カテゴリ:読書( 172 )

2016年 02月 24日
講談社文芸文庫ワイド
講談社文芸文庫の野呂邦暢『草のつるぎ/一滴の夏 野呂邦暢作品集』はすでに絶版のようだが、来月「講談社文芸文庫ワイド」という新シリーズで復刊される。「ワイド」なので、版型と文字が少し大きくなるらしい。書影が出ていたが、通常の文芸文庫とかなり雰囲気がちがうなあ。価格は抑えられているようだが。
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by anglophile | 2016-02-24 20:23 | 読書 | Comments(0)
2016年 02月 04日
ボラーニョ・コレクション
注文していたボラーニョの『通話』(白水社)が届いた。無論、改訳版である。これは出たときに書店では見つけられなかった一冊。その後も目にすることはなく、ここらでとりあえず買っておこうと思って、なじみの本屋に注文しておいたのだ。最初の数編は英訳版の短編集で読んだ。ボラーニョと言えば、5年前に買ったエッセイ集 Between Parentheses: Essays, Articles and Speeches, 1998-2003 が行方不明。段ボールのどれかに入っているはずなんだが見つからない、見つけられない。途方に暮れたのでブックオフに行こうかと思ったが今日はやめた。
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by anglophile | 2016-02-04 23:38 | 読書 | Comments(0)
2016年 01月 17日
昼まで仕事
その後、大桑のカボスへ十蘭の岩波文庫を買いに行く。収録作のうち最初の6つは既読。「湖畔」とか「ハムレット」は再読してみたい。スーパーマーケットで鯛焼きも買った。
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by anglophile | 2016-01-17 20:44 | 読書 | Comments(0)
2016年 01月 11日
古本なしの三連休
三連休はブックオフでは何も買えず。昨日はふと思い立って、久しぶりにあうん堂へ。京都の恵文社から出た『古本屋がえらぶ気ままにオールタイムベストテン』という小冊子を求めて。あうん堂さんも寄稿されたようなので、きっと入荷しているはず。お店にはあうん堂さんご本人はいらっしゃらなかったが、冊子はちゃんと入荷しており無事入手。文庫より小さめのサイズ。あうん堂さんの文章、出だしが最高にクール。かっこいい。ほかには、善行堂の山本さんや内堀弘さんも書かれている。今回は、名古屋のシマウマ書房さんの読書遍歴が刺激になった。

ハルキムラカミの1Q84 を読みはじめて2ヶ月あまり。やっとBOOK3までたどり着いた。残り300ページ。これを読み終える頃には、ジュンパ・ラヒリのイタリア語本の英訳版が出るようなので、今度はそっちを読むかもしれない。

