2013年 09月 29日
9月が過ぎていく
<9/14>
加能屋書店に寄ると、100円均一ワゴンに一昔前の創元推理文庫が大量に並んでいた。これらはひと月以上前まで店の隅の方に積み上げられており、まだ値付けされていなかったのを目撃していた。結局100円で放出ということになったようだ。待った甲斐がありました。絶版久しいアンソロジーがいろいろとあり、興味に任せて、その中からジュディス・メリル編『年刊SF傑作選1~5』ジュディス・メリル編『SFベスト・オヴ・ザ・ベスト 上下』ベリャーエフ他『ロシア・ソビエトSF傑作集 下』オットー・ペンズラー『魔術ミステリ傑作選』を買う。傑作選は全7巻のうちの5冊。あと、レジ前の文庫棚にあった田村俊子『木乃伊の口紅/破壊する前』(講談社文芸文庫)もあわせて購入する。合計1100円。

<9/16>
小雨の降る朝。道路の真ん中にカタツムリがいて、車に轢かれるといけないので脇によけてやった。野呂邦暢『野呂邦暢小説集成2 日が沈むのを』(文遊社)が出たらしいので、ビーンズに買いに行く。第1巻よりもボリュームアップしている。装幀の色調は緑がかった水色。美しい。帰りに、BO北町店に寄り、手塚眞『夢みるサイコ』(新書館)四方田犬彦『叙事詩の権能』(哲学書房)を105円棚で。帰ってきてから、『野呂邦暢小説集成2』の最初の2編を読む。

<9/18>
忘れた頃に思い出しては、ときどきイギリスの季刊文芸誌 GRANTA のHPをのぞいている。最新号の特集は「旅」。村上春樹のエッセイ「神戸まで歩く」('A Walk to Kobe')が翻訳されている。最初の部分がHP上にアップされていたので読んでみた。すーっと英語が頭の中に入ってくる感じがいい。残りも読んでみたくなり、アマゾンで注文しようかとも思ったが、数週間かかるようなのでどうしようかと迷う。またHPにもどって、ページ下の説明書きを目を凝らして見てみたら、なんと全編無料でアップされていたのだった。さっそく続きを読む。なんというサービス精神! アマゾンで注文しなくてよかった。いや、むしろこの雑誌はけっこういい特集を組むので、ほんとは定期購読すべきなのかも。

<9/24>
思うところあって、退勤後、BO諸江店へ。「思うところ」については解決しなかったが、かわりにいい本が買えた。単行本通常棚にM・プイグ『リタ・ヘイワースの背信』(国書刊行会)1450円があった。去年出た新装版。それから105円文庫棚で三島由紀夫『黒蜥蜴』(学研M文庫)『三島由紀夫文学論集Ⅰ』(講談社文芸文庫)『三島由紀夫文学論集Ⅲ』(同)を手に入れる。これら3冊はしばらく前まで半額棚にあったように記憶しているが、105円棚に落ちてきたのだろう。運がよかった。

<9/25>
久しぶりに金澤20世紀書房へ。と思ったら定休日だった。すでにスイッチが入ってしまっているので、かわりに野々市のBOへ。漫画105円コーナーで山上たつひこ『玉鹿市役所 ええじゃない課②~⑥』(秋田書店)を見つける。1巻目がないのがもどかしい。小学生のころに『ドカベン』を愛読していたので、この時代のチャンピオンコミックスには強い愛着を感じている。

<9/26>
森開社に予約注文していた詩集が届く。『左川ちか全詩集』(100部限定折本仕立)と『千田光全詩集』(100部限定)の2冊。前者は3年前に出た普及版を購入済みだが、新資料やヴァリアントが加わった今回のものも思い切って購入した。こういうのは値段どうこうではなくて、手元に置いておきたいという気持ちの強さが大事。後者の装幀も文句のつけようがないほどすばらしい。「ミランダ紙」という言葉をはじめて知った。詩は素人だが、左川ちかの詩篇には強い魅力を感じる。小樽文学館ではじまっている「左川ちか展」にも行きたいが、さすがにその余裕はちょっとなさそう。ちなみに、職場に小樽出身の方がいて、小樽までの行き方や経費について教えてもらったが、やはりどう考えても小樽は遠いということがわかった。遠くから見守るだけ。

<9/27>
今度こそ、久しぶりに金澤20世紀書房へ。ブログを遡ってみたら2月以来。玄関にご主人がいらっしゃり、ご挨拶申し上げる。店内には松井秀喜のレアグッズが展示されていた。少しお話してから本を見せてもらう。やはり漫画が充実していて、珍しいコミックなどを手に取りそのたたずまいを目に焼き付ける。いろいろと迷った本もあったけど、結局、均一コーナーから太宰治『文豪ミステリ傑作選 太宰治集』(河出文庫)田山花袋『東京近郊 一日の行楽』(現代教養文庫)各100円を買うことにした。

<9/29>
数週間前に回覧板で、「ブックECO金沢 まちなかフェスティバル2013」が開かれるのを知った。今日はその日で、楽しみにしていた。昨年は10月開催だったが、今年は9月開催。秋晴れの中、10時頃に柿の木畠にあるうつのみや書店へ行く。会場では市内の古本屋さんが準備をされており、オヨヨさんもいらっしゃった。さてさて今年はどうでしょう。本の量は昨年と同じくらい。少なくもなく、多くもなく、ちょうどいい感じ。じっくり見て回って、森銑三『偉人暦 続編 (上)(下)』(中公文庫)山田修爾『ザ・ベストテン』(新潮文庫)メルヴィル『世界の名作・30 白鯨』(集英社)松下竜一『砦に拠る』(筑摩書房)伊井直行『さして重要でない一日』(講談社)レイチェル・カーソン『海辺 生命のふるさと』(平河出版社)池澤夏樹編『21世紀文学の創造9 ことばのたくらみ 実作集』(岩波書店)を得た。『白鯨』は珍しいかもしれない新書版。『砦に拠る』の単行本も嬉しい収穫。そして次に向かうは一箱古本市@源法院。去年と同じコースだ。源法院に行くと、お客さんで賑わっていた。出店者はフルエントリーの17名。出品本もみなさん様々で、見ていて楽しかった。内堀弘『古本の時間』(晶文社)をさっそく出品されている方もいてびっくり。今回のお目当ては、あうん堂さんがおそらく持ってこられるだろうと予想していた広瀬洋一『西荻窪の古本屋さん 音羽館の日々と仕事』(本の雑誌社)。予想通り、あうん堂さんの箱に数冊置かれていた。早く買わないと売り切れになりそうな勢いだったので1冊確保する。その後みなさんとしばし立ち話。今後の楽しみな話も聞けてよかった。来月は今年最後なのでなんとか出店したいものだ。と、今年は毎回そんなことを言ってきた気がする。
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by anglophile | 2013-09-29 22:51 | 一箱古本市 | Comments(0)


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