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2013年 08月 09日
東京の古本まつり①
何しに行くって、仕事にきまってんじゃない。家を出るとき、「ほんとは何しに行くのか知ってるんだぞ~」という妻の声にかぶせるようにして玄関のドアを閉めたとき、自分の顔はたしかににやけていたかもしれない。久しぶりに東京出張が舞い込んできて、一昨日、昨日と東京に行って来た。妻は信じてくれなかったが、これは自分から望んだ出張だったわけではない。行けといわれたから、仕方なしに行くのである。でも、前夜、リュックサックの中に別のバッグを折りたたんで入れるのを妻には見られていた。「な、何入れるって、お、お土産にきまってんじゃない」と、彼女が何もいっていないのに、フライング気味に弁解してしまう自分。しかし、「日本の古本屋」のHPで即売展情報をチェックしていたことまでは彼女は知らないだろう。

c0213681_115296.jpg前泊が許されたので、一昨日の午前に小松から飛行機で羽田へ。昼前に到着し、昼食をとった後、JR乗り放題の都区内パス(730円)を購入し池袋に向かう。リブロ池袋本店でやっている「夏の古本まつり」の最終日。こういう大きな古本市は久しぶりだ。まあよくもこれだけいろんな本があるもんだなあ。最初の30分くらいはどこを見ていいかわからず、あっち行ったりこっち行ったり。買えるはずもないのに、全部見ようとするから時間もかかる。そんな下手くそな立ち回りをしながらも、少しずつ落ちついてきたので、ようやく本に手が伸び始める。聞いたことがあるような古本屋の名前もちらほらあった。まずは、ミステリ系などが非常に充実していた「ハーフノートブックス」からミステリとは関係のない八木義徳『家族のいる風景』(福武文庫)300円を買うことにする。均一コーナーみたいなのはないので、どの本もそこそこの値段が付いている。でも、よく見てみると200円くらいの本もけっこうまじっていることがわかった。そのあとも、いったん買おうと思っていた本を棚に戻したり、やっぱりあの本は買っておこうともう一度その棚に戻ったりと、古本うずまきの中で揉まれに揉まれる。一通り見終わって、買うべき本を頭のなかで思い描く。アウェーの身の故、あれもこれも買うわけにはいかない。結局、「ポラン書房」から加藤一雄『雪月花の近代』(京都新聞社)945円とフリオ・コルタサル『かくも激しく甘きニカラグア』(晶文社)735円を、「ほん吉」の棚から杉山平一『巡航船』(編集工房ノア)1575円を買うことにした。「ポラン書房」の棚はけっこう買いやすい値段で印象に残った。大泉学園にあるお店みたい。時間があれば行ってみたいな。

c0213681_13521539.jpgそんなこんなで気づけば時間はもう16時。3時間ほどいたのか。楽しかった。このあと、せっかく池袋に来たので、「往来座」にも足をのばすことにする。ここもいい雰囲気の古本屋だ。均一を見てから、店内でロレンス・ダレル『アヴィニョン五重奏Ⅰ ムッシュー』(河出書房新社)1100円と『アイデア No.314 特集・エミグレの歴史1984-2005』(2006年1月号、誠文堂新光社)2100円を購入。『アイデア』のお目当ては、ペンギンブックスから出ていた「グレート・アイデアズ(Great Ideas)」シリーズの小特集が組まれていたこと。ここ10年くらいにペンギンから次々と出たこれらの薄いペーパーバックのシリーズはどれも魅力的。全部買っていたらきりがないのだけど、私も何冊かそのデザインに惹かれて購入している。外に出ると、もう日が落ち始めている。さすがにもうホテルに行かないといけないので、ホテルのある神保町に向かうことにする。新宿経由でお茶の水まで行き、そこからホテルにたどり着いたのは19時すぎ。せっかく神保町にいるのに、もうほとんどの古本屋は閉まっていて残念無念。ホテルで一息ついてから、前から行ってみたいと思っていたカレーの「ボンディ」へ。なるほど、なかなかわかりづらい場所にありますね。でも、お客さんはいっぱいだった。濃厚なビーフカレーをいただく。さて、そのあとホテルに帰ってもすることがないので、もうひとふんばりしたくなった。神保町の古本屋は閉まっているが、ブックオフなら23時頃まで開いているはず。神保町にはブックオフはないけども、スマホで調べてみると飯田橋とか秋葉原にはあるようだ。どちらも駅前にあるようなので、わりかし行きやすそう。結局、飯田橋店に行くことにする。細長いビルだった。お客さんもたくさん来ていた。掘り出し物もさほど期待できなかったが、かろうじて、スティーヴン・キング『小説作法』(アーティストハウス)105円が買えたのでよかった。この本は、先月、小学館文庫から『書くことについて』と改題されて新訳で出たみたい。ホテルに帰ると11時近かった。もうぐったり。買った本を愛でる気力もなく、あとは泥のように眠るだけだった。
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by anglophile | 2013-08-09 14:49 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2013年 08月 04日
県外遠征③
進んだのと同じだけの距離を戻ってこなければならないのはしんどかった。途中、TSUTAYAがやっているらしき古本屋があったり、「ほんだらけ」というのがあったりしたので入ってみた。TSUTAYAの古本屋はブックオフと似ていたが、値札シールに刻みが入っていて剥がしにくい。「ほんだらけ」は「まんだらけ」の姉妹店なのかどうかはわからないが、品揃えはブックオフに似ているものの、値付けがかなり無茶なものが多く、全然買う気が起こらず困った。あれでは売れるものも売れないだろう。100円の本を何冊か買うにとどめた。

