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古本万歩計 Of what is lost, all I wish to recover is the daily availability of my writing, lines capable of grasping me by the hair and lifting me up when I'm at the end of my strength. - Roberto Bolano

書中日記

坪内祐三『書中日記』(本の雑誌社)は、古本スパイスが効いていてとてもおもしろい。遅れてきた読者である私は、このシリーズを買うのははじめて。『本の雑誌』自体に目が行くようになったのもここ1年くらいのこと。だから、それを計画的に読むという習慣は身についていない。が、立ち寄った本屋で、ときどき思い出したようにして、この雑誌に連載されている荻原魚雷さんの小さなコラムと坪内さんのこの日記を立ち読みすることはある。

日記形式ということで書くスペースは限られているはずだが、買った本の中から気になった一節を大胆にスペースを使って引用しているところが、逆にこちらの興味をかきたててくれる。洋書もずいぶんと買っていらっしゃる。雑誌『ニューヨーカー』も定期購読されている。アルフレッド・ケイジン(Alfred Kazin)などの名前が出てくる。名前の挙がっている洋書を自分も注文したくなる。さしあたって、『ザ・ボブ・ディラン・リーダー』(Studio A: The Bob Dylan Reader)、『パリス・レヴュー インタヴュー集成』(The Paris Review Interviews)、ケイジンの一巻本選集(Alfred Kazin's America: Critical and Personal Writings のことか)などは、ぜひ読んでみたい。

当然のことながら、ほかの『~日記』シリーズも読みたくなった。でも、その前に、パラパラ読みで済ませてあった『古本的』(毎日新聞社)にもう一度目を通してみることにしよう。

あと、ウェルネスバーガーというのは未見である。
by anglophile | 2011-05-26 07:10 | 読書 | Comments(0)