2016年 02月 07日
古本トラップ
2月になって気になる新刊がいろいろと出ているが全部買っていたらたちまち破産しそうなので、ここしばらくは書店に近づかないようにしている。古本だとあれこれ買ってもたかが知れているから破産などするものかと思うが、長い目で見れば、結局それらの新刊が全部買えるくらいに散財していることに愚かにも気づいていない現象を古本トラップにハマっているという。昼すぎに出かけたら古本トラップにハマってしまった。小一時間ほど古本と戯れ、チャトウィン『パタゴニア』(めるくまーる社)、ルシュディ『ムーア人の最後のため息』(河出書房新社)、滝田ゆう『昭和夢草紙』(新潮文庫)を計1290円で買った。ラシュディがルシュディなのはおいといて、『パタゴニア』は数年前に原書を買って少し読みかけたが意外に読みづらくそのままになっている。チャトウィンはここ数年復刊されたりしているが、結構いい値段で手が出ないんだな、これが。『パタゴニア』は池澤版世界文学全集にも入っているが、やはり元の単行本で持っていたい。と思ってしまうのが第二の古本トラップである。
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# by anglophile | 2016-02-07 20:38 | 古本 | Comments(0)
2016年 02月 05日
焼き芋の効能
青豆にプルーストを勧めていた柳屋敷用心棒の田丸。今度は別の場面で、マドレーヌを届けようなどと云っていて、それがなんかよかったな。そういえば、しばらくマドレーヌを食べてない。その代わりというわけではなかったが、家に焼き芋が一本あったので、夕食後に食べようと思ってパカッと割ったら中が半分腐っていた。大変残念だったので、ブックオフに行って穴埋めすることにした。安西水丸『安西水丸の二本立て映画館 前篇』(朝日文庫)と連城三紀彦『戻り川心中』(ハルキ文庫)を買う。見つかりそうで見つからなかったハルキ文庫版『戻り川心中』がうれしい収穫。今手に入るのは光文社文庫版だが、ハルキ文庫版にはさらに「菊の塵」、「花緋文字」、「夕萩心中」の三編も収められていて、いわゆる「花葬シリーズ」の完全収録版ということになる。だからちょっとだけ分厚くなっているのがいいんだよなあ。
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# by anglophile | 2016-02-05 23:15 | 古本 | Comments(0)
2016年 02月 04日
ボラーニョ・コレクション
注文していたボラーニョの『通話』(白水社)が届いた。無論、改訳版である。これは出たときに書店では見つけられなかった一冊。その後も目にすることはなく、ここらでとりあえず買っておこうと思って、なじみの本屋に注文しておいたのだ。最初の数編は英訳版の短編集で読んだ。ボラーニョと言えば、5年前に買ったエッセイ集 Between Parentheses: Essays, Articles and Speeches, 1998-2003 が行方不明。段ボールのどれかに入っているはずなんだが見つからない、見つけられない。途方に暮れたのでブックオフに行こうかと思ったが今日はやめた。
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# by anglophile | 2016-02-04 23:38 | 読書 | Comments(0)
2016年 02月 03日
like a lonely boulder at the bottom of the sea
予想外の長丁場となっている1Q84リーディングマラソン。ここ最近はスーパースローペースだったが、やっとBOOK3も半ばをすぎた。残り150ページほど。いよいよ終わりらしきものがぼんやりと見えてきて、長編読了間近にしか味わえないあの独特の感覚を味わっている。でも、夕食後、用事ついでにブックオフに行ってしまいました。連城三紀彦『夜よ鼠たちのために』(宝島社文庫)、泡坂妻夫『花嫁のさけび』(ハルキ文庫)、日下三蔵編『怪奇探偵小説名作選(5)橘外男集 逗子物語』(ちくま文庫)を324円で買う。
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# by anglophile | 2016-02-03 23:52 | 古本 | Comments(0)
2016年 02月 01日
Narrative Gems 001: Marcel Proust, 'Swann's Way'
The next day being Sunday, with no need to be up and stirring before high mass, if it was a moonlight night and warm, then, instead of taking us home at once, my father, in his thirst for personal distinction, would lead us on a long walk round by the Calvary, which my mother's utter incapacity for taking her bearings, or even for knowing which road she might be on, made her regard as a triumph of his strategic genius. Sometimes we would go as far as the viaduct, which began to stride on its long legs of stone at the railway station, and to me typified all the wretchedness of exile beyond the last outposts of civilisation, because every year, as we came down from Paris, we would be warned to take special care, when we got to Combray, not to miss the station, to be ready before the train stopped, since it would start again in two minutes and proceed across the viaduct, out of the lands of Christendom, of which Combray, to me, represented the farthest limit. We would return by the Boulevard de la Gare, which contained the most attractive villas in the town. In each of their gardens the moonlight, copying the art of Hubert Robert, had scattered its broken staircases of white marble, its fountains of water and gates temptingly ajar. Its beams had swept away the telegraph office. All that was left of it was a column, half shattered, but preserving the beauty of a ruin which endures for all time. I would by now be dragging my weary limbs, and ready to drop with sleep; the balmy scent of the lime-trees seemed a consolation which I could obtain only at the price of great suffering and exhaustion, and not worthy of the effort. From gates far apart the watchdogs, awakened by our steps in the silence, would set up an antiphonal barking, as I still hear them bark, at times, in the evenings, and it is in their custody (when the public gardens of Combray were constructed on its site) that the Boulevard de la Gare must have taken refuge, for wherever I may be, as soon as they begin their alternate challenge and acceptance, I can see it again with all its lime-trees, and its pavement glistening beneath the moon.

