2013年 01月 27日
1月27日(日)
今日は午前中、息子をそろばん検定の会場まで送っていき、検定が終わるまで、周辺の本屋(新古書店含む)でひまつぶし。金沢ビーンズに行ってみた。とりあえず新刊の武田泰淳『武田泰淳中国小説集 淫女と豪傑』(中公文庫)を買うことにして、それから講談社文芸文庫の棚へ。このビーンズの棚には絶版になった文芸文庫がちらほらあって見ていて楽しい。いつだったか、あるはずのない野呂邦暢『草のつるぎ/一滴の夏 野呂邦暢作品集』があったりしてびっくりしたこともあった。ずーっと置かれている本も多いので背が日焼けしていたりする。よほどでないと買おうとは思わないが、それでも今日はずーっと前からある気がする小山清『日日の麺麭/風貌』(講談社文芸文庫)を買うことにした。背が焼けて変色しているがまあいいや。この文庫は一昨年おとずれた阿佐ヶ谷のコンコ堂に800円であったけど、そのうち半額ぐらいで見つかるだろうと高を括って買わなかったが、ぜんぜん見かけない。やがて品切となってしまった。このあと、まだ時間があったので、ブックオフ北町店へ。司修『幻想童話館 青猫』(東京書籍)¥300と山田太一編『土地の記憶 浅草』(岩波現代文庫)を買う。『青猫』はいい買い物。美しい挿絵がたくさん入っていて思わず見入ってしまう。
帰ってきてから、朝刊一面三八に出ていた広告でもう1つ気になってきた『書聖 王羲之の書』(二玄社)をチェックするの忘れていたことに気づいた。
ところで、小山清の講談社文芸文庫がもう品切になっていたとは。
新潮文庫(復刊本)も、つい四~五年前までは数百円のも見かけていましたが、「ビブリア古書堂」の影響なのか、マケプレではとんでもない値段がついてますね。「聖アンデルセン」を読みたい、とおもいつつも、いまだにかなわないままです。
小山清の文庫はまちがいなく「ビブリア古書堂」の影響だと思います。私もマケプレがとんでもないことになっていることに気づいて慌てて購入した次第です。ところで、3月発売のちくま文庫のラインナップに小山清の短篇集が入っているみたいです。どんな作品が入っているのか気になるところです。
まったく存じませんでした! ありがとう御座います。
出たばかりの「BOOK5」第五号(トマソン社)の「せどりしようZ!」第一回が、まさに小山清について書いており、シンクロニシティにおどろきました。
わたしが今、楽しみにしているのは、創元推理文庫の『大坪砂男全集』(全四巻)です。
この文庫も、小沼丹『黒いハンカチ』や戸板康二「中村雅楽シリーズ」、渡辺温全集などが入っているので、目が離せないですよね。