<   2011年 03月 ( 18 )   > この月の画像一覧

2011年 03月 31日
A Splendid Conspiracy
c0213681_1857218.jpg

角田光代『八日目の蝉』を読み始めたのだが、数十ページ読んだところでつらくなってきて中断。代わりに、Albert Cossery, A Splendid Conspiracy (A New Directions Book, 2010) を読むことにした。

Cossery はエジプト生まれだが、いろいろあってフランスに渡り、フランス語で小説を書いた。2008年に94歳で亡くなるまで8冊の小説を書いた。

・Les hommes oubliés de Dieu / Men God Forgot (1940)
・La maison de la mort certaine / The House of Certain Death (1944)
・Les fainéants dans la vallée fertile / The Lazy Ones (1948)
・Mendiants et Orgueilleux / Proud Beggars (1955)
・La violence et la dérision / The Jokers (1964)
・Un complot de saltimbanques / A Splendid Conspiracy (1975)
・Une ambition dans le désert (1984)
・Les couleurs de l'infamie (1999)

最初の6冊は英訳がある。さらに、最後のLes couleurs de l'infamie も近々英訳版(The Colors of Infamy)が出るらしい。一方、邦訳は、4冊目の Mendiants et Orgueilleux が『老教授ゴハルの犯罪』(水声社)として3年前に出ている。
[PR]

by anglophile | 2011-03-31 19:29 | 読書 | Comments(0)
2011年 03月 30日
遠藤賢司 「歓喜の歌」

[PR]

by anglophile | 2011-03-30 21:22 | 音楽 | Comments(0)
2011年 03月 28日
桜庭一樹の読書術などなど
昨日買った『書肆紅屋の本―2007年8月~2009年12月』をもりもり読む。誤字・脱字の多さが気になるが、それでもとてもおもしろい。出版業界のことは何ひとつわからないので、勉強になる。購入されている本のなかには、知らない本がたくさん出てくるので、その意味でも勉強になる。

平行して、『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』も読む。ますます自分の読書範囲がいかに狭いかがわかるような気がしてきた。桜庭さんは自分の読書趣味が偏らないように工夫をされているのがすばらしい。
 わたしは普段、本や映画を選ぶときに、人が薦めるものをなるべく入れるようにしている。自分の選択だけだとどうしてもかたよって、その場所がせばまっていってしまう。せばまり続けるとちいさくなって完結して、そうなったら、死ぬ。それで、会う人には好きな本やらさいきんのお気に入りなどを聞くくせがあるのだが、ここ一ヶ月ほど忙しくて、部屋にこもるか慌しく打ち合わせするかで、循環していなかった。(144頁)
そんなふうにして、ふだんから付き合いのある編集者の方から薦めてもらったのが、野呂邦暢の『愛についてのデッサン』(みすず書房)だった。この月の日記のタイトルは、「傑作の前を、歌って通りすぎている。」である。
 これはすごい。この世に傑作は存在するが、知らずにその書棚の前をなんども、なんども、なんども、フンフン鼻歌を歌いながら通り過ぎてしまうのだ。(147頁)
ところで、今日仕事帰りに某所に寄ったら、『恋愛小説名作館〈3〉』(講談社)という本を見つけた。そのなかに、この『愛についてのデッサン』の表題作が収められていて、おっ!とおもった。けど、結局買わなかった。

今日買ったのは以下の2冊。

・角田光代 『八日目の蝉』 (中央公論新社) ¥210
・ジャック・マシューズ 『バトル・オブ・ブラジル』 (ダゲレオ出版) ¥210

『八日目の蝉』は次に読む本にしよう。『バトル・オブ・ブラジル』は1989年刊で、若き日の(?)柴田元幸の翻訳だったので買った。なんとなくウィキペディアで柴田元幸を検索したら、なんとこの翻訳書は載っていなかった。文学書ではないので、あまり知られていないのかもしれない。解説も、訳者による解説ではなく、別の映画評論家の方による解説になっている。今では考えられないのではないだろうか。

ちなみに、『未来世紀ブラジル』を監督したのはテリー・ギリアム。小学6年のときに映画館でアニメ『幻魔大戦』を観たが、そのとき同時上映だったのがギリアムの『バンデットQ』だったことはなぜかおぼえている。なつかしいなあ。もちろんモンティ・パイソンも大好きだ。
c0213681_2181171.jpg

