2015年 03月 22日
大阪の古本祭り
昨日の土曜日は半強制的に命じられた出張で大阪に行ってきた。あまり気乗りのしない出張内容だったけれど、行ったら行ったでそれなりに勉強させていただきました。で、日帰りのため時間があまりなかったが、せっかくでございますから、ちょこっと古本など買いたくなるわけで、あらかじめ情報を入手しておいた「弁天町ORC200 古本祭り」というのに足を運んでみた。久しぶりにけっこうな量の古本に囲まれて戸惑ってしまった。日ごろブックオフの整然とした、しかし単調な本棚に甘やかされている眼には少々毒気がつよかった。最初に見て回った棚には歴史ものの本が多く、買えそうな本がないなあと残念な気持ちになっていたが、後半見て回った棚にはけっこういい文庫があって結局いっぱい買ってしまった。

c0213681_23545921.jpg・鏑木清方 『こしかたの記』 (中公文庫)
・中村真一郎 『頼山陽とその時代(上)(中)(下)』 (同上)
・田中純一郎 『日本映画発達史 全5巻』 (同上)
・高城高 『高城高全集① 墓標なき墓場』 (創元推理文庫)
・高城高 『高城高全集② 凍った太陽』 (同上)
・高城高 『高城高全集③ 暗い海 深い霧』 (同上)
・高城高 『高城高全集④ 風の岬』 (同上)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集① ヴィーナスのえくぼ』 (現代教養文庫)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集② やさしい男にご用心』 (同上)
・田中小実昌 『田中小実昌作品集③ いろはにぽえむ』 (同上)
・田中小実昌 『コミさんの二日酔いノート』 (旺文社文庫)
・常盤新平編訳 『フランス風にさようなら ニューヨーカー短篇集』 (同上)
・アイリス・マードック 『魅惑者から逃れて』 (集英社文庫)

単行本を買えないところが私らしい。どうしてもお手頃な文庫の方に手が伸びてしまうのだ。とはいえ、これらのなかには古本的に1冊500円以上の値段が付いていてもおかしくないものもあって、それらをほぼ300円ぐらいで買うことができたのはいい収穫だった。『頼山陽とその時代』は中公文庫ではなかなか見かけない本。読むかどうかわからないが、3冊800円は安いだろう。即決。『日本映画発達史』にいたっては、1か所だけ線引きがあるものの、5冊で1000円にはびっくり。ありがたく買わせていただく。古本というにはまだ新しい『高城高全集』は半額で手に入れられればと思っていたので、4冊1500円ならオッケー。田中小実昌の文庫本も1冊300円なら買っておく。最後の『魅惑者から逃れて』は文庫で探していたもの。この小説は何よりもタイトルに魅かれている。原題のThe Flight from the Enchanter もいい。単行本で出版されたときは「魔術師から逃れて」というタイトルだったが、文庫化の際に改題されたらしい。堀江敏幸の『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)にこの作品の紹介があって、それを最近読んだのだった。「マードックの小説を次から次に読んでいた」というのには恐れ入った。

2時間半ほどの話を聞くだけという出張だったのに、帰りのリュックは重かった。
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by anglophile | 2015-03-22 23:18 | 古本県外遠征 | Comments(0)


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