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2010年 07月 29日
奈良にて   
奈良出張から帰ってきた。あくまで仕事なので空いた時間が取れるか心配だったが、運良く時間の確保に成功。『Sanpo magazine vol.4』をたよりに、きのう古本屋を廻ってきた。宿が近鉄奈良駅に近く、足取り軽く、古本屋が数軒点在するもちいど商店街をめざす。朝倉文庫さん、十月書林さん、フジケイ堂さんの順に見て歩く。残念だったのは、智林堂さんがお休みだったこと。一番たのしみにしていたのだけど、こればかりはしかたがない。以下のような本を買った。

・山田風太郎 『あと千回の晩飯』 (朝日文庫)
・関川夏央 『戦中派天才老人・山田風太郎』 (ちくま文庫)
・安岡章太郎 『月は東に』 (講談社文芸文庫)
・堀口大学 『月下の一群』 (同上)
・川村二郎ほか 『世界の新しい文学の展望』 (白水社)
・佐田稲子 『夏の栞 -中野重治をおくる』 (新潮社)

個人的には、フジケイ堂さんの棚がたのしかった。本の整理が行き届いており、手作りの紙の案内板がそこかしこに差し挟まれているので、本を探す大きな助けになった。値段もリーズナブルで、迷わず複数冊買うことができ、また来てみたいと思わせてくれるお店でした。

古本屋巡りが一段落してから、「志賀直哉旧居」を訪れた。それでじゅうぶんお腹がいっぱいになった。貴重な時間を過ごすことができた。
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by anglophile | 2010-07-29 21:21 | 古本県外遠征 | Comments(0)
2010年 07月 21日
フリオ・コルタサルの短篇
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アルゼンチンの作家フリオ・コルタサルは私にとって最も印象深い外国人作家のひとりだ。というのも、イギリスにいた頃、この作家に傾倒しているスペイン人の友人がいて、よくその名前を聞かされていたからだ。コルタサルはエドガー・アラン・ポーをスペイン語に訳していたという理由で、この友人は修士論文にポーを選んだくらいだった。以来、コルタサルの邦訳本は見かければ買うようにしている。(とはいえ、あまり見かけないが)

コルタサルのことを思い出したのは、ふくろう男さんのブログ「キリキリソテーにうってつけの日」でその短篇が紹介されていたからだ。この日のブログには、今月出たばかりの『世界文学全集 短篇コレクション1』(河出書房新社)が取り上げられており、ふくろう男さんの評価付きで一篇一篇が丁寧に紹介されている。一番最初に収められているのが、コルタサルの短篇「南部高速道路」だった。これは岩波文庫の『コルタサル短篇集 悪魔の涎・追い求める男 他八篇』にも収められている。未読だったのでさっそく読んでみた。

話は、パリへと向かう高速道路で、現実ではありえないような大渋滞が発生し、そこに居合わせた人たちの何日(この設定自体がシュール!)にもわたる人間模様を淡々と描いたもの。登場人物たちは本名も明かされず、ただ「技師」とか「兵隊」とか、また乗っている車の車種が名前代わりに使われている。後半、やっとのことで渋滞が解消され、車の流れが動き出す。しかし一方で、お互いに助け合い、一種の運命共同体を築き始めていたドライバーたちは、いったん動き始めた車の流れに抗うことはもはやできず、いつしかばらばらになって行く。なかなか切ない結末である。

おもしろかった文章をいくつか書き留めておこう。
技師は五十メートルばかり進んだはずだと考えた。けれども、おもちゃの車を握っている男の子の手を引いてやってきたタウナスの男の一人がそれを聞いて、ぽつんと立っているプラタナスの木のほうを皮肉っぽく指し示した。ドーフィヌの若い娘が、そう言えばあの木はずっとわたしの車の横に立っていたわ、これだけ渋滞が続くと時計を見るのもいやになるわねとこぼした。
とか
走行メーターの右端の数字が金魚の糞みたいにいつまでもくっついていますが、あれが下にカチャッと落ちてくれたら、きっと胸のつかえがおりますよ。(中略)技師がなにげなく走行メーターに目をやると、右端の6という数字の下半分が消えて、上から7が顔をのぞかせていた。
こういう描写は何度読んでもいいなあとおもう。
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by anglophile | 2010-07-21 21:50 | 読書 | Comments(0)
2010年 07月 21日
恐怖の1週間が始まった!
「自分の限度を超えてまで仕事はしない」宣言をする。これだけは守りたい。

