2013年 12月 19日
ラブロの古本市
先週から今週にかけてラブロで古本市が行われていた。2回ほど足を運んだので、以下そのときのことをメモしておく。

<12月11日(水)>
c0213681_085573.jpg今日からラブロで古本市が始まっている。北陸3県から10店舗以上が集まるらしいので気合いが入ります。昼から休みを取って早速かけつける。会場は2階のスペースで、3階に移動した古本コーナーとは別である。初日ということもあってか、お客さんもすでにちらほら。各古書店のご主人とおぼしき方々とスーツにネクタイ姿の大和の店員の方々もそこかしこに。こういうシチュエーションは見張られている感じがするので緊張感あり。本の量は全体的には思ったほど多くはなく、本の種類も伝統芸能系の本など関心の埒外にあるものが多いのでなかなか食指が動かない。加能屋さんのワゴンに期待していたが、歴史物が中心ではどうにもならない。そんな感じで奥の方に移動していくと、文圃閣コーナーがあって、何やら雑多な感じに期待がふくらむ。スペースもかなり広くとってあり、あらゆるジャンルが詰め込まれたカオスな状況。何が出てきてもおかしくない!? 古本市はこうでなくっちゃ!と興奮しながらよく見ていくと、もともと文圃閣の店内に置かれていた本が数多く並んでいることに気づいた。ただし、在庫一掃セールのような感じなので、半額くらいに値下げされた本が多く、とても買いやすくなっていた。じっくり選んで、『IN・POCKET 2008年2月号』(講談社)¥80、内田魯庵『魯庵の明治』(講談社文芸文庫)¥210、小島政二郎『場末風流』(旺文社文庫)¥315、千野栄一『ビールと古本のプラハ』(白水uブックス)¥210、司修『本の魔法』(白水社)¥520などを買った。『IN・POCKET』は特集が「講談社文芸文庫の二十年」というもので、文芸文庫を追いかけている者にとっては、まあ持っていていい本だろう。『魯庵の明治』には残念ながら線引き多数ありも、読めればいいので気にしない。司修の本も半額の半額くらいになっていたのでありがたく買うことにした。手ぶらで帰ることだけは避けたいと思っていたので、文圃閣に救われた感じ。逆に、文圃閣以外のコーナーでは買えなかったのが残念であった。

c0213681_0282798.jpg<12月15日(日)>
補充を少しだけ期待して、ラブロの古本市にもう一度足を運んでみることにする。が、どうやら補充されたような形跡は見られない。しかたがないので、再度文圃閣コーナーを漁ることにする。と、数日前にこの古本市のことをご案内申し上げておいた職場の師匠が一足先にいらっしゃっているのを発見。挨拶をすると、「手が真っ黒になりそうだ」とうれしそうに文圃閣コーナーの棚を見ておられた。私もさっそく見逃した本はないかと再チェック。棚にはだいぶ隙間ができていたが、やはり補充はされていないようだった。それでも中井英夫『地下鉄の与太者たち』(白水社)¥750、吉田秀和『セザンヌ物語Ⅰ・Ⅱ』(中央公論社)¥420、吉田秀和『セザンヌは何を描いたか』(白水社)¥210があらたにアンテナにひっかかった。見逃していた本なのだと思う。買いやすい値段に再度感激。このあと、他のコーナーも一応は見て回る。補充されるほどには本がまわっていないようなので、残念ながら見るべきものは少ない。が、近八書房コーナーを流していたら、分厚い函入りの本がふと目に入ってきた。『宮崎孝政全詩集』という詩集で、亀鳴屋さんが最初に出された本(1999年発行)だった。HPで見たことがあり、たしか「非売品」と書かれていたはずだが、「非売品」なのになぜその案内がHPに載っているのかは私のような素人にはよくわからなかった。でも「非売品」という言葉は魔法のように古本者の心をつかむ。函から本を取り出し、奥付を見ると「私家版」と書かれていた。ゆえに「非売品」ということなのだろう。亀鳴屋さんによる素敵な跋文には、この詩集の出版に至る経緯などが書かれている。当然のことながら、こちらはこの詩集がどれほどのものなのかを判断する尺度を持ち合わせていないので、裏見返しに貼られた値札にある値段が高いのか安いのかも分からない。しかし1ついえるだろうことは、これはそうお目にかかれる本ではないということ。なにせ「非売品」なのだから。よって完全に分不相応なのはわかっているが、買わせていただくことにした。帰りに、ラブロ1階の珈琲屋で師匠を誘って珈琲を飲んだ。職場の愚痴を聞いてもらって少し気が晴れた。明日は忘年会だが、なんだかあまり行く気がしない。
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by anglophile | 2013-12-19 23:35 | 古本 | Comments(0)


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