・レイ・ブラッドベリ 『太陽の黄金の林檎』 (ハヤカワ文庫)
・カート・ヴォネガット 『死よりも悪い運命』 (早川書房)
・フィリップ・ソレルス 『遊び人の肖像』 (朝日新聞社)
・デイヴィッド・ロッジ 『恋愛療法』 (白水社)
・北條一浩 『わたしのブックストア』 (アスペクト) ¥850

買い渋っていた『わたしのブックストア』を半額で見つけたので購入。丁寧な作りとユーモアのある語り口。なかなかおもしろかった。買い渋る必要なんて全然なかったと思った。
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by anglophile | 2013-08-04 23:42 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2013年 07月 24日
古本日記(2日分)
<7月18日(木)>
c0213681_211289.jpg夕方から30分間だけボランティアで香林坊へ。古本も買いたいので少し早めに行く。まずはラブロの古本市へ。補充を期待したが、さほど目立った入れ替えはなかった。加能屋さんの方ではない古本屋さんの棚から1冊だけ松村昌家編『『パンチ』素描集 19世紀のロンドン』(岩波文庫)¥200を買う。次回に期待しよう。そのあと小腹が空いたので一等航海士の店に寄って1枚だけ残っていたチョコレートチャンククッキー¥180をあたためてもらった。ファミマの100円クッキーよりおいしいかも。腹が満たされ、ボランティア会場へと向かったが、着いてみると同じようにボランティアにやってきた人たちがたくさんいてなんか息がつまる感じ。とりあえず受付を済ませてみたものの、会場が妙な熱気につつまれていて、それが今の自分の精神波長と合わない。疲れがどっと出てきたので、5分ほどで撤収。いったい何をしに来たのか。受付をしにきたことに意味がある、いや、ほんとはボランティア会場がオヨヨ書林せせらぎ通り店と目と鼻の先だったから来たのである。

晴れて古本モード。夕陽に照らされたお店に入っていくとせせらぎさんがいらっしゃりご挨拶。あまりゆっくりもできないということで、文庫棚はスルーして奥の単行本コーナーを見て回る。新しい本がいろいろと目についた。期待して見ていくと、左側の詩集コーナー付近に日夏耿之介『サバト恠異帖』(国書刊行会)を発見。ちくま学芸文庫版をずっと探しているが、国書刊行会からも出ていたのは知らなかった(あとで調べてみたら少し内容は異なるらしいことがわかった)。かっこいいね、クラテール叢書。800円なのがうれしい。それから右側の方に移動していくと、水色の『加能作次郎集』(富来町立図書館)が面陳されていた。値段はそれなりに付けられていたけど、今では入手困難だろうから、すぐに売れるだろうなあ。その『加能作次郎集』の下方に、あわせて松本八郎『加能作次郎三冊の遺書』(スムース文庫)¥500が置かれていた。これ、探していたんだよなあ。ありがたく買うことにする。帰り際ににわか雨が降り、せせらぎさんに傘を貸していただいたのがありがたかった。


