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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

古本サクセション

古本サクセション_c0213681_22533087.jpgブックオフでお盆セールみたいなのがはじまったらしいのでやっぱ偵察に行きますよね。

・柴田元幸 『生半可版 英米小説演習』 (朝日文庫) ¥86
・室生犀星 『庭をつくる人』 (ウェッジ文庫) ¥368
・矢田津世子 『神楽坂/茶粥の記』 (講談社文芸文庫) ¥488
・常盤新平編訳 『ニューヨーカー・ノンフィクション』 (新書館) ¥86
・中井英夫 『月蝕領崩壊』 (立風書房) ¥86
・中井英夫 『流薔園変幻』 (立風書房) ¥86
・中井英夫 『金と泥の日々』 (大和書房) ¥160
・天沢退二郎 『闇の中のオレンジ』 (筑摩書房) ¥86
・松岡正剛 『間と世界劇場』 (春秋社) ¥200
・谷岡ヤスジ 『ヤスジのメッタメタガキ道講座』 (実業之日本社) ¥808

『生半可版 英米小説演習』は完全に見逃していた本。元版が1998年、この文庫が2年前の2013年発行。一種のブックガイドで、原文の一節を引用し、それに試訳をあて、そのあとに解説がつづくというスタイル。2007年から『English Journal』(アルク)に連載されている「英米小説最前線」の前身にあたる本といえる。「英米小説最前線」もぜひ単行本化されてほしいなあ。ちなみに、文庫版には大橋健三郎の「解説」が付されていて興味深い。『ニューヨーカー・ノンフィクション』は常盤新平ならではの本。これは旺文社文庫にも入っていたようだ。常盤新平の旺文社文庫は4冊所持しているが、それは持っていない。そのうち手に入れたいな。アマゾンでは安価で手に入るけど、実際に目にする機会をこそ待ちたい。中井英夫と天沢退二郎の本はブックオフの棚において異彩を放っていた。108円だった単行本はいまやほとんど200円化しているのに、なぜか4冊のうち3冊が108円だった。ラッキー度75%。最後の谷岡ヤスジの本はあんまり見かけないので買っておく。『天才の証明』はときどき見かけるのだけど。

いろいろと買えて楽しかった。あさっての日曜日に久しぶりに参加する金沢一箱古本市へのいい助走になった。売るほうの、というよりも買うほうの?
by anglophile | 2015-08-14 22:32 | 古本県外遠征 | Comments(0)