カテゴリ:一箱古本市( 48 )

2010年 11月 28日
第4回一箱古本市@源法院
今年最後の一箱古本市の日。小雨が降るなか源法院へ向かった。私は時間ギリギリに到着。みなさん、もう準備をされていて、いつものごとく焦る私。雨が降っているので、源法院本堂内での開催となった。本堂に入るのは初めてだった。私の出店場所はご本尊の真ん前で、ありがたい感じ。お隣は4回連続出場ののらのら堂さんでした。
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今回の出店者は13名。いつもより少しだけ少ない分、けっこうスペースがありました。あうん堂のご主人のかけ声で、出店者全員が今日一日の成功をご本尊にお祈りして開始となった。私の箱はこんな感じ。
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今回は前回からの持ち越し本は入れず、新規の内容で挑戦してみた。開始後のしばらくはほとんど売れる気配がなく、ちょっと心配でしたが、やがてお客さんが少しずつ来始め、ぽつぽつと本が売れていきました。むしろこんな天気の悪い日に来ていただける幸せをひしひしと感じた次第。

やがて以前にも本を買っていただいたみこさんがいらっしゃり、ご挨拶申し上げる。毎回ありがとうございます。今回も何冊か買っていただきました。龜鳴屋さんもお昼前にいらっしゃり、1冊買っていただいた。一方、こちらは本を一冊いただき誠に恐縮でした。そのあとも、以前にお顔を拝見した方々が何人かいらっしゃった。朝食と昼食を兼ねたサンドイッチを食べながら、昼が超えていく。出店者の方やお客さんといろいろ本を話をしていると、みなさんよく本を読まれていてすごいなあとおもいました。

空いた時間を使って、あうん堂さんとBooks1419+さんで以下のものを買う。

・日本ペンクラブ編 『私小説名作選』 (集英社文庫) ¥400
・『暮しの手帖 300号記念特別号』 (暮しの手帖社) ¥800

いい本も手に入り満足、終了時間の16時まで充実した時間をすごすことができました。途中、霰が降ってきたときはびっくりしましたが。買っていただいた本は以下の通り。

・久世光彦 『一九三四年冬-乱歩』
・山口瞳 『男性自身 素朴な画家の一日』
・内田百閒 『第二阿房列車』
・角田光代 『さがしもの』
・オースター 『ナショナル・ストーリー・プロジェクトⅠ』
・つげ義春 『無能の人・日の戯れ』
・モーム 『お菓子と麦酒』
・ビュトール 『時間割』
・武田百合子 『犬が星見た』
・海野十三 『赤道南下』
・庄野潤三 『せきれい』
・池内了 『ゲーテさん こんばんは』
・スクラー 『アメリカ映画の文化史(上)(下)』
・レヴィ=ストロース 『悲しき南回帰線(上)(下)』
・ヴォネガット 『タイタンの妖女』
・チャンドラー 『長いお別れ』
・ブローティガン 『愛のゆくえ』
・角川書店編 『犬の話』
・カポーティ 『誕生日の子ともたち』
・トレヴァー 『密会』
・柴田元幸/高橋源一郎 『小説の読み方、書き方、訳し方』
・須賀敦子 『ミラノ 霧の風景』
・『ヘンな英語』
・『ピタゴラ装置1』
・『ピタゴラ装置2』
・『広告批評』×3
・『ぐりこのえほん』たくさん

終了間際に、オヨヨ書林さんに高めの本を次々に買っていただいた。深謝。男前な買われ方で圧倒されました。また、よろしくお願い致します。

来年の第1回目は3月27日(日)だそうです。
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by anglophile | 2010-11-28 21:49 | 一箱古本市 | Comments(4)
2010年 11月 19日
一箱古本市の準備のことなど
今月の一箱古本市@源法院も来週末に迫ってきた。8月から数えて4回目、今年はこれが最後のようだ。さすがに冬の季節に屋外というのはキビしいのだろう。来週末、少しでもいい天気になりますように。