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by anglophile | 2016-01-11 23:38 | 読書 | Comments(0)
2015年 09月 08日
新潮文庫白背の謎
朝日新聞文化欄の連載エッセイ「季節の地図」をときどき読んでいる。四人の作家(すべて女性)が週替わりで書いていて、今日は柴崎友香の「背表紙は何色?」が載っていた。自分は背表紙を眺めるのが三度の飯よりもたぶん好きなので読んでみた。そして一つの謎が解けたのだった。
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本棚にあった新潮文庫を確認すると、たしかに洲之内徹も車谷長吉も泡坂妻夫も一冊目の背が白だった。ずっと前からなんでだろうと思っていたから、上の文章を読んで得心が行ったのだった。多和田葉子の『雪の練習生』もやっぱり白背だったが、二冊目が出るとしたらはたして何色を選ぶのだろう、とちょっと気になってみたり。ちなみに、講談社文庫はピンク色だったから、新潮文庫もピンク色か。でも、新潮文庫にピンクってあったっけ?
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by anglophile | 2015-09-08 23:45 | 読書 | Comments(0)
2015年 09月 01日
9月の気になる新刊・復刊
平凡社ライブラリーから『D・H・ロレンス幻視譚集』というのが出るようだが、収録作が気になっている。あと、白水社の創立百周年記念復刊のラインナップにサルバドール・プラセンシア『紙の民』とマルカム・ラウリー『火山の下』が挙がっている。この2冊は去年だったか書店を通じて注文しようとしてみたが、すでに品切になっていたもの。近いうちにあらためて注文してみようと思っている。
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by anglophile | 2015-09-01 23:16 | 読書 | Comments(0)
2015年 08月 27日
買わずにはいられない本
午後から駅西方面で仕事。終了後、ちょっと気になっていた『この作家この10冊』(本の雑誌社)をチェックしにビーンズへ。新刊棚にそれはあったが、立ち読みで済ませ、その代わりに一月遅れで入荷していた山田稔『天野さんの傘』(編集工房ノア)を迷わず購入した。少し遅れてでも、こういう本を並べてくれるのはうれしい。
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by anglophile | 2015-08-27 23:32 | 読書 | Comments(0)
2015年 07月 04日
分厚い本
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ふっと魔がさして、『マルセル・シュオッブ全集』(国書刊行会)を買ってしまった。そこで、我が家の分厚い本を集めて記念撮影をし、ひとり悦に入る。函入りの本だけをと思ったが、函入り本自体あまり持っていないので、残りは同じくらいの大きさの単行本を並べてみた。ジャンルはバラバラでござる。まだ読みはじめるにはほど遠いが、中に挟まっていた栞をぱらぱらと。山尾悠子の文章に大いに刺激を受けた。この夏に読めればなあと思う。
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by anglophile | 2015-07-04 22:38 | 読書 | Comments(0)
2014年 12月 31日
忘れられない文章
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夏の初め頃、職場でたまたま開いた毎日新聞に、松家仁之さんの「読書日記」が掲載されているのを見つけた。ときどき日曜の読書欄は見ることはあるけど、平日にこういった読書関連の記事が載っているなんて知らなかったなあ。このとき見つけなければたぶんその後も見つけられなかっただろう。

2009年に大学で教えはじめた松家さんは、文章技法の授業を受ける学生に読んでもらうエッセイの書き手を選ぶことにした。選定基準は「その人の人生観が色濃くにじむ文章であること。固有の文体があること。書き手の生涯を振りかえりうること、即ち物故者であること。そして何より自分がこれまで何度となく読み返した人であること」の4点。そうして選んだのが、向田邦子、伊丹十三、殿山泰司、色川武大、星野道夫、須賀敦子の6人だった。う、うらやましい。このときの日記には、学生たち全員と須賀敦子の『ヴェネツィアの宿』を読んだ話が紹介されていた。とても素敵な文章で、一読して感銘を受けた。この一年で読むことができて一番うれしかった文章だったと思う。

これを読んで、須賀敦子を読みたくならないほうが難しく、やがて私も『ヴェネツィアの宿』(文春文庫)をゆるりと読みはじめたのだった。表題作より。
ここにある西洋の過去にもつながらず、故国の現在にも受け入れられていない自分は、いったい、どこを目指して歩けばよいのか。ふたつの国、ふたつの言葉の谷間にはさまってもがいていたあのころは、どこを向いても厚い壁ばかりのようで、ただ、からだをちぢこませて、時の過ぎるのを待つことしかできないでいた。(「ヴェネツィアの宿」、15頁)
「読書日記」には、主に最終章「オリエント・エクスプレス」のことが書かれていて、これを読んだ学生たちの反応はよく、「全身全霊で書かれた文章は、ほぼあやまたず読み手に届くと知った」と松家さんは書いていた。この一文はずっと心に留めておきたい。そうして私も途中の何編かをすっ飛ばして「オリエント・エクスプレス」を読んでみた。有名な結末部より、例えば次のような箇所が好き。
ローマから持ってきた本を読みあきると、ベッドのわきの本棚に、ひと通りはそろっていたイギリスの古典のページをめくったり、友人たちに手紙を書いたり、はては、散歩をしていてなんとなく目のまえで停まったバスに行き先もたしかめないで乗りこみ、人気のない広場がぽつんとあるだけの終点まで行ってみたり、そして、博物館やギャラリーに出かける日もあった。一年暮らすうちに知人が増えてしまったローマとはちがって、人間関係のほとんどないロンドンにいると、内面の自分がのびのびとしているようで、それが淋しいときもあったけれど、大体としてはしずかな、満ち足りた時間をすごしていた。たえず自分というものを、周囲にむかってはっきりと定義し、それを表現しつづけなければならない大陸と違って、暗黙の了解のなかで相手の領域を犯さない、他人を他人としてほうっておいてくれる英国人の生き方は気のやすまるものだった。(「オリエント・エクスプレス」、269頁)
秋口になり、『重力の虹』強化月間に突入すると、いったん須賀敦子から離れ、どっぷりとピンチョン節につかった。11月下旬、長い虹の旅が終わると、『ヴェネツィアの宿』には直行せず、積んだままになっていた『火山のふもとで』(新潮社)を繙いた。これがまた間然する所のない傑作でびっくりした。

