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2011年 09月 30日
金曜日は古本の日
・宇佐美英治 『石を聴く』 (朝日新聞社)
・石井好子 『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』 (暮しの手帖社)
・中路頼子 『アンタイトルド』 (京都書院)
・寺山修司 『啄木を読む』 (ハルキ文庫)
・内田百閒 『冥途・旅順入城式』 (岩波文庫)
・業田良家 『詩人ケン』 (幻冬舎文庫)
・伊藤整 『若い詩人の肖像』 (新潮社)
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by anglophile | 2011-09-30 23:27 | 古本 | Comments(0)
2011年 09月 29日
Glenn Gould - Prokofiev, Piano Sonata No.7, 3. Precipitato

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by anglophile | 2011-09-29 15:58 | 音楽 | Comments(0)
2011年 09月 27日
古本を買う理由はささやかでいい
日曜日は第11回一箱古本市@源法院の日だった。以下、二日遅れの不束レポートである。

朝、寝坊してしまい、あわてて息子と二人で会場へ。開始数分前に到着して、本を並べる。今回の出店者数は11箱+アルファと、ちょっと少なめ。私の出店位置は門前の入り口のところ。お隣はあうん堂さんとでっぱウサギさんだった。今回はマンガも出してみようということで小さな箱も用意した。全体としては、先週の「ポッケまーと」に出したのが半分くらい、残りは新入荷の本たち。
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マンガは、楳図かずおの『14歳』(小学館文庫、全13巻)の他、『アシュラ』、『ゲームセンターあらし』、『藤子・F・不二雄<異色短編集>』など、個人的に思い入れのあるものを置いた。が、やっぱり売れませんでした。あんまり趣味に走ってもよろしくないことがわかった。それでも何人かの方に手にとって見てもらえただけでもよかった。『14歳』の方は、15年ほど前に朝日新聞で岡崎乾二郎さんが推薦されていて興味を持った。当時は、スピリッツ版(全20巻)で出ていたが、金沢の本屋にもなくて、七尾にあった古本屋で手に入れたのだった。インターネット以前だった時代がなつかしい~!
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天気はちょうどいいかんじで、気持よく店番ができた。お客さんの数はいつもどおりかなあといった具合。でも前半はなかなか本が売れず苦戦。たぶん他の皆さんも苦戦されていたのではないでしょうか。そこで、売れぬなら自分で買おうホトトギス、横のあうん堂さんの箱を見ると、目についた本があったのでさっそく買わせていただく。

・つげ忠男 『つげ忠男劇場』 (ワイズ出版)  ¥500
・浅生ハルミン 『三時のわたし』 (本の雑誌社) ¥1400  ※サイン入り!

『つげ忠男劇場』は絵入りのエッセイ集だった。子供時代の話から始まり興味深い。浅生ハルミンさんの本はほしいとおもっていた本だったので、あうん堂さんに「最後まで残っていたら買います」と予約を入れておき、結局終了間際に購入したもの。サイン入りなので幸せ。ひそかに「ネコのパラパラブックス」シリーズもほしいとおもっているのだが、そこまで行くとあれもこれもということになってしまうので我慢している。このまえ一瞬だけだけど、ケース(2種類×各12冊)ごとほしいとおもったからあぶない、あぶない。ほんとにクリックしそうになった。

この時点ですでに支出が収入を上回っている。気にしない。続いて、常連の上関文庫さんの箱から、ひとまず2冊を選ぶ。

・マラマッド 『魔法のたる』 (角川文庫)
・豊田徹也 『珈琲時間』 (講談社)