[PR]

by anglophile | 2011-03-28 21:09 | 読書 | Comments(0)
2011年 03月 27日
第5回一箱古本市@源法院
4ヶ月ぶりの源法院の一箱古本市に行ってきた。なんとか10分前に到着し、みなさんにご挨拶申し上げる。

c0213681_20472232.jpg

開始早々、雪などがぱらつき、箱にかぶせるカバーのようなものを忘れた私はちょっと焦ったが、なんとか凌ぐ。その後、太陽が顔を見せるも、寒い寒い。ホッカイロも忘れたのだった。私の箱はこんな感じでスタート。

c0213681_204114100.jpg

最初の1時間くらいは、お客さんはまばら。他の出店者の方々の箱を見て回る。まず、高岡からお越しの上関文庫さんで2冊購入。

・バルガス=リョサ 『緑の家』 (新潮文庫) ¥400
・空想書店書肆紅屋 『書肆紅屋の本―2007年8月~2009年12月』 (帯付、論創社) ¥800

上関文庫さんの箱はいつも文学系が充実している。今回も、絵本を除けば、半分くらいほしい本があったかもしれない。『緑の家』の新潮文庫には感激。書肆紅屋さんの本もそろそろ買おうとおもっていたところ。上関さんは、もうすぐ実店舗も持たれるそうで、そのときは高岡まで駆けつけたいとおもいました。

もう1冊、でっぱウサギの本さんの箱より。

・グレアム・スウィフト 『ウォーターランド』 (帯付、新潮社) ¥400

これもずっとほしかった訳書なのでうれしい。原書で挫折中なので、ここはもう真野泰先生の訳に頼るしかない。

正午を迎える頃には、お客さんでけっこう賑わうようになった。中盤はこんな感じに。

c0213681_20465321.jpg

なんとこれまで売れたことがなかった『かいけつゾロリ』が売れて、息子は喜色満面。では、私もその御利益にあずかろうということで、阿部和重の最高傑作を投入する。(結局、売れなかったけど、いいんです)

13時頃に妻が昼食を買ってきてくれる。あいかわらず寒いので、息子と一緒に車の中で昼食を食べた。有料パーキングが通りの向かい側にあるのだが、そこのところの交差点の一角に建つ家の屋根にややトマソン風に出ている古い屋根窓のことが前から気になっていたので写真を撮ってみた。

c0213681_20475840.jpg

会場にもどり、お客さんもいい感じで集まり、本もそこそこ売れていく。終了間近に、もう1度上関文庫さんの箱を見に行く。残っていたら買おうと思っていた次の2冊を購入。なんと値引きもしていただきました。

・伊達得夫 『詩人たち -ユリイカ抄-』 (函なし、エディター叢書) ¥200
・牧野信一 『バラルダ物語』 (福武文庫) ¥100

16時になり、あうん堂さんによる終了のかけ声がかかった。なんとか天気がもってくれてよかった、よかった。以下、買っていただいた本を記しておく。

・奥泉光 『グランド・ミステリー』 (角川書店)
・西村賢太 『苦役列車』 (講談社)
・村上春樹 『村上ラヂオ』 (マガジンハウス)
・町田康 『猫にかまけて』 (講談社)
・万城目学 『鴨川ホルモー』 (産業編集センター)
・東雅夫編 『猫路地』 (日本出版社)
・松下竜一 『ビンボーひまあり』 (筑摩書房)
・内田樹 『知に働けば蔵が建つ』 (文藝春秋)
・水村美苗 『日本語が亡びるとき』 (筑摩書房)
・松岡正剛 『知の編集工学』 (朝日文庫)
・カズオ・イシグロ 『日の名残り』 (ハヤカワepi文庫)
・倉橋由美子 『よもつひらさか往還』 (講談社文庫)
・ジャック・デリダ 『言葉にのって』 (ちくま学芸文庫)
・辻原登 『ジャスミン』 (文春文庫)
・嵐山光三郎 『文人悪食』 (新潮文庫)
・レイ・ブラッドベリ 『二人がここにいる不思議』 (同上)
・ガルシア=マルケス 『予告された殺人の記録』 (同上)
・大竹伸郎 『カスバの男 モロッコ旅日記』 (集英社文庫)
・池内紀編訳 『カフカ短篇集』 (岩波文庫)
・堀江敏幸 『いつも王子駅で』 (新潮文庫)
・レイモンド・カーヴァー 『ぼくが電話をかけている場所』 (中公文庫)
・松浦弥太郎 『くちぶえサンドイッチ』 (集英社文庫)
・水上勉 『文壇放浪』 (新潮文庫)
・松下竜一 『豆腐屋の四季』 (講談社文庫)
・ジョージ・エリオット 『サイラス・マーナー』 (岩波文庫)
・平野雅章編 『魯山人味道』 (中公文庫)
・山本七平 『小林秀雄の流儀』 (新潮文庫)
・須賀敦子 『トリエステの坂道』 (同上)
・武田百合子 『ことばの食卓』 (ちくま文庫)
・『かいけつゾロリ』シリーズ5冊

