2011年 06月 27日
第8回一箱古本市@源法院
源法院での一箱古本市も今回で8回目となった。金曜日ごろまで雨模様が予想されていたが、みなさんのネンリキで雨雲の進路を逸らすことに成功した模様。途中2回ほど弱い雨がぱらついたが、なんとか持ってくれたのでよかった、よかった。

朝は開始10分前に到着。みなさんにご挨拶してから、出店の準備をチャチャチャッと済ます。今回の場所は入り口あたり。箱の中身は、半分が新しい本、もう半分が前回までのレフトオーバーで勝負しました。
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おもえば、最初の頃は鼻息荒くしてたくさん本を持ってきていたけれど、ここ最近は肩の力もほどよく抜けてきた。箱の容量は決まっているわけだから、少し足りないとおもうくらいがちょうどいいのだとおもう。

さて、出店者の方はほぼ常連の方々で占められていたが、初参加の方もお二人いらっしゃった。私のお隣には、その初出店のお一人であるみこさんがいらっしゃり、びっくりしました。数日前に未来少年に関するコメントをいただいていたのだが、みこさんの屋号が「残され島で読書」で、ああそういうことだったのかとおもう。しばし未来少年の話に花が咲く。あと、みこさんにたむらしげるの絵本を見せてもらった。『ダーナ』というのを読ませてもらったが、ワライホネイワシだったかな、なかなかおもしろかった。私もこれからたむらしげるの本を探していきたいとおもいます。

前回もご一緒したでっぱウサギの本さんも出店されていた。いつも開始前に出店者に配布される「一箱古本市通信」。今回は、『本の雑誌』に掲載されたでっぱウサギさんの記事がそのままスクープされていた。すばらしい! そのでっぱウサギさんの箱には、今回も洋楽のCDやビデオがたくさん並べられていた。ザ・バンドの3枚CDボックスセットなどがあって、いろいろと教えてもらいました。ミステリーだけでなく、かなりの洋楽通でもいらっしゃいました。私ももう少し勉強してから出直してきます。

天気がいいので、お客さんの出足もまずまずだった。本もぽつぽつと売れていく。たのしい。しばらくしてから、他の出店者の方々の箱を見て回り、さっそく新月いわし洞さんから1冊購入する。

・クラフト・エヴィング商會 『アナ・トレントの鞄』 (新潮社) ¥400

あわせて、お手製のPR冊子「新月いわし洞通信 01」もいただいた。これによると、奥能登の珠洲市で8月7日(日)に「一箱古本市@すず 2011 in summer!」が行われるそうだ。急に鼻息が荒くなる。珠洲ではこれまで2回一箱古本市が開催されているという。あとで聞いたら、上関文庫さんも参加されるということだった。私も今のところ予定が入っていないので、前向きに検討してみよう。

今回はもう1つびっくりしたことがあった。昼過ぎに自分の箱周辺をふらふらしていて、ふっと自分の箱の方を見ると、見覚えのある人が私の箱を見ていらっしゃる。それは前の職場でお世話になった大先輩で、私は勝手にその方を文学の師匠と仰いでいる。いつのまに来られたのだろう。ぜんぜん気づかなかった。うしろからそっと近づきご挨拶申し上げてから、しばし歓談。一箱古本市に出店するようになった経緯などについてお話しした。本も2冊買っていただき、うれしかった。ちなみに、この方の家にもたくさん本があることを知っている。一緒に参加しませんかと今度誘ってみたいとおもう。

その後、雨が数回ぱらつき、本箱を覆うシートを持ってこなかった私があたふたしていたら、アレフさんがビニールシートを貸してくださった。ありがとうございました。小雨がまだぱらついていた午後2時ごろ、上関文庫さん登場。本当は最初から参加される予定だったそうだが、急用が入ったらしく、午後からの参加となった由。毎回シブい本を持ってこられるので、早い者勝ち、とばかりに、間髪入れずに上関文庫さんの箱を見に行く。時間が限られているため、持ってこられた冊数はそれほど多くなかったけれど、内容の濃さに唸った。自制できず、いろいろ買わせていただきました。

・神西清 『灰色の眼の女』 (中公文庫) ¥400
・『北園克衛詩集』 (現代詩文庫) ¥400
・吉田健一 『瓦礫の中』 (中公文庫) ¥350
・荻原魚雷 『借家と古本』 (コクテイル文庫) ¥300
・和田芳恵 『接木の台』 (集英社文庫) ¥250

『灰色の眼の女』はずっと探していたけど、なかなか見つからなかった。うれしい。あと、『借家と古本』も読んでみたかったので、これも収穫だった。

終了30分前から降り出した小雨が、本降りにはならないが、止む気配もなさそうだったので、少しずつ閉店の準備をする。最後に、収支報告をしてお開きとなりました。来月ももちろん開催されるが、今度は源法院が会場になる「かなざわ燈涼会」というイベントとのコラボのような形になるらしい。お客さんもたくさん来るらしいということを聞いて、またまた鼻息が荒くなる。さっそくその場でもう出店申し込みをしてしまいました。楽しみだ。またよろしくお願いします。