<7月21日(日)>
夏休みの国語の宿題をしていた息子に「考古学」とは何かと訊かれたので、逆に何だと思うと訊き返した。数度のやりとりの後、「古いことを考える学問」というあたりにたどり着いたが、ではここでいう「古いこと」とは何かと問うと、彼は「古本?」と答えた。

c0213681_0222423.jpgはからずも息子に古本心を刺激されたので、ブックオフ諸江店に行ってみた。店に入っていくと、正面あたりに「なつかしいマンガコーナー」みたいなのが特設されていて、『デビルマン』以外の永井豪や『ドラえもん』以外の藤子不二雄とかの一昔前のマンガが並んでいた。どうやらそういう方面での買い取りがあったようだ。1冊あたり105円~250円の値付け。少し興奮して見ていくと、むむむ、なんと藤子不二雄『ミス・ドラキュラ 全4巻』(奇想天外社)各¥250が並んでいるではないか! 復刊された完全版(全7巻)ではなく、奇想天外社のやつだ!! 昔のカバーの方が雰囲気は断然いいなあ。状態も決して悪くない。ブックオフで掘り出し物というのはちょっとヘンだが、でもこれはやはり「掘り出し物」にちがいない。

息子に感謝しながら、マンガコーナーを離れ、あとはいつもの棚を見て回る。文庫棚で正宗白鳥『生まざりしならば・入江のほとり』(新潮文庫)保田与重郎『日本浪曼派の時代』(新学社)澁澤龍彦『ドラコニア綺譚集』(河出文庫)岡本喜八『マジメとフマジメの間』(ちくま文庫)¥650を、単行本棚では古山高麗雄『人生、しょせん運不運』(草思社)種村季弘『贋作者列伝』(青土社)を買った。

家に帰ってきてから『ミス・ドラキュラ』をぱらぱらとめくってみる。1話4ページ構成の展開が何ともあっさりしている。脱力感も満点! どちらかというと4コママンガに近い感じかな。30年以上も前に『週刊女性セブン』に連載されていたという。
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by anglophile | 2013-07-24 02:03 | 古本 | Comments(0)
2013年 07月 07日
先週から今週にかけての古本
<6月29日(土)>
久しぶりに何にもない土曜日であることよ。床屋に行こうかと思ったけど、考え直してやっぱりブックオフに行くことにした。例によって「20%オフセール」をやっていたが、だからなんだというのか。まず105円棚で、齋藤愼爾『寂聴伝』(新潮文庫)小林泰彦『日本百低山』(文春文庫)山本健吉『詩の自覚の歴史』(ちくま学芸文庫)を拾う。次に半額文庫棚で、堀江敏幸『一階でも二階でもない夜 回送電車Ⅱ』(中公文庫)を見つける。新刊でも買えるんだけど、半額で買えないかとずっと探してた。この本には「古書店は驢馬に乗って」という文章があって、早稲田の古本屋で小沼丹訳の『旅は驢馬をつれて』を買う場面が出てきて古本心をくすぐられる。はたして堀江さんはその本をいくらで買ったのだろう、ということが気になってしかたがない。

<6月30日(日)>
本日は一箱古本市@源法院の日。もう24回目。昼から仕事があるので、その前にちょこっと寄ることにした。源法院に足を運ぶのは3月末以来。実に久しぶり。会場に着くと、皆さん門前に勢揃い。初出店の方も何名かいらっしゃるようだった。
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まずは上関さんにご挨拶し、先週の「BOOKDAYとやま」のお礼をあらためて申し上げる。箱の本を見せてもらいながら、いろいろと話をうかがう。今後も楽しいイベントを期待しております。そういえば、ブックエンドにも前に1回行ったきりご無沙汰しているなあ。
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そのあと、NYANCAFEさん、なつめ舎さん、でっぱさん、あうん堂さんにご挨拶。あうん堂さんが大通りのある向こう側を指さすので、その方向を見ると、何か不思議なモノが目に入った。新登場らしい。そして動くらしい。ちょっとリアクションに困ったので、とりあえず写真を撮っておくことにする。
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そろそろ仕事に行く時間となったので、上関さんの箱からボラーニョ『野生の探偵たち(上)(下)』(白水社)3200円を買うことにした。妻に読ませよう。

<7月4日(木)>
某所で古めの文庫を買う。古山高麗雄『私がヒッピーだったころ』青木日出夫編『ニューヨーカー短編集』野坂昭如『騒動師たち』安岡章太郎『自叙伝旅行』(以上、角川文庫)安岡章太郎『舌出し天使』(中公文庫)野呂邦暢『落城記』(文春文庫)の6冊。ブックオフの棚には絶対に並ばないくらいみな状態が悪いが、6冊で300円だから文句はなし。『私がヒッピーだったころ』と『ニューヨーカー短編集』はうれしい収穫。後者には、マラマッド「夏の読書」、ベロー「未来の父」、ナボコフ「ランス」、エリザベス・テイラー「生涯のはじめての死」などが収められている。
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by anglophile | 2013-07-07 21:38 | 一箱古本市 | Comments(0)
2013年 05月 26日
麦藁帽子を忘れた日
本日の修行内容。午前9時から午後3時まで日陰少なき山の頂で炎天の下じっと耐えること。暑いのなんのって。去年一箱古本市のために買った麦藁帽子を持っていくべきだった。いつもの無計画が仇となる。半分仕事を放棄して時間が経つのをただじっと待った。こんがり日焼けしたところで任務終了。

