2015年 01月 25日
雨上りの潦
c0213681_1543123.jpg4日前に読みはじめた瀧井孝作「松島秋色」はわずか40ページの短編なのに、内容が地味すぎて、いやシブすぎて、まだ12ページしか読めていない。己の遅読ぶりに落胆しながらも、ある素敵な言葉に出会えたことを喜んでいる。松島を訪れた瀧井は、途中、旅の目当てのひとつだった塩竈神社を訪れようとするが、時雨が止んだのちの描写に、「道路は、雨上りの潦、ぬかるみも見え、歩きにくかったが、~」(『現代短編名作選③』、328頁)というのがあった。「潦」という言葉。「にわたずみ」と読む。いいですねえ。枕詞にもなっているとか。さすが瀧井孝作、といったところでしょうか。宝物を手に入れたような幸福感に満たされると、ブックオフにでも行ってみようかという気持ちになりますね。ならない?

・バーニー・ホスキンズ 『流れ者のブルース ザ・バンド』 (大栄出版)
・レイ・ブラッドベリ 『黒いカーニバル』 (ハヤカワ文庫)
・ブルース・スターリング 『スキズマトリックス』 (同上)
・アーサー・マッケン 『夢の丘』 (創元推理文庫)
・マーガレット・ミラー 『マーメイド』 (同上)

ザ・バンドの評伝が手に入ったのがうれしい。半額シールの上に108円シールが貼ってあったから、最近まで半額棚にあったのだろうか。棚をよく見ていなかったなあ。この本なら半額でも買っていただろう。ちょっとずつ読んでいきたい。マッケンの『夢の丘』には「紙魚の手帖」という折り込み小冊子が挟まっていた。得した気分。こういうのはまとめて読んでみたいなあ。きっと集めている人もいるのだと思う。
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by anglophile | 2015-01-25 22:43 | 古本 | Comments(4)
Commented by 石海月 at 2015-02-28 23:06 x
The BAND本が¥108 !? スゴい!
この本, 友人から貰い 読了後, マケプレで売ったという阿漕な私です (笑)。でも¥108なら, また買いますね^^。
Commented by anglophile at 2015-03-01 14:18
ちょろちょろっと読みましたが、メンバーの生い立ちなどがわかって興味深いですね。スカパーの音楽専門番組などでもときどき特集があるのでできるだけ見るようにしています。ところで、先日のグラミーでのディランのロングスピーチを見逃したのですが、あとで原稿を読んで感動しました!
Commented by 石海月 at 2015-03-03 20:16 x
グラミーでのディランのスピーチ, 全く知りませんでした。全文載ってる所を見つけ読みました。ありがとうございました!まっすぐに自分を語るディランの姿が一ファンとしてこのうえなく嬉しいです。
Commented by anglophile at 2015-03-05 19:48
先日からYouTubeでスピーチの映像が上がっていないか見ているんですが、どうもなさそうです。あわせて、このときに他のミュージシャンがディランのカバーをいろいろ演奏していたようです。全部みたいですねえ。


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