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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

汗だく本棚整理

『村上さんのところ』(新潮社)を読んでいたら、生きることが辛くなったという29歳の女性に村上さんが「あなたにとって身体を動かすことは、呼吸するのと同じくらい必要なことです。運動が嫌いなら、部屋の片付けだって、アイロンがけだって、お風呂の掃除だって、なんだってかまいません。集中して身体を動かしなさい」(70頁)とアドバイスしていたので、これに多少影響されもして、数日前から本の整理をはじめた。半年ほど前から何度目かの本棚パンク状態がつづいていて、いよいよどうにもならなくなってきていたところだった。生きることが辛くなくもない今日この頃だし、いいタイミングである。汗が噴き出る。たしかに「自分の身体と対話し」ている感じ。ブラボー!

処分する本を70冊ほどブックオフに持って行く。査定してもらう間、本を見る。ちょっと前まで半額棚にあった文庫が108円棚に何冊か見つかった。ちゃんとそういうふうに回してくれているところは優良店といえるだろう。

・EDI編 『少々自慢 この一冊』 (EDI) ¥108
・都筑道夫 『七十五羽の烏』 (光文社文庫) ¥108
・ロアルド・ダール 『キス・キス』 (早川書房) ¥108
・津原泰水 『ピカルディの薔薇』 (ちくま文庫) ¥108
・山田風太郎 『戦中派虫けら日記』 (ちくま文庫) ¥350
・マーガレット・ミラー 『悪意の糸』 (創元推理文庫) ¥108
・原田泰治 『ふるさとの詩 原田泰治の世界』 (朝日文庫) ¥108
・皆川博子 『開かせていただき光栄です』 (ハヤカワ文庫) ¥108
・高山宏 『近代文化史入門 超英文学講義』 (講談社学術文庫) ¥250

査定終了のアナウンスがあり、レジに行く。査定額は予想をかなり上回っていたのでちょっとびっくりした。ブックオフに売るのはアリだな。また来よう。
by anglophile | 2015-07-28 22:59 | 古本 | Comments(0)