『かいけつゾロリ』の独壇場だったかもしれない。息子によると、「次は10冊くらい持っていこうかな」ということである。私は懲りずに『シンセミア』を持っていきますよ。売るためではなく、箱の中においておきたい本として。

最後になりましたが、お世話いただいたあうん堂さん、オヨヨ書林さん、NYANCAFE BOOKSさん、どうもありがとうございました。また、次回もよろしくお願い致します。

c0213681_2047691.jpg

[PR]

by anglophile | 2011-03-27 21:58 | 一箱古本市 | Comments(4)
2011年 03月 26日
L'analphabète
昨日買った『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』を読んでいると、いかに自分の読書範囲が狭いかがわかるような気がする。食わず嫌いを反省させられる。

さて、そんななかで、興味をそそられる本がいくつかあった。その1冊に、アゴタ・クリストフの『文盲-アゴタ・クリストフ自伝』がある。この人の『悪童日記』などはよく古本屋で見かけるが、ベストセラー系の本にはほとんど手が伸びないので、内容もよく知らない。クリストフは1935年にハンガリーに生まれ、本好きの少女時代を過ごす。21歳の時に、ハンガリー動乱が起こり、フランス語圏のスイスに亡命。その年齢にして、未知なる言語であるフランス語との格闘が始まるが、やがてそれを習得する。そこらへんのくだりがおもしろそうなのだ。
 この短い自伝(ぜんぶで八十ページちょっと。自伝としては破格の短さだと思う)には、活字中毒の若い女が、言語を奪われて、異国で新しい言語と闘いながら大人になっていき、その闘いに勝つにつれて自分の中核を為すはずの最初の言語を喪失していく過程と、もどるべき祖国をなくしてみんなで漂流しながら容赦なく老いていく不安とが、寄せて返す波みたいに交互にやってきて、揺さぶる。(53頁)
そのうち「ブ」あたりで見つけられそうな気もするが、この本は英語で読みたいなあとおもい、調べてみたら、なんと英訳は出ていない模様。一方、ドイツ語とイタリア語版はある。

古本で邦訳を見つけるのと、英訳が出るのとどちらが早いだろうか。
[PR]

by anglophile | 2011-03-26 14:36 | 読書 | Comments(0)
2011年 03月 25日
桜庭一樹読書日記
今日は某所で3冊。

・桜庭一樹 『書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記』 (東京創元社) ¥210
・桜庭一樹 『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』 (同上) ¥210
・白川静 『文字講話Ⅰ』 (平凡社) ¥105

前から読んでみたかった桜庭一樹の読書日記が2冊手に入った。現在のところ4冊出ているうちの最初の2冊である。ミステリを中心に、読んでいる量がものすごい。完全に活字中毒だ。ときおり入る「ふふふふ」が可愛らしいとおもった。

c0213681_2237546.jpg

[PR]

by anglophile | 2011-03-25 22:39 | 古本 | Comments(0)
2011年 03月 24日
オヨヨ書林せせらぎ通り店
昨日は昼から休みをとり、龜鳴屋さんを訪れることにした。電話させていただいたとき、龜鳴屋さんは、ちょうどオープン初日の「オヨヨ書林せせらぎ通り店」に行かれるところだったようで、お供させていただくことに。なんだかそのタイミングを狙ったようで申し訳ありませんでした。実のところ、オヨヨ書林2号店オープンのことは頭になかったので、私としては願ってもない「古本チャンス!」となったのでした。ありがとうございます。

