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2015年 03月 10日
古本土曜日
c0213681_21352062.jpg先週の土曜日、武蔵ヶ辻付近で午前中仕事。昼に終わってから、出張先の近くにある加能屋はこの前行ったのでスルーして、もうちょっと行った先にある文圃閣へ向かう。1か月ぶりぐらいか。店自体は閉まっていたが、ガレージ均一はやっていた。この前はナボコフを見つけたので、今日もなんかいい本ないかと棚の最上段に目をやると、ロレンス・ダレルという名前を発見。よく見ると2冊ある。木製の踏み台に乗ってえいやっとつかんで引き出してみた。『予兆の島』(工作舎)と『にがいレモン キプロス島滞在記』(筑摩書房)というタイトル。はじめて見る本だ。カルテットでもクインテットでもないダレル。いいねえ。汚れはあるけど全然オッケー。もしかしたら他にも外国文学のいいところがあるのではとその他の棚にも集中してみたが、特にめぼしいものはなかった。3冊買ったら500円になるので、もう1冊適当なのを見繕おうかとも思ったが、無理して買うこともない。ほしい本がないときは無理して買わないようになってきたかも。1冊200円で合計400円。

つづいて、ブックオフを何軒かまわることにする。駅近くにある2店舗は、本のめぐりが不良で最近は足が遠のいていた。今回もやっぱりパッとしなかったが、かろうじてジェイムズ・サーバー『虹をつかむ男』(ハヤカワepi文庫)を108円で拾う。物足りないので、いつもの野々市店にも行ってみる。やっぱり本のまわりはこちらのほうが数段上。読んでみたかった葉室麟『蜩ノ記』(祥伝社文庫)をはじめ、友成純一『内臓幻想』(ペヨトル書房)、山川方夫『目的をもたない意志 山川方夫エッセイ集』(清流出版)、村上春樹/安西水丸『象工場のハッピーエンド』(講談社文庫)、村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋)をすべて108円で買う。山川方夫のエッセイ集が108円だったのは予想外の収穫。

調子に乗ってもう一軒。ここでもあれやこれやと買ってしまう。夏目漱石他『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』(角川文庫)、和田誠『日曜日は歌謡日』(講談社文庫)、皆川博子『聖餐城』(光文社文庫)、高野文子『おともだち』(筑摩書房)、上村一夫『上村一夫・怪奇エロス傑作選① 鹿の園』¥810、『上村一夫・怪奇エロス傑作選③ 蛇の辻』(ソフトマジック)¥810。『栞子さんの本棚』に収めされている作品はほとんど抄録とはいえ、それらの濃さには目を瞠るがある。とりあえず持っておきたい一冊だ。
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by anglophile | 2015-03-10 23:22 | 古本 | Comments(0)
2015年 02月 22日
古本金曜日
c0213681_21403287.jpg金曜日は職場の飲み会があった。誰に気を使うこともない楽しい会で、気分よく酒を飲んだ。いや、気分よく飲めたのはそればかりが理由ではなく、開宴前に久しぶりに某所に寄って、ほしい本を買ったりもしていたからだった。

・長谷川四郎 『鶴』 (講談社文芸文庫)
・戸板康二 『久保田万太郎』 (文春文庫)
・山口昌男 『内田魯庵山脈(上)(下)』 (岩波現代文庫)
・東雅夫編 『伝奇ノ匣4 村山槐多耽美怪奇全集』 (学研M文庫)

