2011年 09月 19日
ポッケまーとに初参加
9月ひとつめの3連休。土曜、日曜と「ポッケまーと」に初参加してきた。以下、2日間の記録である。

土曜日。天気予報通り、午前中から雨がぱらつき、ちょっと不安にさせられる。昼すぎ、妻の車に段ボール箱を積み込んで、あわせて小学5年生も積み込んで、3人で武蔵ヶ辻にむかう。雨は止んでいた。近江町市場で昼食をとって、14時スタートのところを、ぎりぎり10分前くらいに会場に到着する。すでにNYANCAFEさんと紫庵さんが準備をされていた。私の方も段ボール箱を車から降ろし、そのまま並べる。NYANCAFEさんがテントを用意してくださっていたので、なんとか雨はしのげそうである。

準備が一段落すると、カメラを忘れてきたことに気づいた。したがって、初日の画像はこの文字のみである。

「お出掛け本箱隊」の出店場所は、表通りに面した、参道入り口付近だった。土曜日で人通りも多い。ところが売上的には苦戦を強いられた。本好きの人たちが本を買う目的で集う一箱古本市とはちがって、このポッケまーとは古本だけのイベントではないので、人通りが多くても、実際にはなかなか箱の中身を見てもらえない。こちらは初参加で興奮しているから、周囲にいる人はみんな本に興味をもっているはずだと錯覚している。でも、そんなことはこちらだけの思いこみで、本が好きな人ばかりが歩いているわけではないから、そうは問屋が卸さないのである。売る側の厳しさを勉強させてもらいました。あと、個人的には、これまでの在庫を一掃してやろうという下心があって、欲張って3箱持ち込んだのだが、箱に本を詰め込みすぎて雑多な感じになったのがいけなかったのかもしれない。そんなに簡単に「在庫」は一掃されません。考えが甘かった。

とはいえ、NYANCAFEさんや紫庵さんといつも以上にお話ができ、複数出店者の合同展開はとても楽しかった。この前東京に行った時の話になり、NYANCAFEさんはかつて阿佐ヶ谷に住んでいらっしゃったということがわかった。NYANCAFEさんもコンコ堂に行かれたようで、均一本の回転の速さがすごかったとおっしゃっていた。一方、紫庵さんも同じように中央線に住んでいらっしゃったということ。ちなみに、私は井の頭線の東松原に住んでました。下北以北にはほとんど足を伸ばさなかったのがいまでは悔やまれる。二度と戻れぬ私の90年代。もういちどあの4年間をやり直したい。大学行くふりして古本屋まわりたい。

17時ごろには日が落ちはじめ、NYANCAFEさんが小型ランタンをテントに取り付けてくださった。そうこうするうちに、雨が降りはじめ、その後も止んだり降ったり。段ボール箱にビニール袋をかぶせた状態がつづく。お客さんの数もまばらになってきた。結局、雨が止みそうになく、終了時間は19時だったが、18時半ごろには撤収作業に取りかかった。雨はその後も降り止まず、雨のなか解散となり、一日目が終了した。結局売れた本は5冊、うち2冊は、小学5年生の本だった。


*****

日曜日。雨ならNYANCAFEさんに欠席連絡を入れようとおもっていたが、太陽が出ていた。今日だけ晴れるような天気予報で、雨の心配はなさそう。ちょっと弱気になっていたけれど、前の晩から読み始めていた『本棚探偵の冒険』のつづきを少し読んで、気持を立て直す。お前は古本に囲まれていたいんじゃなかったのか、と。一人作戦会議を経て、昨日持って行った3箱は片付けることにして、量より質のつもりで、来週末の一箱古本市用のセレクト箱を持っていくことにする。何かのまちがいで全部売れてしまったら一箱用に出す本がなくなってしまう!とか、でもこのまま5冊(うち2冊はマントを羽織ったキツネの本)で終わるのもなんだか情けないよなあとか、脳内エクセルが皮算用をしはじめ、気力が充実してきた。そのままハイテンションで会場にむかう。

陽光が燦々とふりそそぐ会場には、20分前に到着。NYANCAFEさんにご挨拶する。紫庵さんの方は昨日だけの参加だった模様。3箱だった昨日とはちがって、今日は1箱+小箱だけなので身軽だ。NYANCAFEさんから竹製ベンチと木箱をお借りして、さっそく品出し開始。段ボール箱に入れておくよりずっと見栄えがよくなった。ありがとうございました。
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前日よりもお客さんが多いような気がした。品出しをしているときに、早くも1冊(ドラえもんの秘密道具の本)売れた。最初のほうは、子供連れのお客さんが立て続けにいらっしゃり、ゾロリが人気を独占する。娘さんと来られていた女性に、「昨日こちらに来た知り合いからゾロリが売っていると聞いたので来ました」と言われたときはうれしかったなあ。あと、先日仕入れた『ピタゴラ装置①』も家族連れのお客さん(お父さんの方)に買っていただいた。

