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2014年 05月 31日
ゼーバルト・コレクション
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by anglophile | 2014-05-31 10:59 | 古本 | Comments(0)
2013年 07月 04日
Patience (After Sebald)
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去年公開されたゼーバルトに関するドキュメンタリー映画 Patience (After Sebald) が下のサイトで見ることができる。『土星の環』が話の中心になっている。日本では公開されなかったのではないか。向こうではDVDも発売されていて、取り寄せようかと思っていたところだった。しばらくはこちらで見ることができるのでありがたい。

http://monoskop.org/W._G._Sebald
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by anglophile | 2013-07-04 06:57 | 映画 | Comments(0)
2012年 07月 05日
ベルリン・アレクサンダー広場
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アルフレート・デーブリーンの名を知ったのは、ロベルト・ボラーニョの『2666』を読んだときだった。重要な登場人物であるドイツ人作家アルチンボルディがデーブリーンの著作を読み漁ったという記述が出てくる。なんとなく興味を惹かれて、日本語に訳されている作品があるのか確認してみたら、代表作であるらしいこの『ベルリン・アレクサンダー広場』がずいぶん昔に訳されていることを知った。が、その旧版の価格はとんでもないことになっていてとてもじゃないが手を出せない。なので、しばらく前に、この大作が復刊されると知ってから、心待ちにしていた。40年ぶりの復刊ということになるらしい。

訳者の早崎守俊氏の「解説」より。
 本訳著は河出書房新社のシリーズ、モダン・クラシックスのひとつとして、一九七一年に上下二巻で出版されたものの改訂版であるが、改訂にあたってはいくつかの訳のあやまりの訂正のほか若干の表現の不具合いを正しただけにとどめた。したがってこんにちからみれば多少違和感のある差別的用語がみうけられるかもしれないが、この小説がもともと一九二八年のベルリンの裏街社会に住まう人びとの物語、語られている言葉はすべてベルリン方言で、とりわけ卑語も多用されていることなどを勘案して読んでいただきたい。(548頁)

まだ全然読める状況にないので、目の前に置いて眺めているだけ。カバーをとったら角背なのだ。かっこいいなあ。新潮社のピンチョン全集も角背で、雰囲気が似ているかもしれない。

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なんとかこの夏の間に読みたいと思っているのだが...
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by anglophile | 2012-07-05 23:47 | 読書 | Comments(0)
2011年 10月 05日
今日の105円棚!
今週になってから、ダメダメな日々を送っている。どうにも冴えない。我が日常にヴィタミンを。

・横山光輝 『史記①~⑮』 (小学館)
・水上勉 『椎の木の暦』 (中公文庫)
・鶴見俊輔ほか 『まげもの のぞき眼鏡 大衆文学の世界』 (旺文社文庫)
・シュテファン・ツヴァイク 『チェスの話 ツヴァイク短篇選』 (みすず書房)

何年も前に、『三国志』ではなくて、『史記』が読みたいとおもったことがあったが、出会うタイミングを逸して、そのままになっていた。今となってはどうして読みたかったのかがおもいだせないし、今買っても読むかわからないけど、なんとなく買って損はなさそうと判断した。『史記列伝』はなかったけどよろし。

本日の目玉は、なんで105円なのか理解に苦しむ『チェスの話』。みすず書房にはわるいが、ほぼど真ん中ストライクの本なのでもちろん買う。児玉清さんを偲んだ池内紀さんの解説の次のような一節を読んだら、少しだけ気分が上向きになった。
 「ゲルマニスト」と呼ばれる学者の卵になっていたら、児玉さんにはそのうち、わかってきただろう。日本のドイツ文学者は総じておもしろさや笑いを好まない。難解、深刻でなくては文学でないかのようで、晩年のリルケの詩をあたかも聖句のように解釈する一方で、「八歳から八十歳までの読者」をもつケストナーには手もふれない。神話を取りこんだトーマス・マンの長篇小説は「大文学」だが、同じ歴史小説でも軽妙な逸話をちりばめたヨーゼフ・ロートの『ラデツキー行進曲』はお呼びではない。こともなげにツヴァイクを「通俗」の一語で片づけて、それが児玉青年のような本好き、文学好きに、どれほどゆたかな知的鉱脈を意味していたか、思ってみようともしなかった。明敏な児玉清は、うすうすそんな「ドクブン(独文)」の体質に気がつき、市口でそっと匂いを嗅いだだけにして、さっさと踵を転じ、より自由な俳優をめざしたのではなかろうか。(234-5頁)

