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2014年 04月 29日
第2回 BOOK DAY とやま (振り返り)
7時半過ぎに家を出、5分ほど車を走らせてから、釣り銭セットを忘れたことに気づいてあと戻り。富山に行ってから気づかなくてよかったよ。仕切りなおして、快晴のもと、北陸道を突き進み、9時頃だったかに現地到着。昨年利用したパーキングがなくなっていて焦ったが、そのすぐ近くに別のがあったのでセーフ。この日のために購入した台車で本が入ったプラスチックケースをガラガラ運ぶ。コンビニで昼食用の何かを買うのを忘れたが、総曲輪通りにある開催場所のグランドプラザにはスターバックスなどが並んでいてなんとかなりそうだった。目抜き通りのど真ん中にあるので、絶え間なく人が行き交うベストロケーションである。
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9時過ぎ時点ですでに出店者の方々は何名かいらっしゃり準備をされていた。古本よあけさんにご挨拶。先日の福野アミューにもいらっしゃっていたらしい。中井英夫の本に反応していただきうれしかったです。金沢からはおろおろさんやでっぱさんもご出店。私も受付を済ませて、出店準備をする。出店場所はすでに実行委員会の方で決めてあった。今回は30箱を超える出店数になったみたい。スタッフのお一人、上関さんも開始前から忙しそうに会場をまわっておられた。
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さて、少し早めに来たのにはわけがある。一箱古本市は10時開始だが、それに先んじて9時から市民プラザ前(去年の一箱古本市の会場)で北陸の古書店が集まる古本まつりがあるのだ。一箱の方がはじまったら店番をしなければいけないので、こちらを見に行くには開始前しかないと考えた。ちゃちゃちゃと準備を済ませてから、市民プラザに向かう。すでにはじまっているようで、客が群がっている。オーソドックスな風情の古本愛好家らしい年配の方々もいらっしゃる。あうん堂さん、オヨヨさん、NYANCAFEさんにご挨拶。あうん堂さんと軽めのスパーリングを済ませてから、一通り見て回る。富山の古書店も数店舗出ており、はじめて耳にするお店もあった。まず100円均一コーナーで石牟礼道子『流民の都』(大和書房)を買う。続いて、文圃閣コーナーでは吾妻ひでお『喜劇新思想大系』(秋田漫画文庫)の別巻を除く5冊を見つけた。合計800円。最後に、金沢の一箱常連のADLIFTさんがこちらのブースに出店されているのを発見。「なんでこっちにいるんですか!?」「いやあ、なんかこっちに出てくれと言われてね」ということでした。『マイルス・デイビス自叙伝Ⅰ・Ⅱ』(宝島社文庫)と『忘れられない一冊』(朝日文庫)を3冊500円で購入。ありがとうございました。
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体が温まってきたのでグランドプラザに引き返す。そろそろスタートの時間。少しずつお客さんの数が増えている。特に開会宣言とかはなく、なんとなく一箱古本市がスタート。私の箱模様はこんな感じ。半分くらいは先週の金沢の一箱から引きつづき持ってきたもの。職場にあるブックエンドを忘れずに持っていったのがよかった。このテーブルの下には3冊500円箱を置いた。
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買う買わないは別として、お客さんの波がほとんど途切れないので忙しいといえば忙しかった。3冊500円コーナーは好調でけっこうポンポン売れていく。上のテーブルコーナーも少しずつではあるが手にとって見てくれる人が増えていった。『昔日の客』と『おかしな本棚』が売れたのはうれしかった。やはりいい本を求めている人がいるのだと実感。一方、お気に入りの漫画はなかなか好みが合わないのかほとんど手に取られることがなかった。『ホテルカルフォリニア』とか『ナチュン』とかけっこうオススメなのでした。唯一『漂流教室』は注目されるも、結局売れずじまい。
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地元の石川からも、紫庵さん、なつめ舎さん、Mさんが足を運んで下さり、本を買っていただいたのがありがたかった。今回は古本だけではなく、北陸の出版社を中心とした即売ブースも設置されていて、龜鳴屋さんのコーナーもあった。貴重な限定本も陳列されており、そのなかには今では入手困難な『藤澤清造貧困小説集』もあった。眼福。特装版は木箱に入っているのだなあ。
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お客さんが途切れる時間帯を利用して、他の箱も見に行く。終わりの方になって、toro books さんの箱で『コーネリアスの惑星見学』シリーズセットを500円で買った。ソノシートが付いた特別篇も含まれていてお得感あり。あと、前から気になっていたピストン藤井氏の『別冊 郷土愛バカ一代!』の第2号も入手。この藤井氏、男性だと思っていたら女性だったのでびっくり。第2号にはオヨヨさんのインタビュー記事が載っていておもしろかった。第1号を買わなかったのが悔やまれる一冊です。