『活字と自活』を読む。「『まんが道』とトキワ荘」を読み、『まんが道』を読み返したくなった。分厚い愛蔵版(全4巻)を高校生だった私も持っていた。今は手元にはない。実家にあったはずだが、きっとホコリをたっぷりかぶっているだろうな。その第4巻には吉行淳之介が解説「藤子不二雄の1/2について」を書いていたことを知り目が眩む。この文章自体は読んだことがあったが、あの愛蔵版のために書かれた文章だったとは知らなかった。

NHKのドラマも見ていた。主演は竹本孝之と長江健次。懐かしいなあ!アマゾンで何気なく検索してみると、DVDが出ている。さすがに買わないが、TSUTAYAなどで借りられるかもしれない。
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by anglophile | 2010-07-21 03:26 | 読書 | Comments(0)
2010年 07月 20日
今日も暑かった   
今日は昼頃に目がさめた。3連休最終日。昼食を食べてから、家族でゴルフの打ちっ放しなぞに行ってみた。しばらく行ってなかったのだけれど、今週末は全英オープンがあったので、なんとなくまた興味が出てきたのかもしれない。ちなみに、私はコースを回ったことはなく、テレビでたまに観戦する程度。まったくの素人だから、持っているクラブといえば、数年前にリサイクルショップで買ったスプーン(ずっとドライバーだとおもっていた)とアイアン(何番かおぼえていない)の2本だけ。他のお客さんが立派なゴルフバッグを背負って建物に入っていくなか、この2本だけを持って受付をするのはなかなか勇気がいる。独りではぜったいにできません。

さて、後ろめたいような気持で受付を済ませ、2階の一番端っこにひっそりと陣取り、打ちっ放し開始。2、3球打っては休み、また2、3球打つ。けっこう体力が消耗する。交代で妻や息子が打つ。適当にアドバイスを与える。妻の方はおいといて、息子が石川遼のようになれるだろうか、などと考え、すぐにそれはないだろうなと考えを訂正する。親というものはついつい子供に期待してしまうものだ。3人で下手くそな球を合計60球ほど打つ。すると、私の左の掌の皮はむけてじんじんしている。痛いので、もう止めようということになって、1時間も経たずにゴルフは終了。所詮はお遊びよ。

そのあと、半分計画的に、打ちっ放しの近くにある「ブ」ではない「ブ」に寄る。

・倉橋由美子 『あたりまえのこと』 (朝日文庫)
・藤原新也 『印度放浪』 (同上)
・草間彌生 『無限の網-草間彌生自伝』 (作品社)
・町田康 『告白』 (中央公論社)
・花村萬月 『あとひき萬月辞典-花村萬月ベスト・アンソロジー』 (光文社)

5冊買ったら10%引きになったよ!買った二冊の文庫がどちらも朝日文庫なのは珍しいかも。花村萬月はふだんはノーマークだが、この本にはエッセイが何編か収められていて、それらを立ち読みしていたら何年も前に読んだ『父の文章教室』(集英社新書)のことが思い出された。「あまり威張るなよ」という最後に収められているエッセイはこう始まる。
父さん。あなたが死んだときは、ほんとうにうれしかったなあ。私は小学校四年で、多少は物事もわかりはじめていたから、小躍りこそしなかったが無限の解放感があったよ。おふくろや妹たちが泣くのを漠然と見守っているのもまずいと思ってうつむいていたけれど、葬式のときは退屈だったな。
ぎょっとする内容だが、次の段落を読むとその理由がわかる。
父さん。あなたは私が小学校にあがったとたんに、岩波や新潮の旧仮名遣いの文庫本を読むことを強要したね。あいうえおを習っているときに、それは無茶だよ。あなたの監視のもと、毎日数時間、読めもしない文庫本の字面をひたすら追うことは、小学一年の私にとっては地獄だったな。
父の死後、その「地獄」は幕を閉じたが、その反動で花村萬月は問題児となり、その後は「極道一直線」だったようだ。いやはや、なんとも凄絶な人生だ。

