2015年 06月 18日
余白への書き込み
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6月前半戦。買った古本のジャンルは色とりどり。小さい本たちは100~200円で購入。『買厄人九頭竜』は原作が石ノ森章太郎。おもしろくないわけがない。でもやっぱり顔はゴルゴになるのだな。『グアヴァ園は大騒ぎ』はキラン・デサイのデビュー作。とりあえずチェックしておきたい。『疒の歌』のタイトルを見て妻は爆笑していた。なにがそんなにおかしいのか。けっこういいタイトルだと思う。左の2冊は定価の半額で手に入った。『情報の歴史』は大変ユニークな本。あらゆることが詰め込まれたカラー刷りの年表が延々と続く。『考える人』は4月の発売時から買おうかどうか迷っていたもので、書店でも一度立ち読みした。そのときには読んでいなかった山本貴光と吉川浩満の対談「本の使い方」がおもしろかった。この中に「余白への書き込み」についての話があり、有名人や偉人たちの手沢本の写真が何枚か紹介されている。キューブリックのスティーヴン・キング『シャイニング』への書き込み、モンテーニュの自著『エセー』への書き込み、漱石の『ハムレット』への書き込みなど。で、その中に以前から見るたびにうっとりとしていた一枚が載っていた。下の写真である。
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いつだったかネットサーフィン中にこの写真と遭遇し、目が釘付けになった。誰のだろうと思って見ると、なんとソンタグの『フィネガンズ・ウェイク』への書き込みだとあった。「スーザン、やっぱあんたはすげえよ」と感動し、その後デスクトップの背景にこの写真を置いたりして、仕事に倦んだときなどに見ていたのだった。が、今回の『考える人』に載っている同じ写真の下には「ダニス・ローズによるジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』への書き込み」とあってアレレレレ。どうやらこっちのほうが正しいようだ。「ダニス・ローズって誰だよ」と思わず横にいた妻に叫んでしまうが、無論、スルーされた。山本氏によると、ダニス・ローズはジョイスの研究者だった人物らしい。ま、そりゃそうだよな。でもずっと幻想に浸っていたかった。
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by anglophile | 2015-06-18 18:43 | 古本 | Comments(0)


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