現在、出す本を少しずつ段ボールに入れている。基本的に「文学路線」は変えないつもり。9月の第2回のときにこんなことがあった。あるお客さんが順番に向こうの方から箱を見て回って来られて、やがて自分の箱の前へ。開口一番、「うーん、こちらも活字が多そうですねえ」とおっしゃり、私は苦笑い。どうやら少し軽めのものをご所望だったらしい。あらら、それならもう少しそういう本を持ってくればよかったともおもったが、でもやっぱり小説(ときどき、詩)を読むのが好きだから、この「活字が多そう」な路線は変えたくない。

そう言ってしまったからには、なんとしてでも堀江敏幸『河岸忘日抄』を読み進めねばなるまい。昨日は仕事が忙しく、一日お休み。今日は少しだけ読むことができた。密度が濃すぎてスイスイとは行かないが、でもこの作家が言葉について語っている文章はゆっくり味わいたいものだ。例えば、次のような文章。
 男女両性を有する単語ならずとも、隠され、眠っていたもう一方の意味が、なにかをきっかけにして不意に姿をあらわす瞬間ほど恐ろしいものはない。ひとに教えられたり、書物のなかでたまたま発見したりするのでなければその存在すら気づかなかったはずの言葉の裏面。百八十度異なる意味ではないとしても、彼にはそういう単語が巧妙に仕込まれた時限爆弾のように、あるいはまた、むこう側とこちら側とでそれぞれ正しい顔をつくっている二重スパイのように感じられてならないのだった。手にしていた言葉がくるりと裏返ってべつの存在になりかわり、遠いところへ行ってしまう恐怖感。(57頁)
この部分を含めた第4章の始まりの数頁がおもしろい。「サジテール」というフランス語には2つの異なる意味があるのだそうだ。そのことについて語るとき、作家の言葉に対する感度が最高潮に達する。うまいなあ、とおもう。

さて、堀江さんは現在早稲田大学で教えていらっしゃるが、いろいろ検索してみたら、「小説とも随筆ともつかない--ただ自分の書きたい文章を綴る」という文章を見つけた。これは早稲田の学生に向けて書かれた文章のようだ。特に、創作科の学生を対象としているのであろう。
回り道というと大げさかもしれないけれど、30歳過ぎてから、あるいは40歳、50歳になってから、ふと書きたくなるときが来るかもしれない。人によって時期は違うでしょうが、書きはじめるタイミングを逃さないでほしいと思っています。その段階で書く力があれば、書ける。書けなかったら、次の機会まで待てばいいんです。そのためには、好きな文学とのつきあいを止めないで、働きながらでも、ずっと本を読み、本好きの人たちとの対話を続けてほしい。その情熱をもち続けていれば、いつか書ける力が溜まって、書きはじめられるはずです。
こういう力強い言葉は、ずっと胸のうちに持ち続けていたいとおもう。
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by anglophile | 2010-11-19 01:44 | 一箱古本市 | Comments(0)
2010年 10月 24日
一箱古本市に行ってきた   
今日は一箱古本市@源法院の日。今回で3回目となる。私は出店申し込みはしなかったけど、きっといい本に出会えるはずだからと、10時スタートに合わせて家を出た。9時50分頃、フライング気味に会場に着いてしまう。開始まで脇の方で待つことにする。会場は準備をされている店主の方々の活気にあふれ、その様子を見ていると、「自分も出店すればよかったなあ」という気持になった。

開始の準備をされていたあうん堂のご主人にご挨拶し、出店者プロフィールなどが書かれた「一箱古本市通信」を一枚いただく。今回の箱は17箱。連続で出店されている方もいらっしゃれば、初出店の方もいらっしゃった。これだけの箱が毎回この金沢に集まるということはすごいことだとおもう。やはりみなさん(古)本が好きなんだなあ。

