2012年 10月 13日
今週の古本と読書(10月②)
三連休だというのに、風邪をひいてしまう。うううっ。夜、体調が最悪に。検温すると、38.8℃。完全にダウン。
<10月8日(月)>
体調がほぼ恢復したので外出。ビーンズにボラーニョを探しに行くが、やっぱり置いてなくって、代わりにジョージ秋山『ドストエフスキーの犬』(青林工藝舎)を買う。ボラーニョは気長に待つことにする。帰ってきてから、『ドストエフスキーの犬』を読む。これは短篇集で、最後に収められている表題作は切ない。巻末には、この「捨てがたき選集」を編集している大西祥平氏のジョージ秋山へのインタビューが載っている。あいかわらずノンシャランなのが面白い。
<10月10日(水)>
忙しい日々。暗い帰り道の途次、書店に寄って片岡義男『日本語と英語 その違いを楽しむ』(NHK出版新書)を購入。この人の英語関連書籍は必ず読まなければならない。
<10月11日(木)>
何度目かの結婚記念日ということで、家族3人で六角堂へ。満腹。帰宅後、「日本の古本屋」でめずらしく注文して今日届いた上林暁『流寓記』(博文館)を愛でる。函の天が半分ほど壊れていて、本体の方には強いシミがあったりするが、1000円は安い。函表面に傷はほとんどなく、その深緑色はきれいに残っている。注文して正解だった。収められている短篇数は12。「あとがき」は「『流寓記』は僕の第六創作集である」というようなおなじみの一文ではじまる。一冊一冊丹念に作品集を作り上げていった様子がうかがえる。
<10月12日(金)>
今日はちょろっと仕事帰りに、『夢野久作全集1』(ちくま文庫)、パトリック・ワルドベルグ『シュルレアリスム』(河出文庫)、U・エーコ『前日島(上)(下)』(文春文庫)を各105円で買ったぐらい。