おまけしていただき、2冊で400円。『珈琲時間』はそろそろ読みたいとおもっていたのでちょうどよかった。ちなみに、私の箱では『アンダーカレント』を出していました。さて、上関さんの箱には、小林信彦の本が3冊ほどあって、うち1冊が『東京のロビンソン・クルーソー』(初版、帯付!)だった。たしか先月の一箱のときにも出されていたはず。NYANCAFEさんのレポートに写真が載っていた。先月はちょうど東京出張と重なり行けなかったので、臍を噛んでいたのだが、まだ売れてなかったんだ! お訊きすると、先月初めの珠洲での一箱古本市のときから出されているということだった。おそるおそる手にとって見せてもらう。古本初心者の私はもちろん持ってません。中を見るのもはじめてだった。目次にだけサーッと目を走らせたが、濃厚すぎて血圧があがりそう。値段は4800円。決して高くはないはず。ほしいけれど、すぐには決断できないので、興奮冷めやらぬままいったん箱に戻すことにした。うーん、どうしよう、という時間がこのあと続くことになる。

昼が過ぎて、ぽつぽつ本も売れ始める。昼食に境内で売られていた天然酵母パンのサンドイッチを食べた。モチモチしていておいしく、息子も喜んで食べていた。途中、「かいけつゾロリ」が2冊売れた。ゾロリの在庫は着実に減っている。

のんびりした時間が流れている。雨が10粒ほどぱらついたが本降りにはいたらずセーフ。そのあと逆に太陽が顔を出し、日差しがまぶしい。皆さんの箱をもう一巡してみることにする。

常連のおろおろ散歩道さんの新企画は、カバーなしの文庫に、ご自分でカラーコピーされたカバーをかけるというもの。工夫されてますねえ。カバーのない文庫本は売りにくいものだが、オリジナルカバーでそこを補うというアイディアはすばらしい。私も1冊買いました。

・小林信彦 『つむじ曲りの世界地図』 (角川文庫) ¥100

解説を野呂邦暢が書いていたのだ。ナイーヴは私は、小林信彦と野呂邦暢の掛け合わせに感動してしまう。こんな感じの文章。
 「あった」
 古雑誌の山をかきわけて、一冊の「ヒッチコックマガジン」を探しだしたとき、私は正直、胸がときめいた。つい先ごろ、早稲田かいわいの古本屋でのことである。これで「ヒッチコックマガジン」が創刊号から終刊号まで揃ったことになる。「あと一本で千本だ」という武蔵坊弁慶の心境だったのである。値段は八百円。五、六年前までは百円か百五十円で、東京の古本屋に必ず何冊かバックナンバーがつまれていたけれども、このごろはめったに見かけなくなった。やっと見つけてもうやうやしくビニール袋におさめられて、所によっては千円の値段がついていたこともある。編集長の名前は雑誌にのっていないが、目次にはアルフレッド・ヒッチコック責任編集とうたわれており、ニューヨークで刊行されている同名の雑誌の版権を、昭和三四年に宝石社が得たと右隅に刷りこまれている。
 私が手に入れたのは昭和三六年一月号で、Vol. 3, No. 1, 第一八号であった。こういう雑誌がかつて出ていたことを知っている人は少なくなった。ミステリの短篇集といえば早いが中身はそれだけではなくて、映画やジャズ、街の話題などのコラムに特色があり、アメリカ版よりもセンスのゆきとどいた、なかなかに洒落た雑誌である。(中略)ショートショートを星新一、映画については荻昌弘、双葉十三郎、淀川長治、品田雄吉などというそうそうたる顔触れが執筆している。その中に「オーシャンと十一人の仲間」を論じた中原弓彦の名前が見られる。当時「ヒッチコックマガジン」編集長小林信彦の世をしのぶ仮りの名前である。(268-9頁)
古本者の心をくすぐる文章だ。やっぱり野呂邦暢は古本が好きだったんだなあとあらためておもう。こういう文章を読んでしまうと、「ヒッチコックマガジン」とやらをこちらも探したくなってくる。どこにあるのか知らないけれど。あと、「オーシャンと十一人の仲間」って、「オーシャンズ11」のことだろうな、きっと。「オーシャンズ11」だと何のことかわからんが、「オーシャンと十一人の仲間」といわれればああそういうことなのかとわかった気になる。あのジョージ・クルーニーが出ているのはリメイク版だったのか。ちなみに、そのリメイク版は断片的にしか見ていない。

