2014年 04月 24日
第29回金沢一箱古本市@よこっちょ
パーフェクトな降水確率に落ちついた日曜日、「一箱古本市@源法院」改め「金沢一箱古本市@よこっちょ」に参加してきた。1年半ぶりの出店に、むかし感じた高揚感が沸々とよみがえってきて、朝早くに目が覚めてしまった。家を出る際に、大小1つずつのスーツケースをガラガラ転がして車に詰め込んでいるところを近所の人に見られたが、きっと旅行にでも出かけるのだと思われたことだろう。今回から本を入れる「箱」を各自で用意しなければならなくなったので、スーツケースを持っていってそのまま箱として使うというのがベストなはず。

開催場所は旧横安江町商店街の金澤表参道なかほどにある広場に移った。金澤表参道はときどき「ぽっけまーと」が開かれてもいるけっこう人通りの多い場所。大通りに面した入り口近くには近八書房もあったりする。この日は古物市や屋台も出ていてかなり賑わっていた。近くには複数のコインパーキングがあって、源法院のときより搬入も楽になった。1日700円という安さもありがたい。5年目を迎えるにあたり、実行委員の方々は改善のためにいろいろと試行錯誤されたはずで、本当に気持ちのよい一日をすごさせていただきました。感謝申し上げます。

今回はこれまでで最多の23箱が集まった。受付で隊長のあうん堂さんと軽い古本スパーリングを済ませたあと、オヨヨさん制作のあみだくじによって出店場所が決まり、いざ準備にかかる。いつもの木箱がないので、どういう配置にすればいいのか迷う。あれやこれや試しているうちに開始時間になった。スマホのカメラが起動しないのはなぜだ。写真は撮れずじまい。開始早々に同業組合の師匠がいらっしゃり、久闊を叙する。この春、師匠は別の職場に異動され、古本の話ができる相手がいなくなったのがさみしい。来週の富山の古本市のことも話しておいたが、はたして富山まで来て下さるだろうか。奥様の方に本を買っていただいた。

一箱古本市では売るだけでなく、買うのも楽しみのひとつ。今回センセーショナルだったのが、国書刊行会を中心としたものすごいラインナップをひっさげて登場された小澤征爾風の長髪紳士。70~80年代に刊行された怪奇幻想系の本が惜しげもなく並べられ、それらがすべて1冊300円という破格の安値だった。みなさん大興奮。「ドラキュラ叢書」とか「アーカムハウス叢書」など、初めて見る叢書類に頭がクラクラ。これは何か買っておいたほうがいいと思い、『アンソロジー 恐怖と幻想 全3巻』(月刊ペン社)¥900を買うことにした。そのあと、上関さんが残りの30冊ほどを一括購入され、みなさんまたまた大興奮。紳士はそのあとしばらくしてから、売れ残ったスプラッター系DVDをNYANCAFEさんに託して帰られたのでした。なんてフリーダムな人なのだろう。

売上はまずまずであったか。けっこう強気の値付けで臨んでみたが、そこそこ買っていただきました。

・色川武大 『ばれてもともと』 (文藝春秋)
・『陶芸の世界 河井寛次郎』 (世界文化社)
・梶山季之 『せどり男爵数奇譚』 (ちくま文庫)
・松浦弥太郎 『日々の100』 (青山出版社)
・武田花 『犬の足あと猫のひげ』 (中公文庫)
・藤原新也 『メメント・モリ』 (三五館)
・小沼丹 『村のエトランゼ』 (講談社文芸文庫)
・都築響一 『ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 東日本編』 (ちくま文庫)
・内田百閒 『一病息災』 (中公文庫)
・近代ナリコ 『インテリア・オブ・ミー』 (パルコ)
・近代ナリコ 『京おんな モダン・ストーリーズ』 (PHP研究所)
・茨木のり子 『落ちこぼれ』 (理論社)
・『NHK美の壺 切手』 (日本放送出版協会)
・井伏鱒二 『文士の風貌』 (福武書店)
・三木成夫 『内臓とこころ』 (河出文庫)
・小澤征爾/村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 (新潮社)
・角川書店編集部編 『君らの魂を悪魔に売りつけよ 新青年傑作選』 (角川文庫)
・クラフト・エヴィング商會 『ないものあります』 (ちくま文庫)
・G・ガルシア=マルケス 『エレンディラ』 (ちくま文庫)
・野矢茂樹 『哲学・航海日誌Ⅰ・Ⅱ』 (中公文庫)
・野呂邦暢 『草のつるぎ/一滴の夏』 (講談社文芸文庫)
・藤子・F・不二雄 『ドラえもん巻頭まんが作品集 上巻』 (小学館)
・澁澤龍彦訳 『ホラー・ドラコニア少女小説集成【壱】 ジェローム神父』 (平凡社)
・澁澤龍彦訳 『ホラー・ドラコニア少女小説集成【弐】 菊燈台』 (平凡社)
・蓮實重彦 『映画狂人、神出鬼没』 (河出書房新社)
・真鍋博 『歩行文明』 (中公文庫)
・『芸術新潮 2010年2月号 特集・小村雪岱を知っていますか?』 (新潮社)
・行方昭夫編 『モーム語録』 (岩波現代文庫)

週末は引き続き「BOOK DAY 富山」に出店します。盛りだくさんなようなので楽しみ。どうぞよろしくお願いします。
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by anglophile | 2014-04-24 04:59 | 一箱古本市 | Comments(0)


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