午後3時に解放され、下山後、新刊のフジモトマサル『聖なる怠け者の冒険【挿絵集】』(朝日新聞出版)を探しに香林坊大和内の紀伊國屋書店へ。森見登美彦の小説の方はあって、こちらもイラストが満載されていて楽しそうだったけど、肝心の挿絵集が見つからない。おかしいな。そんじゃ、ということで、うつのみやに行ってみた。ここにも小説の方はあるけど、挿絵集が見当たらない。レジのお兄ちゃんに訊いてみたら在庫がないとのことだった。果たして入荷自体があったのか。しょうがないので、店内のオヨヨ書林古本コーナーだけチェックしておこうと思って、棚を見てみたらダール他『異色作家短篇集18 壜づめの女房』(早川書房)を発見! これだけ復刊されなかったやつだ。800円だったので、ぽんぽこ仮面のことはすっかり忘れて、気持ちよく精算してもらった。

水分補給のため、スターバックスみたいなとこでナントカカフェラテを注文して一息つく。相変わらず暑いが、次はがんばってオヨヨさんに行ってみよう。せっかく香林坊まで来たのだからね。まずタテマチ店の100円均一で皆川博子『変相能楽集』(中央公論社)を入手。このタイトル、いつも『変態~』と読み違えてしまうのは、私の心が邪だから?

つづいて久しぶりのせせらぎさんへ。せせらぎさんがいらっしゃりご挨拶。店の入り口のコーナーには芸術新潮とか別冊太陽などが大量に並んでいた。店内の棚とかの配置も前に来たときからちょっと変わっているようだった。いろいろと見て回って加藤郁乎『半風談』(九藝出版)800円を手に取る。柳瀬尚紀についての短文があって、巻末を見てみると、柳瀬訳の『シルヴィーとブルーノ』の栞のために書かれた文章であることがわかる。この本はちくま文庫にもなっていたと思うが、加藤郁乎の文章もその文庫に収められているのかどうか。今度チェックしてみよう。

帰りのバスの中で買ったばかりの『半風談』を開いたら、なんと見返しに種村季弘宛の献呈署名が入っていた! こういうのはうれしいねえ。
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by anglophile | 2013-05-26 22:59 | 一箱古本市 | Comments(0)
2013年 05月 25日
最近買った本とか今読んでる本とか
c0213681_128379.jpgもうすぐ5月もおわり。仕事の山が1つ過ぎ、また別の山がすぐにやってくる。忙しく、仕事の量も多いが、今の職場はそれらの仕事を他のみなさんと共有している感覚があるのであんまり苦痛ではない。おかしなところもないではないが、それでも楽しく仕事ができている。以前のように気持ちがクシャクシャになるのはほんとに耐えられないからね。

明日は源法院一箱の日だが、ちょっと変わった仕事が入っていて今回も参加できず。充電期間と称して、本だけは買っているので、部屋がまた大変なことになりそうな気配。そういえば、このまえ鳴和に行ったら古本コーナーがなくなっていて、キツネにつままれたよう、というかちょっと残念だった。で、今度はラブロの古本コーナーに行ってみたら、鳴和の古本がほぼそのまま移ってきていた。鳴和の本が少しずつ減っていったのは移行作業をおこなっていたというわけか。そのラブロも来年でなくなるみたい、といつだか妻が新聞を見て言っていた。

新刊も何冊か買った。洋書では、ポール・オースターとJ.M.クッツェーの往復書簡集とか Robert MacFarlane の本とかを。MacFarlane はイギリスの紀行作家で、ゼーバルトがらみで発見した人。イギリス各地を歩いて、田舎の風景を描いている。他にも数冊の著書があるいようだが、少しずつ読んでいきたい。新刊といえば、来週以降、注目の本がドドドッと出るので楽しみ。十蘭の河出文庫も次ので最後になるようだ。全然ついていってないけど。

