カテゴリ:一箱古本市( 48 )

2012年 06月 25日
第16回一箱古本市@源法院
昨日の一箱古本市のレポート。

朝まだきにユーロ2012などを半分眠りながら見ていたもんだから、起きたら9時ちょっと前だった。結局寝てしまったのだから何やってんだか。トースト1枚かじりながら、よろよろ車に本箱積み込み、急いで出発した。天気は快晴ながらも暑すぎず、過ごしやすい一日になりそうな気配。念のため、帽子も持っていくことにした。

源法院に向かう途中、兼六園脇を通ると、観光客の人たちが園内に向かう坂道を上っていく様子が見えた。あの人たちは源法院まで足を伸ばしてくれるだろうか。源法院に着くと、すでに皆さん準備されている。今回の出店数は15箱。源法院前にずらりと箱が並んだ。開始前から、団体の観光客の人たちが訪れたりして、本を並べる手に力がこもる。隊長のあうん堂さんの掛け声で古本市が始まった。
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お隣は口笛文庫さんとadlift booksさん。口笛文庫さんはトレードマークの新鮮野菜も出しておられた。adlift booksさんにはたくさん本を買っていただきました。
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私の箱は前回からあんまり変わり映えしないが、300円以下の本を増量して数で勝負してみることにした。その結果、けっこう手にとってもらえたような気がする。買ってもらうには、やはりいろいろ工夫しないといけないのである。
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こちらは初参加のちぇんまい姉妹さんの箱模様。妹さんの方は整体師をされているということで、ツボを押す棒が大好評だった模様。そういう私もそのツボを押す棒を買わせていただきました。手のひらを棒でごりごりやると大変気持がよい。あとで妹さんに整体カウンセリングもしてもらいました。次回は肩こりに悩んでいるうちの妻を連れてこようかな。
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こちらは世理翁さんこだわりの少女漫画箱。
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今回楽しみにしていたのはあうん堂さんの箱。出店者プロフィールに「出版・装丁・印刷から、新刊本屋に古本屋のウンチクまで、あらゆる「本」の本が一箱にあふれています」とあったので、どんな本が並べられるのか大いに期待していた。その濃厚な箱内容は以下の如し。
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これだけ「本の本」が並ぶと壮観だ。何度もこの箱の前まで足を運び、買うべき本を吟味した。すでに持っている本は10冊くらいあったが、古本好きならここにある本のほとんどを所有したいと思うだろう。実際10冊ぐらいほしい本があったが、10冊全部買うと売り上げを優に超えてしまうので、結局2冊だけにした。

・林哲夫 『古本デッサン帳』 (青弓社) ¥1000
・山本善行 『古本泣き笑い日記』 (同上) ¥600

林さんの『古本スケッチ帳』の方はすでに持っていて、『古本デッサン帳』はまだ持っていなかったのでこの機会に購入。山本さんの『古本泣き笑い日記』はすでに1冊持っているが、それは居間に置いてある。頻繁に手にとる本は各部屋に1冊ずつ置いておきたい。これは寝室に置くことにしよう。
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陽差しはけっこう強かったが、帽子をもっていったので助かった。出店者の皆さんとの楽しいひとときはほんとに癒されます。今回もありがとうございました。

<売れた本>
・恩田陸 『小説以外』 (新潮社)
・池澤夏樹 『マシアス・ギリの失脚』 (新潮文庫)
・金子光晴 『マレー蘭印紀行』 (中公文庫)
・三浦しをん 『風が強く吹いている』 (新潮文庫)
・水上勉 『文壇放浪』 (同上)
・平松洋子 『ひとりひとりの味』 (理論社)
・小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 (河出文庫)
・生田耕作 『ダンディズム―栄光と悲惨』 (中公文庫)
・ガルシア=マルケス 『ママ・グランデの葬儀』 (集英社文庫)
・蓮實重彦 『齟齬の誘惑』 (東京大学出版会)
・佐野洋子 『シズコさん』 (新潮社)
・春日武彦/穂村弘 『人生問題集』 (角川書店)
・池谷伊佐夫 『東京古書店グラフィティ』 (東京書籍)
・田中小実昌 『世界酔いどれ紀行 ふらふら』 (知恵の森文庫)
・『ちくま日本文学全集 開高健』 (筑摩書房)
・『ちくま日本文学全集 中島敦』 (同上)
・藤沢周平 『白き瓶―小説長塚節』 (文春文庫)
・松浦弥太郎 『軽くなる生き方』 (サンマーク出版)
・松浦弥太郎 『今日もていねいに。』 (PHP研究所)
・志村ふくみ 『一色一生』 (講談社文芸文庫)
・三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』 (メディアワークス文庫)
・吉行淳之介 『ダンディな食卓』 (グルメ文庫)
・内田百閒 『御馳走帖』 (中公文庫)
・東川篤哉 『謎解きはディナーのあとで』 (小学館)
・室生犀星 『女ひと』 (岩波文庫)
・薄田泣菫 『艸木虫魚』 (同上)
・北尾トロ 『テッカ場』 (講談社文庫)
・内田樹/平川克美 『東京ファイティングキッズ』 (柏書房)
・植草甚一 『いい映画を見に行こう 植草甚一スクラップ・ブック<1>』 (晶文社)
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by anglophile | 2012-06-25 23:51 | 一箱古本市 | Comments(0)
2012年 06月 18日
第16回一箱古本市@源法院のご案内
今月の「一箱古本市@源法院」は6月24日(日)開催です。ひと月過ぎるのは早いものですねえ。出店者のプロフィールはこちらになります。

