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2014年 10月 24日
仕事帰りにブックオフ
c0213681_141063.jpg108円棚で4冊買う。

・奥泉光 『滝』 (集英社、帯付)
・阿部昭 『千年』 (講談社文庫)
・新潮社編 『歴史小説の世紀 地の巻』 (新潮文庫)
・七北数人編 『猟奇文学館① 監禁淫楽』 (ちくま文庫)

奥泉光の『滝』はずっと探していた本。「その言葉を」と「滝」の2編が収められている。集英社文庫版では、タイトルが「その言葉を」の方に改められている。どちらもなかなか見かけない。ひとまず単行本入手を喜ぶ。新潮社編の『歴史小説の世紀』は分厚いアンソロジー。古井由吉や中上健次の作品が収録されていたりする。「天の巻」もあるらしい。

◆『重力の虹(上)』@613
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by anglophile | 2014-10-24 23:09 | 古本 | Comments(0)
2014年 10月 20日
風呂でピンチョンを読む
c0213681_1494937.jpg読書に充てられる時間は1日のうちでわずか。だから風呂に入りながらでも『重力の虹』を読み進めたい。新刊で買った本をそんな危険に晒すことは自家製ルールに反しているが、この小説に限ってはそうしてもいいくらいにおもしろい。

物語は第2部に入ってからは少し軽くなってきた。突如モナコのビーチに現れた巨大蛸と戦ってみたり、お下劣なSMシーンがあったりと、なかなか hilarious である。でも、あいかわらず知識が足らず難儀するところも多い。ロケットの話とか物理の数式みたいなのが出てきたらもうお手上げで、そういう部分は字面だけ目で追う。あと、登場人物の関係がいよいよ錯綜してきて、帯にある主要登場人物表だけでは心許なくなってきた。やっぱり自分で人物相関図を書くべきだったかなあ。

件のSMシーンが繰り広げられる怪しげな部屋の描写に「クラフト=エビング」が出てきた。ちゃんと脚注が付されていて、「サディズムの命名者でもあるリヒャルト・フォン・クラフト=エビングの主著は『性的精神病質』(一八八六)」とある。どうしても「クラフト=エヴィング商會」が頭に浮かぶのでなんかそのギャップがへんな感じ。

現在、スロースロップはモナコのカジノ内ホテルでロケットについての諸々を猛勉強中。

◆『重力の虹(上)』@468
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by anglophile | 2014-10-20 23:15 | 読書 | Comments(0)
2014年 10月 19日
第32回金沢一箱古本市@よこっちょ
今日は金沢一箱古本市の日。晴れていてとても気持ちのよい日になった。午後から仕事なので、午前のうちに行くことにする。会場に着いてから常連の方々にご挨拶。まずおろおろさんの箱で、吾妻ひでお『喜劇新思想大系 別巻』(秋田漫画文庫)¥200を購入。最初の5冊はこのまえ手に入れて、残るは別巻だけだったのでちょうどこれで全6巻が揃った。続いて、でっぱさんのところで「でっぱウサギ通信 vol.4」をいただく。前号の「懐かしの本屋さん」に載っていた「しじま書店」の話で盛り上がった。今号では「王様の本」についての思い出が綴られている。それにしても、でっぱさん、中学の頃からよく本を読んでいらっしゃっる。感嘆。そのあと、以前シブい幻想文学系の本を並べられていた初老紳士の箱に吸い寄せられる。国書刊行会のゴシック叢書が出ていたので、J・ホークス『もうひとつの肌』(国書刊行会)¥500とメルヴィル『乙女たちの地獄① H.メルヴィル中短篇集』(同)¥500の2冊をいただくことにする。『乙女たちの地獄』は②もあればよかったのだが。この方、以前は中古レコードのお店を経営されていたとか。いくつか思い当たる店があるが、今度訊いてみようか。続いて、東京から出店されていたヤン・ホルフさんの箱へ。なんと本がすべて100円となっていた。なんという大盤振る舞い。ちょっとシビレました。ガートルード・スタイン『やさしい釦』、『ピカソその他』(書肆山田)、北山修『ピエロのサム』(プロンズ社)、矢川澄子『戯れ唄集 ことばの国のアリス』(現代思潮社)の4冊。すべて献呈署名入りだった。もうこれで十分だったが、なんとなくもう少しうろうろしてみる。あうん堂さんの箱には本の雑誌社の新刊が並んでいた。サンリオ文庫本はもう購入済みだったが、こちらで買えばよかったなあと後悔。そのほか、本屋関係の本を出されている人がけっこう目に付いた。関心の高さがうかがえる。あっちやこっちの箱を行ったり来たりしながら、再度、気になっていた紳士のゴシック箱へ。文庫のラインナップをよく見ていなかったので確認してみると、けっこうよさげな文庫が並べられていて思わず見入ってしまう。結局追加で買ったのは、モーロワ『読心機』(講談社文庫)、コリン・ウィルスン『迷宮の神』(サンリオSF文庫)、G・K・チェスタートン他 『ビバ! ドラゴン』(ハヤカワ文庫)、W・H・ホジスン『夜の声』、E・D・ホウク編『今月のペテン師』、G・K・チェスタトン『ブラウン神父の不信』、スチュアート・D・シフ編『マッド・サイエンティスト』(創元推理文庫)、香山滋『ソロモンの桃 香山滋傑作選Ⅰ』、橘外男『ベイラの獅子像 橘外男傑作選Ⅲ』、日影丈吉『内部の真実 日影丈吉傑作選Ⅲ』(教養文庫)の10冊。文庫は全部100円だったので抑制が利かない。でも教養文庫の3冊はありがたかった。それにしても残りの巻を手に入れられるまでにあと何年かかることやら。