古本の話にもどるが、先日いろいろと情報検索していたら、来月、富山でも一箱古本市(BOOK DAY とやま)が開かれることを知った。3月の源法院のときにそのことについて何人かの方々から聞いていてちょっと気になっていた。県外の一箱にもぜひ参加してみたいと思っていたので願ってもない機会だ。6月23日(日)に開催ということで、なんとかその日は都合がつきそうだったので、さっそく申込みをしてみた。しばらくしてから主催者のお一人、上関文庫さんから返信メールをいただき、無事登録完了。30箱以上が集まるそうで、県外からの参加者もいらっしゃる模様。トークイベントもあって、夏葉社さんがいらっしゃるらしい。なかなかの大イベントになりそうで楽しみ。
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by anglophile | 2013-05-25 19:53 | 古本 | Comments(0)
2013年 04月 21日
週末の古本
昨日は午前中がっつり仕事をしてから、午後から文圃閣へ。久しぶりなので、なんかいい本が補充されていないかなあと。すると、店頭棚にほしかった文庫が並んでいた。久生十蘭『魔都 久生十蘭傑作選Ⅰ』(帯付、現代教養文庫)¥300、『死者は語らず 「宝石」傑作選集Ⅰ=本格推理編』『月下の殺人鬼 「宝石」傑作選集Ⅲ=怪奇幻想編』『天球を翔ける 「宝石」傑作選集Ⅴ=ハードボイルド・SF編』『モダン殺人倶楽部 新青年傑作選集Ⅱ推理編2』『骨まで凍る殺人事件 新青年傑作選集Ⅲ推理編3』(角川文庫)各¥150。これくらいの値段だと迷いなく買えます。

***

今日は昼頃からふらふらと香林坊へ。宇宙軒で恒例の豚バラ定食を食べてから、まずはオヨヨさんへ。店頭の均一本がけっこうがらっと入れ替わっていたかも。前回寄ったときは空振りしてしまったが、今回はほしい本がありました。獅子文六『悦ちゃん』(角川文庫)葛西善蔵『椎の若葉・湖畔手記』(旺文社文庫)佐伯彰一『日本人の自伝』(講談社文庫)『東京人 1998年6月号 特集・神田神保町の歩き方。』『東京人 2002年2月号 特集・神田神保町の歩き方。Part2』などを各100円で。

そのあとラブロの古本市へ。本の量は少し増えているようだったが、時代物や歴史物の文庫本なんかが多くて、あんまり買えそうな本がないなあと思っていたら、そんな本の中にほしかった上林暁『武蔵野』(現代教養文庫)¥300がまぎれ込んでいた。ブラボー! だいぶくたびれていて、カバーの背のところが破れたりしているが、グラシン紙でくるめばそれも気にならないはず。50年前の文庫本に出会えてしあわせ。

このあと最後にうつのみやに寄って藤本義一『鬼の詩/生きいそぎの記 藤本義一傑作選』(河出文庫)バルドゥイン・グロラー『探偵ダゴベルトの功績と冒険』(創元推理文庫)の2冊を購入して本日の古本漁りは終了。

帰り道、ふと思い出して、ムラハタに寄った。洋梨ケーキが1個しかなかったので、残りの2個はさくらんぼケーキにしてみた。

***

気づいたら、来週もう一箱古本市だけど、仕事があるのでまたしても出店申し込みができなかった。おまけに来月も仕事とかぶっていてレレレのレ。6月にはなんとか参加できるといいんだけどなあ。
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by anglophile | 2013-04-21 23:32 | 古本 | Comments(0)
2013年 04月 01日
三月も 古本買って 過ぎていく
<3月30日(土)>
妻と息子が中国地方に小旅行に出かけるため、早朝金沢駅まで2人を車で送る。ほんとは私も古本目的でそれに同行したかったのだけど、今晩は職場の送別会があって私は「送られる方」だから欠席することはできず、やむなく金沢に残ることとなった。しかしそのおかげでこの土日に行われる金沢での古本イベントに顔を出せることになった。まずは本日14時から山本善行さんのトークイベントがあり、明日は山本さんも出店する一箱古本市@源法院がはじまる。一古本ファンとして、一箱古本市実行委員の方々のご尽力に感謝致します。

金沢駅から家に戻ってくるとまだ7時半。眠いので睡眠のつづき。10時頃に目が覚めて、まだ14時のトークイベントまでは時間があるので、野々市のブックオフに行ってみることにした。今日は久しぶりに「文庫2冊で500円&単行本2冊で1200円セール」をやっていた。文庫の方は、岡崎武志『女子の古本屋』(ちくま文庫)中島みゆき『中島みゆき最新歌集 1987-2003』(朝日文庫)の2冊を選ぶ。後者のまえがき「言葉と孤独」は必読かも。単行本の方は、岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)サンティアーゴ・パハーレス『キャンバス』(ヴィレッジブックス)をとりあえず買っておく。前者はすでに新刊書店で半分ほど立ち読み済み。パハーレスはずっと前の一箱古本市で『螺旋』を購入済みだが例によっていまだ積ん読中。

