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2012年 03月 11日
あきらかに買いすぎ
来週の日曜日は「ポッケまーと」。その次の日曜日が「一箱古本市」。「補充」と称して、ブックオフに向かう。「本半額」セールをやっていた。

<105円>
・高田渡 『バーボン・ストリート・ブルース』 (ちくま文庫)
・アラン・シリトー 『華麗なる門出(上)(下)』 (集英社)
・春日井建 『白雨』 (短歌研究社)
・堀江敏幸 『本の音』 (晶文社)
・吉原幸子/皆見昭訳 『シルヴィア・プラス詩集』 (思潮社)

<半額×半額>
・淡島寒月 『梵雲庵雑話』 (岩波文庫)
・ヴァージニア・ウルフ 『灯台へ』 (同上)
・アラン・ロブ=グリエ 『快楽の館』 (河出文庫)
・坪内祐三 『ストリートワイズ』 (講談社文庫)
・田中小実昌 『アメン父』 (講談社文芸文庫)
・吉田煕生編 『中原中也全詩歌集 下』 (同上)
・フォークナー 『アブサロム、アブサロム! 上』 (同上)
・大庭萱朗編 『異端 金子光晴エッセイ・コレクション』 (ちくま文庫)
・木原善彦 『UFOとポストモダン』 (平凡社新書)
・佐藤泰志 『海炭市叙景』 (集英社)
・洲之内徹 『さらば気まぐれ美術館』 (新潮社)
・荒木経惟 『センチメンタルな旅 冬の旅』 (同上)
・『芸術新潮 2010年2月号 特集・小村雪岱を知っていますか?』 (同上)

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ついに入手、『海炭市叙景』の単行本。しかも、帯付きの極美本。感無量。見かけるとすれば、105円棚にあるはずと思っていたが、半額棚にあって驚いた。おそらく状態が非常によかったからだろう。あまりにきれいな状態だったので、一瞬「あれっ、復刻版?」などと思ってしまうほどだった。興奮のあまり、その後5分間ほど恍惚状態に入った。これで残るは、『移動動物園』と『そこのみにて光輝く』となった。

今日のBGM: Gorillaz, 'On Melancholy Hill'


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by anglophile | 2012-03-11 22:58 | 古本県外遠征 | Comments(2)
2011年 04月 12日
『北國文華 2011年春 第47号』
仕事のあと、新刊書店へ。気になったものを、まとめて、目を瞑って、レジに差し出す。

・穂村弘 『短歌の友人』 (河出文庫)
・佐藤泰志 『そこのみにて光輝く』 (同上)
・佐藤泰志 『移動動物園』 (小学館文庫)
・『新潮 2011年5月号』 (新潮社)
・『北國文華 2011年春 第47号』 (北國新聞社)

『新潮』は久しぶりにCD付き。なんだか貴重そうなので買っておく。地元新聞社発行の『北國文華』は、金沢にいればいろんなところで目にする(喫茶店なんかにも置いてあったりする)が、これまで買ったことはなかった。今回は特集記事が充実していて、立ち読みできる分量ではなさそうだったので、思い切って買ってしまった。1600円もするんですね、この雑誌!

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本日の一言:「よけいなことだが、この鼎談で島田氏はしゃべり過ぎである。」
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by anglophile | 2011-04-12 23:20 | 読書 | Comments(0)
2011年 02月 25日
佐藤泰志文庫化プロジェクト
アマゾンで、何気なく佐藤泰志を検索していたら、ページ右下の隅っこの方に『移動動物園』(小学館文庫)という項目があるのに気づいた。おお、もう予約注文ができるんだなあ。気になったので、小学館のHPも確認してみた。書籍の内容がすでに詳しく載っていた。そして、そのあとに次のような情報が!
編集者からのおすすめ情報
『海炭市叙景』に次ぐ佐藤泰志文庫化プロジェクト第二弾。この後も、佐藤泰志作品が文庫化される予定です。
すごい。いつのまにかプロジェクト化している。
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by anglophile | 2011-02-25 13:40 | 読書 | Comments(0)
2011年 02月 24日
海炭市叙景
今日は、昼から『海炭市叙景』を観に行ってきた。すごく良い天気で、外を歩くのにもうコートは不要。宇宙軒で昼食(豚バラ定食)を食べてからシネモンドへ。