◆『重力の虹(上)』@442頁
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by anglophile | 2014-10-19 22:47 | 一箱古本市 | Comments(0)
2014年 10月 15日
江戸川乱歩推理文庫!
c0213681_18454692.jpg『重力の虹』に関して、一昨日のブログに「200頁を過ぎたところで、ようやく各登場人物たちの置かれている状況がうすぼんやりと見えてきた」などと分かったふうなことを書いたのだが、それから10ページも進まないうちにまた誰が何をしようとしているのかがさっぱりわからなくなってきた。書いてあることを頭に入れてもそれが具体的なイメージを結ばない。私が浅墓でした。

今日は代休なので仕事が休み。甘ったれた根性をもっと上等のやつと交換するために向かったのは結局ブックオフ。半泣きになりながら108円棚を流していたら、黄色い塊が眼に飛び込んできた。んっ? 講談社の江戸川乱歩推理文庫だ! 思わずカゴを取りに走る。そのうちに涙は乾いてしまった。獲物をしとめたチーターよろしく、店内隅の方に行って冊数を確認してみたら全部で51冊だった。後半の巻に抜けがあったものの、これだけまとまって見つかることは稀である。このタイミングでブックオフに寄ったことの勝利であるが、つまるところピンチョン様々である。また『重力の虹』を読み続ける勇気がわいてきた。古本と読書は表裏一体。

◆混迷を極める『重力の虹(上)』@284頁
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by anglophile | 2014-10-15 23:04 | 古本 | Comments(0)
2014年 10月 13日
読書の合間に古本
c0213681_1131312.jpg休みの日には少しでも『重力の虹』を読み進めておきたいところ。200頁を過ぎたところで、ようやく各登場人物たちの置かれている状況がうすぼんやりと見えてきた。昼すぎ、スロースロップがロンドンのクォード夫人のアパートで屈辱的な英国式キャンディ演習を体験し終えたところで、私の方はこの3日間ブックオフに行ってなかったことに気づいた。出動。

・和田誠 『倫敦巴里』 (話の特集)   ※こんな楽しい本が108円とはありがたし!
・藤原審爾 『秋津温泉』 (集英社文庫)   ※井伏鱒二の「藤原君のこと」が巻末に付されているのがいい。
・丸谷才一 『人形のBWH』 (文春文庫)   ※ときどきこの人のエッセイを読みたくなる。
・壺井栄 『どこかでなにかが』 (春陽文庫)   ※壺井栄と春陽文庫という取り合わせが目を引いた。
・種村季弘編 『日本怪談集(下)』 (河出文庫)   ※探していた下巻がようやく手に入った。
・永井龍男 『コチャバンバ行き』 (講談社文庫)   ※永井龍男の文庫本となるとついつい買ってしまう。
・石森章太郎 『トキワ荘の青春 ぼくの漫画修業時代』 (同上)   ※読みたい本が増えていく。

◆『重力の虹(上)』@232頁
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by anglophile | 2014-10-13 23:35 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2014年 10月 09日
5日ぶりの古本
たかだか四日間の出張だったのに、古本なし、本屋なし、ネットなしの三重苦を強いられたため、禁断症状甚だし。代休の今日は午後から古本を漁りに行く。