上二冊は数百円。下二書のうち、『内田魯庵山脈』は購入機会を窺っていたもので、帯付新品同様で1500円だった。だからこれは迷わなかったが、迷ったのは村山槐多の文庫。積まれた文庫山脈中に発見したときは「うおっ!」と思ったが、値段が2000円と聞いてひるむ。提示額自体はなんとなく決めていた上限ギリギリといったところだったが、それはあくまで「上限」であり、あたりまえだけどほんとはもっと安く買いたいのである。あまりにも「普通」の値付けに「掘り出し感」が少々足りないのではないかともう一人の自分がブツブツ云っている。しかしこれがいかに見かけない文庫本であるかを考えれば、ためらう必要などないわけで、結局買うのである。帯が付いていたことも購入の決め手の一つとなった。
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by anglophile | 2015-02-22 21:46 | 古本 | Comments(0)
2015年 02月 08日
ここ1週間の古本
c0213681_192015.jpg先週は、水曜夕方のブックオフ(野々市)がよかった。店員さんたちが新入荷の文庫を108円文庫棚に補充したり、半額棚から108円棚へ移動させたりと忙しそうにしていた。定期的に本の移動を行ってくれるのがありがたい。そんなわけだから、この日は20冊ほど買ってしまった。主なものは以下の通り。

・マーガレット・ミラー 『殺す風』 (創元推理文庫)
・小林秀雄 『小林秀雄対話集』 (講談社文芸文庫)
・つげ義春 『つげ義春自選集① ねじ式』 (嶋中書店)
・つげ義春 『つげ義春自選集③ 夏の思いで』 (同上)
・柴田元幸編訳 『書き出し「世界文学全集」』 (河出書房新社)
・森英俊/野村宏平 『乱歩の選んだベスト・ホラー』 (ちくま文庫)
・アルジャノン・ブラックウッド 『妖怪博士ジョン・サイレンス』 (角川ホラー文庫) ¥250
・アナトール・フランス 『シルヴェストル・ボナールの罪』 (岩波文庫)
・ウラジーミル・ナボコフ 『ナボコフ自伝 記憶よ、語れ』 (晶文社) ¥200

つげ義春の2冊はいわゆるコンビニコミック。全部で6冊出たようだ。コンビニコミックといえども侮りがたし。ブラックウッドの『妖怪博士ジョン・サイレンス』は半額棚より。角川ホラー文庫も侮りがたし。『シルヴェストル・ボナールの罪』は108円で探していた。最後のナボコフは、別の日に久しぶりに寄った文圃閣のガレージ均一で入手。汚れやしみが目立ったので、帰ってきてからクリーニングした。200円というのがうれしかった。
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by anglophile | 2015-02-08 19:21 | 古本 | Comments(0)
2014年 12月 14日
雪降る午後
思ったほどの大雪にならず、なんだよ予報には「暴風雪」と書いてあったじゃないかあ、とちょっと落胆しながら、今朝は『名短篇 新潮創刊一〇〇周年記念 通巻一二〇〇号記念』(新潮社)に収められている川崎長太郎「ひかげ咲き」を読んだのだった。まさに「名短篇」の名にふさわしい短篇だった。

午後の遅い時間に、妻に頼まれ、灯油を調達しに出たはずだったが、そんな生活必需品はあとまわしにして、本屋に行ってしまう。「休日」と「外出」という条件が重なると、本を買いに行かずにはおれない。どうも優先順位の立て方がおかしい、とわかってはいるがコントロールができない。

川崎長太郎の文庫が先月出ていたはずなので、柿木畠のうつのみや本店に買いに行くことにする。いつも店前の駐車場に車を止めるのだが、今日は雪が降っていて駐車場の係のおじさんがいないので、そのままいつものスペースに止めさせてもらう。1階で別の購入予定本である諏訪哲史『偏愛蔵書室』(国書刊行会)を探すが見当たらない。他の大型書店には置いてなくて、うつのみやなら、と思ったが、ここにも置いてなかった。うう、残念。1階の隅にある国書刊行会スペース自体がなくなっていたのでむしろそのことのほうが残念。次に文庫を見に、エレベーターで2階へ。いろいろと見てまわって、お目当ての川崎長太郎『泡/裸木 川崎長太郎花街小説集』(講談社文芸文庫)と、その他に林望『増補 書藪巡歴』(ちくま文庫)と円城塔『バナナ剥きには最適の日々』(ハヤカワ文庫)も買うことにする。無論、3冊とも帯付である。『書藪巡歴』はどう考えてもおもしろそう。以前は新潮文庫に入っていたということだが知らなかったなあ。あと、ハヤカワ文庫のカバーデザインには垢抜けた感じがあって無視できないものがある。