さて、10時になって、あうん堂のご主人の「開催宣言」の後、市が始まった。端の方から見ていくことにする。屋号を確認し忘れたのだが、端から2番目のお店で車谷長吉『雲雀の巣を捜した日』(講談社)をさっそく発見!この本は現在絶版(のはず)で、ずっと前に「ブ」で一度見かけたが、買い渋っているうちに誰かに買われてしまったのだった。600円以下なら買おうと思って値段を見たら300円だった。今日はもうこれで十分かもしれない、とおもった。

そのあと、いろいろと他の方の箱を見せてもらいながら、さらに次の2冊を購入。

・牧野信一 『鬼涙村』 (旺文社文庫) ¥200
・ガルシア=マルケスほか 『美しい水死人 ラテンアメリカ文学アンソロジー』 (福武文庫) ¥200

『鬼涙村』は高岡の上関文庫さんから、『美しい水死人』はおろおろ散歩道さん(だったかな?)から買った。後者は、サンリオ文庫の『エバは猫の中』をもとにしていることをあとで知った。

結局、1時間ほどしかいれなかったが、何人かの出店者の方とお話もできてよかった。次回は11月28日である。今度は出店申し込みをしようとおもう。
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by anglophile | 2010-10-24 19:46 | 一箱古本市 | Comments(0)
2010年 10月 22日
第3回一箱古本市@源法院   
あさっての日曜日、源法院にて一箱古本市の3回目が開かれます。今回は丸一日時間が取れないので、私は出店申し込みをしませんでしたが、時間があればお邪魔したいとおもっています。

出店者プロフィールがNYANCAFE-BOOKSさんのブログに載っています。
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by anglophile | 2010-10-22 21:58 | 一箱古本市 | Comments(0)
2010年 09月 27日
第2回一箱古本市@源法院   
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今日は先月に引き続いて「一箱古本市@源法院」に参加してきました。ひと月前の暑さはどこへやら、気持のよい秋空のもと、愉しい一日を過ごすことができました。以下、本日の様子について書き留めておきます。

予定通り、8時起床が9時起床になり、マーガリンと苺ジャムを塗ったトーストをかじりながら車で会場に向かいました。前回は源法院の場所を漠然としか把握していなかったので不安でしたが、今日はもうそんな心配もなく、余裕がありました。その証拠に、予定通り、8時起床が9時起床になり、マーガリンと苺ジャ...

会場ではすでに多くの店主さんたちが準備をされていました。そのなかには前回出店された方も数名いらっしゃいました。前回お会いできなかったNYANCAFE-BOOKSさんにご挨拶申し上げ、次にオヨヨ書林さんに参加料を払って、場所決めのくじを引きました。今回の位置は入り口横の石塀の前となり、両隣に他の出店者の方々がいる形で、少々緊張しました。すでに箱は設置されており、気持に徐々にエンジンがかかりはじめます。一通り箱に本を並べ終えて、ふと横の方の箱と屋号を見ると、「古本 くうきむし」とありました。京都からはるばる参加されたairbug さんでした。先日もコメントをいただき、こちらもいつもブログを拝見している方の横に陣取ることができ、なにやら今日一日が愉しくなる予感がしてきました。

10時になり、開店です。天候にも恵まれてか、前回にまして源法院前を通っていかれる人たちが多かったように感じました。出だしは静かでしたが、徐々に何人かの方々が箱の前で足をとめていかれます。しばらくして、前回も出店されていたミヤタ書店のご主人がいらっしゃり、内田樹と前田愛を買ってくださいました。私もあとでミヤタさんの箱で安岡章太郎編『私の文章作法』(文春文庫)を買いましたが、このときご主人に「ブログ読んでますよ」と言われ、もうすぐ1年になるこのブログのことを想い、とても嬉しくなりました。

さて、横にいらっしゃったairbug さん、その箱の中身はいい本が多く、失礼ながら横目でちらちら拝見しておりました。やがてがまんできなくなった私は早々に以下の2冊を購入。お手製の栞もいただきました。

・久生十蘭 『湖畔/ハムレット 久生十蘭作品集』 (帯付、講談社文芸文庫)
・山本善行 『古本のことしか頭になかった』 (大散歩通信社)