このことをより詳しく書いたのが『父の文章教室』である。これを読んだときは親の教育ということについてずいぶんと考えさせられたものだ。興味深かったのは、この「英才教育」のあいだ、音読ばかりさせられていたせいで、大人になってからも黙読ということができなかったそうだ。
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by anglophile | 2010-07-20 02:24 | 古本 | Comments(2)
2010年 07月 17日
今日買った本
今日は某所の100円ショップへ。300円、500円均一コーナーが増設されていた。気合が入ります。

・大橋健三郎 『文学を読む』 (松柏社)
・梶山季之 『せどり男爵数奇譚』 (桃源社)
・E・オブライエン 『ペンギン評伝双書 ジェイムズ・ジョイス』 (岩波書店)
・リチャード・エルマン 『リフィー河畔のユリシーズ』 (国文社)
・『とにかく、吉行淳之介』 (面白半分)
・齋藤愼爾編 『永遠の文庫<解説>傑作選』 (メタローグ)
・中尾清秋 『英文表現の基本と実際』 (研究社出版)
・松山俊太郎編 『日本幻想文学集成5 谷崎潤一郎』 (国書刊行会)
・庄野英二 『ロッテルダムの灯』 (講談社文庫)など

前から気になっていた『せどり男爵』があった。ジョイス関連の本は集めている。『永遠の文庫<解説>』シリーズはこれで3冊揃った。やはり500円コーナーにはそれなりの本がおいてあって満足。

続いて、いつものコースを廻る。

・吉屋信子 『花物語(上)(下)』 (河出文庫)
・イザベラ・バード 『朝鮮紀行』 (講談社学術文庫)
・坂口安吾 『桜の森の満開の下・白痴 他十二篇』 (岩波文庫)
・小谷野敦 『新編 八犬伝綺想』 (ちくま学芸文庫)
・北大路魯山人 『春夏秋冬 料理王国』 (ちくま文庫)
・荒俣宏 『稀書自慢 紙の極楽』 (中公文庫)
・庄野潤三 『文学交友録』 (新潮文庫)
・洲之内徹 『気まぐれ美術館』 (同上)などなど

