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2013年 10月 31日
10月後半をまとめて
<10/19>
c0213681_23151752.jpg行きつけのブックオフで、山口瞳『行きつけの店』(TBSブリタニカ)105円、アンディ・ルーニー『自己改善週間』(晶文社)105円、『日本のふるさとシリーズ 円空の旅』(毎日新聞社)105円、『レオノーラ・キャリントン展』(東京新聞)500円を買う。山口瞳の本は落款署名入りだった。アンディ・ルーニーの本は荻原魚雷さんの『活字と自活』でちょっと紹介されている。原書も読んでみたい。書名を見た妻が「自己改善とまでは言わないけど、さしあたって本棚まわりを改善してみてはどうなの?」と鋭いジャブを放ってきたので、「ちょうど今そのことを考えていたのだよ」と言うだけ言ってみた。『円空の旅』は一昔前の本。荒々しい木彫に強いアピールを感じる。キャリントン展の図録もうれしい収穫。こんなものまで見つかるからブックオフはおもしろい。レメディオス・バロみたいだと思ったら、どうやら二人の間には親交があったようだ。ところで、レオノーラ・キャリントンって、あのブルームズベリー・グループでヴァージニア・ウルフらと親交のあったキャリントンだと思っていたら、そちらはドーラ・キャリントンという名前で、二人は別人だということをあとで知った。ずっと勘違いしていた次第。

<10/22>
突然、山本周五郎か藤沢周平が読みたくなったので、ブックオフの105円棚を漁りに行ってみる。山本周五郎は思ったほどないもんだなあ。なので藤沢周平の『蝉しぐれ』(文春文庫)を買うことにした。昔読んだような気もするが、もしかしたらちがう本だったかもしれない。記憶は完全に薄れている。で、読み始めたらおもしろくてやめられなくなった。解説を書いている秋山駿は少年の頃の読書のようにこれを徹夜して読んだそうだが、たしかに巻を措く能わずとはこういう小説のことだと思った。このグルーヴ感は『世界終末戦争』以来かもしれない。読み終わって余韻にひたりながら、昔読んだのがこれだったのか思い出そうとしてみたが、ついに思い出せなかった。記憶はあいまいなまま。

<10/23>
夜遅くにネットを見ていたら、山本善行さんが善行堂のネットショップに上林暁『文と本と旅と』(五月書房)を出されたというブログ記事を発見し、さっそくチェックし注文する。値段は帯付なので決して高くはないと思った。この本を山本さんから買えたのが何よりもうれしい。夜更かしは三文の得。あわせて、黒島伝治『瀬戸内のスケッチ 黒島伝治作品集』(サウダージ・ブックス)『旅のツヅキ』(deco社)も注文した。黒島伝治、シブすぎます。

<10/24>
書店で新刊の梅崎春生『狂い凧』(講談社文芸文庫)ミステリー文学資料館編『古書ミステリー倶楽部』(光文社文庫)を買う。後者には小沼丹の「バルセロナの書盗」も入れてほしいと思ったが、すでに同文庫の『文芸ミステリー傑作選 ペン先の殺意』に入っているからだめなのか。

<10/26>
近くの古本屋がリニューアルセールをやっていて、半額の本がさらに半額になるというもの。杉浦明平『夜逃げ町長』(講談社文芸文庫)ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』(光文社古典新訳文庫)小谷野敦『小谷野敦のカスタマーレビュー 2002-2012』(アルファベータ)を買う。小谷野敦のアマゾンレビュー本はずっと気になっていた。とても刺激的。