十蘭の文芸文庫は一瞬だけ他の方の手に渡りそうになりましたが、こちらの念力が通じたのか、かろうじて箱に戻されました。そして山本善行さんの新著も手に入れたかった本で、もう内容を見なくてもおもしろいことは確定しているので、ビニール袋は開けませんでした。airbug さんのお勤め先は山本さんの善行堂の近くで、毎日のように通われているらしい。うらやましいかぎりです。「余は如何にして古本者になりし乎」という話になったときに、airbug さんも善行堂を通じてこの世界に入られたとおっしゃっていました。私自身も、3年前に読んだ『関西赤貧古本道』(新潮新書)がきっかけでしたので、おもわずニヤけてしまいました。

お昼をすぎたあたりで、龜鳴屋さんがいらっしゃいました。百閒の文庫を購入いただきありがとうございます。ちなみに、龜鳴屋さんはあうん堂さんの箱からPercival Lowell の能登探訪記を買われていました。120年前の本で、渋いなあとおもった次第です。近いうちに、またお会いできればとおもっております。

14時をすぎた頃から、お客さんの数はそこそこですが、なかなか買ってもらえず、辛抱の時間となりました。横に座っていた息子も少々お疲れのご様子。私の方は箱にある本を並べ換えたりしながら、気分転換に努めます。というような感じで残り時間を過ごし、最終的には27冊買っていただきました。前回には及びませんでしたが、まずまずといったところでしょうか。売りに行くのか、それともこだわりの本を並べるのか、そこのところのバランスの取り方が難しいと感じましたが、そんなふうなことを考える余裕もあったということだろうとおもいます。一箱の小宇宙はかくも深淵なり。

以下、購入いただいた本を列記します。

・色川武大 『離婚』 (文春文庫)
・須賀敦子 『ヴェネチィアの宿』 (同上)
・須賀敦子 『コルシア書店の仲間たち』 (同上)
・中井英夫 『虚無への供物』 (講談社文庫)
・幸田文 『番茶菓子』 (講談社文芸文庫)
・『戦後短篇小説再発見⑥』 (同上)
・北村薫/宮部みゆき編 『名短篇、ここにあり』 (ちくま文庫)
・武田百合子 『遊覧日記』 (同上)
・T.S.エリオット 『キャッツ』 (同上)
・前田愛 『都市空間のなかの文学』 (ちくま学芸文庫)
・内田百閒 『第三阿房列車』 (福武文庫)
・内田百閒 『漱石先生雑記帖』 (河出文庫)
・椹木野衣 『シミュレーショニズム』 (同上)
・『日本探偵小説全集 小栗虫太郎集』 (創元推理文庫)
・穂村弘 『本当はちがうんだ日記』 (集英社文庫)
・『ちくま日本文学全集 金子光晴』 (筑摩書房)
・『ちくま日本文学全集 幸田文』 (同上)
・『ちくま日本文学全集 夢野久作』 (同上)
・堀江敏幸 『いつか王子駅で』 (新潮文庫)
・J.ラヒリ 『その名にちなんで』 (同上)
・白洲正子 『白洲正子自伝』 (同上)
・つげ義春 『貧乏旅行記』 (同上)
・吉田秀和 『私の時間』 (中公文庫)
・町田康 『テースト・オブ・苦虫1』 (同上)
・町田康 『猫のあしあと』 (講談社)
・村上春樹 『走ることについて語るときに僕の語ること』 (文藝春秋)
・内田樹 『街場の現代思想』 (同上)

最後に、実行委員や他の出店者の皆様、今日も本当にありがとうございました。
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by anglophile | 2010-09-27 01:19 | 一箱古本市 | Comments(8)
2010年 09月 09日
第2回一箱古本市@源法院
今月26日(日)に「一箱古本市@源法院」の2回目が開催される。なんとか都合がつきそうなので、今回も出店の申込みをした。2回目になるので、少し余裕を持って準備ができそうである。箱の中身は、前回売れなかった本も少しは出す予定だが、できれば新しい内容にしたいとも考えている。現在それらの本の選定中。来週末には、能登の実家に帰る用事があるので、補充用に本を少し持ってこようかとも思っている。