この冒頭部のあと、小林信彦が「ヒッチコックマガジン」編集長になった経緯について少し説明があってから、次のようにつづく。
私が「ヒッチコックマガジン」を蒐集しようと思い立ったのは、本来のミステリより小林信彦の短文を読みたかったからである。のちにこれらは「東京のロビンソンクルーソー」「われわれはなぜ映画館にいるのか」に収録されることになる。(269頁)
むむむむぅ、私も「小林信彦の短文」を読みたくなってきた。そして突然出てくる『東京のロビンソン・クルーソー』という書名。ふつう読みたいとおもっても、この本の場合はそう簡単には手にすることができない。ところが、今はちがう。だって、それは半径5メートルのところにあるではないか。いや、4メートルか。野呂邦暢の文章は一種のお告げだったのだと考えたい。そういうふうに今日はプログラムされていたということだ。ということで、自分を説得することに成功し、終了間際に、上関さんのところに行って、えいやっ!と買ったのだった。伊藤整の文庫とあわせて4000円にしていただいた。感謝です。

最後に、売れた本はこんな感じ。後半少し盛り返すことができた。

・久生十蘭 『十蘭万華鏡』 (河出文庫)
・米澤穂信 『インシテミル』 (文春文庫)
・山口瞳 『男性自身 おかしな話』、『男性自身 巨人ファン善人説』(新潮文庫)
・植草甚一 『日本推理作家協会賞受賞作全集39 ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』 (双葉文庫)
・江戸川乱歩 『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』 (創元推理文庫)
・J・コクトー 『ポトマック』 (河出文庫)
・岩阪恵子 『淀川にちかい町から』 (講談社)
・和田誠/川本三郎/瀬戸川猛資 『今日も映画日和』 (文春文庫)
・山口猛編 『松田優作、語る』 (ちくま文庫)
・ヘミングウェイ 『移動祝祭日』 (新潮文庫)
・織田作之助 『世相・競馬』 (講談社文芸文庫)
・佐藤泰志 『きみの鳥はうたえる』 (河出文庫)
・サリンジャー 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 (白水社)
・小林信彦 『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』 (文春文庫)
・ロンブ・カトー 『わたしの外国語学習法』 (ちくま学芸文庫)
・ゾロリ2冊

今回は大きな買い物をしたので、気分はいつもとどことなくちがっていた。家に帰って、ロビンソンのことは妻に内緒にしておこうとおもっていたら、「オトン、今日高い本買っとったよ」と息子がちゃんと報告していた。詰めの甘さを感じた次第。
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by anglophile | 2011-09-27 22:17 | 一箱古本市 | Comments(4)
2011年 09月 24日
昨日買った古本
ブックオフにて。半額セールといえども、ほしい本がなければぜんぜんセールじゃないんだけど、昨日はそこそこほしいと思う本があった。半額セールというだけで、あれもこれも買ってしまいがちだが、そろそろそういう浅墓な買い方からは卒業したいなあともおもいながら、半額棚を順番に見て回った。105円棚はあとまわし。

・サマセット・モーム 『モーム短篇選(上)』 (岩波文庫)
 ※行方昭夫さんの翻訳はとりあえず買っておく。すでに下巻は入手済み。

・茨木のり子 『茨木のり子集 言の葉2』 (ちくま文庫)
 ※このまえ読んだ『倚りかからず』は傑作だった。最近、個人的に茨木のり子ブームかも。

・東浩紀 『郵便的不安たちβ 東浩紀アーカイブス1』、『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか+ 東浩紀アーカイブス2』 (河出文庫)
 ※これまで出た単行本や雑誌なんかですでに読んでいるものが多いのだが、文庫版というのに惹かれて、わけもなく買ってしまう。