読みはじめてからすでに数ヶ月が経っていた『ヴェネツィアの宿』にようやく戻り、残っていた「レーニ街の家」から「アスフォデロの野をわたって」までを読んだ。どれも粒ぞろい。その中で、心に一番ズキュンと響いたのはカティアの言葉。
ゆっくり本を読んだり、人生について真剣に考える時間がほしかったので、仕事をやめてフランスに来た、と彼女はひと息に話した。初対面とは思えない率直さだった。ここに来るために、戦後すぐに勤めはじめた、アーヘンの公立中学校の先生をやめてしまったという。しばらくパリに滞在して、宗教とか、哲学とか、自分がそんなことにどうかかわるべきかを知りたい。いまここでゆっくり考えておかないと、うっかり人生がすぎてしまうようでこわくなったのよ。(「カティアが歩いた道」、209頁)
たぶん、カティアのような人は、ヨーロッパではさほど珍しくないはず。イギリスにいたときに、まだ20代の自分たちにまじって40歳ぐらいの男性が同じ学科で学んでいて、よく一緒に酒を飲んだ。他にも家庭を持っていると思われるおばさんたちが何人かいた。そういうずっと年上の人たちの生き方や学び方を見て新鮮に感じたものだ。彼ら彼女らにも「うっかり人生がすぎてしまう」という感覚があったのかどうか。

松家さんの「読書日記」から須賀敦子『ヴェネツィアの宿』へ。ピンチョンを挟んで松家さんの小説、そして最後は『ヴェネツィアの宿』で締めくくった今年の読書。そのあいだ、職場ではあれやこれやで悶々としていたのを思い出す。ただ、これら数冊の本をゆっくりと読み継ぐことだけが少しだけ歩を前に進めていく助けとなっていた。
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by anglophile | 2014-12-31 23:05 | 読書 | Comments(0)
2014年 12月 03日
本が読みたい。
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北陸のフリーペーパー『BonNo』の最新号が本の特集をしている。北陸3県にある図書館、新刊書店、ブックカフェ、古書店が紹介されていたり、おすすめの本を紹介するコラムが載っていたり。実は、そのコラムの隅っこの方で私もお気に入りの本を紹介などしております。ご笑覧くださいませ。

『BonNo』というフリーペーパーはこれまで何度か見かけたことがあったけども、ちゃんと読んだことがなかった。実のところ、フリーペーパーというもの自体にあまり注意を払ってこなかったのだけど、探せばいろいろと楽しいものがあるのだなあ。『BonNo』のバックナンバーを見ても、これまでけっこう面白そうな特集が組まれてきたようで、こまめにチェックしておくべきだったと少し後悔している。
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by anglophile | 2014-12-03 23:14 | 読書 | Comments(0)