2011年 08月 28日
中央線古本の旅
昨日は午前中に小松から羽田まで飛行機で移動。そのまま出張先となる新宿までJRで。もらっていた地図をよく見ると代々木と新宿の中間に位置していたので、手前の代々木で降りることにした。なぜなら駅前にブックオフがあったから。その前にかるく昼食をとる。出張先に歩いていく途中にブはあった。まずはウォームアップ。

・柴田元幸編訳 『紙の空から』 (晶文社)
・藤森照信/増田彰久 『建築探偵 奇想天外』 (朝日文庫)

小店舗だったので、あんまり在庫が多くなかった。まあよろし。出張先に向かう。13時半からだとおもっていたら、13時からだった。でもギリギリセーフ。なんと立派なビルなんだろう。中に入っていくと、係の方たちがおおぜいで道案内をされている。みなさん気合い入ってます。気合いが入ってないのは私だけのようで、やる気のないジャージ姿で視線を合わせないようにエレベーターにのる。会場となっている大教室にビシッとしたスーツ姿の係の方に案内されるジャージの私。胸を張って会場に入場してやった。

仕事の方は18時ごろまでつづき、それなりに収穫があったかな。その後、パリッとしたスーツ姿の方に引率されて宿泊先のホテルまでぞろぞろと移動。ホテルで部屋のカードキーを渡されてようやく解放された。

そのあと向かったのは、池袋の往来座。数日前にHPに写っていた新入荷棚にほしい本があったので確認しに行く。結局その本は値段が折り合わず買わなかった。決してわるい値段ではなかったんだけどなあ。他の棚には山本文庫が3冊ほどあって、そのうちの1冊を買おうかどうか迷ったがこちらも買わなかった。うーん、悩ましい。結局は、表の100円均一で以下のようなものを買う。

・川端康成 『万葉姉妹』 (集英社文庫)
・長嶋有 『エロマンガ島の三人』 (エンターブレイン)
・ジュンパ・ラヒリ 『見知らぬ場所』 (新潮クレスト・ブックス)

『万葉姉妹』はコバルト・シリーズの1冊。『エロマンガ島の三人』はカバー・装画がフジモトマサルさん。文庫版もほしい。

夕食を食べていないことに気づいたので、ドトールでミラノサンドBを食べてから、山手線で新宿へ戻ることに。でもなんだか物足りないので、目白で降りることにした。なぜなら駅前にブックオフがあったから。改札を出て左に行くとすぐにあった。まずまずの品揃え。105円から4冊。

・安岡章太郎 『もぐらの言葉』 (講談社文庫)
・狐 『水曜日は狐の書評』 (ちくま文庫)
・戸板康二 『最後のちょっといい話』 (文春文庫)
・『モンキービジネス 2008 Spring vol. 1』 (ヴィレッジブックス)

目白といえば、改札を出て右に行くと学習院大学がある。大学受験で入試を受けに来たことがあった。不合格だったけど。もう20数年前の話。なつかしかった。

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今日はホテルで朝食を食べてから、9時半にチェックアウト。新宿駅まで歩いて、中央線で高円寺へ。西部古書会館で「好書会」というのをやっているそうなのでのぞいてみることにした。東京の古書会館に行くのははじめて。古本の多さに圧倒されてしまう。表をかるく見てから、中へ。古書店主とおもわれる年配の方々がいらっしゃって緊張した。でも対応は丁寧で、入り口で荷物を預かってもらった。
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どうしても文庫に目が行ってしまうのだが、単行本や古い本の方がたくさんあった。戦前の文芸誌なども見たこともないほど多くおかれていた。しばし時間のことを忘れる。

・武田泰淳 『蝮のすえ/「愛」のかたち』 (講談社文芸文庫) ¥100
・松崎天民 『銀座』 (中公文庫) ¥200
・川口松太郎 『鶴八鶴次郎』 (同上) ¥200
・山川方夫 『安南の王子・その一年 他六編』 (旺文社文庫) ¥300
・近代ナリコ 『ナリコの読書クラブ』 (彷徨舎) ¥100
・尾崎一雄 『沢がに』 (皆美社) ¥315
・サマセット・モーム 『作家の手帖』 (新潮社) ¥200
・生島遼一 『鴨涯日日』 (岩波書店) ¥200
・『モンキービジネス 2008 Summer vol. 2』 (ヴィレッジブックス) ¥210

1時間半ほどいたか、気がついたら昼をまわっていた。安い本しか買っていないのだが、ある本を買い逃したのが痛かった。いったん手に取りながらも棚に戻し、しばらくしてからもう一度その棚の前に行ったらもうなかったのだ。ちょっとした痛恨事。これも修行の一環とおもうことにして、次は阿佐ヶ谷へ。岡崎武志さんのブログだったかで紹介されていたコンコ堂に行ってみた。
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6月にオープンしたばかりのお店。表も中もオシャレな雰囲気だった。