Suddenly my father would bring us to a standstill and ask my mother --- 'Where are we?' Utterly worn out by the walk but still proud of her husband, she would lovingly confess that she had not the least idea. He would shrug his shoulders and laugh. And then, as though it had slipped, with his latchkey, from his waistcoat pocket, he would point out to us, where it stood before our eyes, the back-gate of our own garden, which had come, hand-in-hand with the familiar corner of the Rue du Saint-Esprit, to await us, to greet us at the end of our wanderings over paths unknown. My mother would murmur admiringly, 'You really are wonderful'! And from that instant I had not to take another step; the ground moved forward under my feet in that garden where, for so long, my actions had ceased to require any control, or even attention, from my will. Custom came to take me in her arms, carried me all the way up to my bed, and laid me down there like a little child.
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# by anglophile | 2016-02-01 22:07 | Narrative Gems | Comments(0)
2016年 01月 31日
1月最終日
本日は襟巻きも要らぬほどの陽気だった。午後、駅近くで用事を済ませてから、久しぶりにオヨヨ書林せせらぎ通り店へ。入り口にはずらっと雑誌コーナーができていた。そういえばテレビコマーシャルに何度かこのお店が使われていたのをふと思い出した。せせらぎさんにご挨拶してから本を見せてもらう。文庫の品揃えに変化があった。保坂和志『アウトブリード』(河出文庫)、マードック『魅惑者から逃れて』(集英社文庫)、幸田露伴『滑稽談』(市民文庫)を450円で買う。保坂和志のこのエッセイ集は知らなかったなあ。露伴の文庫は昭和28年発行。こういう文庫は持っていたい。
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# by anglophile | 2016-01-31 21:21 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 30日
車を東へ走らせる
昨日は仕事の予定を我田引水気味にやりくりし、高岡のブックオフセール&福野アミューの古本市という古本ダブルヘッダーに、二兎追う者十兎を得るくらいの勢いとパッションで駆けつけた。ブックオフの方は久々の「文庫2冊で500円&単行本2冊で1200円」というやつ。いつぞやのときほどの大収穫はなかったが、それなりの本は買えたので足を運んだ甲斐はあったかな。高岡の2店舗では、ジュノ・ディアス『こうしてお前は彼女にフラれる』(新潮クレスト・ブックス)、井上ひさし『笑劇全集 完全版』(河出書房新社)、ジャン・ジュネ『ブレストの乱暴者』(河出文庫)、水上勉『壺坂幻想』(講談社文芸文庫)、小川国夫『流域』(集英社文庫)を1808円で買った。ディアスは『オスカー・ワオ』が積ん読である。『壺坂幻想』は名作「寺泊」と同時期の短編集らしい。水上勉の世界にときどき浸ってみたくなるのは、北陸に住んでいるからかもしれない。小川国夫の文庫だけ108円。こういう集英社文庫は無視するのがむずかしい。解説を藤枝静男が書いている。

一息つく暇もなく、高岡からそのまま南下し福野へ。アミューは買い物客でにぎわっていた。いつ以来だっけか。古本コーナーはいつもの場所で開催中だった。全体的に古本の量は少なめだったろうか。かろうじて、ロジェ・グルニエ『フラゴナールの婚約者』(みすず書房)、藤枝静男『田紳有楽/空気頭』(講談社文芸文庫)、石川淳『江戸文学掌記』(講談社文芸文庫)を見つけ買うことにした。石川淳は「黄金伝説」を読みたいのだけど、それを収録している文庫はどれも絶版のようなのでなかなか見つけられない。どこかの文学全集とかに入っていないのだろうか。
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# by anglophile | 2016-01-30 23:05 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 27日
夏葉社の詩集を見つけた
夕食後、外出する用事があったので、もれなくブックオフにも寄った。正月にもらった10%オフ券を使い6冊購入する。黒田三郎『詩集 小さなユリと』(夏葉社)180円、巽昌章『論理の蜘蛛の巣の中で』(講談社)180円、日下三蔵編『乱歩の幻影』(ちくま文庫)97円、L・リーフェンシュタール『回想(上)』(文春文庫)97円、マーガレット・ミラー『眼の壁』(小学館文庫)97円、森英俊編『ミステリー作家事典』(光文社文庫)97円を買う。夏葉社の黒田三郎の詩集があったのでびっくり。誰が売ったのだろう。荻原魚雷さんの書いた折り込み冊子が挟まっていた。
