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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

今週買った古本

甲子園が大詰めを迎えているが、今年は野球の「や」の字も知らないはずの妻が終日それをテレビ観戦しているのはどういうわけか。雪が降ってくれてもべつに構わないが、それがあまりにも不思議な光景なので、短い横槍を入れてみたら、彼女曰く、「高校生の涙がいいのよ! プロ野球とかだったら誰も涙なんて流さないでしょ」ということらしい。なんだかよくわからないが、そんなことよりも、もしこの流れを大切にしていけば、来年は「甲子園に行きたいなあ」などと言い出すかもしれない。そうしたら、案外また関西(古本)旅行のチャンスにありつけるかもしれない。その前に、春にはセンバツというのがあるではないか。もう勝ったも同然だ。ふふふふっ。

ところで、負けた高校のエースピッチャーが涙を堪えながら、ちゃんとクールダウンのためにベンチ前でキャッチボールをしているのを見ると偉いなあなんて思ってしまう。私も大阪・京都でたくさん古本を買いすぎた。ならばクールダウンが必要でしょ。ボールが古本になっただけで、原理的には同じはずだから。

・山川方夫 『愛のごとく』 (新潮文庫)
・高田博厚 『フランスから』 (講談社文芸文庫)
・野坂昭如 『童女入水』 (中公文庫)
・長谷川伸 『小説のタネ』 (同上)
・加藤剛 『海と薔薇と猫と』 (同上)
・種村季弘 『東京百話 天の巻』 (ちくま文庫)
・ボルヘス 『ブロディーの報告書』 (白水uブックス)
・寺山修司編 『旅の詩集 人生という長旅の時刻表』 (光文社カッパ・ブックス)
・長田弘 『世界は一冊の本』 (晶文社)
・色川武大 『ばれてもともと』 (文藝春秋)
by anglophile | 2011-08-18 23:49 | 古本 | Comments(0)