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天気予報:曇時々晴(降水確率20%)
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by anglophile | 2012-06-18 23:21 | 一箱古本市 | Comments(0)
2012年 05月 29日
第15回一箱古本市@源法院
ほぼ毎月最終日曜日は一箱古本市の日。今回で15回目。先週は仕事が忙しく、そして今週もナンヤカンヤといろいろあって、そのちょうどあいだにあった一箱古本市にはほんとに癒されました。今回も好い天気に恵まれて、源法院前を行き来する人の通りも多く、申し分のない一日となった。ただ帽子を忘れたので、照りつける陽差しに頭のてっぺんが燃え上がりそうだった。『となりのサインフェルド』のクレイマーみたい。麦わら帽子と水枕の持参を次回への申し送り事項としたい。いや、ほんとに暑かった。

今回の出店数は少し少なめ。その分、源法院門前に余裕を持って店を構えることができた。10時開始少し前からちらほらとお客さんも立ち寄って行かれる。出だしから、売れ行きはなかなか好調。いつになくロケットスタート気味。

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一箱古本市といっても本ばかりではない。今回、ミヤタ書店のおじさんがモミジの鉢植えを販売されていた。いいですねえ。けっこうな数が売れていたように思う。私も一鉢おもいきって買おうかと思ったが、育てる自信がなかった。写真右端のよく育ったもの(非売品)でも4年かかってやっとこれくらいの大きさらしい。あと、こちらでは、レンタル落ちのビデオも毎回たくさん出されている。今回はブニュエルの『自由の幻想』があって、最後まで残っていたら買おうかと思っていたが、やっぱり売れてしまっていた。

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今回出店されていない常連の方もいらっしゃっていた。輪島のセプテンバー・ブックスさんとはお久しぶり。モンキー・ビジネスがらみのお話、興味深かったです。午後からはでっぱさんもいらっしゃり、1冊買っていただきました。実は、その1冊はおそらくでっぱさんに買っていただけるのではないかしらと思っていた本でした。

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昼頃だったか、暑さに負けてテントのところで涼んでいたら、私が隠れて師匠と呼ばせていただいている大先輩が奥様とともにふらっといらっしゃった。ここでお会いするのは2回目か。普段はなかなかお会いできないので、近況を報告がてら、いろいろとお話しさせていただく。奥様の方がたくさん本を買って下さいました。

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今回の私の箱はこんな感じ。あまり代わり映えしないが、あらたに「50~200円」というビミョーなコーナーを新設してみた。ま、ビミョーなコーナーなわけだが、これが意外と功を奏したように思う。なんだかんだでいろいろと手に取っていただき、それなりに買っていただくことができました。一方で、外国文学がほとんど売れないことに今さらながらに気づき、その課題は今後に持ち越すことにした。

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買っていただいた本は以下の通り。

・曽我部恵一 『昨日・今日・明日』 (ちくま文庫)
・茨木のり子 『茨木のり子集 言の葉2』 (同上)
・泉鏡花 『薄紅梅』 (中公文庫)
・吉屋信子 『自伝的女流文壇史』 (同上)
・つげ義春 『ねじ式』 (小学館文庫)
・つげ義春 『紅い花』 (同上)
・野坂昭如 『文壇』 (文春文庫)
・野坂昭如 『野坂昭如ルネサンス① 好色の魂』 (岩波現代文庫)
・町田康 『パンク侍、切られて候』 (角川文庫)
・片岡義男 『文房具を買いに』 (同上)
・江戸川乱歩 『江戸川乱歩全集 第12巻 悪魔の紋章』 (光文社文庫)
・小池昌代 『屋上への誘惑』 (同上)
・内田百閒 『内田百閒随筆Ⅱ』 (講談社文芸文庫)
・谷内六郎 『谷内六郎展覧会(夏)』 (新潮文庫)
・芥川龍之介 『蜘蛛の糸・杜子春』 (同上)
・夏目漱石 『こころ』 (同上)
・太宰治 『人間失格』 (同上)
・安岡章太郎 『小説家の小説家論』 (福武文庫)
・半村良選 『幻想小説名作選』 (集英社文庫)
・山田正紀/恩田陸 『読書会』 (徳間文庫)
・西村賢太 『どうで死ぬ身の一踊り』 (講談社文庫)
・村上春樹 『羊男のクリスマス』 (同上)
・三浦しをん 『舟を編む』 (光文社)
・多田富雄 『寡黙なる巨人』 (集英社)
・穂村弘 『短歌の友人』 (河出書房新社)
・橋本治/内田樹 『橋本治と内田樹』 (筑摩書房)
・山本容子 『パリ散歩画帖』 (阪急コミュニケーションズ)
・メイ・サートン 『独り居の日記』 (みすず書房)
・ターシャ・テューダー 『ターシャ・テューダー 最後のことば』 (白泉社)
・ゾロリ

もう完売したと思っていたキツネの絵本が1冊だけ残っていた。それも無事に売れ、全部で32冊(1冊は書名を控えていなかった)となった。いつも通り16時に終了となったが、後片づけをしているときにも、明らかに古本市目当てで来られたお客さんが数人いらっしゃり、ひそかに後片づけの手をスロウダウンしたのは内緒です。

次回もこんな感じで過ごせれば最高である。
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by anglophile | 2012-05-29 23:13 | 一箱古本市 | Comments(6)
2012年 04月 30日
第14回一箱古本市@源法院
本日は晴天なり。絶好の古本浴日和となった。大粒の霰が天から降ってきた1ヶ月前がうそのよう。息子とともに15分前に源法院到着。いつも車をとめているすぐ近くのコインパーキングがすでに満車だったので、他を探そうと付近をうろちょろしていると、ちょっと離れたところ(NHKの近く)に上限1000円のところを発見した。いつも1600円ぐらいかかっているのでこれは助かる。あとででっぱさんに聞いたら、上限800円のところもあるらしい。

