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2015年 03月 29日
ちくま文庫のディケンズ
ボラーニョ・コレクション(白水社)の第4回配本『アメリカ大陸のナチス文学』が5月に出るそうだが、そういえば前回配本の『[改訳]通話』をまだ買っていなかった。去年の秋に出たとき、近場の書店を探してみたけど一軒も置いてなかったり、虹に心奪われるなどしていて、そのまま忘れてしまったのだったな。どこかの書店で出会えるのを気長に待ちます。

c0213681_2355552.jpg来月の一箱古本市だが、仕事のほうの新年度配置がまだわからないのでまだ申し込みはしていないけれど、参加するつもりではいるので、今日もその仕入れと称してブックオフに行ってみた。某店舗では、あいかわらず商品状態のわりに値付けが horrendously strategic でジリジリしてしまう。それでも何冊か買ってしまうのだけども。

・早川義男 『たましいの場所』 (ちくま文庫)
・チャールズ・ディケンズ 『荒涼館 全4巻』 (同上)
・チャールズ・ディケンズ 『ピクウィック・クラブ 全3巻』 (同上)
・クリスチアナ・ブランド 『招かれざる客たちのビュッフェ』 (創元推理文庫)
・スティーブン・ミルハウザー 『マーティン・ドレスラーの夢』 (白水uブックス)

あれは1992年、大学4年のときだったが、飲み会にでっかい紙袋を持ってきた友人がいた。飲み会に来るにはあまりにも大きすぎる荷物。なかには20冊ほどの文庫が入っていて、それが全部ちくま文庫のディケンズだった。ディケンズで卒論を書くとかで、飲み会の前に書店で大人買いしてそのまま来たのだという。今からそれ全部読むのかよ、とみんなでツッコミを入れたりしたのがいい思い出。
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by anglophile | 2015-03-29 23:19 | 古本 | Comments(0)
2015年 03月 22日
大阪の古本祭り
昨日の土曜日は半強制的に命じられた出張で大阪に行ってきた。あまり気乗りのしない出張内容だったけれど、行ったら行ったでそれなりに勉強させていただきました。で、日帰りのため時間があまりなかったが、せっかくでございますから、ちょこっと古本など買いたくなるわけで、あらかじめ情報を入手しておいた「弁天町ORC200 古本祭り」というのに足を運んでみた。久しぶりにけっこうな量の古本に囲まれて戸惑ってしまった。日ごろブックオフの整然とした、しかし単調な本棚に甘やかされている眼には少々毒気がつよかった。最初に見て回った棚には歴史ものの本が多く、買えそうな本がないなあと残念な気持ちになっていたが、後半見て回った棚にはけっこういい文庫があって結局いっぱい買ってしまった。

c0213681_23545921.jpg・鏑木清方 『こしかたの記』 (中公文庫)
・中村真一郎 『頼山陽とその時代(上)(中)(下)』 (同上)
・田中純一郎 『日本映画発達史 全5巻』 (同上)
・高城高 『高城高全集① 墓標なき墓場』 (創元推理文庫)
・高城高 『高城高全集② 凍った太陽』 (同上)
・高城高 『高城高全集③ 暗い海 深い霧』 (同上)
・高城高 『高城高全集④ 風の岬』 (同上)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集① ヴィーナスのえくぼ』 (現代教養文庫)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集② やさしい男にご用心』 (同上)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集③ いろはにぽえむ』 (同上)
・田中小実昌 『コミさんの二日酔いノート』 (旺文社文庫)
・常盤新平編訳 『フランス風にさようなら ニューヨーカー短篇集』 (同上)
・アイリス・マードック 『魅惑者から逃れて』 (集英社文庫)

