2013年 04月 01日
三月も 古本買って 過ぎていく
<3月30日(土)>
妻と息子が中国地方に小旅行に出かけるため、早朝金沢駅まで2人を車で送る。ほんとは私も古本目的でそれに同行したかったのだけど、今晩は職場の送別会があって私は「送られる方」だから欠席することはできず、やむなく金沢に残ることとなった。しかしそのおかげでこの土日に行われる金沢での古本イベントに顔を出せることになった。まずは本日14時から山本善行さんのトークイベントがあり、明日は山本さんも出店する一箱古本市@源法院がはじまる。一古本ファンとして、一箱古本市実行委員の方々のご尽力に感謝致します。

金沢駅から家に戻ってくるとまだ7時半。眠いので睡眠のつづき。10時頃に目が覚めて、まだ14時のトークイベントまでは時間があるので、野々市のブックオフに行ってみることにした。今日は久しぶりに「文庫2冊で500円&単行本2冊で1200円セール」をやっていた。文庫の方は、岡崎武志『女子の古本屋』(ちくま文庫)中島みゆき『中島みゆき最新歌集 1987-2003』(朝日文庫)の2冊を選ぶ。後者のまえがき「言葉と孤独」は必読かも。単行本の方は、岸本佐知子『なんらかの事情』(筑摩書房)サンティアーゴ・パハーレス『キャンバス』(ヴィレッジブックス)をとりあえず買っておく。前者はすでに新刊書店で半分ほど立ち読み済み。パハーレスはずっと前の一箱古本市で『螺旋』を購入済みだが例によっていまだ積ん読中。

さて、ほどよく時間をつぶせたので、いったん家に戻ってから、香林坊へは自転車で行くことにした。風はちょっと冷たかったが、空は晴れていてサイクリング日和。会場となる四高記念館にはちょっと早めに到着した。個人的に、今日というタイミングで四高の建物に入るのは感慨深かった。建物脇の入り口から入っていくと、せせらぎさんがいらっしゃった。今日のトークイベントは定員30名となっていて予約が要るのかどうなのか心配だったが、その必要はないということだったので一安心。会場に入り、NYANCAFEご夫妻やあうん堂さんにご挨拶申し上げる。受付を済ませてから、正面席にいらっしゃった山本さんにもご挨拶。金沢でお会いできて感激しました。

このあと、開始までまだちょっと時間があったので、受付デスクで販売されていた山本さんの著書の中からまだ買っていなかった『故郷の本箱 上林曉傑作随筆集』(夏葉社)を購入。あとでサインを入れてもらおう。
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会場がほぼ満員になってきたところで、予定通り14時からトークショーがスタート。司会の女性のナビゲーションで、前半は山本さんの高校時代の話、そして古本の魅力に取りつかれるようになるまでの話、後半は善行堂開業前後の話が中心となった。たこやき屋のことなどユーモアをまじえた話にときおり笑いがおこった。興味の範囲が広いと買える古本の範囲も広がるというのもたしかにそうだよなあ、と深く共感しながら山本さんの話を拝聴した。買えないと寂しいけど、買えたら買えたでその分だけ本の量が増えるのでそれもまた困りもの。古本の世界にハマるというのは、その両端を行ったり来たりしながらその振れ幅を楽しむことなのかもしれない。
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今朝金沢に来られてから、トークイベントの前にさっそく近八書房に行って来られたそうだ。一番最後に、そこで買われた古本を抽選で来場者にプレゼントされた。私はひそかに『露伴翁座談』(角川文庫)を狙っていたのだが残念ながら抽選にもれてしまいました。
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あっというまの90分だった。トークが終わってから、受付で買った『故郷の本箱』にサインしてもらった。楽しい時間をどうもありがとうございました。