最初に車から荷物を下ろして、次に車をとめに行って、そこから源法院までちょこっと歩いてから、本を並べ並べしているうちに開始時間となった。そして、ものすごく暑いので、汗が噴き出てきた。信じられないくらいの陽気。もう少し曇っていてもよいと思ったが、雨が降るよりはもちろんいい。GWの影響か、源法院前を通って行かれるお客さんの数も多い。大粒の霰が天から降ってきた1ヶ月前がうそのよう。いつにない賑わいとなった。

源法院前の道は冬のあいだに新しく舗装されてきれいになっている。出店者はそこに横一列でずらっと店を構えた。私の両隣はあうん堂さんとでっぱさん。もうおなじみの顔ぶれだ。一方、初出店の方々も数名いらっしゃり、出店数は過去最高になった模様。古本談義をしながら楽しく過ごすことができた。

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私の箱内容は、半分ほどが前回からの持ち越し本。今回は多くのお客さんが予想されたので、あらためて勝負でございます。
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毎回注目のカルロスさんの新機軸は「カルロ・ス・コーン」という名のスコーン2種。斬新奇抜な言語センスは個人的にツボであります。弟子にして下さい。
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「カルロ・ス・コーン」を息子に買ってやるの図。
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ニッパー風のポーズをするだんご嬢は一箱古本市の顔。「カルロ・ス・コーン」を狙ってるでしょ。
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陽差しは弱まる気配一向になく、後半は暑さで少し疲れてきた。人通りはあいかわらず多いが、売れ行きは少しスロウダウン。箱に並べた本は強い陽差しに乾燥しパカパカ鳴るようになってきた。
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16時に予定通り終了のコール。少し日が傾いていたが、人通りはまだまだあった。収支報告の後、全員で後片づけ。後片づけをしていると、若い男性が一人やってきて、「もう終わったんですか?」と訊かれた。その様子から本好きの方のようだったので、毎月最終日曜日に開催されていることを伝える。たぶんどこかで古本市のことを聞かれ、足を運んでくれたのだろう。少しずつ一箱古本市のことが広まっていることを実感した瞬間だった。夏に向けてますます楽しみになってきた。

以下、売れた本買った本を記録しておく。

<売れた本>
・川端康成 『浅草紅団』 (中公文庫)
・小谷野敦編 『木魂 毛小棒大 里見弴短篇選集』 (同上)
・角田光代 『八日目の蝉』 (同上)
・出久根達郎 『古本夜話』 (ちくま文庫)
・早川茉莉編 『玉子ふわふわ』 (同上)
・種村季弘編 『泉鏡花集成 7』 (同上)
・庄野潤三 『夕べの雲』 (講談社文芸文庫)
・桐山襲 『未葬の時』 (同上)
・井伏鱒二 『人と人影』 (同上)
・石井好子 『女ひとりの巴里ぐらし』 (河出文庫)
・澁澤龍彦 『西欧作家論集成 上』 (同上)
・佐藤泰志 『大きなハードルと小さなハードル』 (同上)
・高峰秀子 『渡世日記(上)(下)』 (文春文庫)
・西村賢太 『二度はゆけぬ町の地図』 (角川文庫)
・『ちくま日本文学全集 ???』 (筑摩書房)
・レイ・ブラッドベリ 『キリマンジャロ・マシーン』 (ハヤカワ文庫)
・町田康 『告白』 (中央公論新社)
・村上春樹 『雑文集』 (新潮社)
・小澤征爾&村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 (同上)
・甲本ヒロト 『日曜日よりの使者の詩 甲本ヒロト全詞集』 (G.B.)
・『クロワッサン特別編集 向田邦子を旅する。』 (マガジンハウス)
・ゾロリ2冊
・コロコロコミック1冊

<買った本>
・北尾トロ 『ぼくはオンライン古本屋のおじさん』 (ちくま文庫) ¥300
・エンリーケ・ビラ=マタス 『バートルビーと仲間たち』 (新潮社) ¥300
・植草甚一 『ぼくの読書法 植草甚一スクラップ・ブック<6>』 (晶文社) ¥300
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by anglophile | 2012-04-30 02:24 | 一箱古本市 | Comments(0)
2012年 04月 29日
第14回一箱古本市@源法院のお知らせ
4月29日(日)は「一箱古本市@源法院」です。出店者一覧はこちらです。(当日までこのエントリーが最上階にポストされ続けます)

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当日の予想天気:晴れ  最高気温:24℃  降水確率:10% (4月28日現在)
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by anglophile | 2012-04-29 23:30 | 一箱古本市 | Comments(3)
2012年 03月 25日
第13回一箱古本市@源法院
今年はじめての一箱古本市開催。もうすぐ4月なのに、天気予報は雪だるまマークを掲げたまま。出発時、車のフロントガラスにはうっすら雪が。そんなバナナである。