後半の売上は失速気味だったものの、全体的には上出来だった。日が落ちはじめた午後4時すぎに終了となった。上のテーブルコーナーで売れたのは以下の30冊ほどの本。この他に下の3冊500円箱からは50冊ほどが売れた。

・内田百閒 『百閒随筆Ⅰ・Ⅱ』 (講談社文芸文庫)
・薄田泣菫 『艸木虫魚』 (岩波文庫)
・関口良雄 『昔日の客』 (夏葉社)
・つげ義春 『愛蔵版 夏の思いで つげ義春作品集』 (中央公論社)
・つげ義春 『ねじ式・紅い花』 (小学館叢書)
・ボルヘス 『砂の本』 (集英社文庫)
・山尾悠子 『ラピスラズリ』 (ちくま文庫)
・金子光晴 『這えば立て』 (中公文庫)
・大村彦次郎 『文士のいる風景』 (ちくま文庫)
・塩山芳明 『出版業界最底辺日記』 (ちくま文庫)
・澁澤龍彦 『フローラ逍遙』 (平凡社ライブラリー)
・坂口安吾 『日本文化私観』 (講談社文芸文庫)
・『日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集』 (創元推理文庫)
・『日本探偵小説全集3 大下宇陀児・角田喜久雄集』 (創元推理文庫)
・紀田順一郎/東雅夫 『日本怪奇小説傑作集1・2』 (創元推理文庫)
・アポリネール他 『怪奇小説傑作集4 フランス編』 (創元推理文庫)
・『日本探偵小説全集1 江戸川乱歩集』 (創元推理文庫)
・レイモンド・カーヴァー 『大聖堂』 (中央公論新社)
・東雅夫編 『幻想小説神髄』 (ちくま文庫)
・阿部和重 『ピストルズ』 (講談社)
・『サウンド派映画の聴き方』 (フィルムアート社)
・中上健次 『蛇淫』 (講談社文芸文庫)
・都築響一 『賃貸宇宙 上』 (ちくま文庫)
・吉田健一 『英語と英国と英国人』 (講談社文芸文庫)
・江國香織 『犬とハモニカ』 (新潮社)
・クラフト・エヴィング商會 『おかしな本棚』 (朝日新聞出版)
・吉田篤弘 『針がとぶ』 (新潮社)
・斎藤明美 『高峰秀子の流儀』 (新潮社)
・中野重治 『中野重治評論集』 (平凡社ライブラリー)
・内澤旬子 『世界屠畜紀行』 (角川文庫)

昨年の第1回もすばらしかったが、今回は様々なイベントがあり前回を上回る規模だったはず。ほんとにすごいことだ。第3回があればまたぜひ参加したいと思う。次回が開かれる頃には北陸新幹線がもう開通しているかもしれない。
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by anglophile | 2014-04-29 23:44 | 一箱古本市 | Comments(0)
2014年 04月 27日
第2回 BOOK DAY とやま
富山から帰ってきたところ。こっちとあっちで2週連続となった一箱古本市。長くて濃い一日でした。たくさん買ってもらい、またたくさん買いもした。楽しい時間をどうもありがとうございました。詳細はたぶん明日以降の予定。

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by anglophile | 2014-04-27 22:55 | 一箱古本市 | Comments(0)
2014年 04月 24日
第29回金沢一箱古本市@よこっちょ
パーフェクトな降水確率に落ちついた日曜日、「一箱古本市@源法院」改め「金沢一箱古本市@よこっちょ」に参加してきた。1年半ぶりの出店に、むかし感じた高揚感が沸々とよみがえってきて、朝早くに目が覚めてしまった。家を出る際に、大小1つずつのスーツケースをガラガラ転がして車に詰め込んでいるところを近所の人に見られたが、きっと旅行にでも出かけるのだと思われたことだろう。今回から本を入れる「箱」を各自で用意しなければならなくなったので、スーツケースを持っていってそのまま箱として使うというのがベストなはず。

