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2011年 09月 27日
日曜日は第11回一箱古本市@源法院の日だった。以下、二日遅れの不束レポートである。 朝、寝坊してしまい、あわてて息子と二人で会場へ。開始数分前に到着して、本を並べる。今回の出店者数は11箱+アルファと、ちょっと少なめ。私の出店位置は門前の入り口のところ。お隣はあうん堂さんとでっぱウサギさんだった。今回はマンガも出してみようということで小さな箱も用意した。全体としては、先週の「ポッケまーと」に出したのが半分くらい、残りは新入荷の本たち。 ![]() ![]() ・つげ忠男 『つげ忠男劇場』 (ワイズ出版) ¥500 ・浅生ハルミン 『三時のわたし』 (本の雑誌社) ¥1400 ※サイン入り! 『つげ忠男劇場』は絵入りのエッセイ集だった。子供時代の話から始まり興味深い。浅生ハルミンさんの本はほしいとおもっていた本だったので、あうん堂さんに「最後まで残っていたら買います」と予約を入れておき、結局終了間際に購入したもの。サイン入りなので幸せ。ひそかに「ネコのパラパラブックス」シリーズもほしいとおもっているのだが、そこまで行くとあれもこれもということになってしまうので我慢している。このまえ一瞬だけだけど、ケース(2種類×各12冊)ごとほしいとおもったからあぶない、あぶない。ほんとにクリックしそうになった。 この時点ですでに支出が収入を上回っている。気にしない。続いて、常連の上関文庫さんの箱から、ひとまず2冊を選ぶ。 ・マラマッド 『魔法のたる』 (角川文庫) ・豊田徹也 『珈琲時間』 (講談社) おまけしていただき、2冊で400円。『珈琲時間』はそろそろ読みたいとおもっていたのでちょうどよかった。ちなみに、私の箱では『アンダーカレント』を出していました。さて、上関さんの箱には、小林信彦の本が3冊ほどあって、うち1冊が『東京のロビンソン・クルーソー』(初版、帯付!)だった。たしか先月の一箱のときにも出されていたはず。NYANCAFEさんのレポートに写真が載っていた。先月はちょうど東京出張と重なり行けなかったので、臍を噛んでいたのだが、まだ売れてなかったんだ! お訊きすると、先月初めの珠洲での一箱古本市のときから出されているということだった。おそるおそる手にとって見せてもらう。古本初心者の私はもちろん持ってません。中を見るのもはじめてだった。目次にだけサーッと目を走らせたが、濃厚すぎて血圧があがりそう。値段は4800円。決して高くはないはず。ほしいけれど、すぐには決断できないので、興奮冷めやらぬままいったん箱に戻すことにした。うーん、どうしよう、という時間がこのあと続くことになる。 昼が過ぎて、ぽつぽつ本も売れ始める。昼食に境内で売られていた天然酵母パンのサンドイッチを食べた。モチモチしていておいしく、息子も喜んで食べていた。途中、「かいけつゾロリ」が2冊売れた。ゾロリの在庫は着実に減っている。 のんびりした時間が流れている。雨が10粒ほどぱらついたが本降りにはいたらずセーフ。そのあと逆に太陽が顔を出し、日差しがまぶしい。皆さんの箱をもう一巡してみることにする。 常連のおろおろ散歩道さんの新企画は、カバーなしの文庫に、ご自分でカラーコピーされたカバーをかけるというもの。工夫されてますねえ。カバーのない文庫本は売りにくいものだが、オリジナルカバーでそこを補うというアイディアはすばらしい。私も1冊買いました。 ・小林信彦 『つむじ曲りの世界地図』 (角川文庫) ¥100 解説を野呂邦暢が書いていたのだ。ナイーヴは私は、小林信彦と野呂邦暢の掛け合わせに感動してしまう。こんな感じの文章。 「あった」古本者の心をくすぐる文章だ。やっぱり野呂邦暢は古本が好きだったんだなあとあらためておもう。こういう文章を読んでしまうと、「ヒッチコックマガジン」とやらをこちらも探したくなってくる。どこにあるのか知らないけれど。