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by anglophile | 2011-10-05 21:50 | 古本 | Comments(0)
2011年 09月 03日
見えざる蒐集
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ツヴァイク『ある心の破滅』(角川文庫、昭和28年初版)。名前しか知らない作家だが、その知っているというのも、ブックオフの河出文庫棚に『マリー・アントワネット(上)(下)』などをよく見かけるからにすぎない。これでもかというくらいよくマリー・アントワネットが登場するため、この作家は歴史物しか書かなかったのだと勝手に思い込んでいて、歴史物にほとんど興味を持っていない自分は完全にスルーしてきたのだった。

ところが、先月みすず書房の「大人の本棚」シリーズの新刊として『チェスの話 ツヴァイク短篇選』というのが出ていたことを知った。「大人の本棚」は要注目のシリーズなので、早速みすずのHPで書籍情報を確認してみたら、短篇が4つ収められていて、そのうちの1つに「書痴メンデル」というのがあった。「書痴」という言葉に鋭く反応するカラダになってしまっているので、ちょっと無視できなくなった。ちなみに、みすず書房からはツヴァイクの全集(全21巻!)が30年前に刊行されていて、おそらくそこから取られた4篇だとおもわれる。

もう1つ興味を惹いたのは、解説が池内紀さんで、先日亡くなられた児玉清さんを追悼するような文章を書かれている。
児玉さんはツヴァイクが好きだった。ドイツ文学科の学生のころ、辞書と首っぴきで全集をあらまし読み終えたという。大学院に進み、学者の道を歩むはずだったが、ひょんなことから俳優になり、ドイツ文学と縁遠くなっても、おりにつけツヴァイクは読んでいた。俳優のかたわら無類の本好きとして書評や本をめぐるエッセイを綴るとき、何かのときにツヴァイクの名前が出てきた。(みすず書房HPより)
ここの全集というのはおそらくドイツ語の全集を指すのだろう。なんだかすごい! その児玉さんが最も愛した短篇が「チェスの話」だったという。ちょっと調べてみたら、『文藝春秋』の平成17年11月臨時増刊号「一冊の本が人生を変える」に、児玉さんは「人生最初の転換期となったドイツ文学科 ツヴァイク『チェスの話』」という記事も寄稿されている。

そんなこんなで、マリー・アントワネットのことなんかまったく気にならなくなってきていたときに、この前せせらぎさんの100円均一箱を見ていたら、上掲の文庫本がそのなかにあったというわけ。どうやら大昔に出た短篇集であることがわかった。マリー・アントワネットは出てこないらしいことを確認してから購入した。みすずの本は3000円するのでとりあえず保留である。

この文庫には、「燃える秘密」、「ある心の破滅」、「見えざる蒐集」の3篇が収められている。このうち「見えざる蒐集」が、みすず版にも「目に見えないコレクション」という題で入っている。「独逸インフレーション時代の一挿話」という副題も付いている。短いので早速読んでみた。古美術商の男があるとき昔の常連客だった絵画コレクターの老人を訪ねたときのことが語られる。この老人には妻と娘がいるのだが、なんだか様子がおかしい。このあとは秘密。ただ、古本のことしか頭にない自分としては、例えば次のような娘の言葉にドキッとするわけだが。
だって、七十年間貯められるだけためた零細な金を、父はただもう蒐集につぎこんでしまったのですもの。こうして、とうとう無一物になる日がまいりました。にっちもさっちも行きようはずがございません・・・(179-180頁)
この一節を、後方で世界陸上男子200mを見ていた妻に試みに読ませてみたら、反応はなかった。ちなみに、その妻はマリー・アントワネットを読んでいるのである。感想をお訊きしたら、「まあまあかな」だった。
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by anglophile | 2011-09-03 22:54 | 読書 | Comments(0)