・内澤旬子 『センセイの書斎』 (同上)
 ※センセイが「先生」だったら手に取らないが、「センセイ」なので興味を惹く。「センセー」だったらちょっとアレすぎか。

・藤原マキ 『私の絵日記』 (学研M文庫)
 ※半額の半額で200円だった。このまえ『幸せって何?―マキの東京絵日記』(文春文庫)を買ったのだった。学研M文庫にはまだまだほしい本がある。

・足立巻一 『虹滅記』 (朝日文芸文庫)
 ※数ヶ月前に、ブログ『黌門客』で higonosuke さんが紹介されていた本。すごくおもしろそう。

・山田風太郎 『風太郎の死ぬ話』 (ランティエ叢書)  
 ※これだけ105円。ランティエ叢書は集めている。そして、それが山田風太郎のエッセイ集なら当然買う。

・庄野至 『三角屋根の古い家』 (編集工房ノア)  
 ※読売新聞に載った紹介記事の切り抜きが挟まれていた。こういう本がブックオフにあったらもちろん買う。

・坪内祐三 『三茶日記』 (本の雑誌社)  
 ※このシリーズは最初から読んでみたい。

・リン・ディン 『血液と石鹸』 (早川書房)  
 ※著者はベトナム系アメリカ人作家。女性だとおもっていたら、男性だったよ。訳は柴田元幸。

・奥井潔 『イギリス文学のわが師わが友』 (南雲堂)  
 ※著者は駿台予備校の伝説(?)の英語教師。数冊ある英語参考書はどれも絶版で、おまけに古書価が高騰していてなかなか手に入らない。

・ジェレミー・マーサー 『シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々』 (河出書房新社)
 ※本家のシルヴィア・ビーチやアドリエンヌ・モニエの本もこの夏に復刊されたようだ。

ちなみに、講談社文芸文庫が何冊かあったが、半額セールでわざわざ買うほどのものは残念ながらなかった。

さて、明日は一箱古本市。天気は問題なさそうだ。
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by anglophile | 2011-09-24 12:24 | 古本県外遠征 | Comments(2)
2011年 09月 19日
ポッケまーとに初参加
9月ひとつめの3連休。土曜、日曜と「ポッケまーと」に初参加してきた。以下、2日間の記録である。

土曜日。天気予報通り、午前中から雨がぱらつき、ちょっと不安にさせられる。昼すぎ、妻の車に段ボール箱を積み込んで、あわせて小学5年生も積み込んで、3人で武蔵ヶ辻にむかう。雨は止んでいた。近江町市場で昼食をとって、14時スタートのところを、ぎりぎり10分前くらいに会場に到着する。すでにNYANCAFEさんと紫庵さんが準備をされていた。私の方も段ボール箱を車から降ろし、そのまま並べる。NYANCAFEさんがテントを用意してくださっていたので、なんとか雨はしのげそうである。

準備が一段落すると、カメラを忘れてきたことに気づいた。したがって、初日の画像はこの文字のみである。

「お出掛け本箱隊」の出店場所は、表通りに面した、参道入り口付近だった。土曜日で人通りも多い。ところが売上的には苦戦を強いられた。本好きの人たちが本を買う目的で集う一箱古本市とはちがって、このポッケまーとは古本だけのイベントではないので、人通りが多くても、実際にはなかなか箱の中身を見てもらえない。こちらは初参加で興奮しているから、周囲にいる人はみんな本に興味をもっているはずだと錯覚している。でも、そんなことはこちらだけの思いこみで、本が好きな人ばかりが歩いているわけではないから、そうは問屋が卸さないのである。売る側の厳しさを勉強させてもらいました。あと、個人的には、これまでの在庫を一掃してやろうという下心があって、欲張って3箱持ち込んだのだが、箱に本を詰め込みすぎて雑多な感じになったのがいけなかったのかもしれない。そんなに簡単に「在庫」は一掃されません。考えが甘かった。