あと、「オーシャンと十一人の仲間」って、「オーシャンズ11」のことだろうな、きっと。「オーシャンズ11」だと何のことかわからんが、「オーシャンと十一人の仲間」といわれればああそういうことなのかとわかった気になる。あのジョージ・クルーニーが出ているのはリメイク版だったのか。ちなみに、そのリメイク版は断片的にしか見ていない。 この冒頭部のあと、小林信彦が「ヒッチコックマガジン」編集長になった経緯について少し説明があってから、次のようにつづく。 私が「ヒッチコックマガジン」を蒐集しようと思い立ったのは、本来のミステリより小林信彦の短文を読みたかったからである。のちにこれらは「東京のロビンソンクルーソー」「われわれはなぜ映画館にいるのか」に収録されることになる。(269頁)むむむむぅ、私も「小林信彦の短文」を読みたくなってきた。そして突然出てくる『東京のロビンソン・クルーソー』という書名。ふつう読みたいとおもっても、この本の場合はそう簡単には手にすることができない。ところが、今はちがう。だって、それは半径5メートルのところにあるではないか。いや、4メートルか。野呂邦暢の文章は一種のお告げだったのだと考えたい。そういうふうに今日はプログラムされていたということだ。ということで、自分を説得することに成功し、終了間際に、上関さんのところに行って、えいやっ!と買ったのだった。伊藤整の文庫とあわせて4000円にしていただいた。感謝です。 最後に、売れた本はこんな感じ。後半少し盛り返すことができた。 ・久生十蘭 『十蘭万華鏡』 (河出文庫) ・米澤穂信 『インシテミル』 (文春文庫) ・山口瞳 『男性自身 おかしな話』、『男性自身 巨人ファン善人説』(新潮文庫) ・植草甚一 『日本推理作家協会賞受賞作全集39 ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』 (双葉文庫) ・江戸川乱歩 『日本探偵小説全集2 江戸川乱歩集』 (創元推理文庫) ・J・コクトー 『ポトマック』 (河出文庫) ・岩阪恵子 『淀川にちかい町から』 (講談社) ・和田誠/川本三郎/瀬戸川猛資 『今日も映画日和』 (文春文庫) ・山口猛編 『松田優作、語る』 (ちくま文庫) ・ヘミングウェイ 『移動祝祭日』 (新潮文庫) ・織田作之助 『世相・競馬』 (講談社文芸文庫) ・佐藤泰志 『きみの鳥はうたえる』 (河出文庫) ・サリンジャー 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 (白水社) ・小林信彦 『ドジリーヌ姫の優雅な冒険』 (文春文庫) ・ロンブ・カトー 『わたしの外国語学習法』 (ちくま学芸文庫) ・ゾロリ2冊 今回は大きな買い物をしたので、気分はいつもとどことなくちがっていた。家に帰って、ロビンソンのことは妻に内緒にしておこうとおもっていたら、「オトン、今日高い本買っとったよ」と息子がちゃんと報告していた。詰めの甘さを感じた次第。 こんにちは。 文庫を厚みのあるものでそろえてあって、見易そうな箱ですね。さすがです。 写真では背表紙が読めないのがちょっと残念でしたが・・・ マラマッド文庫、私も次回1冊持っていきます。 売れるかなぁ。 天気が良いといいですね。 マンガは本当に売るのが難しいですね。 『アンダーカレント』、その時参加できてたら購入したのですが……次回もよろしくお願いしたいところです(笑) みこさん、こんばんは。 箱の写真はあと何枚か撮ろうとおもってましたら、デジカメの電源が開始早々になくなってしまいました。 あいかわらず準備がわるいです。 来月は今年最後の古本市で、出店申し込みもすでにかなりの数のようですね。楽しみにしています。 紫庵さん、こんばんは。
ということであれば、次回も『アンダーカレント』は持っていきますよ(笑)。 次回は賑やかになりそうですねえ。こちらこそよろしくお願いします。 |
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