少し早めに到着。上演開始時間まで、入り口に置かれている古本コーナーを見る。映画館ということで、映画関連本の出品が多かった。残念ながら、今回はアンテナにひっかかるものがなかった。

さて、観客の方は、私を含めて15人ほど。平日のわりには、多い方ではなかっただろうか。12時40分、私にとっての初シネモンドが開演。「まだ若い廃墟」「ネコを抱いたばあさん」「黒い森」「裂けた爪」「裸足」の順。原作を読んだ人にとっては、18話ある原作から選ばれたこれらの5つのエピソードがどのように展開するのかがひとつの見所だろう。

ロングショットが多用されていたため、1シーンごとに見入った。演じる人たちの一人ひとりの顔の表情もよかった。あと、映画館という場所だったからだとおもうが、登場人物たちが立てる1つ1つの音も際立っていたようにおもう。兄妹がご飯を食べる音、その箸が茶碗にあたる音、老婆がすするみそ汁の音、むっくり太ったネコがキャットフードを食べる音、台所で水をごくごく飲む音、などなど。そして、ラスト直前の路面電車内のシーン。じいんときた。

帰り際にパンフレットを購入した。出費がかさんだものの、これがなかなかよかった。

                        <表紙>
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                       <裏表紙>
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最初、受付にこのパンフレットが置いてあるのを見たとき、なんで地図が置いてあるんだろうとおもったが、よく見たらパンフレットだった。小学館文庫の函館山を写した表紙の印象が強かったので、このパンフレットの表紙には意表をつかれた。この地図みたいなものは、どうやら原作者自身が、小説執筆にあたって作成したものらしい。このことは、パンフレットにあった岡崎武志さんの文章を読んでわかったのだった。
函館文学館には佐藤泰志のコーナーがあり、直筆原稿や遺品、函館の市街地図をベースに佐藤が頭の中で作り上げた「海炭市」の克明な地図があった。(「あなたがたは最後まで立ってはならない」)
そして、この地図(裏表紙の方)に「海炭市叙景」の文字が見える。これは、この映画のポスターやチラシに使われている「海炭市叙景」のタイトル文字にも使われている。
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独特の筆跡だが、けっこう好きな字だ。はじめは映画制作の一環として、どこかのデザイナーが書いたのだろうとおもっていたのだが、まさか佐藤泰志自身の筆跡だったとはおもってもみなかった。このパンフレットも大切に保存したい。
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by anglophile | 2011-02-24 22:56 | 映画 | Comments(0)
2011年 02月 23日
雑記
◆『世界終末戦争』は、残り100頁くらいになった。構成は緻密、主要人物たちの特徴も鮮やかに描かれており、間然するところがない。長ければいいというものではないが、これだけ密度が濃ければ、長さも苦にならない。

◆明日は、昼から休みをとって、『海炭市叙景』を観に行く予定。あうん堂さん、オヨヨ書林さん、NYANCAFE BOOKSさんの古本コーナーもあるようなので楽しみだ。

◆NYANCAFE BOOKSさんのブログに、3月開催の第5回一箱古本市@源法院の案内が出ていた。さっそく出店申し込みをした。季節も春めいてきて、気持は高ぶるばかり。少しずつ準備をしていこう。