とはいえ、NYANCAFEさんや紫庵さんといつも以上にお話ができ、複数出店者の合同展開はとても楽しかった。この前東京に行った時の話になり、NYANCAFEさんはかつて阿佐ヶ谷に住んでいらっしゃったということがわかった。NYANCAFEさんもコンコ堂に行かれたようで、均一本の回転の速さがすごかったとおっしゃっていた。一方、紫庵さんも同じように中央線に住んでいらっしゃったということ。ちなみに、私は井の頭線の東松原に住んでました。下北以北にはほとんど足を伸ばさなかったのがいまでは悔やまれる。二度と戻れぬ私の90年代。もういちどあの4年間をやり直したい。大学行くふりして古本屋まわりたい。

17時ごろには日が落ちはじめ、NYANCAFEさんが小型ランタンをテントに取り付けてくださった。そうこうするうちに、雨が降りはじめ、その後も止んだり降ったり。段ボール箱にビニール袋をかぶせた状態がつづく。お客さんの数もまばらになってきた。結局、雨が止みそうになく、終了時間は19時だったが、18時半ごろには撤収作業に取りかかった。雨はその後も降り止まず、雨のなか解散となり、一日目が終了した。結局売れた本は5冊、うち2冊は、小学5年生の本だった。


*****

日曜日。雨ならNYANCAFEさんに欠席連絡を入れようとおもっていたが、太陽が出ていた。今日だけ晴れるような天気予報で、雨の心配はなさそう。ちょっと弱気になっていたけれど、前の晩から読み始めていた『本棚探偵の冒険』のつづきを少し読んで、気持を立て直す。お前は古本に囲まれていたいんじゃなかったのか、と。一人作戦会議を経て、昨日持って行った3箱は片付けることにして、量より質のつもりで、来週末の一箱古本市用のセレクト箱を持っていくことにする。何かのまちがいで全部売れてしまったら一箱用に出す本がなくなってしまう!とか、でもこのまま5冊(うち2冊はマントを羽織ったキツネの本)で終わるのもなんだか情けないよなあとか、脳内エクセルが皮算用をしはじめ、気力が充実してきた。そのままハイテンションで会場にむかう。

陽光が燦々とふりそそぐ会場には、20分前に到着。NYANCAFEさんにご挨拶する。紫庵さんの方は昨日だけの参加だった模様。3箱だった昨日とはちがって、今日は1箱+小箱だけなので身軽だ。NYANCAFEさんから竹製ベンチと木箱をお借りして、さっそく品出し開始。段ボール箱に入れておくよりずっと見栄えがよくなった。ありがとうございました。
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前日よりもお客さんが多いような気がした。品出しをしているときに、早くも1冊(ドラえもんの秘密道具の本)売れた。最初のほうは、子供連れのお客さんが立て続けにいらっしゃり、ゾロリが人気を独占する。娘さんと来られていた女性に、「昨日こちらに来た知り合いからゾロリが売っていると聞いたので来ました」と言われたときはうれしかったなあ。あと、先日仕入れた『ピタゴラ装置①』も家族連れのお客さん(お父さんの方)に買っていただいた。

一方、ゾロリコーナー横にある肝心の文学箱はどうだったか。こちらも少しずつ売れ始めた。開始時はこんな感じ。
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びっくりしたのは、開始20分後くらいにいらっしゃった男性のお客さん。ひそかに箱の中央に並べた「西村賢太&藤澤清造文庫本セット(7冊)」に興味を示され、1冊ずつ持っているかどうか確認されていた。そして結局それらを含めて11冊一気に買って下さった! このセットだけは来週でもいいや、とおもっていたので、いきなり売れてオロオロしてしまった。やはり人気がありますな。

