚」、林芙美子「下駄で歩いた巴里」、堀辰雄「風立ちぬ」が紹介される。今年もおそらく半年のプログラムなのだろうが、この調子なら毎年続いてくれるのではないかと期待している。
by anglophile | 2010-06-10 21:13 | 読書 | Comments(0)