開催場所は旧横安江町商店街の金澤表参道なかほどにある広場に移った。金澤表参道はときどき「ぽっけまーと」が開かれてもいるけっこう人通りの多い場所。大通りに面した入り口近くには近八書房もあったりする。この日は古物市や屋台も出ていてかなり賑わっていた。近くには複数のコインパーキングがあって、源法院のときより搬入も楽になった。1日700円という安さもありがたい。5年目を迎えるにあたり、実行委員の方々は改善のためにいろいろと試行錯誤されたはずで、本当に気持ちのよい一日をすごさせていただきました。感謝申し上げます。

今回はこれまでで最多の23箱が集まった。受付で隊長のあうん堂さんと軽い古本スパーリングを済ませたあと、オヨヨさん制作のあみだくじによって出店場所が決まり、いざ準備にかかる。いつもの木箱がないので、どういう配置にすればいいのか迷う。あれやこれや試しているうちに開始時間になった。スマホのカメラが起動しないのはなぜだ。写真は撮れずじまい。開始早々に同業組合の師匠がいらっしゃり、久闊を叙する。この春、師匠は別の職場に異動され、古本の話ができる相手がいなくなったのがさみしい。来週の富山の古本市のことも話しておいたが、はたして富山まで来て下さるだろうか。奥様の方に本を買っていただいた。

一箱古本市では売るだけでなく、買うのも楽しみのひとつ。今回センセーショナルだったのが、国書刊行会を中心としたものすごいラインナップをひっさげて登場された小澤征爾風の長髪紳士。70~80年代に刊行された怪奇幻想系の本が惜しげもなく並べられ、それらがすべて1冊300円という破格の安値だった。みなさん大興奮。「ドラキュラ叢書」とか「アーカムハウス叢書」など、初めて見る叢書類に頭がクラクラ。これは何か買っておいたほうがいいと思い、『アンソロジー 恐怖と幻想 全3巻』(月刊ペン社)¥900を買うことにした。そのあと、上関さんが残りの30冊ほどを一括購入され、みなさんまたまた大興奮。紳士はそのあとしばらくしてから、売れ残ったスプラッター系DVDをNYANCAFEさんに託して帰られたのでした。なんてフリーダムな人なのだろう。

売上はまずまずであったか。けっこう強気の値付けで臨んでみたが、そこそこ買っていただきました。

・色川武大 『ばれてもともと』 (文藝春秋)
・『陶芸の世界 河井寛次郎』 (世界文化社)
・梶山季之 『せどり男爵数奇譚』 (ちくま文庫)
・松浦弥太郎 『日々の100』 (青山出版社)
・武田花 『犬の足あと猫のひげ』 (中公文庫)
・藤原新也 『メメント・モリ』 (三五館)
・小沼丹 『村のエトランゼ』 (講談社文芸文庫)
・都築響一 『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 東日本編』 (ちくま文庫)
・内田百閒 『一病息災』 (中公文庫)
・近代ナリコ 『インテリア・オブ・ミー』 (パルコ)
・近代ナリコ 『京おんな モダン・ストーリーズ』 (PHP研究所)
・茨木のり子 『落ちこぼれ』 (理論社)
・『NHK美の壺 切手』 (日本放送出版協会)
・井伏鱒二 『文士の風貌』 (福武書店)
・三木成夫 『内臓とこころ』 (河出文庫)
・小澤征爾/村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 (新潮社)
・角川書店編集部編 『君らの魂を悪魔に売りつけよ 新青年傑作選』 (角川文庫)
・クラフト・エヴィング商會 『ないものあります』 (ちくま文庫)
・G・ガルシア=マルケス 『エレンディラ』 (ちくま文庫)
・野矢茂樹 『哲学・航海日誌Ⅰ・Ⅱ』 (中公文庫)
・野呂邦暢 『草のつるぎ/一滴の夏』 (講談社文芸文庫)
・藤子・F・不二雄 『ドラえもん巻頭まんが作品集 上巻』 (小学館)
・澁澤龍彦訳 『ホラー・ドラコニア少女小説集成【壱】 ジェローム神父』 (平凡社)
・澁澤龍彦訳 『ホラー・ドラコニア少女小説集成【弐】 菊燈台』 (平凡社)
・蓮實重彦 『映画狂人、神出鬼没』 (河出書房新社)
・真鍋博 『歩行文明』 (中公文庫)
・『芸術新潮 2010年2月号 特集・小村雪岱を知っていますか?』 (新潮社)
・行方昭夫編 『モーム語録』 (岩波現代文庫)