一方、ゾロリコーナー横にある肝心の文学箱はどうだったか。こちらも少しずつ売れ始めた。開始時はこんな感じ。
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びっくりしたのは、開始20分後くらいにいらっしゃった男性のお客さん。ひそかに箱の中央に並べた「西村賢太&藤澤清造文庫本セット(7冊)」に興味を示され、1冊ずつ持っているかどうか確認されていた。そして結局それらを含めて11冊一気に買って下さった! このセットだけは来週でもいいや、とおもっていたので、いきなり売れてオロオロしてしまった。やはり人気がありますな。

少し落ち着いたら、腹が減った。昼をまだ食べていなかったことに気づく。昨日参道入り口にあった食事コーナーのカレーを食べようとおもっていたのだが、どうやら昨日だけだった? ちがう食料を求めて参道を奥の方へ歩いていく。焼きそばとワッフルを買った。
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むかしはここは「横安江町アーケード」と呼ばれていて、屋根付きの商店街だったが、6年前にその屋根が取り外されて、今ではずいぶんと雰囲気が変わってしまった。古い街並みを知っている者にとっては寂しさも感じられるなあ。でもむかしからあるお店はいまも残っているようだ。店の看板を写真に撮ってみた。婦人専用のブティーク。
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緑がお好きなようで店の表のあらゆる部分が緑色だった。下の赤枠のてんとう虫もいい感じ。
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日射しが強く、暑さに体力をジワジワと奪われていくようで、水分補給をこまめに行わなければならなかった。NYANCAFEカルロスさんからアイスコーヒーをごちそうになった。最近小学5年生はアイスコーヒーを飲むようになって、いっちょまえに「うーん、うまい」、シロップを入れてやると「うーん、ちょうどいい甘さ」などと勝手気ままにつぶやいていた。

そのうち、一箱古本市常連のでっぱウサギさんや口笛文庫さんもいらっしゃり、愉しいひとときをすごした。さらには、昨日出店されていた紫庵さんもお客さんとして再登場されたり、あうん堂さんがハーレー(ちょっとちがう?)みたいなすごい自転車で登場されて皆さん(私だけ?)を驚かせていた。今度写真を撮らせてもらおう。本も買っていただきました。ありがとうございます。
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夕方近くになり、2日間の疲れから、座りながらうとうとしてしまった。けっこう暑かったし、2日連続となると体力の消耗も大きかった。
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終了間際に雨がぱらついて、ちょうどいいタイミングでお開きにしますかということになった。ほんとに天気がもってくれてよかった。本もそこそこ売れたし大満足の2日目になった。

2日間通して、NYANCAFEさんには本当にお世話になりました。やっぱりこういうイベントに慣れていらっしゃるのはさすがで、カメラを忘れるなど準備不足きわまりない私はひそかに反省しっぱなしでした。また機会がありましたらぜひともよろしくお願いします。あと、日曜日の一箱もよろしくお願いします。


*****

さて、普通ならここで終わりであるが、今度の一箱用の本が少し売れてしまったので、ちょっと補充する必要があるような気がしてきた。翌日は休みだから、ますます行きたくなってきた。夕食の後、家族を家まで送ってから、ひとりでブックオフへ。妻は「何を考えとんのか!」という顔をしていたが、その質問を反語ではなくストレートに受け取るならば、答えは簡単で、古本のことを考えているのである。本棚探偵という大きな味方を得た今、私の古本探求心(?)はこれくらいでは揺らがない。疲れていても古本を見に行くのだ。まずは、懲りずに野々市店の半額セールへ。

・ホフマンスタール 『チャンドス卿の手紙/アンドレアス』 (講談社文芸文庫) ¥105
・島尾敏雄 『「死の棘」日記』 (新潮文庫) ¥200

野々市店がセールをやっているってえことは、御経塚店も何かやっているはず、ということに気づいた。眠いけど、身体にペシペシ鞭を打って御経塚店へ。ほら、2冊400円セールをやっていた。

・茨木のり子 『倚りかからず』 (ちくま文庫)
・武藤康史 『国語辞典で腕だめし』 (同上)
・スタージョン 『海を失った男』 (河出文庫)
・田中小実昌 『香具師の旅』 (同上)

などなど、多少補充できたかな。充実の3連休ひとつめは、これにておしまい。
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by anglophile | 2011-09-19 21:52 | 一箱古本市 | Comments(2)
Commented by 紫庵 at 2011-09-20 19:25 x
ポッケまーと、2日間お疲れ様でした。
初日だけでしたが、ご一緒できて楽しかったです。
それにしても、購買層が違うというのは難しくもあり面白くもありというか…。その分勉強になりました。
また一箱古本市でよろしくお願いします。
Commented by anglophile at 2011-09-20 23:26
紫庵さん、こんばんは。こちらこそご一緒できよかったです。土曜日は雨で大変でしたねえ。また、2日目の最後のほうは疲労がピークでした。ピークを越えて、もしかしたら古本ハイになっていたかもしれません(笑)。

子供向けの本はやはり人気がありますね。いちおう「文学」にこだわっているので、あんまり子供本は出さないようにしていますが、なんだかんだでキツネに助けられたりしています。

今週末の一箱も楽しみです。お時間ありましたら、ぜひぜひお越し下さい!


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