9時半ごろに息子とともに源法院に到着。曇り空だが、さいわい雨は降っていなかった。ただ、屋外は寒いので、源法院内での開催となった。出店者は12名。まだオープン戦といった感じ。
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隊長のあうん堂さんは入り口でテントを張り、お客さんを呼び込んで下さいました。
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出店場所は院内奥の方だったので比較的暖かかった。ヒーターも入れてもらった。1時間ほどしてから、他の出店者さんの箱を偵察。ほしい本が何冊かあったので、最後まで残っていたら買おうと思う。お隣が久しぶりに参加されたミヤタ書店のおじさん。いろいろとおもしろい話を聞かせていただきました。
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お客さんの入りは、やはり天気が悪いので最盛期には及ばず。まろやかな時間が流れていく。
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途中、轟音とともにあられが降ってきてすごかった。かと思うと、晴れてみたりで、ヘンな天気だった。息子が昼寝から目ざめる頃にちょうど終了の時間となった。売れた本は10冊。まあまあだったでしょうか。

<売れた本>
・村上春樹 『雑文集』 (新潮社)
・高野文子 『るきさん』 (ちくま文庫)
・鹿島茂編 『三島由紀夫のフランス文学講座』 (同上)
・J・G・バラード 『コカイン・ナイト』 (新潮文庫)
・石井好子 『パリ仕込みお料理ノート』 (文春文庫)
・石井好子 『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』 (河出文庫)
・久生十蘭 『久生十蘭ジュラネスク 珠玉傑作集』 (同上)
・須賀敦子 『本に読まれて』 (中公文庫)
・後藤明生 『挟み撃ち』 (講談社文芸文庫)
・フィリップ・ロス 『素晴らしいアメリカ野球』 (集英社文庫)

<買った本>
・安岡章太郎 『慈雨』 (世界文化社) ¥400
・畑中純 『私 まるごとエッセイ』 (文遊社) ¥400
・マッカラーズ 『心は孤独な狩人』 (新潮文庫) ¥1000
・バルガス=リョサ 『世界終末戦争』 (旧版帯付、新潮社) ¥1500

収入と収支が大体同じくらいになった。上2冊はお隣のミヤタ書店さんから。下2冊が上関文庫さんから。『慈雨』は前からほしいと思っていたが、なんでほしいと思っていたのかを今思い出そうとしている。畑中純といえば、町田康『告白』新聞連載時の挿絵版画が思い出される。マッカラーズの新潮文庫はあんまり見ない。1000円は適正価格。訳も河野一郎なので前からほしかった。『世界終末戦争』は去年英訳で読み、新装版で復刊されもしたが、ほしかったのはこの旧版。分厚さが文句なし。安くしていただき感謝です。

次回は4月29日(日)となります。

***

帰ってきてから大相撲を見る。白鵬の優勝で終わったが、優勝決定戦における鶴竜の土俵際での踏ん張りにはシビれた。
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by anglophile | 2012-03-25 19:07 | 一箱古本市 | Comments(0)
2012年 03月 18日
ポッケまーと
キツネが主人公の絵本3冊持って、今日は金澤表参道で開催された「ポッケまーと」に参加してきた。昨年の9月に続き、2回目である。コドモ社長は所用で不参加。11時からスタートで、珍しく30分前ぐらいに到着し、誘っていただいたNYANCAFEさん、あうん堂さん、せせらぎさんとともに準備をする。テントは2つ用意されていたので、ゆったりスペースで半日古本屋気分を味わうことができた。

天気が心配だったが、前半は曇りのままなんとか雨は降らずに持ってくれた。お客さんの出足もなかなかのものだった。
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開始早々に一箱古本市でご一緒している世理翁さんがいらっしゃり、1冊買っていただく。そのあと、紫庵さん、ADLIFT BOOKSさん、でっぱうさぎさん、おろおろ散歩道さんが寄って行かれた。たくさん買っていただきました。感謝、感謝。
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昨日買った本棚もちょうどいい感じの収まり具合。「ポッケまーと」用に今後も使っていこう。

このあと、14時頃から雨がぽつぽつ降り始め、結局止む気配がないので、そのまま終了することになった。アーケードは残しておいてほしかったなあ。ちょっと残念だったが、3時間ほどで20冊売れた(ゾロリ1冊を含む)ので十分でしょ。誘っていただいてありがとうございました。またよろしくお願いします。

来週の一箱古本市はぜひ「晴れ」で、と思っているが、天気はあんまりよろしくないらしい。
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by anglophile | 2012-03-18 23:19 | 一箱古本市 | Comments(0)
2011年 10月 30日
第12回一箱古本市@源法院
今年最後の一箱古本市@源法院の日。狙いすましたように朝から雨が降っていたぞよ。小雨ではあったけれども。ということで、予想通り、本堂内での開催となった。5月も雨で本堂内開催だったが、あのときよりもお客さんの入りはあったような気がする。自分の箱はだいぶネタ切れになってきていたので、これまでに出した本をかなり再利用することになった。案の定、売り上げはそれほどでもなく、まあしかたなかったかなといった感じ。でも、それ以上に、出店者の皆さんの箱を見て回ったり、いろんな話ができたことがたのしかった。時間の経つのが早かった気がする。あまり売れなくても、そういう愉しみがあるのが一箱古本市のいいところなのであった。

私の箱①。
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お客さんはけっこう入っていた。手前は、項垂れる小学5年生。そういえば、キツネの本を持ってくるのを忘れたのだった。山村修のほうではない。
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私の箱②。
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私の箱周辺。向こうにYondaが見える。ほしい。
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突然ブレーカーが落ちて室内灯が消えた。闇の向こうに光が見える。
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本堂内にある本棚。源法院の所有者の方の本棚だろう。宗教関係の本が多かったが、それだけにとどまらず様々なジャンルの本が収まっていて、ひととき出店者の話題を独占していた。奥の段に、『立原道造全集』や『石川淳選集』などがたしかにあった。
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<売れた本>
・松浦弥太郎 『いつもの毎日。』 (KKベストセラーズ)
・中井英夫 『人外境通信』 (講談社文庫)
・内澤旬子 『身体のいいなり』 (朝日新聞出版)
・内澤旬子 『センセイの書斎』 (河出文庫)
・ジェイン・オースティン 『高慢と偏見』 (河出文庫)
・豊田徹也 『アンダーカレント』 (講談社)
・四方田犬彦 『黄犬本』 (扶桑社)
・藤澤清造 『根津権現裏』 (新潮文庫)
・種村季弘編 『泉鏡花集成 5』 (ちくま文庫)