単行本を買えないところが私らしい。どうしてもお手頃な文庫の方に手が伸びてしまうのだ。とはいえ、これらのなかには古本的に1冊500円以上の値段が付いていてもおかしくないものもあって、それらをほぼ300円ぐらいで買うことができたのはいい収穫だった。『頼山陽とその時代』は中公文庫ではなかなか見かけない本。読むかどうかわからないが、3冊800円は安いだろう。即決。『日本映画発達史』にいたっては、1か所だけ線引きがあるものの、5冊で1000円にはびっくり。ありがたく買わせていただく。古本というにはまだ新しい『高城高全集』は半額で手に入れられればと思っていたので、4冊1500円ならオッケー。田中小実昌の文庫本も1冊300円なら買っておく。最後の『魅惑者から逃れて』は文庫で探していたもの。この小説は何よりもタイトルに魅かれている。原題のThe Flight from the Enchanter もいい。単行本で出版されたときは「魔術師から逃れて」というタイトルだったが、文庫化の際に改題されたらしい。堀江敏幸の『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)にこの作品の紹介があって、それを最近読んだのだった。「マードックの小説を次から次に読んでいた」というのには恐れ入った。

2時間半ほどの話を聞くだけという出張だったのに、帰りのリュックは重かった。
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by anglophile | 2015-03-22 23:18 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2015年 03月 19日
今日の古本
c0213681_22525586.jpg来月開催の一箱古本市の申し込み受付がはじまったようだ。あたたかくなってきて、少しずつ気持ちも充実してくる。今回も金沢のと富山のが二週連続になっていて悩ましい。去年は2つとも参加したけど今年はどうなるだろうか。新年度の予定がまだ決まっていないので、勤務日を予測しながら、申し込みの機会をうかがいたい。その間、出品本の補充と称してブックオフに通います。

・室井光広 『そして考』 (文藝春秋)
・山口果林 『安部公房とわたし』 (講談社)
・いとうせいこう 『解体屋外伝』 (河出書房新社)
・北村薫 『北村薫の創作表現講義』 (新潮選書)
・サミュエル・R・ディレイニー 『ノヴァ』 (ハヤカワ文庫)
・レイ・ブラッドベリ 『歌おう、感電するほどの喜びを!』 (ハヤカワ文庫)
・ヘミングウェイ 『女のいない男たち ヘミングウェイ傑作選②』 (講談社文庫)
・ジュディス・ウェクスラー 『人間喜劇 十九世紀パリの観相術とカリカチュア』 (ありな書房)

『そして考』は『おどるでく』のすぐあとに出たらしい作品集。『解体屋外伝』は「いとうせいこうレトロスペクティブシリーズ」の一冊。ちょっと気になっていたので100円で買えたのはありがたい。ヘミングウェイの短編集は初めて見る文庫本。①と③がなかったのが残念だったが、絶版文庫の鉱脈の深さを知る。今回の一番の収穫としておこう。
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by anglophile | 2015-03-19 23:26 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2015年 03月 13日
平日のセール
新幹線フィーバーに、いささかの昂揚も感じず、今日もクールにブックオフ、通います。

水曜、木曜と野々市のブックオフが10%オフセールをやっていた。どうってことないはずなのに、「平日のセール」というだけで釣られてしまう浅墓さ、ここに極まれり。そして水曜日だけ行けば十分なものを、木曜日も行ってしまうのである。実際、両日とも店内には平日の夕方にしてはそこそこの客がいたと思う。興味のおもむくままに、108円棚より厳選して購入した本は以下の通り。

c0213681_7164284.jpg・平松洋子 『小鳥来る日』 (毎日新聞社)
・皆川博子 『聖女の島』 (講談社ノベルズ)
・『HARRY全詩集 心象風景』 (Crossroads)
・鶴ヶ谷真一 『書を読んで羊を失う』 (平凡社)
・殿谷みな子 『飯喰わぬ女』 (れんが書房新社)
・東雅夫編 『みちのく怪談名作選 vol.1』 (荒蝦夷)
・コーマック・マッカーシー 『ブラッド・メリディアン』 (早川書房)
・ヤロスラフ・ハシェク 『不埒な人たち ハシェク風刺短編集』 (平凡社)
・『American Wives 「描かれた女性たち」』 (スイッチ・コーポレイション書籍出版部)