さて、ほどよく時間をつぶせたので、いったん家に戻ってから、香林坊へは自転車で行くことにした。風はちょっと冷たかったが、空は晴れていてサイクリング日和。会場となる四高記念館にはちょっと早めに到着した。個人的に、今日というタイミングで四高の建物に入るのは感慨深かった。建物脇の入り口から入っていくと、せせらぎさんがいらっしゃった。今日のトークイベントは定員30名となっていて予約が要るのかどうなのか心配だったが、その必要はないということだったので一安心。会場に入り、NYANCAFEご夫妻やあうん堂さんにご挨拶申し上げる。受付を済ませてから、正面席にいらっしゃった山本さんにもご挨拶。金沢でお会いできて感激しました。

このあと、開始までまだちょっと時間があったので、受付デスクで販売されていた山本さんの著書の中からまだ買っていなかった『故郷の本箱 上林曉傑作随筆集』(夏葉社)を購入。あとでサインを入れてもらおう。
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会場がほぼ満員になってきたところで、予定通り14時からトークショーがスタート。司会の女性のナビゲーションで、前半は山本さんの高校時代の話、そして古本の魅力に取りつかれるようになるまでの話、後半は善行堂開業前後の話が中心となった。たこやき屋のことなどユーモアをまじえた話にときおり笑いがおこった。興味の範囲が広いと買える古本の範囲も広がるというのもたしかにそうだよなあ、と深く共感しながら山本さんの話を拝聴した。買えないと寂しいけど、買えたら買えたでその分だけ本の量が増えるのでそれもまた困りもの。古本の世界にハマるというのは、その両端を行ったり来たりしながらその振れ幅を楽しむことなのかもしれない。
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今朝金沢に来られてから、トークイベントの前にさっそく近八書房に行って来られたそうだ。一番最後に、そこで買われた古本を抽選で来場者にプレゼントされた。私はひそかに『露伴翁座談』(角川文庫)を狙っていたのだが残念ながら抽選にもれてしまいました。
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あっというまの90分だった。トークが終わってから、受付で買った『故郷の本箱』にサインしてもらった。楽しい時間をどうもありがとうございました。

さて、時間を見るとまだ16時。ここで、トークの終わった山本さんのこのあとの行動パターンをイメージしてみる。おそらくこのあとも市内の古本屋をまわられるにちがいない。ならば、私もこのまま帰るわけにはいかない。送別会は19時からなので、まだ少し時間の余裕がある。できれば久しぶりにせせらぎさんに行きたいところだが、帰る方向とは逆。で、しばらく訪れていない明治堂書店のことを思い出したので寄ってみることにした。こんなときでもないと寄れないし、帰り道に位置していなくもないからね。店の前に行くと、店内には灯りがついているが、入り口のスライドドアには鍵がかかっている。「ご用の方は右にあるブザーを鳴らして下さい」みたいな紙の札がぶら下がっていたので鳴らしてみたら、高齢の店主が現れて、丁寧に中に入れて下すった。店内には古本が積み上げられている。時間をかけて見たいが、体調がよろしくないと洩らすご主人に気が引けて、ささーっと短時間で見ることにした。単行本の山から真鍋博『ティータイム七五話』(毎日新聞社)¥600を、文庫本棚からジョウ・スミス『ポップ・ヴォイス スーパースター163人の証言』(新潮文庫)¥400の発掘に成功。古本心おおいに満たされ、心おきなく送別会に向かうことができたのであった。



<3月31日(日)>
日付が変わり、宿で7時半に起床。午前2時ごろまで起きていた記憶がある。もっと寝ていたかったけど、こういう宿に泊まると朝が早いんだよなあ。苦手。なんか体調もすぐれない。これで風邪でもひいたら洒落にならない。でも、朝食に出た名前を知らない魚の焼いたのはおいしかった。

さて、本日は昨日のトークイベントに続き、今年1回目の一箱古本市@源法院(通算で第21回目)である。家に戻ってきたのが10時頃だったが、軽い二日酔いでふらふらのため、ソファーに横になってしばし休息。

