タグ:グレン・グールド ( 16 ) タグの人気記事

2014年 09月 08日
Glenn Gould in Moscow
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忘れた頃に思い出してときどきチェックしているブックオフのCD棚。今日、なにげなくクラシックコーナーで、目線の高さにあるCD群中にグールドのCDが1枚はさまっているのに気づいた。『グレン・グールド・モスクワ・リサイタル』というタイトル。ソニーのグレン・グールド・エディションの方はときどき見かけるけど、それ以外のレーベルのはなかなか見かけない。内容は、1957年にモスクワ音楽院で行われた伝説のリサイタルの模様を収めたもの。このCDは92年の秋に渋谷のLOFTで購入してから愛聴している1枚。特に、最後のゴールドベルクは何百回聴いたかしれない。うわっ、懐かしい!と思ったが、1つ気になったのはジャケットの色合いが自分が慣れ親しんできたものとちょっとちがうこと。もっと黄色っぽかったはずだけど。「経年の色褪せというやつ??」などと思いながら、裏面を見ると、値段が3200円と刷られている。あれれ、自分が買ったやつはたしか2000円くらいだったはずだけど??? 頭が混乱し始めてきたが、とりあえず買って帰りましょ。950円。

家に帰ってきてから、さっそく自分が持っているやつと見比べてみると、なんということでしょう、微妙にちがうではありませんか(上掲写真参照)。もう一度買ってきた方(右側)をじっくり調べてみると、裏面の値段表記の少し上の方に「1987」とあるのに気づいた。おお、これは1987年に最初に発売された方のやつだ! 「2枚も同じCDがどうして必要なの!」と妻に注意されたけど、なんかうれしいぞ。記念にジャケット裏面と帯も掲げておこう。

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by anglophile | 2014-09-08 22:10 | 音楽 | Comments(2)
2012年 11月 12日
GLENN GOULD 1993 & 2013
注文していたグールドのカレンダーが届く。たまたまソニーのHPを見ていたら見つけたのだ。さっそく壁に掲げて、スマホでパシャリ。

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大きさはLPレコードのサイズ。生誕80周年&没後30周年ということで最近ソニーから発売されたもの。こういうコレクターズ・アイテムは、ついついほしくなってしまう。実用品なので家族から咎められることもない。コレクターズ・アイテムといえば、下に掲げる同じグールドのカレンダーは家宝として大切にしている。

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サイズはよくある大判のカレンダーと同じくらいの大きさ。これは1993年のもので、作られたのは生誕60周年&没後10周年にあたる1992年。この年、ソニー・クラシカルから新パッケージでCDが次々に再発され、同時に6枚組のLDボックスも発売された。それにあわせて促販用の各種小物(ポスターや卓上カレンダーなどなど)が作られたようで、これもその一つだった。このカレンダーの存在を知ったのは、ロンドンの中古レコード屋でだった。店に入ると、大きなグールドのカレンダーが飾ってあってびっくり。これはなんとしても手に入れたいと、コレクター魂大いに刺激され、駄目もとで「このカレンダーを譲ってもらえませんか?」と聞いてみたら、すでに先約がついていて、入手できなかった。それから5年ほどして、ネットをやり始めたころ、アメリカのアマゾンだったと思うが、たしか今のマーケットプレイスの先駆けみたいなのがあって、そこで運よく見つけることができた。非売品のはずなので、今となっては入手困難と思われる。もしかしたら日本には入ってきていなかったかもしれない。その貴重さをときどき家族の者たちに説いたりしているが、その者たちはほとんど無表情である。
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by anglophile | 2012-11-12 21:53 | 音楽 | Comments(0)
2012年 08月 29日
Quodlibet

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by anglophile | 2012-08-29 21:53 | 音楽 | Comments(0)
2012年 04月 23日
レコード芸術 2012年5月号
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今年はグールド没後30周年。『レコード芸術』が「再聴グレン・グールド~その芸術の深層へ」と題して特集を組んでいる。あまり縁のない雑誌なので、あやうく見逃すところだった。特集に割かれている頁総数は40頁で、記事は以下の7つに分かれている。

