2011年 05月 22日
ポッケまーと
今日は昼過ぎから、武蔵ヶ辻の横安江町にある金澤表参道で開かれる「ポッケまーと」へ。あうん堂さんとNYANCAFEさんが古本を出されるということで行ってきました。妻の車で送ってもらったが、例によって、到着してからカメラを忘れたことに気づく。

会場となっている場所は、かつて「横安江町アーケード街」と呼ばれていたはずだけど、いつのまにか「金澤表参道」という名称に変わっていた。知らなかったなあ。この界隈もだいぶ整理されてきれいになりましたね。さて、午前中の雨も晴れて、けっこうお客さんも来ていた模様。さっそく「お出かけ本箱隊」のブースへ。ちょうど近八書房さんの目の前でお店を出されていた。あうん堂さんとNYANCAFEさんのご主人にご挨拶を申し上げてから、しばし立ち話。この「ポッケまーと」は年に数回行われているようで、HPを見たら、次回は9月とか。お店を持っている人だけが出店できるのかとおもっていたら、どうやら出店料を払えば誰でも参加できるらしい。あうん堂さんからも「次回はいっしょにどうですか」と声をかけていただきました。都合がつけば、是非参加したいです!

以下、こちらで買った本。

・阿佐田哲也 『阿佐田哲也の怪しい交遊録』 (集英社文庫) ¥200
・小栗虫太郎 『失楽園殺人事件』 (扶桑社文庫) ¥300 など

そのあと、せっかくなので、すぐうしろにある近八書房さんも久しぶりにのぞいてみた。

・中野重治 『中野重治は語る』 (平凡社ライブラリー) ¥800
・久生十蘭 『魔都』 (朝日文芸文庫) ¥600
・殿山泰司 『三文役者のニッポン日記』 (ちくま文庫) ¥300
・内田百閒 『百鬼園俳句帖』 (旺文社文庫) ¥200

値段はそこそこだけど、けっこういい文庫があった。やっぱりたまに来ないといけないなあ。十蘭の傑作『魔都』は2冊目だけど、「一〇冊はないと安心できひん」(『古本屋めぐりが楽しくなる 新・文學入門』、183頁)。

次に向かったのは香林坊方面。ここまで来たなら、オヨヨ書林せせらぎ通り店にも寄りたい。入口の100円均一から2冊購入。

・アナトオル・フランス 『現代佛蘭西文藝叢書[2] 我が友の書』 (小林龍雄訳、新潮社、大正12年)
・『有島生馬展 近代洋画の先駆者の全貌』 (日本美術館企画協議会、昭和52年)

有島生馬は、里見弴がらみでアンテナに引っかかった。

このあと、香林坊のより中心部に吸い込まれていく。オヨヨ書林せせらぎ通り店に寄ったのなら、本店にも行かねばなるまい。柿木畠を経由していくが、ついでなので、途中にあるうつのみや本店を偵察。みすず書房の「大人の本棚」シリーズの2冊を手に取ってみたかったから。まず、「の」の欄にはそれはなく、ではもう1冊の方はどうかと「や」を見てみるがない。じゃあ、「ほ」はどうかと見たがやっぱりない。おかしいな、うつのみやには「大人の本棚」の新刊は入っているはずなのに。たぶん売れてしまった、ということにしておく。で、そんなふうに右往左往していたら、「ほ」の欄の近くの「ふ」の欄のところにフジモトマサル『夢みごこち』(平凡社)があった。立ち読みしてみたら、第二話のハリネズミくんが「頬つねりの現行犯で逮捕」されたところでギュッと心をつかまれ、そのままレジに持っていく。(財布の中身がやばい!)   

ところで、うつのみや2階の洋書ペーバーバックの棚には、数年前に表紙デザインが一新された Oxford World's Classics がずらーっと並んでいて壮観だった。普通は Penguin (Modern) Classics が並んでいることの方が多いとおもうが、Oxford であるところがいい。敬意を表して、Wuthering Heights を買おうかとおもったら、これがないんだなあ。Charlotte と Anne のはあるのに。それとも Emily のは売れたのか?

さて、オヨヨ書林本店に到着。そろそろ日も落ちはじめてきて、あんまり長居はできなかったので、おもての100円均一で3冊だけ。

・三遊亭圓生 『雪の瀬川 圓生人情噺(中)』 (中公文庫)
・横溝正史 『ハつ墓村』 (角川文庫、昭和46年初版白背)
・河原畑寧 『映画への旅』 (ダゲレオ出版)

『八つ墓村』は噂に聞いていた背が白いやつ。カバーがだいぶ痛んでおり、おまけに表のそでがない! だから100円ということで納得。それにしても表紙の絵はインパクトありすぎ。小学3年生以下には見せられません。『映画への旅』には、マルコム・マクダウェルのことが数ページ出ていた。インタビューでの受け答えがかっこいい。英国のTVドラマには出ないのかと訊かれて、「絶対に出ないね。あれは工場で働くのと同じだから」と。アメリカで仕事する予定はないのかと訊かれて、「作品によってはね。でも、僕はハリウッドに移住はしない。英国には、そりゃあ色々と欠点はある。でも、生まれ育った国なんだから、僕の根っこは英国にある。その根を切ったら僕は僕でなくなる。あくまでも英国の人間であり続けるつもりだよ」と答えている。

帰りは、両手にずっしり本の重みを感じながら、バスに乗って帰ってきた。妻に迎えに来てもらってもよかったのだが、小言は回避できるのならば回避したほうが精神衛生上よいのである。
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by anglophile | 2011-05-22 23:58 | 一箱古本市 | Comments(0)


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