少し落ち着いたら、腹が減った。昼をまだ食べていなかったことに気づく。昨日参道入り口にあった食事コーナーのカレーを食べようとおもっていたのだが、どうやら昨日だけだった? ちがう食料を求めて参道を奥の方へ歩いていく。焼きそばとワッフルを買った。
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むかしはここは「横安江町アーケード」と呼ばれていて、屋根付きの商店街だったが、6年前にその屋根が取り外されて、今ではずいぶんと雰囲気が変わってしまった。古い街並みを知っている者にとっては寂しさも感じられるなあ。でもむかしからあるお店はいまも残っているようだ。店の看板を写真に撮ってみた。婦人専用のブティーク。
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緑がお好きなようで店の表のあらゆる部分が緑色だった。下の赤枠のてんとう虫もいい感じ。
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日射しが強く、暑さに体力をジワジワと奪われていくようで、水分補給をこまめに行わなければならなかった。NYANCAFEカルロスさんからアイスコーヒーをごちそうになった。最近小学5年生はアイスコーヒーを飲むようになって、いっちょまえに「うーん、うまい」、シロップを入れてやると「うーん、ちょうどいい甘さ」などと勝手気ままにつぶやいていた。

そのうち、一箱古本市常連のでっぱウサギさんや口笛文庫さんもいらっしゃり、愉しいひとときをすごした。さらには、昨日出店されていた紫庵さんもお客さんとして再登場されたり、あうん堂さんがハーレー(ちょっとちがう?)みたいなすごい自転車で登場されて皆さん(私だけ?)を驚かせていた。今度写真を撮らせてもらおう。本も買っていただきました。ありがとうございます。
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夕方近くになり、2日間の疲れから、座りながらうとうとしてしまった。けっこう暑かったし、2日連続となると体力の消耗も大きかった。
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終了間際に雨がぱらついて、ちょうどいいタイミングでお開きにしますかということになった。ほんとに天気がもってくれてよかった。本もそこそこ売れたし大満足の2日目になった。

2日間通して、NYANCAFEさんには本当にお世話になりました。やっぱりこういうイベントに慣れていらっしゃるのはさすがで、カメラを忘れるなど準備不足きわまりない私はひそかに反省しっぱなしでした。また機会がありましたらぜひともよろしくお願いします。あと、日曜日の一箱もよろしくお願いします。


*****

さて、普通ならここで終わりであるが、今度の一箱用の本が少し売れてしまったので、ちょっと補充する必要があるような気がしてきた。翌日は休みだから、ますます行きたくなってきた。夕食の後、家族を家まで送ってから、ひとりでブックオフへ。妻は「何を考えとんのか!」という顔をしていたが、その質問を反語ではなくストレートに受け取るならば、答えは簡単で、古本のことを考えているのである。本棚探偵という大きな味方を得た今、私の古本探求心(?)はこれくらいでは揺らがない。疲れていても古本を見に行くのだ。まずは、懲りずに野々市店の半額セールへ。

・ホフマンスタール 『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』 (講談社文芸文庫) ¥105
・島尾敏雄 『「死の棘」日記』 (新潮文庫) ¥200

野々市店がセールをやっているってえことは、御経塚店も何かやっているはず、ということに気づいた。眠いけど、身体にペシペシ鞭を打って御経塚店へ。ほら、2冊400円セールをやっていた。

・茨木のり子 『倚りかからず』 (ちくま文庫)
・武藤康史 『国語辞典で腕だめし』 (同上)
・スタージョン 『海を失った男』 (河出文庫)
・田中小実昌 『香具師の旅』 (同上)