c0213681_2345044.jpgこのあと、新竪に移ったらしいオヨヨ書林に行くつもりだったが、予定を変更して久しぶりにせせらぎさんに行ってみることにした。もう日は落ちている。店内に入っていき、せせらぎさんにご挨拶。何人かお客さんがいた。店内の棚の配置などが以前と少し変わっていて、前は入り口左のスペースにあった文庫棚が店内右奥にあった。その文庫棚で、未所持だった楠見朋彦『塚本邦雄の青春』(ウェッジ文庫)を見つける。500円だったが帯付だったので買うことにする。その横の外国文学棚には、『ユリイカ』のピンチョン特集号が300円であった。もう持っているので自制したが、昔なら買っていただろう。この中に収められているピンチョンがとある学生に宛てて書いた手紙(アフリカのホッテントット族に関する内容)はピンチョン関連の必読文献である。

さて、店内中央には以前はなかった本棚もあり、ペーパーバックとか古本関連本などが並べられていて、そこで古本アンテナが黒いハードカバーの本に反応した。取り出してみると、それは『書影でたどる関西の出版100 明治・大正・昭和の珍本稀書』(創元社)だった。ずっと前に善行堂で山本さんに見せてもらったことがあった。表紙が片側だけ貼り付けになっていて開きやすくなっているのだ。高価な本だから今まで購入できずにいた。やっぱり安くはないだろうなあと思って値札を見たら、予想を上回る安さに思わず「うおっ!」と驚きの小声を上げてしまった。したが、すぐにその理由がわかった。函欠ということもあるのだろうが、そういうことだったのかあ。ま、でも納得して購入することができた。ふんだんに掲載されている書影は見ていて飽きない。

帰り道、あやうく灯油を買い忘れるところだった。
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by anglophile | 2014-12-14 21:50 | 古本 | Comments(0)
2014年 11月 13日
今日の古本と重力の虹
c0213681_053235.jpg今日は霰が降った。日が短くなり、家路には哀愁が漂いはじめている。あちこち寄り道。

・アーサー・ビナード 『日々の非常口』 (新潮文庫) ¥108
・石川淳 『影/裸婦変相/喜寿童女』 (講談社文芸文庫) ¥108
・長部日出雄選 『映画が好きな君は素敵だ』 (集英社文庫) ¥108
・伊藤計劃/円城塔 『屍者の帝国』 (河出書房新社) ¥108
・東浩紀 『弱いつながり 検索ワードを探す旅』 (幻冬舎) ¥108
・石子順造/上杉義隆/松岡正剛編 『キッチュ まがいものの時代』 (ダイヤモンド社) ¥240

『映画が好きな君は素敵だ』は日本ペンクラブ編のアンソロジーの一冊。久しぶりにこのシリーズの未所持本を見つけた。本棚を調べてみたら、このシリーズは20冊ほど持っていた。最初に買ったのが椎名誠選『素敵な活字中毒者』。初めて訪れたあうん堂さんで買ったのだった。7年前くらい?

さて、『重力の虹』は、いよいよ最終第四部「カウンターフォース」へ突入した。もう出てこないのかと思っていたロジャー・メキシコ君が使命感に燃えて900ページぶりに再登場したり、訳者が脚注で「これを正気で翻訳することは不可能」とつぶやいてみたりと、もう何でもありの展開に頭がおかしくなりそう。一番驚いたのは、電球(名前はバイロン)が自分の来歴を語り出したこと。十数ページ続くこの部分だけで短編が一つ出来上がりそうだ。

◆『重力の虹(下)』@490
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by anglophile | 2014-11-13 23:49 | 古本 | Comments(0)
2014年 10月 09日
5日ぶりの古本
たかだか四日間の出張だったのに、古本なし、本屋なし、ネットなしの三重苦を強いられたため、禁断症状甚だし。代休の今日は午後から古本を漁りに行く。