・素顔のグレン・グールド~1955年《ゴルトベルク変奏曲》“以前”のグールド・・・青柳いづみこ
・グレン・グールドの生涯,事件簿&発言集・・・満津岡信育
 ◎「批評」で追う「事件」としてのグレン・グールド・・・宮澤淳一
 ◎「ライヴ」に聴く「本当のグールド」・・・相場ひろ/青柳いづみこ/増田良介/満津岡信育
・グレン・グールド/作曲家別ディスク・レヴュー・・・相場ひろ/歌崎和彦/喜多尾道冬/広瀬大介/増田良介/満津岡信育/矢澤孝樹/安田和信
・グールドの「奏法」と「レパートリー」の関係・・・青柳いづみこ
・「音」の秘密~東光男氏(ピアノ技術者)にきくグールドの「ピアノ」・・・鈴木圭介
・「革新」という宿命と「アヴァンギャルド」の誇り~グレン・グールドの遺産・・・喜多尾道冬
・グレン・グールド ディスコグラフィ・・・宮澤淳一

なかでもピアノ技術者の東光男氏へのインタビュー記事がよかった。東氏は80年代半ばまでニューヨークのヤマハ代理店「オストロフスキー・ピアノ・アンド・オルガン・カンパニー」で技術者をされていた方。現在は日本で活動されている。グールドが晩年にそれまで愛用していたスタインウェイに替わってヤマハを使用したことはよく知られているが、そのピアノの調整をされていたのが東氏だった。(すごくうらやましい) このヤマハは2度目の『ゴルトベルク』録音時にも使用された。

記事にはかなり専門的な内容も含まれ、素人が理解するには限界があるが、その一方でグールドにまつわるエピソードも語られており興味深い。東氏が所属されていたオストロフスキーの店にはじめてグールドが訪れた時、ショーウィンドウに置かれていたピアノを試弾したそうだが、そのときは残念ながら東氏は立ち会われなかったようだ。
さる高名なピアニストが弾きに来るということしか教えてもらえなかったのです。後でそれがグールドだったと教えられて本当に悔しい思いをしました。アメリカでは、グールドのようなアーティストと仕事ができたら、などと思ったりもしていたものですからね。それで、次の週になって店に出ていくと、すぐに録音に使うそうだから2日で仕上げてくれと言われました。(51頁)
このときのより詳しい内容は東氏のHP内のこちらの記事に書かれている。結局、東氏ご本人はグールドと顔を合わせることはなかったようだが、日本人の技術者がこのようにグールドのディスコグラフィーの重要な場面に関わっていたことはやはりすばらしいことだと思ったのでした。
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by anglophile | 2012-04-23 22:54 | 音楽 | Comments(0)
2011年 10月 21日
Conversations with Glenn Gould
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ちょっと前に話題にした Glenn Gould on Television (DVD10枚組+解説冊子)がアマゾンから届いた。今のところ輸入盤のみで、当然日本語の字幕はない。では、英語の字幕があるのかとおもっていたら、それもどうやらないようだ。そんなものなのか。まあ、いい。予約注文で、6千円を切る値段で入手できたんだから。1枚600円以下だなんて、なんたる贅沢! ああ、幸せ。
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今回のDVDには、グールドが出演したCBCのテレビ番組のほとんどが放映当時のまま収録されている。かなり重要な番組もその中には含まれているので貴重である。既発の『ザ・グレン・グールド・コレクション』(以下、『コレクション』)にもこれらの映像は断片的に採られていたが、完全ではなかった。特に、グールドが演奏前、または終わったあとにする曲の解説がほとんどカットされているのが残念だったが、今回ようやくその部分も見れるようになってありがたいかぎりである。さっそくワクワクしながら、興味のあるものから見てみた。以下、いくつか感想を述べておこう。

