2012年 07月 22日
古本ブックエンド訪問
土曜日、曇り。午前中は仕事、午後から突発的に富山へ。5月に開店したオヨヨさんと上関文庫さんの共同経営による「古本ブックエンド」に一度は行かねばなりませぬ。このブックエンドのツイッターがあって、ときどき新入荷本の画像がアップされたりしているので、それを眺めては楽しませてもらっている。

スマートフォゥンをナビがわりに、富山駅の南側に位置する総曲輪(そうがわ)通りにたどり着いた。最近はブックオフばっかりだったので、このような商店街に足を運ぶことはなくなっていた。屋根付きのアーケード商店街が横になが~く延びている。15年以上も前、仕事に就いて1年目の5月頃に、ここにあった老舗っぽい靴屋で、クロケット&ジョーンズの革靴を買ったことを思い出す。なつかしい。

さて、目指すブックエンドは、メインの商店街通りからちょこっと入ったところにある長屋の一角にあった。庇のテント部分に大きく「古本」とあり、なかなかワイルドな店構えである。目の前には有料駐車場があった。ちょっと離れたところに車をとめてしまったので、今度からはここにとめることにしよう。

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店の中に入っていくと、源法院の一箱古本市にも参加されたことのあるホニャララ屋さんがレジにいらっしゃった。こちらの顔を覚えていて下さった。店内はこぢんまりとした感じで、ジャンル別の本棚は整理が行き届いている。文庫、外国文学、日本文学、美術、映画、児童文学、絵本など、相当にいい本が並んでいて幸せな気分になる。残すところ『重力の虹』だけとなったピンチョン全集もいい感じで棚に収まっており、もうたまりません。

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垂れた涎を拭いていると、上関文庫さんが入ってこられた。ご挨拶申し上げる。こちらのお店は、オヨヨさんと上関さんが分担して店番をされており、ホニャララ屋さんがお手伝いに入っているとのことだった。2階にもスペースがあって、このあと、アイスコーヒーをいただきながら、2階スペースでホニャララ屋さんと歓談。2階には美術関係の本が並べられていた。しばらくして、ふたたび1階へ降りて、上関さんともお話を。すると、上関さんからおもむろに1枚のフリーペーパーが手渡された。それは「古本ナイアガラ 旅のしおり2」だった。西荻窪の盛林堂さんで行われている古本屋内古本屋「古本ナイアガラ」のフリーペーパー。いやあ、これほしかったんです! ありがとうございました。

このあともホニャララ屋さんがたこ焼きの差し入れを買ってきて下さったりと、なんだかいろいろとお世話になりました。2時間ぐらいお邪魔していただろうか。そろそろおいとましなくてはと思い、買う本を選ぶことに。ざーっと文庫棚を見てから、今東光『東光金蘭帖』(中公文庫)金井美恵子『書くことのはじまりにむかって』(同左)各200円を買うことにした。

帰り際に、上関さんがぜひ行ってみて下さいと、総曲輪通り沿いにある「今井古書堂」という古書店を紹介された。上関さんご推薦とあらば、行かないわけにはゆかない。そのあと、お礼を申し上げて、恐縮ながら、ホニャララ屋さんの案内で、今井古書堂まで連れて行ってもらう。どうもありがとうございました。お店の前でホニャララ屋さんと別れて、いざ店内へ。

入って右側の文庫コーナーを上から下へと見ていく。値付けは高めなのでホイホイとは買えないが、品揃えはなかなかのもの。レジ前には段ボールに入った単行本の良書コーナーがあった。例えば、『ユリイカ 特集・久生十蘭 文体のダンディズム』(青土社)2000円、ロブ=グリエ『幻影都市のトポロジー』(新潮社)4000円などがあった。その半値なら考えるところだが、残念ながらこの値段では買えない。

右側の文庫棚一面を眺め終わり、続いてその裏面の文庫棚へ。こちらの裏面文庫コーナーには、古い文庫の上下巻や複数巻セットがまとめられていた。もしかしてあるかも。期待をこめて1セット1セット見ていく。マナーモードにしてあるスマートフォゥンがズボンのポケットの中でブルブルしだした。きっと妻から「今どこにおるん?」という内容の電話だろう。古本屋でケータイを出すわけにもいかないので、そのままブルブルさせておく。しばらくすると、2本目の棚に探していた文庫があった、ありました。オルダス・ハックスレー『ガザに盲いて(上)(下)』(新潮文庫、昭和33年初版)。残念ながら帯は付いていなかったが、こういう文庫にはそうそうお目にかかれるわけではないので、チャンスを逃してはいけない。これを2500円で購入したのち、店を出た。

そのまま総曲輪通りをUターンし、上関さんにお礼を述べるために、再度ブックエンドに立ち寄る。お店の写真を撮るのを忘れていたので、お願いして店内の様子を一枚撮らせてもらった。ありがとうございました。また寄らせてもらいます。

そのあと、帰り道にあったわけではないブックオフ山室店へ。今回はセールをやっていたが、さほどの恩恵は受けられなかった。殿山泰司『三文役者の無責任放言録』(角川文庫)105円、梶山季之『せどり男爵数奇譚』(ちくま文庫)250円だけ購入。

金沢に戻ってくると、日はもうとっぷりと暮れていた。来週は一箱古本市@源法院である。
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by anglophile | 2012-07-22 12:15 | 古本県外遠征 | Comments(0)


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