最後に、本日売れた本は以下の通り。

・モーム 『アシェンデン』 (岩波文庫)
・プリーストリー 『夜の来訪者』 (同上)
・ブローティガン 『西瓜の日々』 (河出文庫)
・ヘッセ 『庭仕事の愉しみ』 (草思社)
・ボルヘス 『砂の本』 (集英社文庫)
・チェ・ゲバラ 『ゲバラ日記』 (中公文庫)
・金子光晴 『どくろ杯』 (同上)
・井伏鱒二 『珍品堂主人』 (同上)
・井伏鱒二 『かきつばた・無心状』 (新潮文庫)
・つげ義春 『貧困旅行記』 (同上)
・堀江敏幸 『いつか王子駅で』 (同上)
・堀江敏幸 『雪沼とその周辺』 (同上)
・西村賢太 『暗渠の宿』 (同上)
・西村賢太 『小銭をかぞえる』 (文春文庫)
・和田誠/三谷幸喜 『それはまた別の話』 (同上)
・内田百閒 『百閒随筆Ⅰ』 (講談社文芸文庫)
・萩原葉子 『蕁麻の家』 (同上)
・山口瞳 『美酒礼賛』 (グルメ文庫)
・志村ふくみ 『色を奏でる』 (ちくま文庫)
・早川茉莉編 『玉子ふわふわ』 (同上)
・山田風太郎 『人間臨終図鑑Ⅰ』 (徳間文庫)
・内田樹 『下流志向』 (講談社)
・岡崎武志/角田光代 『古本道場』 (ポプラ文庫)
・かいけつゾロリ(3冊)
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by anglophile | 2011-06-27 20:29 | 一箱古本市 | Comments(4)
Commented by みこ at 2011-06-28 15:20 x
万歩計さん、こんにちは!
はじめて売れたのが「きかんしゃやえもん」の絵本だったり、美大の学生さんと、偶然にも同じマリンバ奏者のファンだったり、
楽しいことが一杯ありました。
中でも印象に残ったのが、閉店の片づけ中に来られた、デザインを勉強中のお嬢さん。絵本を数冊お出ししたら、まずル・カインのもの(洋書)に「きれいですねえ☆」と。そして「ダーナ」を読むだけ読んでいってくださいとお渡ししたら、読み終わって「わぁ~・・・」と。2冊とも買って下さいました♪
手放したくはないけど誰かにこれを見て欲しいと思い持っていった2冊。すごくうっとりと気に入ってくださったので、あまりに嬉しく半額近くまで値引きしちゃいました☆
午後からはポツポツ落ちてきたりして席を離れにくかったので、
皆さんにごあいさつがてら箱を見に行きたかったのにできず残念でしたが、
お隣が偶然にも万歩計さんでとっても安心できたし、反対隣は朗らかなホニャララ屋さんで、初出店なのに緊張せず過ごせました。
一日ありがとうございました!

ちなみに買ったのは、いわし洞さんから「ムーミン」の文庫、この一冊のみでした。。。
Commented by anglophile at 2011-06-28 19:27
みこさん、こんばんは。

日曜日はご苦労様でした。みこさんの箱からは、ディスプレイのしかたなど、いろいろと勉強させていただきました。やはり細やかさが大事ですね。あと、私も上にもう一段積みたいと考えていますが、もうすこし研究してみます。ところで、マリンバというのはシブいですね。マンドリンなら知っています(笑)。

一箱古本市が終わったばっかりなのに、今日もふらふらーっとブなどに行って帰ってきたところです。ではでは。
Commented by みこ at 2011-06-28 20:39 x
こんばんは!
私も今日は所用で金沢へ出た折、オヨヨ書林せせらぎ通り店へ。
オランダ・ベルギー写真集と、たむらしげるの載っている別冊太陽など、4冊購入。
もう売り上げの半分なくなりました・・・・

あと、ほめていただいて嬉しいのですが、実際箱を作ってみて、やはりまだまだだなあと。
ぎゅうぎゅうづめはだめだなあという感想です。
立ててさしこんである絵本などに押されて、前列の文庫が抜きにくくなったり、やはりお気に入りの文庫は表紙を見せたいなあと欲が出たり。
次回はスペースに余裕を持たせた作り方にしようと思います。
もう次回のこと考えてますよ、実は。

Commented by anglophile at 2011-06-28 22:08
みこさん、どうもどうも。

たしかにぎゅうぎゅうづめは、お客さんが取りづらいかもしれませんね。あと、お気に入りの本の表紙を見せたいというのはたしかにその通りですね。一方で、ぎゅうぎゅうづめの誘惑が...

私などは、もう8月のことなど考えてます(笑)。


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