<DVD3> The Anatomy of the Fugue (邦題『フーガの解剖』、1963年放送)
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1992、3年頃だったが、浅田彰の司会によるグールドの特集番組がNHKで放送された。ちょうど没後10周年ということで組まれた番組だったろうとおもう。この特集で、『フーガの解剖』という少し古めの番組からいくつかのシーンが引用されていたが、一番興味を惹いたのは、グールドが「ドレミの歌」をフーガ風に即興で弾いてみせる場面だった。即興演奏はグールドの魅力の1つであるが、正規の音源では当然のことながらほとんど聞くことができない。そのころはグールドを聞き始めてまだまもなかったのだが、こんな映像があることにびっくりもした。さらにいうと、この「ドレミの歌」のあと、フーガや対位法についての解説に続いて、「女王陛下万歳」と「星条旗よ永遠なれ」を対位法的にミックスして弾いてみせる。わずか7分ほどの導入部だが、もうすっかり圧倒されてしまったことをおぼえている。おそらく『コレクション』には、この部分は収められていなかったはずで、YouTubeなどにもアップされていない。20年前のNHKの映像は、直接グレン・グールド・アーカイヴから取り寄せた映像だったのだろうか。今回のDVDでこれらをすべて見ることができるようになり、ふと20年前に思いを馳せたりした。

ちなみに、「女王陛下万歳」と「星条旗よ永遠なれ」の演奏は、既発のCD『ゴールドベルク変奏曲 メモリアル・エディション』にオマケで収録されている1955年録音時のアウトテイク集で聞くこともできる。ずいぶん若いころにすでにこの「ネタ」は開発済みだったようだ。

<DVD4> Anthology of Variation (1964年放送)
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『4回の水曜日のためのコンサート』というシリーズの第1回目として放送されたもの。ちなみに、この第3回目にはクラウディオ・アラウも出演していたようだ。番組冒頭の紹介でそのことが予告されている。こういう瑣末な情報も丸ごと収められているところにこのボックスセットの価値がある。

さて、グールドはこのプログラムでは、スウェーリンク、バッハ、ウェーベルン、ベートーヴェンの「変奏曲」または「変奏曲に準じた曲」を披露している。2つ目のバッハでは、貴重な『ゴールドベルク』の演奏を見ることができる。さすがに全曲ではないが、グールドらしい選曲、すなわちここではアリアとそれに続く9つのカノンが演奏される。この演奏自体は『コレクション』の方で何十回と視聴したが、今回のDVD所収の番組を見て驚いたのは、なんと最後の第27変奏のあとに、短い解説を挟み、さらに第30変奏のクオドリベットも弾いていたことだ。この演奏自体は、実際のところオマケの感じで弾いているが、ファンにとってはたまらないものである。『コレクション』では完全に省かれていたのが残念なくらい。

あと、この4枚目の後半部分には、メニューインとの共演番組(Duo --- Glenn Gould & Yehudi Menuhin)も収められている。これも『コレクション』で見れるが、さすがに番組冒頭部分のグールドとメニューインが話をしながらセットに入っていくシーンまでは収録されていなかったのではなかったかとおもう。すでに熱い議論はそのときに始まっていて、グールドがメニューインに「本当はシェーンベルクはあまりお好きではないのでしょ?」と訊いているのがおもしろい。

ちなみに、DVDケース裏の作曲家名が誤記されているのでここに指摘しておく。メニューインとの共演で弾いた2曲目の『幻想曲』は、ウェーベルンではなくシェーンベルクが正しい。解説冊子の紹介では、ちゃんとシェーンベルクになっているのに。たぶん、前半の Anthology of Variation に、ウェーベルンの曲が演奏されていたので、それにつられてソニーの人が誤記してしまったのだろうとおもわれる。