やっと洲之内徹の新潮文庫にめぐり会えた。が、カバーに破れがあり...
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by anglophile | 2010-07-17 20:42 | 古本 | Comments(0)
2010年 07月 15日
Paul Auster, "The Brooklyn Follies" (2)
昨日からあんまり読めてないが、引き続きPaul Austerを引用してみよう。端正な文章が次から次へと流れ出てくる。今日の引用箇所には、主人公Nathanにとっての読書の意義、そして甥のTomとの本を通じた関係が描かれている。
Reading was my escape and my comfort, my consolation, my stimulant of choice: reading for the pure pleasure of it, for the beautiful stillness that surrounds you when you hear an author's words reverberating in your head. Tom had always shared this love with me, and starting when he was five or six, I had made a point of sending him books several times a year --- not just for his birthday or Christmas, but whenever I stumbled across something I thought he would like. I had introduced him to Poe when he was eleven, and because Poe was one of the writers he had dealt with in his senior thesis, it was only natural that he should want to tell me about his paper --- and only natural that I should want to listen.
本を通じて築かれたなかなか素敵な人間関係。このような大人が周りにいてくれるのはとても幸せなことである。
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by anglophile | 2010-07-15 22:22 | 読書 | Comments(0)
2010年 07月 14日
Paul Auster, "The Brooklyn Follies" (1)
荻原魚雷さんの『活字と自活』(本の雑誌社)をアマゾンで注文した。日曜日頃に届くらしい。書肆紅屋さんのブログには本の雑誌社のHPに載っている「ちょい読み」コーナーがリンクされていたので、そちらで『活字と自活』をちょい読みする。『古本暮らし』を読んだときもそうだったけど、癒されます。
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読書の方は、ずっと積ん読にしてあったPaul Austerの"The Brooklyn Follies" (Faber and Faber, 2005) をゆるーりと読み始めた。その文章はどこを取っても明晰で間然するところがない。オーバーヒートした思考回路を冷ましてくれる。読む方は、その文章の流れに身を委ねるだけでよい。例えば、こんな一節。
Most mornings, I prepared breakfast for myself in the apartment, but since I disliked cooking and lacked all talent for it, I tended to eat lunch and dinner in restaurants --- always alone, always with an open book in front of me, always chewing as slowly as possible in order to drag out the meal as long as I could. After sampling a number of options in the vicinity, I settled on the Cosmic Diner as my regular spot for lunch. The food there was mediocre at best, but one of the waitresses was an adorable Puerto Rican girl named Marina, and I rapidly developed a crush on her. She was half my age and alreadly married, which meant that romance was out of the question, but she was so splendid to look at, so gentle in her dealings with me, so ready to laugh at my less than funny jokes, that I literally pined for her on her days off.
流れるような文章。そのまま暗唱したくなる。レストランの描写と言えば、ちょっと設定は違うが、ヘミングウェイの『移動祝祭日』の冒頭を思い出す。巴里のカフェで、食事をしながら小説を執筆するヘミングウェイ。ふと原稿から顔を上げると、きれいな女の子が一人でカフェに入ってきて、窓ぎわのテーブルに座る。こんな一節。
A girl came in the cafe and sat by herself at a table near the window. She was very pretty with a face fresh as a newly minted coin if they minted coins in smooth flesh with rain-freshened skin, and her hair was black as a crow's wing and cut sharply and diagonally across her cheek.

I looked at her and she disturbed me and made me very excited. I wished I could put her in the story, or anywhere, but she had placed herself so she could watch the street and the entry and I knew she was waiting for someone. So I went on writing.

The story was writing itself and I was having a hard time keeping up with it. I ordered another rum St. James and I watched the girl whenever I looked up, or when I sharpened the pencil with a pencil sharpener with the shavings curling into the saucer under my drink.

I've seen you, beauty, and you belong to me now, whoever you are waiting for and if I never see you again, I thought. You belong to me and all Paris belongs to me and I belong to this notebook and this pencil.

Then I went back to writing and I entered far into the story and was lost in it. I was writing it now and it was not writing itself and I did not look up nor know anything about the time nor think where I was nor order any more rum St. James. I was tired of rum St. James without thinking about it. Then the story was finished and I was very tired. I read the last paragraph and then I looked up and looked for the girl and she had gone. I hope she's gone with a good man, I thought. But I felt sad.
やっぱり雰囲気が少し違うか。
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by anglophile | 2010-07-14 23:49 | 読書 | Comments(0)
2010年 07月 14日
圧倒的な読書体験
久生十蘭『魔都』を読み終わった。

先週末、東京にいる間もずっと読んでいた。飛行機の中で、電車に乗っているときに、出張先での休憩時間に、ホテルで眠りにつく前の時間に、空港の待合いロビーで。金沢に帰ってきたときは、あと残り数十頁になっていた。最後の数頁はゆっくりゆっくり読んだように思う。

実は昨日読み終わっていた。それで昨日のうちに何かここに書こうと思っていたが、ただ読後の余韻に浸るばかりで何も書けなかった。読書の醍醐味を味わったあとのしばしの放心状態と呼べばよいだろうか。次に読むべき作品が分からなくなる。『魔都』が収められている十蘭全集第一巻にはまだ何篇か物語が残っているのに、それらを読もうという気持になれない。これが読書体力の消耗なのか、読書欲の充足なのか、自分でもよく分からない。半分半分のようでもあり、もしかしたら後者のようでもある。完全に満たされてしまった、のか?