◆予約注文を入れている村上春樹の『1Q84』の英訳版の発売は、9月から11月に延期になった模様。まあ、これに関しては急ぎません。

◆『世界週末戦争』読破メーター:442頁/568頁
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by anglophile | 2011-02-23 21:25 | 雑記 | Comments(0)
2010年 12月 16日
Sketches of Kaitan City
映画『海炭市叙景』が、今週末から北海道・関東を中心に公開される(函館ではもう始まっています)。で、外国人の映画ジャーナリストの方々もきっとコンペとかですでに観ているはずだろうから、英文のレビューもどこかに載っているはずだと思い、ネット上を探してみた。

2つ見つかったので、ちょっとだけここに紹介しておこう。いずれも好意的な評で、まだ映画を観ていない私は早く観たいなあとおもってしまう。ちなみに、英語のタイトルは Sketches of Kaitan City となっている。悪くないが、さすがに日本語の「叙景」という言葉のたたずまいには敵わないだろう。

1つ目は、アメリカのVariety という映画雑誌のHPより。Russell Edwards という人が書いた評。一部を引用する。
Takashi Ujita's script builds in an assured manner, suggesting a combination of Raymond Carver's keen eye for character with Ken Loach's detached compassion for the working classes. Unlike most vignette-driven movies, Kumakiri's film has no weak links; each of these powerful stories (taken from a collection of 18 by Yasushi Sato) acts as a narrative building block.
脚本の良さについて述べた箇所。レイモンド・カーヴァーの鋭い人物描写とケン・ローチの労働者階級を一歩引いた眼で捉える描き方の融合、といったところか。そんな私は、ケン・ローチを観たことがない(勉強不足)。また、オムニバス形式の映画にありがちな関連性の弱さは見られないと書かれている。この点は私もずっと気になってはいて、もともと18あるエピソードから5つだけを抜き出して1本の映画にするというのはけっこう難しいことなのではないかとおもったりするのだが。

このことに関しては、もう1つの英文レビューにも簡単に触れられている。こちらのレビューは、Nicholas Vroman という人のa page of madness というブログ(?)から。
Director Kazuhoshi Kumakiri takes 5 of these stories and crafts an extraordinary downbeat parable of the contemporary disillusion.
この方も、選ばれた5つの挿話が現代の空虚をうまく描き出していると書いている。ということで、この2つの評を読むかぎり、あまり心配はいらないようだ。あとは、自分の眼で確かめてみたい。ちなみに、監督名は Kazuhoshi ではなく、Kazuyoshi が正しいです。
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by anglophile | 2010-12-16 20:40 | 映画 | Comments(0)
2010年 11月 30日
映画『海炭市叙景』
映画『海炭市叙景』の公式サイトをちょくちょく見ているが、劇場公開情報が載っていて、金沢では2月にシネモンドで公開されるらしい。楽しみ。

また、新しく作られた映画チラシには、堀江敏幸が文章を寄稿しているらしい。今の自分には超ストライクな話題なので、読みたい、読みたい、読みたい。シネモンドに行ったらあるかな?
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by anglophile | 2010-11-30 09:32 | 映画 | Comments(2)
2010年 11月 14日
堀江敏幸 『雪沼とその周辺』
堀江敏幸『雪沼とその周辺』読了。いい作品だった。これは連作短篇集で、7つの短篇が収められている。最初の「スタンス・ドット」の切なさがたまらない。これは川端康成文学賞を受賞したという。なるほどとおもった。あるひとつの場所を中心に、そこに住む人々を描いているという点では、佐藤泰志の『海炭市叙景』にも通じるものがあるのではと感じた次第。

次は『河岸忘日抄』(新潮文庫)を読む予定。ちょっと分厚いので時間がかかりそうだ。
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by anglophile | 2010-11-14 15:33 | 読書 | Comments(0)
2010年 10月 08日
短篇などあれこれ読む   
ここ1週間くらいで読んだものを書いておこう。

・Graham Swift, "Seraglio", "The Tunnel"

これらの短篇は、先日から紹介しているMaking an Elephant を買ったときに併せて買ったスウィフトの短篇集Learning to Swim and Other Stories (Picador)所収の最初の2つ。