久しぶりに武蔵にある加能屋書店へ。ブルトン/エリュアール編『シュルレアリスム簡約辞典』(現代思潮社、1990年、第二版第二刷)500円など9冊買う。続いて、金沢文圃閣へ。平日の午後だったが、ガレージ均一には数人の客が手を真っ黒けにしながら古本を漁っていた。私もせっせと古本掘りに精を出す。洋書棚が一新されていてなかなか楽しかった。ジョイスとミルトンの研究書がけっこうあったが、どこかの文学研究者の蔵書なのだろう。買おうかどうか迷った本がいっぱいあったが、この手の研究書は買ってもしかたがないので自制。と言いつつ、Faber & Faber のペーパーバック数冊を含め14冊も買ってしまう。禁断症状はだいぶ治まったが、ついでなのでマックスバリュー敷地内のブックオフへ。が、邦枝完二『小説 子規』(河出文庫)を買うだけにとどまる。ここは日照り続きであんまりぱっとしないなあ。禁断症状がぶり返してきたので、野々市のブックオフへ駆け込むことにする。ここでは以前まで半額棚にあった本が108円棚に落ちているのが目についた。14冊買ったが、その一部は以下のようなもの。

・日影丈吉 『多角形』 (徳間文庫)
・深町真理子 『翻訳者の仕事部屋』 (ちくま文庫)
・文藝春秋編 『藤沢周平の世界』 (文春文庫)
・文藝春秋編 『なんだか・おかしな・人たち』 (同上)
・鷲巣力編 『加藤周一自選集1~3』 (岩波書店)
・中原清一郎 『未だ王化に染はず』 (福武書店)
・横尾忠則 『ARTのパワースポット』 (筑摩書房)

帰ってきてからピンチョンを読み継ぐ。現在、スロースロップはダンスホールのトイレにある便器に呑み込まれ、汚水にまみれながら大西洋に向かっている。

◆『重力の虹(上)』@134頁
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by anglophile | 2014-10-09 18:33 | 古本 | Comments(0)
2014年 10月 04日
ブックオフ七尾店へ
c0213681_2256184.jpg実家に用事があったついでに、久しぶりに七尾のブックオフに寄ってきた。ありがたいことに20%オフセールをやっていて、財布の紐がゆるんでしまう。

・獅子文六 『自由学校』 (角川文庫)
・出久根達郎 『夢は書物にあり』 (平凡社)
・横田順禰 『明治時代は謎だらけ』 (同上)
・川本三郎 『フィールド・オブ・イノセンス』 (河出文庫)
・ジョージ秋山 『教祖タカハシ』 (ソフトマジック、帯付) ¥1168
・村上春樹 『ノルウェイの森(上)(下)』 (新潮社、初版帯付) ¥896
・片岡義男 『音楽風景 ロックというアメリカの出来事』 (シンコー・ミュージック)

ジョージ秋山の『教祖タカハシ』をついに入手。これはうれしい収穫だ。版元が倒産したため、『銭ゲバ』と『日本列島蝦蟇蛙』に比べてこれだけ刷り部数が少なく、今では入手困難となっている。状態が良く、しかも帯が付いているので文句なし。これが野々市だったら帯は確実に捨てられている。ついでにというわけではないが、勢いにのって『ノルウェイの森』の初版があったので買っておくことにした。初期の帯は金色ではなく、赤と緑の帯なのだな。

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明日から三泊四日の出張に出かけるのだけど、持って行く本を『重力の虹』にするか『日本文学100年の名作 第1巻 夢見る部屋』(新潮文庫)にするかで迷っている。両方持っていくというのもありか。

◆『重力の虹(上)』@76頁
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by anglophile | 2014-10-04 22:59 | 古本 | Comments(2)
2014年 10月 03日
第3回 BOOK DAY とやま
9月28日(日)に「第3回 BOOK DAY とやま」がありました。遅まきながら、以下その記録です。

4月にあった第2回の会場はグランドプラザだったが、今回は昨年の1回目と同じ市民プラザ前に移動して行われた。出店数はこれまでよりは少なめの25箱。一方、その横にある芝生スペースでは、県内外の古本屋さんの古本販売が展開されていた。富山県内の古本屋でまだ訪れたことのない店もあり、そのうち行ってみたいとも思った。
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出店場所はあらかじめ決められていて、私の場所は一番奥のスペース。前回から半年も経ていないので、出品本が不足したまま参加することになってしまった。3分の1ほどは4月の売れ残りを再出品。どっちかというと、3冊500円コーナーにがんばってもらおうという魂胆である。
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同じテント内でご一緒したのは富山のアーロン・セワードご夫妻&幼き息子さん。奥さんが富山の方で、旦那さんのアーロンさんがイギリスの方だった。アーロンさんは水彩画を描かれている芸術家で、ご自身の作品を出品されていた。「アーロン・セワード」という名前を聞いて、どこかで聞いた名前のような気がしたが、すぐにずっと前にブックエンドで水彩画のワークショップをされた方だと気づいた。古本売りに来たのが、予想外の英語モードに突入してしまい、なんかへんな感じになってしまう。アーロンさんは日本語はあまり話せないようで、私のような半端英語話者でも、英語を話せる相手がいるのはありがたい、と奥さんがおっしゃっていただろうか。いろんな出会いがあるものだなと今さらながらに思ったものだ。