久しぶりに武蔵にある加能屋書店へ。ブルトン/エリュアール編『シュルレアリスム簡約辞典』(現代思潮社、1990年、第二版第二刷)500円など9冊買う。続いて、金沢文圃閣へ。平日の午後だったが、ガレージ均一には数人の客が手を真っ黒けにしながら古本を漁っていた。私もせっせと古本掘りに精を出す。洋書棚が一新されていてなかなか楽しかった。ジョイスとミルトンの研究書がけっこうあったが、どこかの文学研究者の蔵書なのだろう。買おうかどうか迷った本がいっぱいあったが、この手の研究書は買ってもしかたがないので自制。と言いつつ、Faber & Faber のペーパーバック数冊を含め14冊も買ってしまう。禁断症状はだいぶ治まったが、ついでなのでマックスバリュー敷地内のブックオフへ。が、邦枝完二『小説 子規』(河出文庫)を買うだけにとどまる。ここは日照り続きであんまりぱっとしないなあ。禁断症状がぶり返してきたので、野々市のブックオフへ駆け込むことにする。ここでは以前まで半額棚にあった本が108円棚に落ちているのが目についた。14冊買ったが、その一部は以下のようなもの。

・日影丈吉 『多角形』 (徳間文庫)
・深町真理子 『翻訳者の仕事部屋』 (ちくま文庫)
・文藝春秋編 『藤沢周平の世界』 (文春文庫)
・文藝春秋編 『なんだか・おかしな・人たち』 (同上)
・鷲巣力編 『加藤周一自選集1~3』 (岩波書店)
・中原清一郎 『未だ王化に染はず』 (福武書店)
・横尾忠則 『ARTのパワースポット』 (筑摩書房)

帰ってきてからピンチョンを読み継ぐ。現在、スロースロップはダンスホールのトイレにある便器に呑み込まれ、汚水にまみれながら大西洋に向かっている。

◆『重力の虹(上)』@134頁
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by anglophile | 2014-10-09 18:33 | 古本 | Comments(0)
2014年 08月 16日
大阪で買った本
今週はあれやこれやで大阪三昧。以下、古本レポートである。新刊もあるでよ。

<阪神夏の古書ノ市>
・『別冊幻想文学 中井英夫スペシャルⅠ・Ⅱ』 (幻想文学会出版局) ¥1200
・カルロス・フエンテス 『アルテミオ・クルスの死』 (新潮社) ¥2500
・草森紳一 『マンガ考』 (コダマプレス) ¥3000
・草森紳一 『マンガ・エロチシズム考』 (誠文堂新光社) ¥3000

たまたま泊まったホテルの近くに阪神百貨店があってそこで古本市が行われていた。何を措いてもまず足を運びますね。中古レコード市との同時開催。名前を聞いたことのある関西の古本屋がいくつか参加していた。古本スペースはそれほど広いわけではないが、出されている本がなかなかの品揃えで、とても刺激的だった。あれもこれも買えるほど値付けは甘くはないが、それでも探求本だった『アルテミオ・クルスの死』(カバーの状態はあまりよくない)などは良心的な値段で迷わず購入した。草森紳一の最初期本2冊は、「古本屋ツアー・イン・ジャパン」でかつて紹介されたときに興味を持った。『マンガ考』のイラストは真鍋博。

<丸善&ジュンク堂梅田店>
・野呂邦暢 『兵士の報酬 随筆コレクション1』、『小さな町にて 随筆コレクション2』 (みすず書房)
・北園克衛 『記号説 1924 ‐1941』、『単調な空間 1949 ‐1978』 (思潮社)