<買った本>
・臼田捷治 『装幀列伝―本を設計する仕事人たち』 (平凡社新書) ¥200
・伊藤計劃 『ハーモニー』 (ハヤカワ文庫) ¥100
・サンティアーゴ・パハーレス 『螺旋』 (ヴィレッジブックス) ¥600
・武田花 『猫・陽のあたる場所』 (現代書館) ¥700
・吉本ばなな 『吉本ばななインタビュー集』 (リトルモア) ¥300

***

終了後、18時から「納会」が開かれた。今年最後の一箱古本市反省会だったので、参加させていただいた。夜の部に出るのは初めてだったが、楽しいひとときがすごせました。場所は、「町屋塾」というお店。徳田秋声記念館からそう遠くないはず。ヨガ教室なども開かれているそうだ。野菜中心のヘルシーな料理をいただきながら、参加者の自己紹介に耳を傾けた。私もなにかしゃべったかもしれない。

さて、このときの目玉企画が、実行委員の方々が計画された「一箱セリ市」。これは、大いに盛り上がった。私も含めてほとんどの方がこういうオークション形式の競り市ははじめての様子だった。なかなか体験できないエキサイティングな時間で、写真を撮るのをすっかり忘れてしまった。

形式は、希望者が一箱古本市に出した本以外の品を3点まで出品し、その他の方々が希望の金額を言っていくというもの。司会者が値段を3回繰り返すあいだに次の値段の声がかからなければ、そこで終了となる。司会はあうん堂さんがされた。実際の競り市は、もっと進行が早いんですよ、とおっしゃっていたが、十分スリリングに感じられた。

出品者は私を入れて10名で、皆さん、こだわりの一品を出されていたようだった。私の方は、マンチェスター・ユナイテッドの歴史を綴ったビジュアル本、ピンチョンの枕のようなハードカバー、尾崎一雄の本という、本という以外はなんら共通性のない品を出すことに。正直、どんな本を出していいのかまったく見当が付かなかったので、ためしに出してみたという感じ。でも、たぶんどんなものでもよかったのだとおもう。最初の2点をそれぞれせせらぎさんと上関文庫さんに買っていただいた。どうもありがとうございました。一方、買った本は今回はなかった。出品された本はジャンルも様々で、知らない人のものが多かった。ただ、安暖亭さんが出されていた秘蔵(?)の犀星署名本には興奮したが、さすがに値段が予想のはるか上を行っていて、手が出なかった。でも、とても勉強になりました。未知なる体験、堪能しました。

いろいろと企画していただいた実行委員の皆さんにはあらためて感謝申し上げます。来年もまたよろしくお願い致します。

次回の一箱古本市は、来年3月25日となります。
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by anglophile | 2011-10-30 23:21 | 一箱古本市 | Comments(0)
2011年 09月 27日
古本を買う理由はささやかでいい
日曜日は第11回一箱古本市@源法院の日だった。以下、二日遅れの不束レポートである。

朝、寝坊してしまい、あわてて息子と二人で会場へ。開始数分前に到着して、本を並べる。今回の出店者数は11箱+アルファと、ちょっと少なめ。私の出店位置は門前の入り口のところ。お隣はあうん堂さんとでっぱウサギさんだった。今回はマンガも出してみようということで小さな箱も用意した。全体としては、先週の「ポッケまーと」に出したのが半分くらい、残りは新入荷の本たち。
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マンガは、楳図かずおの『14歳』(小学館文庫、全13巻)の他、『アシュラ』、『ゲームセンターあらし』、『藤子・F・不二雄<異色短編集>』など、個人的に思い入れのあるものを置いた。が、やっぱり売れませんでした。あんまり趣味に走ってもよろしくないことがわかった。それでも何人かの方に手にとって見てもらえただけでもよかった。『14歳』の方は、15年ほど前に朝日新聞で岡崎乾二郎さんが推薦されていて興味を持った。当時は、スピリッツ版(全20巻)で出ていたが、金沢の本屋にもなくて、七尾にあった古本屋で手に入れたのだった。インターネット以前だった時代がなつかしい~!
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天気はちょうどいいかんじで、気持よく店番ができた。お客さんの数はいつもどおりかなあといった具合。でも前半はなかなか本が売れず苦戦。たぶん他の皆さんも苦戦されていたのではないでしょうか。そこで、売れぬなら自分で買おうホトトギス、横のあうん堂さんの箱を見ると、目についた本があったのでさっそく買わせていただく。

・つげ忠男 『つげ忠男劇場』 (ワイズ出版)  ¥500
・浅生ハルミン 『三時のわたし』 (本の雑誌社) ¥1400  ※サイン入り!

