2015年 06月 01日
先週の古本を振り返る
c0213681_21211537.jpgぱっとしないまま月末となってしまった5月の古本修行。そのまま終わるのもアレだったので、先週1週間は積極的に攻めてみた。写真はその収穫の一部である。

<5月25日(月)>
最近気づいたのが、野々市ブックオフの本の一部に200円の値札シールが貼られるようになったこと。それほど多くはないが、単行本半額棚の方に何冊か見つかった。今のところ108円棚の方には変化はないが、今後108円が200円になっていくのかどうか。この日買ったのは、『アントニイ・バージェス選集② 時計じかけのオレンジ』、『同⑦-1 エンダビー氏の内側』、『同⑧ MF』(早川書房)の3冊(各200円)。持っているような気がしたが、こんなマイナーな外国文学本がブックオフにあったということに感動してついつい。

<5月27日(水)>
棚にほとんど変化なし。かろうじて、半額棚から下りてきたらしいJ.M.クッツェー『マイケル・K』(ちくま文庫)を拾う。これは先月岩波文庫で復刊されてます。原書も持ってるけどまだ読んでない作品。

<5月30日(土)>
心を解き放つため、思い切って南方遠征を試みる。まず小松のブックオフで単行本350円セールを漁る。せどらーの方々の漁り方がものすごくて度肝を抜かれた。ある人などはおそらく前日に棚の様子を写メっておいたのだろう、それをプリントアウトしたものを持ってきて、それを見ながら高く売れそうな本を抜いている。荒技にもほどがあるが、あまりにも堂々としており、開いた口がふさがらなかった。口を開けながら自分が買ったのは、アレクサンドル・グリーン『消えた太陽』(国書刊行会)、アン・ファディマン『本の愉しみ、書棚の悩み』(草思社)、皆川博子『皆川博子作品精華 伝奇時代小説編』(白泉社)、阿部和重/伊坂幸太郎『キャプテンサンダーボルト』(文藝春秋)各350円の4冊。『キャプテンサンダーボルト』は阿部和重と伊坂幸太郎の合作小説。私が阿部の、妻が伊坂のファンなので、刊行当初より購入機会をうかがっていた。ついに入手!

小松からさらに南下して福井まで羽根をのばしてみた。数店まわったが、全体的にはいまいちだった。ただ、唯一ある店舗でなつかしい顔した一昔前の文庫をたくさん発見できたのがとても楽しかった。ここで買ったのが、上の写真にあるようなもの。モラヴィア『海辺のあいびき モラヴィア短篇集1』、山口瞳『世相講談(上)(下)』、殿山泰司『JAMJAM日記』、庄野英二『メルヘン諸島』(角川文庫)、小松左京『さらば幽霊 自選短編集』、P・セルー『鉄道大バザール(上)』(講談社文庫)、常盤新平『フランス風にさようなら』(旺文社文庫)、深沢七郎『流浪の手記』(徳間文庫)、サリンジャー『フラニーとズーイ』、アップダイク『カップルズ(下)』、ラッセル・ブラッドン『ウィンブルドン』(新潮文庫)、ウィル・ハリス『殺人詩篇』(ハヤカワ文庫)、東雅夫編『少女怪談』(学研M文庫)、『アイデア No.310 大特集:日本のタイポグラフィ 1995-2005』(2005年5月号、誠文堂新光社)などすべて108円。上巻とか下巻しかないのがあいかわらず謎である。

帰ってきてから、間髪入れず『キャプテンサンダーボルト』を読みはじめた。積んでおくと、先に読まれて結末などを言われてしまいそうなので。ちなみに、伊坂は読んだことがないが、冒頭部分は確実に阿部の文体である。

<5月31日(日)>
野々市のブックマーケットに行ってみると、閉店セールをやっていた。ついにここも閉店か。たしかにブックオフの一人勝ち状態ではある。本がすべて半額だったが、先週から始まっていたようで、棚にはだいぶ隙間が見られた。かろうじて比較的新しい文庫を手に入れられた。須賀敦子『塩一トンの読書』(河出文庫)¥150、土屋耕一『土屋耕一のガラクタ箱』(ちくま文庫)¥200、ヘレン・マクロイ『歌うダイアモンド』(創元推理文庫)¥300の3冊。
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by anglophile | 2015-06-01 18:20 | 古本県外遠征 | Comments(4)
Commented by sayo at 2015-06-01 20:25 x
はじめまして。読書傾向が似ているのでいつも楽しませていただいています。でも、時々思うことがあるのです。ブックオフなどで古本市のための本を購入される万歩計さんとせどりさんの間にある違いってなんなのかなって。万歩計さんが購入しなければ安い値段でその本を買える方もいらっしゃるのでは?なんて。ごめんなさい。
Commented by anglophile at 2015-06-02 17:30
sayoさん、はじめまして。貴重なコメントありがとうございます。いろいろと考える契機をいただきました。

ブックオフなどで見かける「せどりさん」たちが、108円の本をネットで高く売ったりすることに私は特に違和感は持っていません。実際、私自身も一箱古本市で本を売ったりしていますから。その点ではあまり差はないでしょう。ただ、上で目撃したような「荒技」はちょっとないかなあと思います。あまりにもあからさまなのは自分の性格には合いませんね。また、本の扱いが明らかに雑な人たちがいて、そういうのもダメですね。きれいごとかもしれませんが、実際そう思ってしまうのは事実です。
Commented by でっぱウサギの本 at 2015-06-06 11:10 x
コメントはひさびさです。キャプテンサンダーボルト気になります。私もブックマーケット利用しました。読書怪人ばりに買い込んでしまい、そろそろ本気で収納に困ってきましたよ。
先週東雅夫さんが近代文学館に来られてたそうですね(京極夏彦さんらと)。最近結構要人が来沢しているみたいで、ミーハー心が刺激されますよ。ではまた。
Commented by anglophile at 2015-06-06 13:24
でっぱさん、どうもです。キャプテンサンダーボルト早速読みました。なかなか面白くて、寝不足になりそうでした。オススメします。最近あまり行ってませんでしたが、ブクマがなくなるのは寂しいかぎりです。ではでは。


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