2012年 10月 05日
今週の古本と読書(10月①)
今日は加能屋書店武蔵店のオープン初日。このことは昨日の一箱古本市でも話題になっていた。HPによると、5年ぶりの店舗販売らしい。今のオヨヨさんのお店の真上の位置にあったのが思い出される。その後、転々とされて、ここ何年かは店売りはされていなかった。一方で、鳴和のスーパーに100円均一を出されてからもう何年たっただろうか。さて、私の方はそのうち行ければいいやとおもっていたが、夕方には古本心がムズムズしはじめ、仕事も早く切り上げることができたので、18時頃に武蔵ヶ辻へ向かうことにした。場所は、名鉄エムザ寄りの細い道を入ったところにある。閉店時間は19時。品揃えだが、思っていたほど多くはなく、意外な感じがした。全集類は少し高め。一方、文庫や単行本はけっこう買いやすい値段が付けられていたと思う。郷土資料の割合も高かった。今回は、中村光夫『谷崎潤一郎論』(復刊版、新潮文庫)200円、薄田泣菫『完本 茶話(上)(中)(下)』(冨山房百科文庫)500円、芥川比呂志『芥川比呂志エッセイ選集 全1巻』(新潮社)1000円を買った。今後に期待。
<10月2日(火)>
久しぶりに文圃閣へ。内田魯庵『社会百面相(上)(下)』(岩波文庫)420円。そのあとブックオフにも寄って、山口瞳『月曜日の朝、金曜日の夜』(新潮文庫)、大村彦次郎『文士のいる風景』(ちくま文庫)、チェーホフ『馬のような名字 チェーホフ傑作選』(河出文庫)を各105円で。
<10月3日(水)>
先日入手したジョージ秋山『ザ・ムーン①~⑥』(朝日ソノラマ)を読んだ。前半、『デロリンマン』に出てきたオロカメンが登場し大興奮。そのあと、「連合正義軍」というバイク集団になって、ババババババッと大量に出てきたのでまたまた大興奮。イナゴの大発生みたい。あれは完全に『イージーライダー』のピーター・フォンダを真似ている。結末は衝撃的だった。
<10月4日(木)>
今日はグールド没後30周年の日。これを記念して、今年はいろいろとCDやDVDが出ているようだが、あんまり興味が湧かない。『グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独』はなかなかよかったけど。あと、前に紹介した『On Television: Complete CBC Broadcasts 1954-1977』の日本版『グレン・グールド・オン・テレヴィジョン~カナダ放送協会全映像1954-1977』が来月発売らしいが、値段が篦棒に高いよ。定価36000円って。今アマゾンで予約すると26000円になるようだけど、それでも高すぎだ。
<10月5日(金)>
このブログを始めてから3年がたった。細々と続いている。この3年で買った本は何冊になるだろう。さて、今日はボラーニョの『2666』を求めて香林坊のうつのみやへ。勝木書店系列や明文堂系列の書店で見つけられないのはちょっとがっかりだった。ところが、うつのみやにもなかったのであきらめるしかなかった。売れた可能性もあるのだが。残る可能性はビーンズだけか。週末にでももう一回りすることにしよう。うつのみやでは、その代わりに、アンテナに引っかかったA・J・A・シモンズ『コルヴォーを探して』(早川書房)という本を購入。これは期待できます。