<DVD5&6> Conversations with Glenn Gould (邦題『グレン・グールドとの対話』、1966年放送)
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宮澤淳一さんもあるところで書いていらっしゃるが、「今回の企画で、最も意義深いリリース」であるのは私もまったく同感である。2枚分にハンフリー・バートンとの対話がたっぷりノーカットで収められている。垂涎ものであり、正直、この2枚だけのリリースだったとしても、十分すぎるくらいの内容かもしれない。もちろん『コレクション』にも断片的に収められてはいるが、今回通して見て分かったのは、演奏が入っていない対話の部分がかなりカットされていたということだ。むしろピアノを弾いている時間の方が短いくらいなのに。よく知られているように、グールドは演奏するだけでなく、みずから語ることも好んだピアニストだった。レコードジャケットに載せるライナーノーツを全部自分で書いたことからもそのことはわかる。この2枚には、そのグールドの語りの最良の部分が収められているといっていい。ファンにとって、豊富な語彙に彩られた独自の理論の展開に耳を傾けること以上の至福はないだろう。

この2枚の対話篇の質の良さは、2人のあいだで交わされる対話の自然な雰囲気にもよっているようにおもう。「自然な雰囲気」というのは、後年ブルーノ・モンサンジョンと制作した一連の番組(2回目の『ゴールドベルク』の演奏など)におけるグールドとモンサンジョンの対話の「もっともらしさ」と比較して、バートンとの対話は非常に自然な形で進行しているという意味だ。モンサンジョンとの番組では、このフランス人が聞き手となって、グールドが曲についての解釈を披露するわけだが、そのやりとりはグールド自身が書いた台本をもとにしており、聞き手のモンサンジョンは単にグールドが用意したセリフを言う役目を担っているにすぎない。双方が何を話すかはあらかじめコントロールされている。そのもっともらしさが、逆に不自然な印象を与えてもいることは否定できないだろう。一方、このハンフリー・バートンとの番組にはおそらくそのような台本はなく、もちろん双方がそれなりに準備をしたうえでの、白熱した議論が展開される。バートンは闇雲にグールドの独自の解釈を受け入れたりはせず、しっかりとその根拠を聞き出した上で、同意できる場合は同意するのである。

さて、内容の方だが、5枚目のDVDには、バッハとベートーベンのプログラム、6枚目には、シェーンベルクとリヒャルト・シュトラウスのものが収録されている。1つめのバッハの回は、『ゴールドベルク』の第4変奏で始まり、これまた貴重な初出映像である。というか、驚いたことに、このバッハの回自体がほとんど初出映像のようである。内容は、「スタジオ録音の将来性とコンサート・ホールの不毛さ」についての議論が大半を占める。ちょうどこの時点で2年間コンサートを開いていなかったグールドは、もうコンサートを行う意志がないことも語っている。また、「バッハが私が音楽を志すきっかけになった作曲家だった」という言葉も印象深かった。6枚目のシェーンベルクとシュトラウスでは、シェーンベルクが調性音楽から無調音楽に傾いていった経緯が、バートンの巧みなナビゲーションで、グールドの口から説明される。かなり専門的な内容だが、それでも通して見てみると、20世紀前半の音楽史の一部分をかいま見た気持になれる。

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by anglophile | 2011-10-21 00:01 | 音楽 | Comments(0)
2011年 09月 29日
Glenn Gould - Prokofiev, Piano Sonata No.7, 3. Precipitato

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by anglophile | 2011-09-29 15:58 | 音楽 | Comments(0)
2011年 08月 08日
Glenn Gould on Television
グールディアンの宮澤淳一さんが久しぶりにHPを更新されていたので覗いてみた。なんとグールド生誕80年、没後30年を記念する企画として、ソニーから新しいDVDボックスセット『グレン・グールド・オン・テレヴィジョン』(10枚組)が9月に発売されるらしい! 書影というか、盤影(?)がこちら。
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値段がまた良心的で、1万円を切るという。1枚1000円を切っていてびっくりだよ! ただし、今のところ日本語版の制作・発売は未定で、9月に発売されるのは輸入盤の方である。宮澤さんらは目下ソニーと交渉中であるらしい。でも、日本版は値段が高くなるだろうから、私はこっちのほうで十分だ。