『つげ忠男劇場』は絵入りのエッセイ集だった。子供時代の話から始まり興味深い。浅生ハルミンさんの本はほしいとおもっていた本だったので、あうん堂さんに「最後まで残っていたら買います」と予約を入れておき、結局終了間際に購入したもの。サイン入りなので幸せ。ひそかに「ネコのパラパラブックス」シリーズもほしいとおもっているのだが、そこまで行くとあれもこれもということになってしまうので我慢している。このまえ一瞬だけだけど、ケース(2種類×各12冊)ごとほしいとおもったからあぶない、あぶない。ほんとにクリックしそうになった。

この時点ですでに支出が収入を上回っている。気にしない。続いて、常連の上関文庫さんの箱から、ひとまず2冊を選ぶ。

・マラマッド 『魔法のたる』 (角川文庫)
・豊田徹也 『珈琲時間』 (講談社)

おまけしていただき、2冊で400円。『珈琲時間』はそろそろ読みたいとおもっていたのでちょうどよかった。ちなみに、私の箱では『アンダーカレント』を出していました。さて、上関さんの箱には、小林信彦の本が3冊ほどあって、うち1冊が『東京のロビンソン・クルーソー』(初版、帯付!)だった。たしか先月の一箱のときにも出されていたはず。NYANCAFEさんのレポートに写真が載っていた。先月はちょうど東京出張と重なり行けなかったので、臍を噛んでいたのだが、まだ売れてなかったんだ! お訊きすると、先月初めの珠洲での一箱古本市のときから出されているということだった。おそるおそる手にとって見せてもらう。古本初心者の私はもちろん持ってません。中を見るのもはじめてだった。目次にだけサーッと目を走らせたが、濃厚すぎて血圧があがりそう。値段は4800円。決して高くはないはず。ほしいけれど、すぐには決断できないので、興奮冷めやらぬままいったん箱に戻すことにした。うーん、どうしよう、という時間がこのあと続くことになる。

昼が過ぎて、ぽつぽつ本も売れ始める。昼食に境内で売られていた天然酵母パンのサンドイッチを食べた。モチモチしていておいしく、息子も喜んで食べていた。途中、「かいけつゾロリ」が2冊売れた。ゾロリの在庫は着実に減っている。

のんびりした時間が流れている。雨が10粒ほどぱらついたが本降りにはいたらずセーフ。そのあと逆に太陽が顔を出し、日差しがまぶしい。皆さんの箱をもう一巡してみることにする。

常連のおろおろ散歩道さんの新企画は、カバーなしの文庫に、ご自分でカラーコピーされたカバーをかけるというもの。工夫されてますねえ。カバーのない文庫本は売りにくいものだが、オリジナルカバーでそこを補うというアイディアはすばらしい。私も1冊買いました。

・小林信彦 『つむじ曲りの世界地図』 (角川文庫) ¥100

解説を野呂邦暢が書いていたのだ。ナイーヴは私は、小林信彦と野呂邦暢の掛け合わせに感動してしまう。こんな感じの文章。
 「あった」
 古雑誌の山をかきわけて、一冊の「ヒッチコックマガジン」を探しだしたとき、私は正直、胸がときめいた。つい先ごろ、早稲田かいわいの古本屋でのことである。これで「ヒッチコックマガジン」が創刊号から終刊号まで揃ったことになる。「あと一本で千本だ」という武蔵坊弁慶の心境だったのである。値段は八百円。五、六年前までは百円か百五十円で、東京の古本屋に必ず何冊かバックナンバーがつまれていたけれども、このごろはめったに見かけなくなった。やっと見つけてもうやうやしくビニール袋におさめられて、所によっては千円の値段がついていたこともある。編集長の名前は雑誌にのっていないが、目次にはアルフレッド・ヒッチコック責任編集とうたわれており、ニューヨークで刊行されている同名の雑誌の版権を、昭和三四年に宝石社が得たと右隅に刷りこまれている。
 私が手に入れたのは昭和三六年一月号で、Vol. 3, No. 1, 第一八号であった。こういう雑誌がかつて出ていたことを知っている人は少なくなった。ミステリの短篇集といえば早いが中身はそれだけではなくて、映画やジャズ、街の話題などのコラムに特色があり、アメリカ版よりもセンスのゆきとどいた、なかなかに洒落た雑誌である。(中略)ショートショートを星新一、映画については荻昌弘、双葉十三郎、淀川長治、品田雄吉などというそうそうたる顔触れが執筆している。その中に「オーシャンと十一人の仲間」を論じた中原弓彦の名前が見られる。当時「ヒッチコックマガジン」編集長小林信彦の世をしのぶ仮りの名前である。(268-9頁)
古本者の心をくすぐる文章だ。やっぱり野呂邦暢は古本が好きだったんだなあとあらためておもう。こういう文章を読んでしまうと、「ヒッチコックマガジン」とやらをこちらも探したくなってくる。どこにあるのか知らないけれど。あと、「オーシャンと十一人の仲間」って、「オーシャンズ11」のことだろうな、きっと。「オーシャンズ11」だと何のことかわからんが、「オーシャンと十一人の仲間」といわれればああそういうことなのかとわかった気になる。あのジョージ・クルーニーが出ているのはリメイク版だったのか。ちなみに、そのリメイク版は断片的にしか見ていない。

この冒頭部のあと、小林信彦が「ヒッチコックマガジン」編集長になった経緯について少し説明があってから、次のようにつづく。
私が「ヒッチコックマガジン」を蒐集しようと思い立ったのは、本来のミステリより小林信彦の短文を読みたかったからである。のちにこれらは「東京のロビンソンクルーソー」「われわれはなぜ映画館にいるのか」に収録されることになる。(269頁)
むむむむぅ、私も「小林信彦の短文」を読みたくなってきた。そして突然出てくる『東京のロビンソン・クルーソー』という書名。ふつう読みたいとおもっても、この本の場合はそう簡単には手にすることができない。ところが、今はちがう。だって、それは半径5メートルのところにあるではないか。いや、4メートルか。野呂邦暢の文章は一種のお告げだったのだと考えたい。そういうふうに今日はプログラムされていたということだ。ということで、自分を説得することに成功し、終了間際に、上関さんのところに行って、えいやっ!と買ったのだった。伊藤整の文庫とあわせて4000円にしていただいた。感謝です。