さて、時間を見るとまだ16時。ここで、トークの終わった山本さんのこのあとの行動パターンをイメージしてみる。おそらくこのあとも市内の古本屋をまわられるにちがいない。ならば、私もこのまま帰るわけにはいかない。送別会は19時からなので、まだ少し時間の余裕がある。できれば久しぶりにせせらぎさんに行きたいところだが、帰る方向とは逆。で、しばらく訪れていない明治堂書店のことを思い出したので寄ってみることにした。こんなときでもないと寄れないし、帰り道に位置していなくもないからね。店の前に行くと、店内には灯りがついているが、入り口のスライドドアには鍵がかかっている。「ご用の方は右にあるブザーを鳴らして下さい」みたいな紙の札がぶら下がっていたので鳴らしてみたら、高齢の店主が現れて、丁寧に中に入れて下すった。店内には古本が積み上げられている。時間をかけて見たいが、体調がよろしくないと洩らすご主人に気が引けて、ささーっと短時間で見ることにした。単行本の山から真鍋博『ティータイム七五話』(毎日新聞社)¥600を、文庫本棚からジョウ・スミス『ポップ・ヴォイス スーパースター163人の証言』(新潮文庫)¥400の発掘に成功。古本心おおいに満たされ、心おきなく送別会に向かうことができたのであった。



<3月31日(日)>
日付が変わり、宿で7時半に起床。午前2時ごろまで起きていた記憶がある。もっと寝ていたかったけど、こういう宿に泊まると朝が早いんだよなあ。苦手。なんか体調もすぐれない。これで風邪でもひいたら洒落にならない。でも、朝食に出た名前を知らない魚の焼いたのはおいしかった。

さて、本日は昨日のトークイベントに続き、今年1回目の一箱古本市@源法院(通算で第21回目)である。家に戻ってきたのが10時頃だったが、軽い二日酔いでふらふらのため、ソファーに横になってしばし休息。

2時間後、いくぶん体調が回復したので、ゆらゆらと源法院へ。空模様がちょっとあやしい。源法院に着いてみると、門前にあうん堂さんと常連のおろおろさんがいらっしゃった。他の皆さんは本堂内で出店されている模様。今日は最初から本堂内での出店だったようだ。皆さんにご挨拶してから箱を見て回る。
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山本さんの善行堂箱はもうすでに半分ほどが売れてしまっていて出遅れたことを悔やんだ。買えなくてもよかったから、どんな本がそこに並んでいたのか見たかったなあ。それでもまだ残っていた本のことをいろいろ説明してもらって、その中から大野新『沙漠の椅子』(編集工房ノア)¥500を購入した。いろいろ教えてもらって勉強になりました。

山本さんの隣の隣ぐらいに出店されていた女性の方の箱には江國香織の本が何冊かあって、『犬とハモニカ』があれば買いたいなあと思っていたのだけど、残念ながらそれはなかった。その隣のでっぱさんの箱には古めの本からあまり見かけない本などあって少し見せてもらった。魚津から出店の古本よあけさんの箱もこだわりの本が並んでいてじっくり見せてもらった。よあけさん手製の「古本よあけ通信」を頼りに、フェリペ・アルファウ『ロコス亭の奇妙な人々』(東京創元社)¥450とイアン・マキューアン『夢みるピーターの七つの冒険』(中公文庫)¥300の2冊を買うことにした。『ロコス亭』は創元ライブラリに入ったけど単行本もいいたたずまいの本。マキューアンの中公文庫のことは知らなかった。訳者が真野泰なのでこれは要チェックということで。「古本よあけ通信」を読むと、よあけさんが一箱古本市を楽しんでいらっしゃるのがよくわかりいつも感心させられる。6月には富山でも一箱古本市が開かれるかもしれないということだった。あとであうん堂さんに伺ったら、源法院のメンバーでその富山の一箱に参加できればいいねということだったので、これは今から楽しみである。

最後に、常連のたんぽぽ文庫さんの箱に近づくと、外付けのスピーカーが売られていることに気づいた。気になったので少し説明してもらってから、値段をきくと500円ということだったので買うことにした。iPodやパソコンに接続できるらしいので、そのうちケーブルのようなものを買ってきてつなげてみることにしよう。一箱古本市でスピーカーを買うことになるとは思ってもみなかった。そういうのも一箱古本市のいいところ。

家に帰ってきてから、居間のテーブルの上にこの2日間で買った本を積み上げて、それらを見やりながら、暖かくしてふたたびソファーに横になった。
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by anglophile | 2013-04-01 23:44 | 一箱古本市 | Comments(0)


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