2013年 02月 06日
眠気も何処へやら
睡魔に襲われてふらふらになっていた勤務時間終了直前、ラブロ片町で加能屋さんが古本市をやっているという情報を入手し息を吹き返した。ラブロではときどきプチ古本市が行われるので気が抜けない。仕事が終わってから、ホウレンソウを食べたポパイのごとく脚をクルクル回転させ片町へ直行する。近くのコインパーキング(30分100円)に車をとめてから、雨など降っていないのになぜか小走りで裏口からラブロに入っていく。

2階にある100円ショップ(?)「楽市楽座」の一角にこじんまりと本棚が並べられていた。文庫棚から見ていったが、なんかどこかで見たような本の並びであることに気づく。あらら、これは鳴和の本棚の一部がほぼそのままこちらに移動してきたようだ。それに気づいてしまう私も私。気を取り直して単行本棚へ。こちらは鳴和の本もあったが、はじめて見る本もまあまあ多かった。でも、文学っぽい本はあまり多くない。うーん、と思いながら見ていくと、その中に村上春樹/川本三郎『映画をめぐる冒険』(講談社)を見つけた。現物を見るのははじめてだったので困惑ののち興奮。状態があまりよくないのが玉に瑕。強いヤケ、シミ、ボールペンによる丸印多数あり。しかし、紙の質を考えれば、この本の「美本」というのはほとんどないような気がした。そのような状態の悪さとあまりにも普通の顔して目の前に出現したので、一瞬棚に戻しそうになったが、かろうじて自制する。いくらだろうと思って中を見てみたが、どこにも値段が書かれていない。本棚のあちこちに「文庫本は100円」という貼り紙は貼られているのだけれど、単行本は均一ではなさそうな気配。他の単行本を見ると、裏見返しに300円とか900円という値札が貼ってある。うーん、いくらなんだろう、と気にしながら、とりあえず手に持って、別の単行本棚を見る。文学関係の本が少し置かれている棚の前に行って目をこらすと、また村上春樹の本が何冊かある。そしてその中に今度は村上春樹/村上龍『ウォーク・ドント・ラン』(講談社)を発見! マジですか。状態はカバーに汚れはあるものの、『映画をめぐる冒険』よりはきれい。でも、またしても値段が書かれていないので困ってしまう。が、棚にはやはり戻しません。

2冊の値段がわからないのでちょっと気が気ではないが、さらに他の棚を見ていく。奥の方に行くと、「宝の本」という古本屋さんのコーナーもあった。合同出店らしい。こちらは時代物とミステリー系の文庫がたくさん出ていた。うーん、と思いながら見ていくと、横溝正史の角川文庫がごっそりあり、黒い背のかたまりの中に白い背の『悪魔の手毬唄』『悪魔が来りて笛を吹く』の2冊を発見。それぞれ200円と250円という付箋が貼られていた。だいぶくたびれているが全然オッケーである。

以上、合計4冊を持って「楽市楽座」のレジへ持っていく。当然、レジにいた女性の方は2冊の村上本に値札が付いていないことに気づく。古本のことはわからないので、勝手に値段を決めることができないから、あとで訊いておきましょうかとおっしゃる。私の方は、いや、できれば今ここでこれらの本を買って帰りたいのですが、とドキドキしながら伝える。結局、加能屋さんに連絡を取っていただき、その結果、1冊300円であることが判明した。丸が1コ多かったらどうしようと思っていたのでホッとする。合計1050円を支払いラブロをあとにした。
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by anglophile | 2013-02-06 22:55 | 古本 | Comments(2)
Commented by でっぱウサギの本 at 2013-02-08 20:17 x
私も目が覚めてしまいました。でっぱウサギでございます。いい情報をありがとうございます。すると鳴和はどうなってるんでしょうか。ちょうど昨日から久々に横溝を読み始めたところで、古本シンクロニシティを感じましたね。
大坪砂男買っちゃいました。ほかに岡田則夫『SPレコード蒐集奇談』も狙ってます。古本も新刊もやめられませんよね。
あと諸江店が移転するみたいですね。
Commented by anglophile at 2013-02-08 22:39
でっぱさん、どうもです。そういえばこのまえ鳴和に行ったときには本棚がいくつかなくなっていてスッキリしていました。結局それらがラブロに移動したのですね。ラブロの方はいつまでやっているのかわからないのですが、まあまたそのうち行ってみようかと思います。入れ替えがあればいいのですが。横溝の白背2冊はかなり状態は悪かったのですが、前にでっぱさんから買った『獄門島』を含め、ちょうど4冊揃うということで迷わず買いました。諸江店の移転というのは楽しみといえば楽しみですが、はたしてどんなものなのでしょうか。スペースが広くなって本の量も増えていればそれだけ楽しみが増えるのですが。ではでは。


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