2時間後、いくぶん体調が回復したので、ゆらゆらと源法院へ。空模様がちょっとあやしい。源法院に着いてみると、門前にあうん堂さんと常連のおろおろさんがいらっしゃった。他の皆さんは本堂内で出店されている模様。今日は最初から本堂内での出店だったようだ。皆さんにご挨拶してから箱を見て回る。
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山本さんの善行堂箱はもうすでに半分ほどが売れてしまっていて出遅れたことを悔やんだ。買えなくてもよかったから、どんな本がそこに並んでいたのか見たかったなあ。それでもまだ残っていた本のことをいろいろ説明してもらって、その中から大野新『沙漠の椅子』(編集工房ノア)¥500を購入した。いろいろ教えてもらって勉強になりました。

山本さんの隣の隣ぐらいに出店されていた女性の方の箱には江國香織の本が何冊かあって、『犬とハモニカ』があれば買いたいなあと思っていたのだけど、残念ながらそれはなかった。その隣のでっぱさんの箱には古めの本からあまり見かけない本などあって少し見せてもらった。魚津から出店の古本よあけさんの箱もこだわりの本が並んでいてじっくり見せてもらった。よあけさん手製の「古本よあけ通信」を頼りに、フェリペ・アルファウ『ロコス亭の奇妙な人々』(東京創元社)¥450とイアン・マキューアン『夢みるピーターの七つの冒険』(中公文庫)¥300の2冊を買うことにした。『ロコス亭』は創元ライブラリに入ったけど単行本もいいたたずまいの本。マキューアンの中公文庫のことは知らなかった。訳者が真野泰なのでこれは要チェックということで。「古本よあけ通信」を読むと、よあけさんが一箱古本市を楽しんでいらっしゃるのがよくわかりいつも感心させられる。6月には富山でも一箱古本市が開かれるかもしれないということだった。あとであうん堂さんに伺ったら、源法院のメンバーでその富山の一箱に参加できればいいねということだったので、これは今から楽しみである。

最後に、常連のたんぽぽ文庫さんの箱に近づくと、外付けのスピーカーが売られていることに気づいた。気になったので少し説明してもらってから、値段をきくと500円ということだったので買うことにした。iPodやパソコンに接続できるらしいので、そのうちケーブルのようなものを買ってきてつなげてみることにしよう。一箱古本市でスピーカーを買うことになるとは思ってもみなかった。そういうのも一箱古本市のいいところ。

家に帰ってきてから、居間のテーブルの上にこの2日間で買った本を積み上げて、それらを見やりながら、暖かくしてふたたびソファーに横になった。
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by anglophile | 2013-04-01 23:44 | 一箱古本市 | Comments(0)
2013年 03月 17日
先週分の日記
<3月11日(月)>
帰りにカボスに寄って、皆川博子『皆川博子コレクション1 ライダーは闇に消えた』(出版芸術社)を購入。

<3月12日(火)>
旧石器時代から伝わる職場のデスクトップパソコンで、「講談社文芸文庫」と検索してみたら、「好打者文芸文庫」と出た。ほんとにそんな文芸文庫があるのか確認してみたくなったので、帰りに香林坊ラブロ内の古本コーナーへ。

・江藤淳 『小林秀雄』 (講談社文芸文庫)
・幸田露伴 『太公望・王羲之』 (新潮文庫)
・江戸川乱歩 『謎と魔法の物語 自作に関する解説』 (河出文庫)
・富士正晴 『富士正晴作品集 全5巻』 (岩波書店) ¥3000

「好打者文芸文庫」なんてことはどうでもいいわけで、それより文庫などが少しだけ補充されていたので何冊か買うことができた。『小林秀雄』の「人は詩人や小説家になることができる。だが、いったい、批評家になるということはなにを意味するであろうか。あるいは、人はなにを代償として批評家になるのであろうか」という冒頭はいつ読んでもかっこいいな。英作文の問題にしたい文章だ。あと、『富士正晴作品集』が手頃な値段であって、年末年始に山田稔『富士さんとわたし』を読んでいたのでつい買ってしまった。でも、もう置く棚がない。

<3月14日(木)>
めずらしく仕事に没頭していて、ホワイトデーのことを完全に失念していたことが妻にバレた。「拙者のホワイトデーには時差がある」と言ってみたところで、なんの効果もなかった。彼女を失望させるのには慣れているけど、毎回毎回そんなのだとさすがにダメダメだわな。反省。

<3月15日(金)>
先週からちびちび読み始めたグレアム・スウィフト『ウォーターランド』がけっこう笑える。
 それはゆっくりと浮き沈みしていた。渦の中で回転し、揺れていた。顔をふせ、ひじを曲げた両腕を外に開き、ちょうど、静かにうつぶせで眠る人の姿勢だった。しかしそれは死んでいるのであって、眠っているのではなかった。なぜなら、顔をふせて水面上に横たわる人体は、眠ってはいないものだから。ことに、そのような状態で横たわったまま、暗闇の中で発見されずに数時間が経過している場合には、なおさらである。(44頁)
スウィフトが自作に言及している映像があった。なんかいい風景だな。