最後に、売れた本はこんな感じ。後半少し盛り返すことができた。

・久生十蘭 『十蘭万華鏡』 (河出文庫)
・米澤穂信 『インシテミル』 (文春文庫)
・山口瞳 『男性自身 おかしな話』、『男性自身 巨人ファン善人説』(新潮文庫)
・植草甚一 『日本推理作家協会賞受賞作全集39 ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』 (双葉文庫)
・江戸川乱歩 『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』 (創元推理文庫)
・J・コクトー 『ポトマック』 (河出文庫)
・岩阪恵子 『淀川にちかい町から』 (講談社)
・和田誠/川本三郎/瀬戸川猛資 『今日も映画日和』 (文春文庫)
・山口猛編 『松田優作、語る』 (ちくま文庫)
・ヘミングウェイ 『移動祝祭日』 (新潮文庫)
・織田作之助 『世相・競馬』 (講談社文芸文庫)
・佐藤泰志 『きみの鳥はうたえる』 (河出文庫)
・サリンジャー 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 (白水社)
・小林信彦 『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』 (文春文庫)
・ロンブ・カトー 『わたしの外国語学習法』 (ちくま学芸文庫)
・ゾロリ2冊

今回は大きな買い物をしたので、気分はいつもとどことなくちがっていた。家に帰って、ロビンソンのことは妻に内緒にしておこうとおもっていたら、「オトン、今日高い本買っとったよ」と息子がちゃんと報告していた。詰めの甘さを感じた次第。
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by anglophile | 2011-09-27 22:17 | 一箱古本市 | Comments(4)
2011年 09月 19日
ポッケまーとに初参加
9月ひとつめの3連休。土曜、日曜と「ポッケまーと」に初参加してきた。以下、2日間の記録である。

土曜日。天気予報通り、午前中から雨がぱらつき、ちょっと不安にさせられる。昼すぎ、妻の車に段ボール箱を積み込んで、あわせて小学5年生も積み込んで、3人で武蔵ヶ辻にむかう。雨は止んでいた。近江町市場で昼食をとって、14時スタートのところを、ぎりぎり10分前くらいに会場に到着する。すでにNYANCAFEさんと紫庵さんが準備をされていた。私の方も段ボール箱を車から降ろし、そのまま並べる。NYANCAFEさんがテントを用意してくださっていたので、なんとか雨はしのげそうである。

準備が一段落すると、カメラを忘れてきたことに気づいた。したがって、初日の画像はこの文字のみである。

「お出掛け本箱隊」の出店場所は、表通りに面した、参道入り口付近だった。土曜日で人通りも多い。ところが売上的には苦戦を強いられた。本好きの人たちが本を買う目的で集う一箱古本市とはちがって、このポッケまーとは古本だけのイベントではないので、人通りが多くても、実際にはなかなか箱の中身を見てもらえない。こちらは初参加で興奮しているから、周囲にいる人はみんな本に興味をもっているはずだと錯覚している。でも、そんなことはこちらだけの思いこみで、本が好きな人ばかりが歩いているわけではないから、そうは問屋が卸さないのである。売る側の厳しさを勉強させてもらいました。あと、個人的には、これまでの在庫を一掃してやろうという下心があって、欲張って3箱持ち込んだのだが、箱に本を詰め込みすぎて雑多な感じになったのがいけなかったのかもしれない。そんなに簡単に「在庫」は一掃されません。考えが甘かった。

とはいえ、NYANCAFEさんや紫庵さんといつも以上にお話ができ、複数出店者の合同展開はとても楽しかった。この前東京に行った時の話になり、NYANCAFEさんはかつて阿佐ヶ谷に住んでいらっしゃったということがわかった。NYANCAFEさんもコンコ堂に行かれたようで、均一本の回転の速さがすごかったとおっしゃっていた。一方、紫庵さんも同じように中央線に住んでいらっしゃったということ。ちなみに、私は井の頭線の東松原に住んでました。下北以北にはほとんど足を伸ばさなかったのがいまでは悔やまれる。二度と戻れぬ私の90年代。もういちどあの4年間をやり直したい。大学行くふりして古本屋まわりたい。

17時ごろには日が落ちはじめ、NYANCAFEさんが小型ランタンをテントに取り付けてくださった。そうこうするうちに、雨が降りはじめ、その後も止んだり降ったり。段ボール箱にビニール袋をかぶせた状態がつづく。お客さんの数もまばらになってきた。結局、雨が止みそうになく、終了時間は19時だったが、18時半ごろには撤収作業に取りかかった。雨はその後も降り止まず、雨のなか解散となり、一日目が終了した。結局売れた本は5冊、うち2冊は、小学5年生の本だった。


*****

日曜日。雨ならNYANCAFEさんに欠席連絡を入れようとおもっていたが、太陽が出ていた。今日だけ晴れるような天気予報で、雨の心配はなさそう。ちょっと弱気になっていたけれど、前の晩から読み始めていた『本棚探偵の冒険』のつづきを少し読んで、気持を立て直す。お前は古本に囲まれていたいんじゃなかったのか、と。一人作戦会議を経て、昨日持って行った3箱は片付けることにして、量より質のつもりで、来週末の一箱古本市用のセレクト箱を持っていくことにする。何かのまちがいで全部売れてしまったら一箱用に出す本がなくなってしまう!とか、でもこのまま5冊(うち2冊はマントを羽織ったキツネの本)で終わるのもなんだか情けないよなあとか、脳内エクセルが皮算用をしはじめ、気力が充実してきた。そのままハイテンションで会場にむかう。