・稲垣足穂 『カレードスコープ』 (潮出版社)
・稲垣足穂 『少年読本』 (同上)
・中村光夫 『今はむかし ある文学的回想』 (中公文庫)

などを買う。阿佐ヶ谷に縁の深い作家の本もたくさんあって勉強になりました。このあと近くの蕎麦屋で昼食。とろろご飯がおいしかった。

次は荻窪へ。一駅ずつ進んでいく。ここではまず南口を出てすぐにある岩森書店に寄ってみた。
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表の棚から1冊購入。

・古山高麗雄 『風景のない旅』 (文藝春秋) ¥300

和田誠の装幀がかわいらしい。

次は、そのまま道を進んで、ささま書店へ。前に一度来たことがある。
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まず100円均一が非常に充実している。自分を抑えるのが大変だった。店内にもあらゆるジャンルの本があり、品揃えがすばらしい。文庫の量もすごい。店内はけっこう奥行きがあり、全部見ようとしたら2時間ぐらいはいられるかも。ここでは以下の本などを買う。

・古山高麗雄 『点鬼簿』 (講談社)
・福原麟太郎 『命なりけり』 (文藝春秋新社)
・三木卓 『真夏の旗』 (あかね書房)
・荒川洋治 『醜仮廬』 (てらむら) ¥1050

そろそろ時間が押してきた。つづいて最後の目的地である西荻窪へ。まずはいつもブログを見ている盛林堂へ。南口を出て、商店街の通りを行くとある。
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そのブログでは毎回仕入れたばかりの本が写真入りで紹介されていて飽きることがない。私には手が届かない本がほとんどだが。お店の中に整然と並べられている本の質の高さはいうまでもなく、表の100円均一にもシブい作家の本がありついつい買いすぎてしまった。

・芥川比呂志 『決められた以外のせりふ』 (新潮社)
・福永武彦 『意中の文士たち 上・下』 (人文書院)
・阪田寛夫 『ピーター・パン探し』 (講談社)
・吉行淳之介 『四角三角丸矩形』 (創樹社)
・吉行淳之介編 『昭和文学よもやま話 十辺肇著作集より』 (潮出版社)
・山本健吉 『遊びといのち 山本健吉対談集』 (角川書店)
・山本健吉 『遊糸繚乱』 (集英社)
・山本健吉 『猿の腰かけ』 (同上)
・『彷書月刊 2007年7月号 特集 坪内祐三のアメリカ文学玉手箱』 (彷徨舎) ¥300

単行本ばっかりなので重たい。明らかに重量オーバーなのに、我慢できなかった。これでもちょっと抑えた方だ。こんなんだったら毎週来たいね。名残惜しく、次に向かうは北側にあるらしいなずな屋。このお店も岡崎さんのブログで紹介されていたとおもう。
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「紙モノ」と店の看板にあるように、マッチラベルや古い写真なども取り扱っているようだった。入って右側に文学棚があったが、その一画に岡崎さんと荻原魚雷さん出品の棚が設けられていた。わくわくするな、こういうの。岡崎さんの本から次の1冊を選ぶ。

・庄野至 『異人さんの賛美歌』 (編集工房ノア) ¥1000

この本はちょっと興味があったのでちょうどよかった。

そろそろ羽田に向かう時間になったので古本めぐりもここで終わりにしようとおもって、西荻窪の駅に戻ろうとしたら、その途中に小さな古本屋があった。来た道とちがう道を行ったのがよかった。
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TIMELESS という名のお店。表の立て看板に8月8日にオープンしたと書かれていた。店内には写真・美術系の本がたくさんあった。入り口の100円均一からあまり見かけない文庫を2冊買う。

・アラン・シリトー 『グスマン帰れ』 (集英社文庫)
・カミュ 『反抗の論理 カミュの手帖2』 (新潮文庫)

これにて中央線古本の旅が終了。持ってきた手提げ鞄はパンパンになった。体力も限界ギリギリ。でもやっぱり東京には1年に1回ぐらいは来たいな。
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by anglophile | 2011-08-28 22:09 | 古本県外遠征 | Comments(2)
Commented by Marty at 2011-09-14 23:33 x
古本万歩計さん、こんばんは。
この記事を拝見して、先日妻と東京旅行した最終日に阿佐ヶ谷の古本屋に行ってきました。帰りの新幹線の時刻もあり、コンコ堂と銀星舎の2店舗だけですが・・・。本当は、荻窪、西荻窪、吉祥寺まで、足を伸ばしたかったのですが、これは次回のお楽しみということにしました。両店舗とも講談社文芸文庫が充実していましたね。関西にも、このような古本屋があれば良いなと思いました。
ではまた、良い本の紹介をしてください。
Commented by anglophile at 2011-09-15 02:29
Marty さん、コメントありがとうございます。

中央線にはいい古本屋さんがたくさんありました。最近は新しくできたお店もあるようで、古本好きにはたまりませんね。私は学生時代を東京で過ごしましたが、中央線に足を踏み入れることはありませんでした。今おもえば、もったいないことをしたものです。


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