<3月16日(土)>
ホワイトデー事件はその後事なきを得たが、今日は気を紛らすためにブックオフに行ってみようかと思います。

・東雅夫編 『幻想文学入門』 (ちくま文庫) ¥450
・『別冊映画秘宝 『イングロリアス・バスターズ』映画大作戦!』 (洋泉社) ¥325
・北野武 『Kitano par Kitano: 北野武による「たけし」』 (早川書房)
・アンリ・カルティエ=ブレッソン 『こころの眼 写真をめぐるエセー』 (岩波書店)
・角田光代 『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』 (ブルーム・ブックス)

雑誌半額セールをやっていた。別冊映画秘宝はうれしい買い物。『イングロリアス・バスターズ』にはいろいろ元ネタがあって、先月『特攻大作戦』を見たばかり。他のもあとでチェックしてみよう。
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by anglophile | 2013-03-17 18:10 | 古本 | Comments(0)
2013年 03月 08日
今週買った本など
3月になり、いよいよ年度末を迎えている。新年度からは職場が変わる予定なので、今の職場で働くのもあと数週間。ほんとは名残を惜しみながら過ごしたいところなんだけども、再来週に大きな仕事がひかえているので落ち着かない。落ち着きを取り戻すには古本を!

<3月4日(月)>
ブックオフ諸江店へ。リプレイスオープンのときから岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)が半額棚にあるのが気になります。でもそのうち105円で買えそうな気がするのでやっぱりスルー。で、105円の本だけ買うことにした。

・江戸川乱歩 『虫』 (講談社)
・江戸川乱歩 『陰獣』 (講談社)
・江戸川乱歩 『孤島の鬼』 (講談社)
・ジャック・ステルンベール 『五月革命’86』 (サンリオSF文庫)
・諸星大二郎 『栞と紙魚子殺戮詩集』 (朝日ソノラマ)
・大鷹俊一 『レコード・コレクター紳士録』 (ミュージック・マガジン)
・古山高麗雄 『女ともだち』 (集英社)

『レコード・コレクター紳士録』は1999年に出た本。筋金入りのレコードマニアのみなさんへのインタビューがもとになっている。1991年の山下達郎とかも載っていて興味深い。あと、松本常男という人がビートルズ・コレクターとして登場しているが、どこかで聞いた名前だと思ったら、『ビートルズ海賊盤事典』(講談社文庫)の著者だった。なるほど、あの分厚い本を出す人ならば、ジョン・レノンが着ていたコーデュロイ・ジャケットの現物を所有していてもおかしくないわけだ。スピーチレス。

<3月6日(水)>
ペーパーバックの表紙に描かれたペンギンが表紙から飛び出てくる夢を見た。なんとなく文圃閣に寄ってみる。あんまりめぼしい本がなかったが、ふと振り返ると移動棚にピカピカのペーパーバックがたくさん並んでいたのでびっくりした。

・James Joyce, Finnegans Wake (Penguin Books)
・James Joyce, The Dubliners (Penguin Books)
・George Orwell, Nineteen Eighty-Four (Penguin Books)
・George Orwell, Down and Out in Paris and London (Penguin Books)
・George Orwell, The Road to Wigan Pier (Penguin Books)
・Truman Capote, In Cold Blood (Penguin Books)
・John Steinbeck, The Grapes of Wrath (Penguin Books)
・Virginia Woolf, A Room of One's Own (Penguin Books)
・Virginia Woolf, A Room of One's Own / Three Guineas (Penguin Books)
・Virginia Woolf, Jacob's Room (Penguin Books)
・Virginia Woolf, To the Lighthouse (Penguin Books)
・Virginia Woolf, Mrs Dalloway (Penguin Books)
・Virginia Woolf, The Waves (Penguin Books)
・Virginia Woolf, Selected Short Stories (Penguin Books)
・Virginia Woolf, Orlando (Penguin Books)
・Virginia Woolf, The Years (Penguin Books)
・Virginia Woolf, The Voyage Out (Penguin Books)

3冊500円。ほとんどメジャーどころなので持ってるのもあるけど、版が違えばそれはもう違う本である。ということにして、あれもこれも買ってしまった。お金を払うときちょっと恥ずかしかった。

<3月8日(金)>
夜、YouTube でJ.K.ローリングのドキュメンタリーを見る。なんかじーんときた。


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by anglophile | 2013-03-08 20:55 | 古本 | Comments(0)