大都会のでっかい書店に行ってみよう企画を自分でこしらえて実践。梅田のジュンク堂に行ってみた。よくわからんが、丸善と合同出店なのか? さっそく品揃えをチェックしてみると、あるわ、あるわ、手に取ってみたかった新刊があれもこれもあって、ふるさとの書店とは異次元の空間。ほしかった上記4冊を迷わず購入。いやあ、すごかった、購入金額が。

<ブックオフ各店>
・開高健監修 『洋酒天国2』 (新潮文庫)
・多和田葉子 『雪の練習生』 (同上)
・西江雅之 『旅は風まかせ』 (中公文庫)
・津原泰水 『蘆屋家の崩壊』 (ちくま文庫)
・グレゴリ青山 『新装版 旅のグ』 (同上)
・木山捷平 『耳学問・尋三の春 他十一編』 (旺文社文庫)
・車谷長吉 『物狂ほしけれ』 (平凡社)
・風間完 『さし絵の余白に』 (文化出版局)
・ジョン・ファウルズ 『フランス軍中尉の女』 (サンリオ)
・坪内祐三 『変死するアメリカ作家たち』 (白水社) ¥210

もれなくブックオフにも行かねばならぬ。新潮文庫から多和田葉子が出てたのは知らなかった。なんか新鮮。というか、彼女の本はあんまり文庫化されていない。ドイツに住んでいるからなのか? 西江雅之や木山捷平の本は久しぶり。ポストモダニズム小説『フランス軍中尉の女』も掘り出しもの。表紙のメリル・ストリープの顔はすでにおなじみだが、映画のわりにこの本はまったくと云っていいほど見かけない。

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by anglophile | 2014-08-16 23:35 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2014年 05月 19日
5月中盤戦
<5月10日(土)>
ブックマーケットにふらふら行き、H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集(4)(5)(6)(7)(別巻上)(別巻下)』(創元推理文庫)を各210円で購入。これで創元推理文庫の『ラヴクラフト全集』が揃った! 幸先がいい。何の?

<5月11日(日)>
久しぶりに竪町のオヨヨ書林へ。たくさん仕入れをされているようで、店先にも店内にも段ボール箱が山積みされている。ここには夢がありますね。店頭均一棚から、深沢七郎『笛吹川』(新潮文庫)駒田信二/菊村到/尾崎秀樹編『現代小説ベスト10 男と女のいる風景』『同 夜の回転木馬』『同 水に映る雲』『同 窓辺の孤独』(角川文庫)を各50円で購入。もっと頻繁に来たいと思った。うつのみやにも寄って、日下三蔵編『ミステリマガジン700 【国内篇】』杉江恋松編『ミステリマガジン700 【海外篇】』(ハヤカワ・ミステリ文庫)『新潮 6月号』(新潮社)を購入。『ミステリマガジン700 【海外篇】』には、友人が翻訳したジョイス・キャロル・オーツの短編が収められている。めでたいことだ。『新潮』の最新号は創刊110周年記念特大号となっている。創作も対談も随筆もものすごく充実していて、立ち読みで済ませられるような内容ではなかった。文芸誌を買うのは久しぶり。「未来に届けたい一篇の小説」にあった青山真治の「金沢」に共感。こういう文章は手元に置いておきたい。

<5月13日(火)>
昼から駅西に出張。終わってから金沢文圃閣へ。いっぱい買ってしまう。栃折久美子『製本工房から』(冬樹社)柳原良平『良平の横浜みなとスケッチ』(NTT出版)和田芳恵『ひとつの文壇史』(新潮社)島尾敏雄『内にむかう旅 島尾敏雄対談集』(泰流社)リチャード・ド・ベリー『フィロビブロン 書物への愛』(函欠、大阪フォルム画廊出版部)アシモフ他『恐怖のハロウィーン』(徳間文庫)マードック『砂の城』(帯付、集英社文庫)吾妻ひでお『アズマニア②』(ハヤカワ文庫)。手が真っ黒けじゃ。島尾敏雄の対談集には、つげ義春との対談が収められている。