などなど、多少補充できたかな。充実の3連休ひとつめは、これにておしまい。
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by anglophile | 2011-09-19 21:52 | 一箱古本市 | Comments(2)
2011年 09月 16日
久しぶりのセール
べつに飲みに行くわけではないが、金曜日が「花の金曜日」らしく感じられるのはいつ以来か。やっとこさで今週の業務が終了したので、野々市のブックオフに行ったらば、半額セールをやっていた。いつも言うておるのだが、そういうことはもっと早く告知してくれんかね。ぜんまいを目一杯巻いて、早足で棚を見て回る。カゴを持った人たちが、謎の機械やらスマートなフォーンを持った人たちが、棚にへばりついている。すでに棚に隙間多し。こちらもターボのスイッチをオンにする。

以下、買った本。

・坪内祐三 『文庫本福袋』 (文春文庫) ¥113
・松岡正剛 『ルナティックス』 (中公文庫) ¥225
・喜国雅彦 『本棚探偵の冒険』 (双葉文庫) ¥203
・種村季弘編 『泉鏡花集成 14』 (ちくま文庫) ¥293
・『文藝別冊 寺山修司の時代』 (河出書房新社) ¥135
・ヘンリー・ミラー 『南回帰線』 (講談社文芸文庫) ¥405
・北尾トロ 『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』 (文春文庫) ¥158

明日は、「ポッケまーと」だ。天気がちょっと心配かも。
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by anglophile | 2011-09-16 19:03 | 古本 | Comments(0)
2011年 09月 14日
妻は、倉庫でも借りれば、と言った。
仕事のプレッシャーがなくなったので、軽やかに入道雲に飛び乗って「伝説のスーパー」へ。

・P.G.ウッドハウス 『ジーヴズの事件簿―大胆不敵の巻』 (文春文庫)
・P.G.ウッドハウス 『ジーヴズの事件簿―才智縦横の巻』 (同上)
・仁木悦子 『猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿』 (ポプラ文庫ピュアフル)
・仁木悦子 『林の中の家―仁木兄妹の事件簿』 (同上)
・柳原良平 『柳原良平 船の本3 船図鑑』 (徳間文庫)
・桶谷秀昭 『ジェイムズ・ジョイス』 (紀伊国屋新書)
・吉田健一訳 『シェイクスピア詩集』 (池田書店)
・吉行淳之介編 『ネコ・ロマンチスム』 (青銅社)
・小島政二郎 『食いしん坊3』 (文化出版局)
・山本容朗 『新宿交遊学』 (潮出版社)
・司修 『夢は逆夢』 (白水社)

数ヶ月前に出たばかりのウッドハウスの文庫があった。ナイスだ。『シェイクスピア詩集』はちょっと古い本で、見返しの1枚目が切り取られていたりと状態はよろしくないが、青山二郎のオレンジ色の装幀がシブいので文句ナシ。

そのあと近くのBMでさらに2冊を購入。

・鈴木創士訳 『ランボー全詩集』 (河出文庫) ¥578 ※カバーがかっこよすぎ
・工藤早弓 『明治・大正詩集の装幀』 (京都書院) ¥210

よしよし、だいぶ調子が戻ってきた。
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by anglophile | 2011-09-14 19:08 | 古本 | Comments(0)
2011年 09月 12日
今日の105円棚
なんとか土日を乗り切った。久しぶりにしんどかったなあ。業務が2つも3つも重なってくると、さすがに読書はできなくなる。せっかく読み始めた『パノラマニア十蘭』も『本と怠け者』もほとんど読めず、読みたい本が読めないというのがいちばんつらかった。

今日は仕事が一段落ついたことを記念して、久しぶりにブックオフに寄ってみた。

・ジャック・ロンドン 『火を熾す』 (スイッチ・パブリッシング)
・カズオ・イシグロ 『夜想曲集』 (早川書房)
・芥川也寸志 『音楽を愛する人に』 (ちくま文庫)
・伊藤整 『日本文壇史1』 (講談社文芸文庫)