<10/27>
今日は今年最後の源法院の一箱古本市の日だが、たくさん出店の申し込みがあったみたいで、申し込みそびれてしまった。一方、昨日からブックオフが20%オフセールをやっている。ただし、午前10時から12時までのタイムセールらしい。そんな手には乗るもんかと昨日から知らんぷりをしていたが、やっぱり気になるので行ってみた。11時過ぎに野々市店到着。店内はかなりの客で賑わっている。商売上手だな、ブックオフは。よく見かけるせどり男爵の方々もカゴをいくつも持ってピコピコ作業に余念がない。よく見かけるということは、私も同じくらいの頻度でブックオフに来ているということか。収穫は、『考える人 2010年夏号』(新潮社)84円とオラシオ・キローガ『野性の蜜:キローガ短編集成』(国書刊行会)1400円の2冊。『考える人』は村上春樹のロングインタビューが載っているやつ。キローガという作家は未知の作家だったが、国書の本なら買っておく。
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by anglophile | 2013-10-31 23:50 | 古本 | Comments(2)
2013年 10月 17日
10月は古本強化月間?
c0213681_10313038.jpgラブロ片町の古本コーナーが3階に移動したらしいので偵察に行ってきた。2階のスペースよりは狭くなっていたが、本棚がコンパクトに並んでいて見やすくなっていた。新しい本も期待どおり補充されていた。驚いたのは奥の壁側の文庫棚に創元推理文庫がごっそり並べられていたこと。これらの文庫は、先日書いたとおり、加能屋さんの武蔵店に出ていたものだが、今回のスペース移動にあわせてこちらに品出しということになったのだろう。しかも、よく観察してみると、武蔵店には出ていなかったものがちらほらある。例えば、この前は5巻までしかなかったジュディス・メリル編『年刊SF傑作選6・7』が見つかった。これでめでたく全7巻が揃った。それにしてもこれだけ創元推理文庫が並んでいるのは壮観。カバーイラストを一冊一冊見ているだけで時間があっというまにすぎてしまう。クロフツ『マギル卿最後の旅』の真鍋博のイラスト(右の写真)なんてなかなかいいじゃない。汚れなんて気になりません。これ以外に、『ブラックウッド傑作選』『M・R・ジェイムズ傑作集』などももれなく買うことにして、次に他の棚も見て回る。すると、こちらにも補充された本がけっこう出ていて、もはや買い物かごが必要になってきた。後藤明生『笑いの方法』(福武文庫)梅崎春生『ボロ家の春秋 他五編』戸板康二『ハンカチの鼠』三浦哲郎『スペインの酒袋』田中小実昌『また横道にそれますが』(旺文社文庫)ホフマン/フロイト『砂男/無気味なもの 種村季弘コレクション』稲垣足穂『彼等(they)』福永武彦『内的獨白 堀辰雄の父、その他』(河出文庫)佐藤春夫『車塵集/ほるとがる文』(講談社文芸文庫)島村利正『妙高の秋』村川堅太郎訳註『エリュトゥラー海案内記』(中公文庫)フェルナンド・ペソア『ポルトガルの海 フェルナンド・ペソア詩選』(彩流社)500円、塚本邦雄/寺山修司『火と水の対話』(新書館)600円とけっこうな収穫があった。文庫は全部100円(1割引で90円)なので買わないという選択肢が思いつかない。『エリュトゥラー海案内記』は2年前だったかに改版が出ているが、こちらは背が肌色の元のやつ。高校時代に世界史でおぼえたこの用語にはちょっとした思い出があるのでぜひ読んでみたいと思っていた。
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by anglophile | 2013-10-17 18:52 | 古本 | Comments(0)
2013年 10月 05日
土曜日の古本
・長嶋有 『安全な妄想』 (平凡社) ¥300
・古井由吉 『蜩の声』 (講談社) ¥400
・古井由吉 『やすらい花』 (新潮社) ¥400
・江國香織 『犬とハモニカ』 (同上) ¥300
・穂村弘/山田航 『世界中が夕焼け』 (同上) ¥400
・野呂邦暢 『草のつるぎ/一滴の夏 野呂邦暢作品集』 (講談社文芸文庫) ¥105

新しめの単行本を手頃な値段で買うことができた。『犬とハモニカ』から読むことにする。
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by anglophile | 2013-10-05 19:13 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2013年 10月 03日
漫画が多めの日
・永島慎二 『若者たち』 (双葉社) ¥105
・はるき悦巳 『舌町物語』 (同上) ¥105
・はるき悦巳 『日の出食堂の青春』 (日本文芸社) ¥105
・諸星大二郎 『子供の王国』 (集英社) ¥105
・ジョージ秋山 『弘法大師空海 全6巻』 (同上) ¥630
・小池一夫/上村一夫 『修羅雪姫 全3巻』 (秋田漫画文庫) ¥1500
・『モリスが先導したアーツ・アンド・クラフツ イギリス・アメリカ』 (アーツ・アンド・クラフツ出版委員会) ¥1000

今日はいい漫画が多く手に入った。なかなかこれだけいっぺんには手に入らない。『じゃりん子チエ』以外のはるき悦巳は珍しいのかも。『舌町物語』なんて初めて読んだけど、心がほっこりする。落語家の卵が主人公の話。
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by anglophile | 2013-10-03 22:48 | 古本 | Comments(0)
2013年 10月 01日
洋書三冊
昨日は1日出張の日。近場の会場で研修を受けることに。外国人の方々がたくさん集まる会でもあった。内容の方はまあまあで、退屈せず過ごせたのでよかった。おまけとして、昼時間に休憩室に行くとペーパーバックがたくさん置かれている机を発見。外国人のどなたかが持ち込んだようだった。単に展示というのではなく、明らかに販売してそうな雰囲気。皆さん手にとっていろいろ話しておられる。そうこうするうちに本の持ち主らしき女性が現れ、"A dollar for each!" と商売を始めたので、やっぱり売り物であることがわかった。日本円ならば、1冊100円ということでいいらしい。Cormac McCarthy, Child of God (Vintage)John McGahern, Amongst Women (Penguin)Michel Houellebecq, Atomised (Vintage) の3冊を購入した。予想外の場所に古本を発見することほど楽しいことはない。ウエルベックの本ははじめてだがちょっと興味がある。フランス語の苗字の綴りに好きなのが2つあって、1つはYourcenar(ユルスナール)で、もう1つがこのHouellebecq。なぜだかわからないが、かっこいいのである。
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by anglophile | 2013-10-01 21:35 | 古本 | Comments(0)