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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

古本トラップ

2月になって気になる新刊がいろいろと出ているが全部買っていたらたちまち破産しそうなので、ここしばらくは書店に近づかないようにしている。古本だとあれこれ買ってもたかが知れているから破産などするものかと思うが、長い目で見れば、結局それらの新刊が全部買えるくらいに散財していることに愚かにも気づいていない現象を古本トラップにハマっているという。昼すぎに出かけたら古本トラップにハマってしまった。小一時間ほど古本と戯れ、チャトウィン『パタゴニア』(めるくまーる社)、ルシュディ『ムーア人の最後のため息』(河出書房新社)、滝田ゆう『昭和夢草紙』(新潮文庫)を計1290円で買った。ラシュディがルシュディなのはおいといて、『パタゴニア』は数年前に原書を買って少し読みかけたが意外に読みづらくそのままになっている。チャトウィンはここ数年復刊されたりしているが、結構いい値段で手が出ないんだな、これが。『パタゴニア』は池澤版世界文学全集にも入っているが、やはり元の単行本で持っていたい。と思ってしまうのが第二の古本トラップである。
by anglophile | 2016-02-07 20:38 | 古本 | Comments(0)