やっぱりたまに行った方がいいような気がする。『日本文壇史』はもっとないかとおもったが、なかった。どうせなら旋毛曲りの方々が出てくる第2巻がほしかったかも。とかいいながら、第1巻の第1章の冒頭部分をちょっとだけ目で追ってみた。
 明治三年(一八七〇年)、数え年四十二歳になった江戸の戯作者、仮名垣魯文は浅草の寝釈迦堂の近くの長屋に住んでいた。明治維新の全国的な戦乱がやっと納まったばかりで、これから何を書き、どう生活を立てていけばいいか、何か新工夫はないか、何か種本はないかと、彼は街の本屋をあさった。(15頁)
ものすごくおもしろそうなので、あわててページを閉じてしまった。これを読みはじめたら、今読んでる本があとまわしになってしまいそうだ。しばらく開かないようにしようとおもった。

さて、今週末は土日月の3連休だが、土日に開かれる「よこっちょポッケまーと」に参加することになった。先日、NYANCAFEさんに来週末の源法院一箱の参加申し込みをしたところ、こちらもどうですかとお誘いいただいたのだった。前回は5月に開かれており、そのときもちょっとだけ遊びに行ったのだった。今回はNYANCAFEさんと源法院にも何度も参加されている紫庵さんと私の3名ということになるそうだ。スペースは一箱のときよりもありそうなので、少し多めに本を持っていこうかとおもっている。来週の源法院にも参加するので、どっちにどの本を出すかというのを考えないといけないが、それもまた楽しいから苦にならない。
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by anglophile | 2011-09-12 22:01 | 古本 | Comments(2)
2011年 09月 07日
悶々々
今週に入り、愈々仕事が忙しくなってきた。怠け者に徹したいところだが、なかなかそういうわけにも行かぬ。明日、明後日は徹夜になるだろうか。おまけに今週末は休みがないので、出口の見えない真っ暗な洞窟を手探りで進んでいるようだ。そんな折、来月大阪に出張に行きませんか、という突然の申し出があった。8月に行ったばかりだったので、ちょっと迷ったが行くことにした。そのあと、こっそり調べてみたら、ちょうど10月初めに大阪では「四天王寺秋の大古本祭り」と「天神さんの古本祭り」があるじゃあないですか。カラダが1つじゃ足りません。日帰りだとキツいので、1泊できればいいんだが、果たしてそれはどうなのか。

今日帰りに本屋に寄ってきたが、荻原魚雷さんの『本と怠け者』(ちくま文庫)はまだのようだ。明日かな。あともう1つ、家に帰ってきたから知ったのだが、『群像』の10月号が特集「群像と私」というのを組んでいて、阿部和重が寄稿しているようだ。こちらも内容的に楽しみである。

今日のBGMはこちら。


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by anglophile | 2011-09-07 21:09 | 雑記 | Comments(0)
2011年 09月 06日
新刊3冊
最近買った新しい本は以下の如し。

・久松健一 『書物奇縁』 (日本古書通信社)
・渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 (創元推理文庫)
・久生十蘭 『パノラマニア十蘭』 (河出文庫)

『書物奇縁』は日本の古本屋から送られてくるメールマガジンに紹介されていた。なじみの書店に取り寄せてもらったが、アマゾンでも買えるのだな。かなりマニアックな話もあって読み応えがあった。『アンドロギュノスの裔』は、門外漢の私などが容易に手を出すべき本ではないのだが、分厚さとカバーのシブさに魅せられた。かなりマニアックな1冊のようで、小学校3年生の時の作文なんかが収められている。ただならぬ雰囲気を感じて、これは1冊持っておくべきだと直感した。1500円したけど、これってたぶん安いでしょ。まだ読んでないので内容はわからないけど。十蘭の河出文庫第3弾は今ちょびちょび読んでいるところ。しばらく「パノラマニア」を「パラノマニア」だとおもっていて、検索しても出てこないから焦った。この調子でシリーズが続いていくことを望む。

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by anglophile | 2011-09-06 21:42 | 古本 | Comments(0)