<5月17日(土)>
ブックオフで、赤江瀑『獣林寺妖変』(講談社)泡坂妻夫『ヨギガンジーの妖術』(新潮文庫)を買う。『獣林寺妖変』は赤江瀑の処女作品集。残念ながら3刷だったが、帯が付いていたので購入した。何よりもカバーがいいなあ。

<5月18日(日)>
ふと思い出して、金澤表参道で「よこっちょポッケまーと」をやっていることを思い出す。天気が良く、家族で出かける。「ポッケまーと」はいつ以来だろう。あうん堂さんやNYANCAFEさんが出店されているとばかり思っていたが、行ってみると一箱古本市常連のでっぱさんともう一人別の方が古本コーナーを担当されていた。ついにでっぱさんが古本屋に!と思ったが、どうやらそうではなかったらしい。3冊500円ということで、フォークナー『響きと怒り』(講談社文庫)国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』(講談社大衆文学館)レイ・ブラッドベリ『メランコリイの妙薬』(早川書房)マイケル・ヴェンチュラ『動物園 世界の終わる場所』(学研)アントニイ・バークリー『ジャンピング・ジェニイ』(国書刊行会)『桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~』(角川書店)を選ぶ。なかなかの収穫。でっぱさん、ありがとうございました。表参道を行ったり来たりしながら気になったのが、スピーカーから流れてくるいい感じの音楽。最初BGMかと思ったが、お寺のところでやっているライブの様子を流していることに気づいて、それを聴きに行く。Asanogawa Sessionというバンドの方々。これがなかなかいい。自分が好きな曲ばかり演奏してくれるのでついつい最後まで聴き入ってしまった。そのうちの1曲にボブ・ディランの曲があったのだが、曲名が思い出せなかった。今も思い出せない。何だっけなあ。
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by anglophile | 2014-05-19 04:21 | 古本 | Comments(2)
2014年 04月 29日
第2回 BOOK DAY とやま (振り返り)
7時半過ぎに家を出、5分ほど車を走らせてから、釣り銭セットを忘れたことに気づいてあと戻り。富山に行ってから気づかなくてよかったよ。仕切りなおして、快晴のもと、北陸道を突き進み、9時頃だったかに現地到着。昨年利用したパーキングがなくなっていて焦ったが、そのすぐ近くに別のがあったのでセーフ。この日のために購入した台車で本が入ったプラスチックケースをガラガラ運ぶ。コンビニで昼食用の何かを買うのを忘れたが、総曲輪通りにある開催場所のグランドプラザにはスターバックスなどが並んでいてなんとかなりそうだった。目抜き通りのど真ん中にあるので、絶え間なく人が行き交うベストロケーションである。
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9時過ぎ時点ですでに出店者の方々は何名かいらっしゃり準備をされていた。古本よあけさんにご挨拶。先日の福野アミューにもいらっしゃっていたらしい。中井英夫の本に反応していただきうれしかったです。金沢からはおろおろさんやでっぱさんもご出店。私も受付を済ませて、出店準備をする。出店場所はすでに実行委員会の方で決めてあった。今回は30箱を超える出店数になったみたい。スタッフのお一人、上関さんも開始前から忙しそうに会場をまわっておられた。