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# by anglophile | 2016-01-27 23:19 | 古本 | Comments(2)
2016年 01月 25日
雪積もる
週の始めなので、いつもより少しだけ期待を胸にブックオフへ向かう。108円文庫棚から5冊拾う。中野三敏『近世新畸人伝』(岩波現代文庫)、中上健次『蛇淫』(講談社文芸文庫)、小林信彦『紳士同盟ふたたび』(扶桑社文庫)、加藤周一『三題噺』(ちくま文庫)、畦地梅太郎『山の眼玉』(ヤマケイ文庫)。やや地味だが、こういう日もあっていい。『近世新畸人伝』がドンピシャの面白さ。こういう日本語にときどき触れてみたくなる。
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# by anglophile | 2016-01-25 23:17 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 23日
ずっと青豆が下の名前だと思っていた
何の前触れもなく妻が「もう青豆は妊娠したか?」などという要らぬ情報をリークしてくるので一時ブックオフに避難する。村上春樹訳『愛蔵版 グレート・ギャツビー』(中央公論新社)とトムヤンティ『メナムの残照』(角川文庫)を216円で買う。ギャツビーの愛蔵版は函入りで小冊子が付いていて豪華だ。これが108円とはうれしいな。ハルキ日和が続いているので、今なら読めるかもしれない。
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# by anglophile | 2016-01-23 23:48 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 21日
何も買わず
いわゆる半額棚にジョイス・キャロル・オーツやカレン・ラッセルが半額よりも少し安い値段で出ていて、買うつもりでいったん手にしたが、なんか違う気がして棚に戻した。ところで、いわゆる文庫半額棚にもあの大きめの値札シールが貼られた文庫が並びはじめた。ついに、といった感じ。
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# by anglophile | 2016-01-21 23:10 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 20日
思ったほど雪積もらず
夕食後、外に出る用事があったのでついついブックオフへ。わずかに棚に変化あり。小沢信男『東京骨灰紀行』(ちくま文庫)108円と村上春樹『職業としての小説家』(スイッチパブリッシング)を買う。後者は、何ページか犬耳があったためか、200円だった。ラッキー。
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# by anglophile | 2016-01-20 19:45 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 17日
昼まで仕事
その後、大桑のカボスへ十蘭の岩波文庫を買いに行く。収録作のうち最初の6つは既読。「湖畔」とか「ハムレット」は再読してみたい。スーパーマーケットで鯛焼きも買った。
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# by anglophile | 2016-01-17 20:44 | 読書 | Comments(0)
2016年 01月 16日
本日は休日出勤なり
仕事が終わってから文圃閣へ。土曜日はなんとなく文圃閣に行きたくなる。というか、土曜日にしか行けないのだけども。ガレージ均一に少し単行本が補充されていた。ユルスナール『三島あるいは空虚のヴィジョン』(河出書房新社)と朱牟田夏雄『翻訳の常識』(八潮出版社)を各200円で。前者は文庫にもなっているが見かけたことがない。後者はちょっとした掘り出し物。朱牟田には『英文をいかに読むか』という英文解釈参考書もあり、こちらは現在でも版を重ねている。数ヶ月前に、その朱牟田に師事した行方昭夫さんの『英文精読術』というのが出た。モームの短編「赤毛」を精読するといったもの。行方さんにはあまたの英文解釈指南本があるが、密度においては今回のモーム本が一番濃いかも。今の日本の英語教育に逆行するかのようなこういう本が出版される意義は大きいと思う。
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# by anglophile | 2016-01-16 22:28 | 古本 | Comments(0)
2016年 01月 15日
雪積もらず
自分より年下の同僚のみなさんが、パワポを駆使して華麗なるプレゼンテーションを展開しているのを見て、こりゃダメだ、かなわんわ、と。独り孤島に取り残された感を引きずって、ブックオフに救いを求める。が、何も買うものがなかったので、久しぶりにブックマーケットへ。あいかわらず棚がだぶついていたが、比較的新しいブルガーゴフ『巨匠とマルガリータ(上)(下)』(岩波文庫)があったので、950円で購入。岩波文庫といえば、十蘭の新しい短編集が明日くらいに出るらしい。楽しみだ。
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# by anglophile | 2016-01-15 23:20 | 古本 | Comments(0)