2冊のアンソロジーがうれしい収穫。『みちのく怪談名作選』はアンソロジスト東雅夫の編集。東北に縁のある作家が収められていて、そのセレクションの幅がすばらしい。井上ひさし、石上玄一郎、高橋克彦、野村胡堂、長部日出雄、太宰治、宮沢賢治、三浦哲郎、島尾敏雄、斎藤茂吉、寺山修司、高木彬光、佐藤有文。なかでも佐藤有文の「骨なし村」が読めるのは貴重かも。『描かれた女性たち』は1989年出版。この時代のSwitchがなんだかなつかしい。アメリカの女性作家の短篇を収めている。アトウッド、マイノット、ビーティ、マンローなど。マンローの「マイルズ・シティ、モンタナ」を川本三郎訳で読んでみよう。
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by anglophile | 2015-03-13 23:58 | 古本 | Comments(0)
2015年 03月 10日
古本土曜日
c0213681_21352062.jpg先週の土曜日、武蔵ヶ辻付近で午前中仕事。昼に終わってから、出張先の近くにある加能屋はこの前行ったのでスルーして、もうちょっと行った先にある文圃閣へ向かう。1か月ぶりぐらいか。店自体は閉まっていたが、ガレージ均一はやっていた。この前はナボコフを見つけたので、今日もなんかいい本ないかと棚の最上段に目をやると、ロレンス・ダレルという名前を発見。よく見ると2冊ある。木製の踏み台に乗ってえいやっとつかんで引き出してみた。『予兆の島』(工作舎)と『にがいレモン キプロス島滞在記』(筑摩書房)というタイトル。はじめて見る本だ。カルテットでもクインテットでもないダレル。いいねえ。汚れはあるけど全然オッケー。もしかしたら他にも外国文学のいいところがあるのではとその他の棚にも集中してみたが、特にめぼしいものはなかった。3冊買ったら500円になるので、もう1冊適当なのを見繕おうかとも思ったが、無理して買うこともない。ほしい本がないときは無理して買わないようになってきたかも。1冊200円で合計400円。

つづいて、ブックオフを何軒かまわることにする。駅近くにある2店舗は、本のめぐりが不良で最近は足が遠のいていた。今回もやっぱりパッとしなかったが、かろうじてジェイムズ・サーバー『虹をつかむ男』(ハヤカワepi文庫)を108円で拾う。物足りないので、いつもの野々市店にも行ってみる。やっぱり本のまわりはこちらのほうが数段上。読んでみたかった葉室麟『蜩ノ記』(祥伝社文庫)をはじめ、友成純一『内臓幻想』(ペヨトル書房)、山川方夫『目的をもたない意志 山川方夫エッセイ集』(清流出版)、村上春樹/安西水丸『象工場のハッピーエンド』(講談社文庫)、村上春樹『女のいない男たち』(文藝春秋)をすべて108円で買う。山川方夫のエッセイ集が108円だったのは予想外の収穫。

調子に乗ってもう一軒。ここでもあれやこれやと買ってしまう。夏目漱石他『栞子さんの本棚 ビブリア古書堂セレクトブック』(角川文庫)、和田誠『日曜日は歌謡日』(講談社文庫)、皆川博子『聖餐城』(光文社文庫)、高野文子『おともだち』(筑摩書房)、上村一夫『上村一夫・怪奇エロス傑作選① 鹿の園』¥810、『上村一夫・怪奇エロス傑作選③ 蛇の辻』(ソフトマジック)¥810。『栞子さんの本棚』に収めされている作品はほとんど抄録とはいえ、それらの濃さには目を瞠るがある。とりあえず持っておきたい一冊だ。
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by anglophile | 2015-03-10 23:22 | 古本 | Comments(0)