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さて、少し早めに来たのにはわけがある。一箱古本市は10時開始だが、それに先んじて9時から市民プラザ前(去年の一箱古本市の会場)で北陸の古書店が集まる古本まつりがあるのだ。一箱の方がはじまったら店番をしなければいけないので、こちらを見に行くには開始前しかないと考えた。ちゃちゃちゃと準備を済ませてから、市民プラザに向かう。すでにはじまっているようで、客が群がっている。オーソドックスな風情の古本愛好家らしい年配の方々もいらっしゃる。あうん堂さん、オヨヨさん、NYANCAFEさんにご挨拶。あうん堂さんと軽めのスパーリングを済ませてから、一通り見て回る。富山の古書店も数店舗出ており、はじめて耳にするお店もあった。まず100円均一コーナーで石牟礼道子『流民の都』(大和書房)を買う。続いて、文圃閣コーナーでは吾妻ひでお『喜劇新思想大系』(秋田漫画文庫)の別巻を除く5冊を見つけた。合計800円。最後に、金沢の一箱常連のADLIFTさんがこちらのブースに出店されているのを発見。「なんでこっちにいるんですか!?」「いやあ、なんかこっちに出てくれと言われてね」ということでした。『マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ・Ⅱ』(宝島社文庫)と『忘れられない一冊』(朝日文庫)を3冊500円で購入。ありがとうございました。
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体が温まってきたのでグランドプラザに引き返す。そろそろスタートの時間。少しずつお客さんの数が増えている。特に開会宣言とかはなく、なんとなく一箱古本市がスタート。私の箱模様はこんな感じ。半分くらいは先週の金沢の一箱から引きつづき持ってきたもの。職場にあるブックエンドを忘れずに持っていったのがよかった。このテーブルの下には3冊500円箱を置いた。
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買う買わないは別として、お客さんの波がほとんど途切れないので忙しいといえば忙しかった。3冊500円コーナーは好調でけっこうポンポン売れていく。上のテーブルコーナーも少しずつではあるが手にとって見てくれる人が増えていった。『昔日の客』と『おかしな本棚』が売れたのはうれしかった。やはりいい本を求めている人がいるのだと実感。一方、お気に入りの漫画はなかなか好みが合わないのかほとんど手に取られることがなかった。『ホテルカルフォリニア』とか『ナチュン』とかけっこうオススメなのでした。唯一『漂流教室』は注目されるも、結局売れずじまい。
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地元の石川からも、紫庵さん、なつめ舎さん、Mさんが足を運んで下さり、本を買っていただいたのがありがたかった。今回は古本だけではなく、北陸の出版社を中心とした即売ブースも設置されていて、龜鳴屋さんのコーナーもあった。貴重な限定本も陳列されており、そのなかには今では入手困難な『藤澤清造貧困小説集』もあった。眼福。特装版は木箱に入っているのだなあ。
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お客さんが途切れる時間帯を利用して、他の箱も見に行く。終わりの方になって、toro books さんの箱で『コーネリアスの惑星見学』シリーズセットを500円で買った。ソノシートが付いた特別篇も含まれていてお得感あり。あと、前から気になっていたピストン藤井氏の『別冊 郷土愛バカ一代!』の第2号も入手。この藤井氏、男性だと思っていたら女性だったのでびっくり。第2号にはオヨヨさんのインタビュー記事が載っていておもしろかった。第1号を買わなかったのが悔やまれる一冊です。