さて、そんな素敵な名前の通りがあるとはぜんぜん知らなかったその「せせらぎ通り」は、龜鳴屋さん宅から歩いて行ける距離にあった。外の空気は冷たかったが、気持のよい陽光の下、てくてく歩いていった。新店舗の目の前には中央小学校があり、児童たちが校庭で遊んでいるのがにぎやかだった。

店舗は、古い家屋(?)を外側はそのままに、内部を改装したもののようで、なによりもゆったりとした広い空間が心地よかった。店内では、お店の女性の方がまだいろいろと品出しされているところだったが、棚にはもうだいぶ本が並んでいた。店の前と入り口を入ったところには100円均一の箱もたくさんおいてあり、中身がとても充実していたようにおもう。「古本チャンス!」を利用して買った本は以下の6冊。

・辻邦生編 『外国語ABZ』 (新潮社)
・篠田一士 『読書の楽しみ』 (構想社)
・宮本陽吉 『アメリカ最終出口』 (冬樹社)
・清水俊二 『映画字幕は翻訳ではない』 (早川書房)
・キングズレー・エイミス 『ジェイク先生の性的冒険』 (講談社)
・竹熊健太郎 『篦棒な人々-戦後サブカルチャー偉人伝』 (河出文庫)

精算の折、開店記念であるらしい、店名が入ったステッドラーの鉛筆も1本いただいた。そのあと、龜鳴屋さんが精算されるのを待っているあいだに、画竜点睛を欠くといけないので、すべての棚にもう1度目をやっていると、もう1冊眼を射た本があった。「古本チャンス!」はもう使い切っていたが、値段を見てためらうことなく買うことに。

・海野弘 『久生十蘭-『魔都』『十字街』解読』 (右文書院) ¥1000

前から、手頃な値段で、とおもっていたので、ちょうどよかった。均一だけでなく、通常棚にも文学関係のいい本が多かったので、近いうちにまた行きたいとおもった。

その帰りには文圃閣にも寄って、さらに以下のものを買う。3冊500円×2セット。

・鮎川哲也編 『怪奇探偵小説集③』 (ハルキ文庫)
・Emily Dickinson, The Complete Poems (Faber and Faber)
・G・ガルシア=マルケス 『落葉-短篇集』 (新潮社)
・G・ガルシア=マルケス 『悪い時』 (同上)
・柳瀬尚紀 『ノンセンソロギカ-擬態のテクスチュアリティ』 (朝日新聞社)
・海野弘 『街角でコヨーテを聞いた-都市音楽の二十世紀』 (筑摩書房)

先日第1冊目を買ったハルキ文庫版鮎川哲也アンソロジーの、今度は第3冊目が手に入った。残るは、第2冊のみ。このシリーズは、ミステリに一家言を持っていらっしゃる龜鳴屋さんもお薦めのアンソロジーである。エミリー・ディキンソンの詩集は分厚いフェイバー社のペーパーバック。だいぶ表紙が草臥れていたがまあいい。他にもディキンソンの研究書などが何冊か入っていたので、どこかからまとめて仕入れがあったのだろう。マルケスの2冊は、マルケスが好きな妻にプレゼントしよう。とおもったが、名古屋から帰ってきてまだまもないにもかかわらず、このように1袋には収まらないほどの本をまたぞろ買い込んでいるのを知られてしまうのはちょっと都合がわるい気もするのであった。
[PR]

by anglophile | 2011-03-24 13:09 | 古本 | Comments(0)
2011年 03月 21日
名古屋で買った本など
1泊2日の日程で、名古屋に行って来た。昨日(日曜日)開催予定の「一箱古本市 in 覚王山商店街」に出店を申し込んでいたのだが、一昨日(土曜日)の夕方の時点で悪天候が予想されたため中止になってしまった。楽しみにしていただけにとても残念。でも、これもひとつの経験となりました。以下、2日間をダイジェストで振り返っておこう。

到着した土曜日は、まず円頓寺のほうの一箱古本市の様子を見に行く。大通りを挟んで、左右に商店街が延びている、その空間で、各商店の前に各出店者の方々が箱を並べられていた。出店数は20~25ほどだったか。正午過ぎに着いたのだが、その時点では、お客さんはまだそれほど多くはなかったようにおもう。また、空間が広い分だけ、そう感じたのかもしれない。

c0213681_1319253.jpg


本だけでなく、雑貨類なども売られており、まさに「市」といった感じ。妻と息子は団子を食べながらのんびりと見て回る一方で、私ははやる気持を抑えながら早足ですべての箱を見て回った。

c0213681_13205136.jpg


買った本は次のような感じ。

・ジョージ・オーウェル 『一杯のおいしい紅茶』 (朔北社)
・東京都写真美術館企画・監修 『ファミリーコンピュータ 1983-1994』 (太田出版)
・森山大道 『犬の記憶』 (河出文庫)
・福永武彦 『加田伶太郎全集』 (新潮文庫)