陽光が燦々とふりそそぐ会場には、20分前に到着。NYANCAFEさんにご挨拶する。紫庵さんの方は昨日だけの参加だった模様。3箱だった昨日とはちがって、今日は1箱+小箱だけなので身軽だ。NYANCAFEさんから竹製ベンチと木箱をお借りして、さっそく品出し開始。段ボール箱に入れておくよりずっと見栄えがよくなった。ありがとうございました。
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前日よりもお客さんが多いような気がした。品出しをしているときに、早くも1冊(ドラえもんの秘密道具の本)売れた。最初のほうは、子供連れのお客さんが立て続けにいらっしゃり、ゾロリが人気を独占する。娘さんと来られていた女性に、「昨日こちらに来た知り合いからゾロリが売っていると聞いたので来ました」と言われたときはうれしかったなあ。あと、先日仕入れた『ピタゴラ装置①』も家族連れのお客さん(お父さんの方)に買っていただいた。

一方、ゾロリコーナー横にある肝心の文学箱はどうだったか。こちらも少しずつ売れ始めた。開始時はこんな感じ。
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びっくりしたのは、開始20分後くらいにいらっしゃった男性のお客さん。ひそかに箱の中央に並べた「西村賢太&藤澤清造文庫本セット(7冊)」に興味を示され、1冊ずつ持っているかどうか確認されていた。そして結局それらを含めて11冊一気に買って下さった! このセットだけは来週でもいいや、とおもっていたので、いきなり売れてオロオロしてしまった。やはり人気がありますな。

少し落ち着いたら、腹が減った。昼をまだ食べていなかったことに気づく。昨日参道入り口にあった食事コーナーのカレーを食べようとおもっていたのだが、どうやら昨日だけだった? ちがう食料を求めて参道を奥の方へ歩いていく。焼きそばとワッフルを買った。
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むかしはここは「横安江町アーケード」と呼ばれていて、屋根付きの商店街だったが、6年前にその屋根が取り外されて、今ではずいぶんと雰囲気が変わってしまった。古い街並みを知っている者にとっては寂しさも感じられるなあ。でもむかしからあるお店はいまも残っているようだ。店の看板を写真に撮ってみた。婦人専用のブティーク。
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緑がお好きなようで店の表のあらゆる部分が緑色だった。下の赤枠のてんとう虫もいい感じ。
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日射しが強く、暑さに体力をジワジワと奪われていくようで、水分補給をこまめに行わなければならなかった。NYANCAFEカルロスさんからアイスコーヒーをごちそうになった。最近小学5年生はアイスコーヒーを飲むようになって、いっちょまえに「うーん、うまい」、シロップを入れてやると「うーん、ちょうどいい甘さ」などと勝手気ままにつぶやいていた。

そのうち、一箱古本市常連のでっぱウサギさんや口笛文庫さんもいらっしゃり、愉しいひとときをすごした。さらには、昨日出店されていた紫庵さんもお客さんとして再登場されたり、あうん堂さんがハーレー(ちょっとちがう?)みたいなすごい自転車で登場されて皆さん(私だけ?)を驚かせていた。今度写真を撮らせてもらおう。本も買っていただきました。ありがとうございます。
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夕方近くになり、2日間の疲れから、座りながらうとうとしてしまった。けっこう暑かったし、2日連続となると体力の消耗も大きかった。
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終了間際に雨がぱらついて、ちょうどいいタイミングでお開きにしますかということになった。ほんとに天気がもってくれてよかった。本もそこそこ売れたし大満足の2日目になった。

2日間通して、NYANCAFEさんには本当にお世話になりました。やっぱりこういうイベントに慣れていらっしゃるのはさすがで、カメラを忘れるなど準備不足きわまりない私はひそかに反省しっぱなしでした。また機会がありましたらぜひともよろしくお願いします。あと、日曜日の一箱もよろしくお願いします。


*****

さて、普通ならここで終わりであるが、今度の一箱用の本が少し売れてしまったので、ちょっと補充する必要があるような気がしてきた。翌日は休みだから、ますます行きたくなってきた。夕食の後、家族を家まで送ってから、ひとりでブックオフへ。妻は「何を考えとんのか!」という顔をしていたが、その質問を反語ではなくストレートに受け取るならば、答えは簡単で、古本のことを考えているのである。本棚探偵という大きな味方を得た今、私の古本探求心(?)はこれくらいでは揺らがない。疲れていても古本を見に行くのだ。まずは、懲りずに野々市店の半額セールへ。

・ホフマンスタール 『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』 (講談社文芸文庫) ¥105
・島尾敏雄 『「死の棘」日記』 (新潮文庫) ¥200

野々市店がセールをやっているってえことは、御経塚店も何かやっているはず、ということに気づいた。眠いけど、身体にペシペシ鞭を打って御経塚店へ。ほら、2冊400円セールをやっていた。

・茨木のり子 『倚りかからず』 (ちくま文庫)
・武藤康史 『国語辞典で腕だめし』 (同上)
・スタージョン 『海を失った男』 (河出文庫)
・田中小実昌 『香具師の旅』 (同上)

などなど、多少補充できたかな。充実の3連休ひとつめは、これにておしまい。
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by anglophile | 2011-09-19 21:52 | 一箱古本市 | Comments(2)