内容の方も大いに期待できる。以前発売されていた6枚組の『ザ・グレン・グールド・コレクション』と重複する映像はもちろんあるようだが、この『コレクション』がテーマ単位の構成を取っていたのとは異なり、今回のボックスセットはCBCで当時放映された番組をそのままの単位で収録しているところが最大の特徴である。それによって『コレクション』の方ではカットされていたグールド自身の語りによる曲の解説などが完全収録されることになった。グールドのピアノはもちろんだけど、グールドの知的なしゃべりが大好きな私にはもう宝箱のようなものである。個人的には、1963年制作の『フーガの解剖』と66年にBBCが制作した『グレン・グールドとの対話』(全4回)が完全版で見れるのがうれしい。特に後者では、イギリス人のハンフリー・バートン(BBCの音楽番組制作者)を相手に、自由闊達に語り、演奏するグールドの姿が瑞々しい。語りの知的さ、ユーモア、鍵盤上の即興性などなど、グールドの最良の部分が凝縮されていて興味が尽きることのないすばらしい番組である。ちなみに、バートンは後年バーンスタインやメニューインの評伝も出版している。この両巨匠とも、グールドのよき理解者であったことを考えると、バートンがグールドのトーク・パートナーとして最良の人物であったということもできるだろう。

というような内容なので2万円でも買います。4万円なら分かりません。ちなみに、「第1弾」とあるので、まだまだいろんなものが出てきそうな気配がする。

記念に『フーガの解剖』からヒンデミットのフーガを演奏している映像を貼っておこう。


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by anglophile | 2011-08-08 23:13 | 音楽 | Comments(0)
2011年 08月 03日
Glenn Gould & Yehudi Menuhin - Bach, Sonata for Violin and Harpsichord (BWV 1017), 4. Allegro

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by anglophile | 2011-08-03 21:49 | 音楽 | Comments(0)
2011年 07月 12日
Glenn Gould - Bach, The Art of Fugue, Contrapunctus IV

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by anglophile | 2011-07-12 22:55 | 音楽 | Comments(0)
2011年 07月 11日
グレン・グールド 未来のピアニスト
筑摩書房から青柳いづみこさんのグールド本が出るということを先週知って情報収集していたら、青柳さんご自身のオフィシャルサイトを発見した。当然そこにはこの本の刊行告知が載っていたが、「ご希望の方には著者サイン入り・送料無料にてお届け致します」とあったので、どうせ買うならサイン本がいいということで、さっそく注文したのだった。本日その小包が届いた。差出人が青柳さんご本人だったので、ちょっとびっくりした。てっきり出版社経由で送られてくるとおもっていたから。

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15年ほど前に朝日新聞だったかに青柳さんがグールドについて触れた小文が載ったことがあった。切り抜いたはずなので、どこかにファイルしてあるとおもうが、それ以来、この人の書いたグールドの本を読んでみたいと漠然とではあるがそうおもいつづけてきた。それがようやく刊行されるにいたった。まるごと一冊グールドである。うれしい。
 三十一歳七か月でコンサートから引退し、レコーディング・アーティストとして不朽のアルバムを残したグレン・グールドは、ラディゲやランボーと肩を並べる天才だったと思う。彼のデビュー版《ゴルトベルク変奏曲》はラディゲの『肉体の悪魔』、ランボーの『地獄の季節』にたとえることができるだろう。彼が死の年にリリースした《ゴルトベルク変奏曲》ヴァージョンⅡは、ラディゲの『ドルジェル伯の舞踏会』、ランボーの『イリュミナシオン』になぞられることも可能かもしれない。(「はじめに」より)
はやく旋毛曲りの本を読み終えねばならない。桃仙人、ごめん。
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by anglophile | 2011-07-11 20:44 | 読書 | Comments(0)