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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

本日は休日出勤なり

仕事が終わってから文圃閣へ。土曜日はなんとなく文圃閣に行きたくなる。というか、土曜日にしか行けないのだけども。ガレージ均一に少し単行本が補充されていた。ユルスナール『三島あるいは空虚のヴィジョン』(河出書房新社)と朱牟田夏雄『翻訳の常識』(八潮出版社)を各200円で。前者は文庫にもなっているが見かけたことがない。後者はちょっとした掘り出し物。朱牟田には『英文をいかに読むか』という英文解釈参考書もあり、こちらは現在でも版を重ねている。数ヶ月前に、その朱牟田に師事した行方昭夫さんの『英文精読術』というのが出た。モームの短編「赤毛」を精読するといったもの。行方さんにはあまたの英文解釈指南本があるが、密度においては今回のモーム本が一番濃いかも。今の日本の英語教育に逆行するかのようなこういう本が出版される意義は大きいと思う。
by anglophile | 2016-01-16 22:28 | 古本 | Comments(0)