前にも書いたが、これを出そうかな、あれを出そうかな、と考えるのが愉しい。生活のすべてが「古本」を中心に回っていればいいのに、とおもう。仕事が忙しければ忙しいほど、古本のことを考えるのが愉しくなる。
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by anglophile | 2010-09-09 21:00 | 一箱古本市 | Comments(0)
2010年 08月 29日
一箱古本市に初参加!   
本日、「第1回 一箱古本市@源法院」が金沢で開かれ、出店者のひとりとして参加してきました。暑い日でしたが、充実した一日を過ごすことができました。あうん堂さんをはじめとする実行委員の皆様、お話ししていただいた他の出店者の方々や出品した本を手にとってくださったお客様、本当にありがとうございました。

さっそくですが、今日一日をふり返っておきます。

10時スタートでしたので、9時半頃家を出て、開始10分前に会場入り。受付をされていたオヨヨ書林さんに参加費をお支払いし、箱とそれを載せる台を貸していただく。あと、首からぶら下げる名札をもらいました。この時点で、すでにほとんどの出店者の方々が到着されていたようで、もう皆さん、箱に本を入れておられます。私は出店場所のくじを引いて、入り口付近に店を出させていただく。さっそく、本を箱に並べる作業に入りましたが、これがなかなか難しい。あれやこれやと試してみて、とりあえずなんとなく始められそうな箱になる。このときに「不思議&ヤン・ホルフ」のご主人が、私の並べた本を何冊かぱらぱらとご覧になって、「この値段なら、ぜったいに売れるよ!」と力強い言葉をかけてくださいました。

そうこうしているうちに10時になり、少しずつ会場に人が集まり始める。きょろきょろと他の皆さんの動向をうかがいながら、果たして本が売れるのかどうなのか、そのことばかり考えてました。そうすると、あうん堂さんがいらっしゃり、ご挨拶とお礼を申し上げる。折りたたみ椅子を借りてきて下さるなど、初心者の私に対していろいろと気を遣ってくださいました。ありがとうございました。

開始から10分ほどすると、私の箱の前にも数人のお客様が来てくださる。お客様が本を手にとっているときに、慣れない私は視線をどこにおいていいのか困りました。あっちを向くのも不自然だし、お客様の顔を見るのも失礼だし、なんかきょろきょろキョロキョロしていました。

1冊目が売れてから、2冊目、3冊目と立て続けに買っていただきました。内心ほっとしました。少し落ち着いたところで、店番を妻と子供に任せて、私は気になる他のお店を見に行く。お隣の富山県から出店されていた「上関文庫」さんで以下の2冊を購入。

・永井龍男 『へっぽこ先生その他』 (講談社文芸文庫)
・野呂邦暢 『落城記』 (文春文庫)

ご主人さんにもご挨拶しました。店に戻ると、また何冊か売れていたようです。順調な出だしに小躍りしたくなる。そのあとも、1時間に5~6冊ペースで本が売れました。そのなかでも、女性作家がお好みのお客さんが多いように感じました。以下、印象の残ったお客様について思い出すままに。

・町田康の『告白』を買っていただいた男性の方。「おすすめはないですか?」と訊かれて焦りましたが、『告白』は町田の現時点での最高傑作だとおもってますから、自信を持っておすすめしました。
・『廃墟遊戯』を買っていただいた女性の方。私はずっとむかし「廃墟」というものに少し興味を持ち、何冊か関連の本を買ったりしていました。今回出した『廃墟遊戯』は大判の本でしたが、ずっと探されていた本だったようで、気に入ってくださり本当にうれしかったです。
・南陀楼綾繁さんは幸田文の『月の塵』を買ってくださいました。少しだけでしたが、お話しすることができました。温かい言葉をかけてくださり、とても励みになりました。
・珠洲からいらっしゃっていたBOOKRIUMさん。お声をかえてくださりありがとうございました。私もときどきブログを読ませていただいています。お会いできてよかったです。今後もよろしくお願い致します。
・マッケンの『百魔』を買っていただいた龜鳴屋さん。正直、とても驚いてしまいました。数日前に本の注文をさせていただきましたが、ご本人がいらっしゃっていたとはゆめにもおもっていませんでした。昨日のブログも読んでいただいたようでありがとうございました。
・さきにふれた上関文庫さんは井伏の『厄除け詩集』を買っていただきました。このあと、再度お店で小林信彦の『60年代日記』を買わせていただきました。次回もよろしくお願い致します。