いずれにせよ、充電期間が必要だ。しばらく十蘭から離れるかもしれない。
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by anglophile | 2010-07-14 00:13 | 読書 | Comments(0)
2010年 07月 12日
半分出張、半分古本   
土曜日の朝の飛行機で一路東京へ。羽田到着後、そのまま池袋に向かう。池袋に行ったのは学生時代以来だったかも。照りつける日差しの下、古書往来座さんがあるらしい方角を目指す。11時頃に到着したら、もう外市が始まっていた。早速あっちやこっちの棚を見て回るが、視点が定まらず、しばらくおろおろしてしまった。

・井伏鱒二 『井伏鱒二対談集』 (新潮文庫)
・高橋輝次 『古本漁りの魅惑』 (東京書籍)
・竹信悦夫 『ワンコイン悦楽堂』 (情報センター出版局)

『ワンコイン悦楽堂』には、不慮の事故で亡くなった著者を偲ぶ内田樹と高橋源一郎の対談が併録されている。凄い人がいたもんだ。これが400円なのはうれしかった。あと、文壇高円寺さんの木箱からは結局何も買えなかったけど、とても勉強になりました。あっ、『活字と自活』を注文しないと。

次に向かったのは荻窪。駅前に何軒か古本屋さんがあります。

・イーヴリン・ウォー 『ブライヅヘッドふたたび』 (吉田健一訳、ブッキング)
・江口雄輔/川崎賢子監修 『叢書 新青年 久生十蘭』 (博文館新社)
・中島敦 『光と風と夢/わが西遊記』 (講談社文芸文庫)

吉田健一の『ブライヅヘッド』ちくま文庫版は探しているが、なっかなか出会えない。このブッキングという出版社から出ているのは、復刊ドットコムの読者リクエストによって復刊されたものらしい。中身はちくま文庫版をそのまま底本としている。800円は安い。『久生十蘭』はもう20年ぐらい前に出版されたもの。初めて見たので思わず買ってしまった。監修の両氏はもちろん刊行中の全集の編集もされている。巻末のお二人の十蘭論もお目当てだった。『光と風と夢』は持っているが、帯付300円なら買う。

その後、駅前のブックオフへ。単行本は105円ではなく、210円だった。

・諏訪哲史 『アサッテの人』 (講談社)
・野坂昭如 『行き暮れて雪』 (中央公論社)
・スティーブ・エリクソン 『彷徨う日々』 (筑摩書房)
・寺山修司 『青春書簡』 (二玄社)

『アサッテの人』は初版帯付。『行き暮れて雪』は荷物になるのが分かっているのに買ってしまう。あの分厚さが逆に魅力。『青春書簡』は、寺山修司が中学時代の恩師である中野トクに宛てた75通の書簡を収めたもの。すべて写真入りなので、寺山の筆跡を楽しむことができる。なかなか素敵な本である。こちらは半額。

ここで時間切れ。それにしても暑い日だった。軽い熱射病かなんかで、途中で頭痛に襲われ大変だった。
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by anglophile | 2010-07-12 00:24 | 古本県外遠征 | Comments(2)
2010年 07月 08日
「魔都」
現在、十蘭全集は長編「魔都」を読んでいる。これがとにかく面白い。大晦日の夜から元日までのごく短い時間のなかで起こる事件をめぐる物語だが、まったく先の展開が読めないのが逆に楽しくてしかたがない。登場人物が多いので、朝日文芸文庫版の登場人物表でときどき確認しながら読んでいる。また、「事件の時間的推移」というのが巻末に付いているので、これも復習に役立つ。

とはいえ、今週は仕事(とワールドカップ)で忙しく、思うように読めないのがもどかしい。一〇〇頁ほど読んだところ。まだ半分以上ある。週末に東京へ「哀しき自費」出張をするが、全集を持っていくのは重いなあと思っている。一方で、文庫を持っていけば軽減されるはずだが、やはり全集で読みたいなあとも思う。

東京では、土曜日に「古書往来座外市」に行こうと考えている。これは「哀しき自費」出張の「愉しき」部分ではある。
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by anglophile | 2010-07-08 18:08 | 読書 | Comments(0)