ファミコンの本は日本語と英語の両表記。私はファミコンを持っていなかったファミコン世代の人間だが、パックマンとかスペランカーという大好きだったゲームの説明が英語で書かれていてついつい勢いで買ってしまったよ。

福永武彦の文庫は、京都から出店されていた古書ダンデライオンさんにて。この『加田伶太郎全集』は見たことがなかったので、これもご縁ということで購入。箱には私の狭小なイマジネーションを超えるすてきな本がたくさん詰まっていました。そこのご主人から「京都に来たら寄ってください」と、トリペルというお店の名刺をいただいた。引き続き、イメージトレーニングに励むことにしよう。

そのあと、パルコで昼食をとり、その中のリブロで開催中の「大古本市」へ。錚々たる面々による出品。萎縮してしまい、足下がふわふわしてどうにもならない。写真を撮るのも忘れてしまった。結局、買えずじまいに終わる。なにをやっているんだろう。修行が足りません。

さて、日が改まって、昨日は本来なら一箱古本市だったが、中止なので朝からどうしていいのかわからない。呻吟した結果、名古屋城に再挑戦することにする。昨年のGWは人が多すぎて、正門まで行ったにもかかわらず踵を返したのであった。

こちらは名古屋城のマスコット・キャラクター「はち丸」である。

c0213681_17335846.jpg


「ぜんまいざむらい」に似ているとおもうのは気のせいか。城内は観光客でほどよく賑わっていた。来週からは夜桜のライトアップが始まるとか。

昼を過ぎて、空は曇り空のまま。「古本市できるんじゃないの!?」とつつかれながら、その後、名古屋市美術館でゴッホ展でもとおもったが、混んでいたので、結局帰途につくことに。ここで、中止となった一箱古本市の分までがんばろうと、「家族には悟られずに帰り道は意図的にブがあるルートを辿る」計画を実行に移すことにした。15時過ぎから天気予報どおり、小雨が降り始めた。何軒か寄ったあと、本当の帰路につく。

以下、ほぼ古本のことしか頭になかった釣果を。

<105円>
・中井英夫 『中井英夫全集[11] 薔薇幻視』 (創元ライブラリ)
・本城靖久 『グランド・ツアー-英国貴族の放蕩修学旅行』 (中公文庫)
・片岡義男 『文房具を買いに』 (角川文庫)
・片岡義男 『絵本についての、僕の本』 (研究社出版)
・大村はま 『心のパン屋さん』 (筑摩書房)
・中村明 『笑いの日本語事典』 (同上)
・穂村弘×寺田克也 『車掌』 (ヒヨコ舎)
・R・ブローティガン 『芝生の復讐』 (晶文社)
・宇佐見英治 『死人の書-小説とエッセー』 (東京創元社)
・高峰秀子 『忍ばずの女』 (潮出版社)

<105円じゃない本>
・小島信夫 『美濃』 (講談社文芸文庫) ¥610
・里見弴 『恋ごころ 里見弴短篇集』 (同上) ¥680
・里見弴 『初舞台/彼岸花 里見弴作品選』 (同上) ¥580
・澁澤龍彦 『西欧芸術論集成 上』 (河出文庫) ¥250
・村上春樹 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 (改装版、新潮社) ¥400

これだけ買えれば十分である。1dayパスなどを駆使して、『美濃』は手頃な値段で入手できた。里見弴は、いまちょうど中公文庫を読んでいて、これがものすごくおもしろい。それは、文芸文庫の2冊が揃って目の前に出現すれば躊躇なく買ってしまうほどのおもしろさである。村上春樹の『世界の終り~』のこんな改装版が出ていたなんて知らなかった。既読だが、きれいな状態だったのでついつい買ってしまった。

c0213681_18143755.jpg

帰りの高速道路の途中、彦根で事故があったらしく、米原JCT手前で8キロほどの渋滞があったりしたが、なんとか無事帰ってくることができた。さあ、次は今週末の「一箱古本市@源法院」だ。
[PR]

by anglophile | 2011-03-21 18:19 | 古本県外遠征 | Comments(2)
2011年 03月 16日
今日はBMを中心に
週末のブックマークナゴヤに向けて古本力を蓄積しているつもりだが、もしかしたら蓄積ではなく放出しているのかもしれない。まあ、どっちでもいい。「なぜそんなに買うの?」と妻に訊かれれば、「そこに古本があるから」と、少しだけ胸を張って答えよう、答えたい。