週末は引き続き「BOOK DAY 富山」に出店します。盛りだくさんなようなので楽しみ。どうぞよろしくお願いします。
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by anglophile | 2014-04-24 04:59 | 一箱古本市 | Comments(0)
2014年 04月 13日
最近の本棚
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ここ最近買った古本と新刊を棚に並べてみる。ネットで6冊、ブックオフで7冊、書店で2冊という内訳。『マクシマス詩篇』はアマゾンのマケプレで定価の8割引きで出ていたので思わず購入。読むのがいつになるのかわからないが、訳者のあとがきを読むと熱い気持ちが伝わってくる。『山上の蜘蛛』と『窓の微風』は林哲夫さんのブログでずっと前に紹介されていた本。貴重な詩誌の書影がたくさん載っていて圧倒される。そういえばバイマンスリー雑誌『アイデア』の最新号は北園克衛特集だ。明日にでも買いに行こう。大滝詠一本は大桑で衝動買い。20冊くらい山積みになっていて、1週間後に行ってもまだ山積みだった。クノーの『文体練習』を大笑いしながら読むのは楽しい。きれいな状態なのにブックオフで108円だったので楽しさは2倍。ゼイディー・スミスの『ホワイト・ティース』も108円でうれしい収穫だった。『鼻持ちならないガウチョ』は白水社のボラーニョ・コレクション第2弾。作家の死直前の短篇集。第1弾の『売女の人殺し』は読者を選ぶと思ったが、こちらはまだ読みやすい方かもしれない。「アルバロ・ルーセロットの旅」が一番好きだったかな。とはいえ、ボラーニョ入門としてこれらの短篇集が最適かどうかはわからない。個人的には、『2666』や『野生の探偵たち』から入って正解だったと思っている。以下省略。

ところで、今月から北陸でも一箱古本市が始まる。1週間後に金沢で、さらに1週間後には富山で開かれる。去年は日曜日に仕事が入ったりしてスケジュールが思うようにならなかったが、新年度は幸いにも融通が利くような感じになったので、迷うことなく両方とも参加申し込みをした。
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by anglophile | 2014-04-13 01:28 | 古本 | Comments(0)
2014年 04月 03日
福野アミューへ
c0213681_21423950.jpg昨日は早々に仕事を切り上げて福野アミューへ行ってきた。去年の8月に続き、また古本市が始まっている。金沢からは比較的近いので助かります。会場に着くと、オヨヨさんとせせらぎさんが作業をされていた。ざっと見たところ、出店されている古本屋さんは、オヨヨ書林、上関文庫、金沢文圃閣、宝の本の4店だったか。残念ながら加能屋さんのコーナーは見当たらず。まずは上関さんのワゴンを見ていくことにする。カービー・マッコーリー編『モダン・ホラー書下し傑作集 闇の展覧会1・2』(ハヤカワ文庫)各¥260と『夜想16 ボルヘス/レゾートル はみだした男』(ペヨトル工房)¥300を選ぶ。『闇の展覧会』にはけっこう面白そうな短篇が入っている。続いて、オヨヨさんのコーナーへ。ここでは、ピート・タウンゼント『四重人格』(晶文社)¥300と梅本洋一『映画はわれらもの』(青土社)¥300の2冊を選んだ。奥の方の文圃閣は品数が多かった。山田稔『スカトロジア』(福武文庫)¥210、近藤健児/田村道美/中島泉『絶版文庫三重奏』(青弓社)、中子真治『SFX映画の世界 完全版4』(講談社X文庫)¥105、アイザック・アシモフ『アシモフの雑学コレクション』(新潮文庫)¥105、中井英夫『黄泉戸喫』(東京創元社)¥315、中井英夫『磨かれた時間』(河出書房新社、線引きあり)¥525、『ぐりとぐら』シリーズ6冊(各¥260、カバ欠)とこまごまとたくさん買ってしまった。でも大満足。この中で掘り出し物だったのが、中井英夫の『黄泉戸喫』。題名は「よもつへぐい」と読むらしい。この本は中井の死後まもないころに出版された随筆集のようで、普及版も発売されたみたいだが、今回手に入れたのは函入りの限定300部の非売品の方だった。道理で函などに値段の表記がないわけだ。中井を象徴する薔薇の模様が箱や本体カバーにあしらわれていて瀟洒なたたずまい。裏見返しに助手だった本多正一による送付礼状が貼ってあった。これによると、関係者や会葬者らにこの限定版の本が配られたことがわかる。ちなみに、この本には100部限定本もあるらしい。
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by anglophile | 2014-04-03 21:53 | 古本県外遠征 | Comments(0)