アーロンさんとの会話はいろいろと刺激になりました。彼がキンドルをおもむろに取り出し、どんな本をダウンロードしているか見せてくれた。アーロンさんは相当な読書家であることがすぐわかった。例えば、ゼーバルトの話になって、小説はもちろんのこと、その詩まで愛読されているようだった。それ以外にも私の知らない作家を薦めてもらった、が、その名前を忘れてしまった。フィリップなんとかという人だったと思うが。その他に、ボラーニョの『2666』(英訳版)が入っているのを発見して大興奮。自分も5年前に英訳版で読んだことを伝えたりしながら話は盛り上がった。そんなアーロンさんには、私の一箱にアリス・マンローの『イラクサ』があるのを見つけて買っていただいた。そしてそれを奥さんのお母さんにプレゼントされたのだった。100点満点のプレゼントのしかた。私も誰かに本を贈りたくなった。手帳とかでもいいな。さしあたり、瀟洒なデザインの Faber & Faber Poetry Diary あたりをその候補にしてみたい。

ときどきヒマになるので、掘り出し物をもとめて自分のブースから離れてふらふらしてみる。今回は洲之内徹『気まぐれ美術館』(新潮文庫)200円を買うことができた。古本ではないが、前回買えなかったピストン藤井さんの『別冊 郷土愛バカ一代! ~ホタルイカ情念偏~』が増刷されていたので無事入手。号外もいただきました。あと、一箱常連のでっぱさんが「でっぱウサギ通信」を発行されていてこれもいただいた。知りませんでした。すでに3号まで出ており、かなり中身の濃い内容。巻頭を飾る「懐かしの本屋さん」を通読すると、でっぱさんが少年時代にいかに本を愛でるようになったかがわかって、本とは無縁の少年時代をすごした私としてはうらやましいかぎり。次号を楽しみにしております。

結局売れた本は50冊くらい。けっこう高めの本が売れたり、まとめ買いをしてくださる方がいらっしゃったので売上はまずまずでした。『夢声戦争日記』や十蘭の文庫をまとめて買っていただいたお二人の中年紳士のことは印象に残っている。『夢声戦争日記』は第1巻が欠けていて申し訳ありませんでした。

<売れた本(3冊500円コーナーを除く)>
・高田宏編 『「あまカラ」抄 全3巻』 (冨山房百科文庫)
・徳川夢声 『夢声戦争日記(二)~(七)』 (中公文庫)
・ブラックウッド 『秘書綺譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集』 (光文社古典新訳文庫)
・宇佐美承 『池袋モンパルナス』 (集英社文庫)
・ブローティガン 『西瓜糖の日々』 (河出文庫)
・由良君美 『みみずく偏書記』 (ちくま文庫)
・栃折久美子 『製本工房から』 (冬樹社)
・都築響一 『TOKYO STYLE』 (ちくま文庫)
・アリス・マンロー 『イラクサ』 (新潮社)
・四方田犬彦 『月島物語』 (集英社文庫)
・佐々木マキ 『うみべのまち』 (太田出版)
・ロバート・サブダ 『不思議の国アリス』 (大日本絵画)
・ラヴクラフト 『ラヴクラフト全集1』 (創元推理文庫)
・川崎賢子編 『久生十蘭短篇選』 (岩波文庫)
・久生十蘭 『久生十蘭ジュラネスク』 (河出文庫)
・久生十蘭 『十蘭レトリカ』 (河出文庫)
・久生十蘭 『十蘭万華鏡』 (河出文庫)
・久生十蘭 『湖畔/ハムレット 久生十蘭作品集』 (講談社文芸文庫)
・堀江敏幸 『回送電車』 (中公文庫)
・堀江敏幸 『回送電車Ⅲ アイロンと朝の詩人』 (中公文庫)
・バルガス=リョサ 『緑の家(上)(下)』 (岩波文庫)
・東浩紀 『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+ 東浩紀アーカイブス2』 (河出文庫)
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by anglophile | 2014-10-03 23:16 | 一箱古本市 | Comments(0)