・Sean O'Faolain, "Childybawn"

オフェイロンはアイルランドの作家。龜鳴屋さんからお借りした短篇集から。岩波文庫から出ている小野寺先生編集の『20世紀イギリス短篇選(下)』には「確実な人生」という短篇が入っている。学生時代に読んで以来だ。ところで、childybawn って、辞書に載っていない。どうやらアイルランドの方言みたいだが。


・Muriel Spark, "The House of the Famous Poet"

ミュリエル・スパークも学生時代以来だ。なつかしすぎ!やはり『20世紀イギリス短篇選(下)』にも1篇「豪華な置時計」というのが入っている。上の短篇は、南雲堂から出ているPast, Dream and Reality --- New British Writing という大学用テキストに入っている1篇。途中から突然シュールになるので、心の準備ができていず、周章狼狽。スパークって、けっこうこんなのが多いのかも。でも、書き出しがすばらしい。引いておこう。
In the summer of 1944, when it was nothing for trains from the provinces to be five or six hours late, I travelled to London on the night train from Edinburgh, which, at York, was already three hours late. There were ten people in the compartment, only two of whom I remember well, and for good reason.
なかなか良い書き出しだとおもう。訳してみると、
1944年の夏、私はエジンバラ出発の夜行列車でロンドンに向かった。当時は、地方からの列車が5時間や6時間遅れることはざらで、私の乗った列車もヨークに着いたときにはすでに3時間遅れていた。私がいた車両には乗客は10人いて、今ではそのうちの2人しか憶えていない。しかしこの2人のことはある理由で非常によく憶えている。


・Orhan Pamuk, "My Father's Suitcase"

パムクはトルコの作家で、2006年にノーベル賞をもらっている。これは『父のトランク --- ノーベル文学賞受賞講演』として邦訳も出ている。私はこの本は持っていないが、ノーベル財団のHPでいつでも英訳を読めるので便利だ。


・佐藤泰志 「そこのみにて光輝く」、「大きなハードルと小さなハードル」

あまりにも印象の強い『海炭市叙景』だが、ちょっと他のも読んでみようかということで。どちらもすばらしかった。外部描写と人物の内面の描写のブレンドが際立っている。すごい作家だ。
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by anglophile | 2010-10-08 00:38 | 読書 | Comments(0)
2010年 10月 06日
11月の新刊チェックと『海炭市叙景』   
四谷書房さんに倣って、私も11月の新刊文庫をチェックしてみた。

・上林暁 『聖ヨハネ病院にて・大懺悔』 (講談社文芸文庫)
・堀田善衛 『ゴヤ(1)スペイン・光と影』 (集英社文庫)
・E.M.フォースター 『アレクサンドリア』 (ちくま学芸文庫)
・『ロレンス短篇集』 (ちくま文庫)
・『深沢七郎コレクション 流』 (同上)

文芸文庫の上林は2冊目か。これは絶対に買う。楽しみだ。他の4冊は興味があるということで。

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『海炭市叙景』の在庫チェックをしに、昼休みに書店に行ってきた。在庫チェックをしたら、すでに入荷していることが確認できたので、さっそく新刊の棚に行ってみた。が、ない。次に小学館文庫の棚に行ってみたら、1冊だけ、面陳ではなくて、ふつうに棚に刺さっていた。寂しいなあ。しかもその1冊には帯がない!おかしいな、帯付きがほしいんだがなあ、とおもってキョロキョロしていたら、その棚の付近に新刊文庫を積んだ移動可能ラックのようなものを発見。よく見てみると、その上の段に文庫から外された帯が山のように積まれているではないか!ナンテコトヲアナタハスルンデスカ!きっとあの『海炭市叙景』の帯もあるはず、とおもって、探してみたら、やっぱりありました。幸運にも無傷のままだったので、それをもとの文庫に巻いてレジに持っていったのだった。
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by anglophile | 2010-10-06 18:57 | 読書 | Comments(0)