2010年 02月 25日
包むということ
一冊じゃ物足りないので、手近にあった最近買った本をさらに数冊包んでみる。包む作業をしているあいだは、無心になれるのがよい。本を包むということは、その本と一生つきあっていくという約束をかわしたようなものかもしれない。べつに、大切な本であれば包もうが包むまいが大切なことに変わりはないのだが、なんとなくその儀式を通過しておいたほうが、私も、そして本も、居心地がいいのではないか、というようなことを思った。
ぼくもグラシン紙を使っています。なんだか癖になってしまいます。
新品ならばこれから痛まないように、古本ならば衣装替えのようにと、
無心に、それでいて、心をこめて包みます。
ぜひ、箱入り本の、箱側を包んでみてください。これ、意外と奥が深いようです。
現在、大切な本たちをグラシン紙で少しずつ包んでいます。本当に癖になってしまいますね。なんというか、本と一体になれるといいますか(笑)。
また、箱入り本の箱の方はたしかに難しいです。一度挑戦してみようと、『結城信一 評論・随筆集成』の箱にとりあえず巻いたんですが、箱の中に余った部分を織り込むのに苦労しました。どうしていいかわからないので、グシャグシャとやったんですが、なんかヘンな感じなんです。これは相当な経験を積まねばと思った次第です。