・ソル・フアナ 『知への賛歌 修道女フアナの手紙』 (光文社古典新訳文庫)
・ミヒャエル・エンデ 『遺産相続ゲーム 地獄の喜劇』 (岩波現代文庫)
・チェーホフ 『チェーホフ・ユモレスカ 傑作短編集Ⅱ』 (新潮文庫)
・忌野清志郎 『忌野旅日記』 (同上)
・辻静雄 『フランス料理の学び方 特質と歴史』 (中公文庫)
・ジョー・R・ランズデール 『ババ・ホ・テップ』 (ハヤカワ文庫)
・ドロシイ・セイヤーズ 『忙しい蜜月旅行』 (同上)
・鮎川哲也 『五つの時計』 (創元推理文庫)
・鮎川哲也 『黒い白鳥』 (同上)
・谷沢永一 『回想 開高健』 (新潮社)
・横溝正史 『鬼火』 (昭和47年、桃源社)

『知への賛歌』のソル・フアナは、17世紀メキシコの詩人らしい。裏表紙には、「彼女の思想を明快に表現した詩と2通の手紙を、詳細な解説とともにまとめたわが国初の試み」とある。訳者は旦敬介。どこかで見た名前だとおもったら、『世界終末戦争』の訳者だった。この方、1959年生まれで、まだお若いんですね。『世界終末戦争』の邦訳は1988年に出ているから、まだ20代での訳業ということになるのか。すごいな。

最近はちょっとミステリ系にも傾いていて、おもしろそうな文庫は迷わず買っておく。『ババ・ホ・テップ』は、「現代短篇の名手たち」というミステリ・シリーズの1冊らしい。8冊ほど出ているのか。パラパラめくっていたら、なんと表題作の訳者が大学時代の友人であることが判明して吃驚する。副題には「プレスリーVSミイラ男」とあり、すごい作品を訳したもんだなあ。あとでこっそり読んでみよう。いずれにしろ、応援しています。

c0213681_22393697.jpg

[PR]

by anglophile | 2011-03-16 22:43 | 古本 | Comments(0)
2011年 03月 15日
曽我部恵一日記を読む
先日、堀江敏幸さんが『夕暮の緑の光 野呂邦暢随筆選』(岡崎武志編、みすず書房)を紹介した回の『週間ブックレビュー』が YouTube にアップされているのを見つけて幸せな気持になった。『週間ブックレビュー』はほんとは毎週チェックしたいところなのだが、週末には週末の時間が流れており、どうも私の生活循環と合わないのでほとんど見ることができていない。だからこういうことがあると得した気分になる。

さて、「動く堀江敏幸」を見れただけでも十分だったのだが、同じ回にミュージシャンの曽我部恵一さんも出ていたので、2倍得した気持になった。この人は、サニーデイ・サービスというバンドのボーカルだった人で、昔CDを何枚か買って、けっこう繰り返し聴いていた時期がある。ちなみに、この回で曽我部さんはブローティガンの『愛のゆくえ』(ハヤカワepi文庫)やル・クレジオの『地上の見知らぬ少年』(河出書房新社)を取り上げていた。それにあわせて、堀江さんも『地上の見知らぬ少年』が大好きな作品であるということを言っていたのが印象的である。

さて、この曽我部さん、公式ブログがあるようで、それが久しぶりに更新されたらしく、ちょっと読んでみた。「歌を送ります」というタイトルに胸打たれた。

ちょっと前に、曽我部さんの初エッセイ集『昨日・今日・明日』(角川書店)を「ブ」で見つけて買ってあったので、そちらもつまみ読みしてみた。この本はちくま文庫にも入っている。

c0213681_202681.jpg

[PR]

by anglophile | 2011-03-15 21:40 | 音楽 | Comments(0)