16時終了ということでしたが、お客の流れはそれまでほとんど絶えず、中には明らかに県外からいらしている観光客の方々もいました。上でお名前を挙げた方以外にも、そういう方々ともお話しできて貴重な経験をさせてもらいました。

18時から懇親会があるようでしたが、私は今回は都合がつかず失礼させていただきました。ぜひ次回は参加したいとおもっております。

最後に、今日買っていただいた本を列記します。

・開高健 『ずばり東京』
・小沼丹 『黒いハンカチ』
・庄野潤三 『文学交友録』
・北村薫/宮部みゆき編 『名短篇、ここにあり』
・文藝春秋編 『達磨の縄跳び』
・武田百合子 『富士日記(上)』
・幸田文 『猿のこしかけ』
・須賀敦子 『トリエステの坂道』
・井上靖 『補陀落渡海記』
・法月倫太郎 『一の悲劇』
・澁澤龍彦 『犬狼都市』
・『ちくま日本文学全集 深沢七郎』
・小島政二郎 『眼中の人』
・幸田文 『きもの』
・庄野潤三 『夕べの雲』
・坪内祐三 『考える人』
・内田百閒 『ノラや』
・寺田寅彦 『柿の種』
・内田百閒 『私の「漱石」と「龍之介」』
・東野圭吾 『容疑者Xの献身』
・都築響一 『TOKYO STYLE』
・『ちくま日本文学全集 泉鏡花』
・フィッツジェラルド 『グレート・ギャッツビー』
・金井美恵子 『愛の生活/森のメリュジーヌ』
・藤原新也 『印度放浪』
・『吉行エイスケ作品集』
・トレヴァー 『密会』
・都築響一 『バブルの肖像』
・エティンガー 『アーレントとハイデガー』
・町田康 『告白』
・幸田文 『北愁』
・小林伸一郎 『廃墟遊戯』
・小島信夫 『抱擁家族』
・幸田露伴 『一国の首都』
・ヴォネガット 『タイタンの妖女』
・宮脇俊三 『時刻表2万キロ』
・幸田文 『月の塵』
・『ちくま文学の森 恐ろしい話』
・内田百閒 『百鬼園随筆』
・マッケン 『百魔』
・泉鏡花 『婦系図』
・坂口安吾 『桜の森の満開の下・白痴』
・吉行淳之介 『懐かしい人たち』
・井伏鱒二 『厄除け詩集』
・島田雅彦 『新しいナショナリズム』

以上、計45冊でした。買っていただいた方、本当にありがとうございました。
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by anglophile | 2010-08-29 21:55 | 一箱古本市 | Comments(6)
2010年 08月 26日
日曜日は一箱古本市
今週末の日曜日に金沢で一箱古本市が開催される。以前から興味があったので、出店の申し込みをさせていただいた。現在、少しずつ準備をしている。当たり前だが、本以外にもいろいろと持っていかなければならないものがある。忘れそうで心配だ。

これまでの人生の中で、何かを売るという経験は初めてかもしれない。不安も少しはあるけれど、出品する本はどれにしようかとか、値札のスリップをどうしようかとか、本のことをあれこれ考えているときの気分は言葉に尽くせない。

日々あちこちの古本ブログを読ませていただいているが、一箱古本市について書かれた記事がいくつかあり、今はそれらを繰り返し読んでイメージ・トレーニングをしているところでもある。
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by anglophile | 2010-08-26 19:46 | 一箱古本市 | Comments(0)