後半の売上は失速気味だったものの、全体的には上出来だった。日が落ちはじめた午後4時すぎに終了となった。上のテーブルコーナーで売れたのは以下の30冊ほどの本。この他に下の3冊500円箱からは50冊ほどが売れた。

・内田百閒 『百閒随筆Ⅰ・Ⅱ』 (講談社文芸文庫)
・薄田泣菫 『艸木虫魚』 (岩波文庫)
・関口良雄 『昔日の客』 (夏葉社)
・つげ義春 『愛蔵版 夏の思いで つげ義春作品集』 (中央公論社)
・つげ義春 『ねじ式・紅い花』 (小学館叢書)
・ボルヘス 『砂の本』 (集英社文庫)
・山尾悠子 『ラピスラズリ』 (ちくま文庫)
・金子光晴 『這えば立て』 (中公文庫)
・大村彦次郎 『文士のいる風景』 (ちくま文庫)
・塩山芳明 『出版業界最底辺日記』 (ちくま文庫)
・澁澤龍彦 『フローラ逍遙』 (平凡社ライブラリー)
・坂口安吾 『日本文化私観』 (講談社文芸文庫)
・『日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集』 (創元推理文庫)
・『日本探偵小説全集3 大下宇陀児・角田喜久雄集』 (創元推理文庫)
・紀田順一郎/東雅夫 『日本怪奇小説傑作集1・2』 (創元推理文庫)
・アポリネール他 『怪奇小説傑作集4 フランス編』 (創元推理文庫)
・『日本探偵小説全集1 江戸川乱歩集』 (創元推理文庫)
・レイモンド・カーヴァー 『大聖堂』 (中央公論新社)
・東雅夫編 『幻想小説神髄』 (ちくま文庫)
・阿部和重 『ピストルズ』 (講談社)
・『サウンド派映画の聴き方』 (フィルムアート社)
・中上健次 『蛇淫』 (講談社文芸文庫)
・都築響一 『賃貸宇宙 上』 (ちくま文庫)
・吉田健一 『英語と英国と英国人』 (講談社文芸文庫)
・江國香織 『犬とハモニカ』 (新潮社)
・クラフト・エヴィング商會 『おかしな本棚』 (朝日新聞出版)
・吉田篤弘 『針がとぶ』 (新潮社)
・斎藤明美 『高峰秀子の流儀』 (新潮社)
・中野重治 『中野重治評論集』 (平凡社ライブラリー)
・内澤旬子 『世界屠畜紀行』 (角川文庫)

昨年の第1回もすばらしかったが、今回は様々なイベントがあり前回を上回る規模だったはず。ほんとにすごいことだ。第3回があればまたぜひ参加したいと思う。次回が開かれる頃には北陸新幹線がもう開通しているかもしれない。
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by anglophile | 2014-04-29 23:44 | 一箱古本市 | Comments(0)
2014年 04月 03日
福野アミューへ
c0213681_21423950.jpg昨日は早々に仕事を切り上げて福野アミューへ行ってきた。去年の8月に続き、また古本市が始まっている。金沢からは比較的近いので助かります。会場に着くと、オヨヨさんとせせらぎさんが作業をされていた。ざっと見たところ、出店されている古本屋さんは、オヨヨ書林、上関文庫、金沢文圃閣、宝の本の4店だったか。残念ながら加能屋さんのコーナーは見当たらず。まずは上関さんのワゴンを見ていくことにする。カービー・マッコーリー編『モダン・ホラー書下し傑作集 闇の展覧会1・2』(ハヤカワ文庫)各¥260と『夜想16 ボルヘス/レゾートル はみだした男』(ペヨトル工房)¥300を選ぶ。『闇の展覧会』にはけっこう面白そうな短篇が入っている。続いて、オヨヨさんのコーナーへ。ここでは、ピート・タウンゼント『四重人格』(晶文社)¥300と梅本洋一『映画はわれらもの』(青土社)¥300の2冊を選んだ。奥の方の文圃閣は品数が多かった。山田稔『スカトロジア』(福武文庫)¥210、近藤健児/田村道美/中島泉『絶版文庫三重奏』(青弓社)、中子真治『SFX映画の世界 完全版4』(講談社X文庫)¥105、アイザック・アシモフ『アシモフの雑学コレクション』(新潮文庫)¥105、中井英夫『黄泉戸喫』(東京創元社)¥315、中井英夫『磨かれた時間』(河出書房新社、線引きあり)¥525、『ぐりとぐら』シリーズ6冊(各¥260、カバ欠)とこまごまとたくさん買ってしまった。でも大満足。この中で掘り出し物だったのが、中井英夫の『黄泉戸喫』。題名は「よもつへぐい」と読むらしい。この本は中井の死後まもないころに出版された随筆集のようで、普及版も発売されたみたいだが、今回手に入れたのは函入りの限定300部の非売品の方だった。道理で函などに値段の表記がないわけだ。中井を象徴する薔薇の模様が箱や本体カバーにあしらわれていて瀟洒なたたずまい。裏見返しに助手だった本多正一による送付礼状が貼ってあった。これによると、関係者や会葬者らにこの限定版の本が配られたことがわかる。ちなみに、この本には100部限定本もあるらしい。
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by anglophile | 2014-04-03 21:53 | 古本県外遠征 | Comments(0)